小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月4日

 

 

【温泉宿】

 


蒼月「思うんだけどさー。

なんで 暖かい所でゆっくりする為に 雪の中とか寒い山道とか通らなきゃなんないのかな?

町中に作れよこう言う物は。
客の事少しは考えろよ」けっ

 

 

粋「それただの風呂付き宿じゃね?」えー。

テオドール「無理言って連れてきて貰っておいて ワガママに御座いますね」むう。

 


蒼月「でもさ。実際町中に温泉付きの宿とか作ったら 儲かると思うんだけどね

運良く 天然の温泉が沸いたらだけど」

彬羽「それ維持にどれだけかかると思ってんだ。
町中なんぞに作ろうと思ったら 土地代もエグいぞ」

蒼月「Σあ。そう言う事!?」はっ

 

 

彬羽「人間の世界は色々面倒だからな

現に今回も 化物騒ぎって言うんで来てみれば」

粋「ただの モンスター客の奇行だったし。」うん

 

テオドール「珍しくハズレに御座いましたね

まあ、妖怪が悪さしてないなら 我が主の監督不行き届き等にはならぬので

白「で、前から思ってたけど
温泉って何して遊ぶとこなんだ?」はて?

 

粋「へ?
そりゃ風呂入ってのんびりしたり、いつもと違う景色の所行ったり
何もしなくても飯が出てくる喜びっつか」えーと

白「珍しいのかそれ?」

粋「Σうちの兄上 常に好き放題生きてたそういや!!」はっ

 


彬羽(ひょっとして今回
珍しく 自分から変な噂が有ると話持ってきたのはっ) 

テオドール(御自分が遊びたいだけに御座いましょうか?)おやまあ

 

 

蒼月「えー 楽しみ方なんて色々有るよ?

ほら、廊下見てみてよ
そこの二人連れ アレとか確実にワケ有りだよねー」ほらほらっ

彬羽「アホにいらん遊び方教えるな」おい。

 


白「こんな所まで来てカリカリするな

お前頭カチカチ過ぎなんだ。
風呂でも浸かって肩の力抜いてこい」しっしっ


粋「いや兄貴がカリカリさせて「細かい事言うな ハゲるぞ」

粋「Σ風呂行ってきます!」だっ


テオドール「心配すると余計抜けまして御座いますよー」あははっ

 


蒼月(あれ?まさかと思うけど
下僕共をねぎらう為の旅? これ) えー。

 

 


間。

 

 

 

テオドール「あのー 
我が主が 先程其処ら散歩と申されたのですが
やはり 私着いていくべきだったので御座いましょうか?」嫌な予感っ

蒼月「Σ うおお案の定の旅先ストレス製造機!!」ひえっ

 


テオドール「今度は何処をさ迷っておられるのか
室内なら良いので御座いますがねえ」 きょろきょろっ

蒼月「Σお前も慣れてんなよ!
嘘これ 置いて帰れないし  
マジかよ 外とか出てないよね あの方向音痴魔王っ!」ああもうっ

 

 

 

中居『ぎゃあああ!誰かああっ!!』ひいいっ


蒼月「Σえ。あの人何かやらかした!?」ぎょっ

テオドール「いえ 別件に御座いましょう。
ただの迷子に御座いますよ?」

 

 


ーーーーーーーー

 

 

 

 

男「寄るんじゃねえ!俺とお千代は あの世で一緒になるんだああ!!」包丁すちゃっ。

女「あんたっ! ずーっと一緒だよっ!」がしっ

 

 

中居「Σいやああ客室はやめてええ!!」ひええっ

 


粋「うわ、蒼月の言うとおり
すっげえワケ有りだ」うっわー


番頭「Σあ、お客さん 離れて離れて!
刃物持ってる相手を刺激しちゃ駄目ですっ」ひえっ

 

粋「うん。離れるけどさ

俺は」

番頭「へ?」

 

 

彬羽「手間等。どうしてもと言うなら 他所でやれ。」包丁ぱきんっ


男「Σすんません!今どうやって折ったんですか!!」ひいっ

彬羽「指2本。」

女「Σなんか 物凄くすみませんでしたあああっ!!」

 

 

 

番頭「助かったけど、何なんですかあのデカい人!!」ひえっ

粋「板前の前で 包丁を変な事に使おうとすっから」あーあ。

番頭「Σあ、そう言う事!?」

 


彬羽「すまん。 飲食店勤めなんで 自分の職場でこれやられたらやってられんので つい、出しゃばった」大真面目っ

女将「いえいえいえ!助かりました」ほっ

 


粋「客商売って大変だよなあ」しみじみっ

彬羽「全くだ。
年末に何て騒ぎを

 


男B「Σさあ おその殿!!拙者と共に黄泉の旅へ
女B「Σいっやあああーーっ!!!」ひいいっ

 

彬羽「Σ何なんだこの宿は!!」

番頭「この時期こう言うお客さん多くって
そこに絶壁も有りますし」苦笑。


粋「Σ雪国の宿大変過ぎる!!」ひえっ

 

 


彬羽「やめんか傍迷惑な!
やるなら宿はやめてやれ宿は!!

どうしてもってんなら向こうに絶壁が
粋「Σカラス落ち着け! のんびり出来ると思った矢先でムカつくの解るけどさ!!」どうどうっ

 


男B「ええい!寄るな寄るな!
皆身分が悪いんだああ!」どちくしょおおっ!

女B「Σ誰かああ!!」ひええっ


女将「お客さんおおお落ち着いてっ

Σちょ!後ろ 窓! そっち温泉落ちますって!!」あわわっ

 


男B「うっせえ! それ以上近寄ったら


・・『ぴちゃん』?」ん?

 

 

 

ずるるっ

ぴちゃ


ずるっずるるるっ

 

 

男B(Σえ?この高さを

何か 上がってくる!?) 背筋ぞわっ!

 

 

ずるびしゃっ!

 


白「うーらーめーしーやあああ」ずるううっ

男B「Σうっぎゃあああああっ!!!」ひえええっ

 

 

粋「うん。そんな気がした」刀取り上げっ

男B「Σあっ」

 


彬羽「手前何やってんだ」

白「迷子になって落っこちた」ずぶ濡れっ


粋「今回は沈まなくて良かったよなあ」苦笑。

 

 

女将「あー ビックリした」心臓ばくばくっ

女B「おおおばっおばけっ!」あわあわっ


彬羽「いや生きてるぞ。
ただの温泉に落っこちた白髪だ」ほれ。

白「オバケは間違ってな
粋「しーっ!」

 

 

 

蒼月「向こう 何か騒がしくない?」あれっ

テオドール「野次馬してる暇は御座いませんよ

Σあ!申し訳御座いません
部屋間違えましたっ!」うわっ

 

蒼月「あ。この部屋のもワケ有りっぽい

あー 妖怪より面倒いや この宿。」

 

 

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