小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月3日

 

 

 

【割烹 春一】

 

テオドール「もう12月で御座いますねえ

何かワクワク致しますね」にこにこっ

 

粋「日本の12月には 『大掃除』って地獄が待ってるけどな」うん。

テオドール「・・何故に一番糞寒い時期に クッソ寒い真似をされるので御座いますかねえ」テンションダウンっ

 

 

彬羽「1年の汚れを取り払って 気分よく新年を迎えようって事だ。

年に1度の掃除くらい気張れ お前等」皿拭き拭きっ

 

 

テオドール「で、クリスマスはこの店何かされますので?」

 

ひな「そうですねー。
一応割烹なんであまりはしゃいじゃうと

あ。お土産用のジンジャーマンクッキーてのお願い出来ます?
後、最後にサービスで洋菓子出したいですねえ
あ、それとそれと 焼き菓子でリースとかって言うの作れたりします?」


粋「全力で乗っかろうとしてねえ?」

 


朱禅「・・イベント事ってのはかきいれ時なんだよ」ふっ

彬羽(どんどん何屋か解らなくなってくるな。)

 

白「バカラスそれ何だ?」じーっ


彬羽「当たり前みたいに厨房に入って来るな。

これはトムガーカイと言って 生姜と鶏肉をだな

粋「お前も大概脱線してんぞ、板前。」

 

 

彬羽「・・慣れとは恐ろしいっ!」くっ

ひな「珍しいって好評なんだから 良いじゃないですか」

 


テオドール「あ。ホントにこれは絶妙な」ふーふーっ

白「暖まるな」うん。


朱禅「お前等 毎度試作品強奪すんのやめてくんない?」

 

 

 


間。

 

 

白「そっか12月か

・・あんま考えたくないな」


ひな(この人 普段から何も考えてない気がするけど。)

 


朱禅「ん?何?
お前も大掃除嫌だとか?」

白「そんなわけないだろ
サボれば良いだけだし」真顔っ

 

粋「兄貴、カラスが聞いてる聞いてる」

白「Σあ」しまった

 

 

ひな「冗談は置いといて

お役者さんは 年末年始が大変ですよねー
いえ、うちもなんですけどね。」うんうんっ

白「それだ。
毎度ヘロヘロになるし 考えたら敗けの気がする」たんこぶっ。

 

粋(つか、それでも大掃除免除にはしてくれねえんだな) チラッ

彬羽「それはそれ。これはこれ

居候してる以上 掃除くらいはすべきだろう」

 

粋「まあ確かに 家とか兄貴にゃ管理出来ねえだろうけどさ」うーん。

 


白「そうか。家買うか」手ぽんっ


朱禅「Σいやおかしいおかしい!!」えええっ

粋「Σ掃除したくないからって買う物じゃねえだろ!!」

 


彬羽「それこそ 自分がやらなきゃゴミ屋敷になるだけだぞ。

飛天の所みたいになりたいのか?」ん?

白「・・別に 俺が家主なら他の奴にやらせれば」ちらっ


粋「Σうおお 色々酷えの待った無し!!」ひいっ


白「後 他人事みたいな顔してるけど お前もだぞバカラス。」

彬羽「Σえ」

白「お前 里で大暴れした後、俺の副官にするからって事で『引き取った』んだぞ?
逃げられるわけないだろ」

彬羽「Σしまった!!」くうっ

 

 

朱禅「え?え?まさか本気じゃないよな?

うわー。スパッと買いそうで 芸能人怖っ」ひええっ


ひな「そんな無駄なの買うお金が有るなら うちにもっと還元して下さいよ」真顔っ

白「まだ足りないのか」えー。

 


ひな「ぶっちゃけ 売り上げの八割は白さんから巻き上げてるんで 
家の支払いとかで 飲食代渋られると店が潰れるんですっ」大真面目っ

朱禅「うん。バラさないで泣きたくなるから」

 

 

白「ん?じゃあつまり

お前の給料は八割 俺が出してるみたいな物か」どやっ。

彬羽「重ねて調子に乗るな パッパラ白髪がっ」イラッ

 


白「お客様は神様だぞ。敬え」ふんぞりっ

粋「いや元から神だし魔王だろ兄貴。

それで敬われてねえんだから 色々無理無理


ん?」

 

 

入り口すぱーん!!

 

テオドール「お二人共っ ちょっとちょっと!見て下さいませ!」手招きっ

粋「へ?何? どしたの?」へ?

 

テオドール「ほらほらアレに御座いますよっ!
さすがは商人街に御座います

町中におっきなクリスマスツリーが!!」指差しっ

 

彬羽「おい。この町って宗教どうなってるんだ?」

朱禅「この国の奴等は お祭り騒ぎ出来りゃ何でも良いからなあ」うん。

ひな「ですね、店も儲かりますし」うんうんっ

 

 

テオドール「よろしゅう御座いますねえ 大きな木に直に飾り付け

Σあ!あのお家の庭の木にも 飾り付け致しませんか!?」わくっ


粋「えー。 アレ片付けんのも用意すんのも大変だろ」苦笑。

テオドール「良いでは御座いませんか!
クリスマスに御座いますし

で、御座いますよね!!」くるり

 


白「・・やっぱ 俺一生居候で良い」うん。

テオドール「はい?」きょとん。

 


ひな「下僕さんがノリノリで家の中のレイアウト決めちゃって 浮かれたお家に魔改造

まで予測出来ました。」うん。


彬羽「甘いな。テオの趣味をなめるなよ
浮かれたどころか テンプレ魔王の城の出来上がりだ」ふっ

朱禅「なあ それでクリスマスツリーって大丈夫?」えー。

 

 

粋「でっけえ無駄使い阻止 偉い偉い」うん。

テオドール「え?あのー


で、こちらのお釣りで ツリーの飾り買ってきてよろしゅう御座いますか?」にこっ

白「もう好きにしたら良いんじゃないか」なげやりっ

 

 

ひな「駄目な時は駄目って言わないと 躾に良くないですよ?」えー。

彬羽(西洋から家出してきたガキにキツく言える程 あいつも大人じゃ無いしな。 )


朱禅「何だろ 
あいつ こう言う所やっぱ悪魔だよな」うん。

 

 

 

 

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ダミアン「Σえ!
それで 庭の木に飾りつけを!?」えええっ

家康「だねえ。上手い物だよ
庭の木 梅だからほぼ枯れ木なんだけどねー。

あ、茨木童子からの お手紙ありがとうね。」のほほーん

 

千様「茨木君からって なあにー?」あらー

家康「ちょっと京の近くでキナ臭いのがね

火は燃え上がる前に消さないと」

小太郎「鬼族に年末バイト頼んだんだな」わんっ


千様「物騒ねー」あらあらっ

 


ダミアン「あのっ!そのツリーだが、

私も見て良いだろうかっ」わくわくっ

家康「Σえ。
良いと思うけど

あれ?吸血鬼だよね!?」ええっ


ダミアン「こう言うのは種族問わず好きな物だっ

クリスマスとは懐かしいっ」だっ!

 

千様「あー。故郷の思い出?的なのなのねえ」成る程

小太郎「クリスマスって 悪魔や吸血鬼の対局の祭の気がするけどな」わんっ

 

千様「良いんじゃない?
節操無いのは どこの国も一緒よー?」ねっ

家康「うん。節操無いのの筆頭でごめんね。


ん?そういやテオちゃん 飾りつけって走り回ってたけど大人しくなったね

終わったのかな?」おや?

 

 

 

 

 


灰の山 ×2 ざらっ。

 


粋「Σあああ 買ったセットの中に十字架がああ!!」ひえっ

白「うん。飾り付けてから灰になってるな。これ」うわ


粋「Σ出来たの見るまで気が付かなかったの!?
有る意味凄くね!?」ひええっ

 

 

 


魄哉「ただいまー

おや。もう大掃除ですか?」


彬羽「あ、いやこれは

いや、まだしばらくはまとめて厄介になる」

魄哉「?
何です 急に改まって」えー。

 

 

 

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