小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月23日

 

 


【市】

 

彬羽「ったく、食い物屋が醤油切らしてどうするんだ」醤油樽担ぎぶつくさっ

庵「タイミング的に良いんでない?
色々切らしてるの私等2人が出の時で良かったよねー」各種買い出しずっしり。

 

 

彬羽(むしろ 俺等に買い出しさせる為に買い物溜めてないか?あいつ等

せめてギリギリになる前に言わないと色々困るんじゃないのか) ぶつくさっ。


庵「ん?何 あの人集り」

彬羽「知らん 暑く苦しい
先に店に戻ってるぞ」すたすたっ

 

庵「常にカッカしてるから余計暑いんじゃ

ま、いっか。
大道芸人でも居 ん?何この垂れ幕

Σげ。」

 

 

 

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【割烹 春一】

 


ひな「で、大食い大会やってたんで ゲスト枠で出て優勝して来た

と。」あらまあ。

白「呼ばれたからには手を抜いちゃダメだろ」

朱禅「普通そう言うのって ゲストは客寄せだけじゃねえかな」苦笑。

 

 

テオドール「我が主は 役者として営業的なのは一切されませんが
餌をぶら下げると結構ホイホイ釣れてしまう事に皆さん気がついてしまわれた様で。」


彬羽「手前はレア度で売ってんじゃないのかおい。」怪訝っ

白「無茶苦茶なのが俺の売りだ
気にするな」ふふんっ

 

ひな「この暑さとジメジメで食材傷むから
賞味期限ヤバそうなのを手っ取り早くさばきつつ御客さんの胃袋を刺激しようって話だったんですよね」

庵「ああ、この店も協賛だったんだ。」ああうん。

ひな「おかげでヤバ気な食材が綺麗に無くなったので 買い出しお願いしたんですよー」のほほーん。

 


テオドール「いえ、我が主になんて物食わせてんで御座いますか。」

ひな「まさか呼ばれてるとか思わなかったんで すみません」にこっ。

 


粋「相変わらず逞しい姉ちゃんだなあ」うわ。

白「別に多少変でもお前みたいに厠から出られなくならないし」しれっ

粋「Σうっ」

テオドール「そう言えば今朝もお腹痛くなられておられましたよね?」

粋「Σあれは昨日の湧き水のがまだっ!」

 


ひな「飲食店でやめて貰えます?」

粋「Σすいませんでしたあっ!!」ひいっ


テオドール(Σ大妖怪並のプレッシャーを感じる!!) びくっ

 

 


彬羽「とんでもない量の買い出しはそう言う事か

しかし 大食いな。
食への冒涜じゃねえのか
あんなもん 腹に収まらなくなっても無理矢理詰め込んで見苦しい上、 食い物に失礼だろ」ふんっ。

 


テオドール「その点御安心下さい
我が主は普通に食べたいから食べておられます」

粋「つか 無理矢理つか普通に淡々と食ってて早いだけだから見苦ししさねえし
だから呼ばれてるってのも有るんだよ」


庵「何処に入るのそれ」ええー。

白「食べたのから即消化してエネルギーになってるとか晴明が言ってたような?」茶ずずーっ


粋「あー。それで 近寄ると微妙にあちってなるのか
火漏れてんよ兄貴」苦笑。

ひな「店燃やさないで下さいね」周りの椅子がたがた片付けっ

 


 
彬羽「燃費が悪すぎて それも食い物に失礼な気がするんだが。」うーん。

白「そう言う体質なんだから仕方無いだろ

あ、表の張り紙 うなぎ始めたんだよな?
とりあえず鰻重。」

彬羽「Σまだ食うのか!?」


朱禅「つか、とりあえずで頼む物かよ」

 


白「じゃ世話になってるし
このメンツ全員に奢るって事で」

朱禅・粋・テオドール「ゴチになります。」

 

 

ひな「彬羽さん、全員特上でお願いします。」キリッ

彬羽「お前な」引。

 

 


間。

 

 


粋「素朴な疑問なんだけどさ。
こんだけ大食いが来てる店なのに 食材余ったりするんだなあ 」げふっ。

 

ひな「いえ。お宅のお兄さんみたいな人が居るから多目に仕入れなきゃいけないんですよ?
他の御客さんも来るわけですし
あれもそれも材料有りませんってならない様にです。」うなぎもぐもぐっ

粋「Σ成る程!」

 

白「ふーん、じゃあ月末でも芝居小屋の奴等連れて軽く騒ぐか?」

テオドール「骨まで柔らかい」はむはむじーん。

彬羽「店への気遣いはありがたいが 財布が持たねえぞ
そして聞いてないぞコイツ。」

 


ひな「まあ、忙しくてご来店控え目の月より
しょっちゅう来てくれる月の方が売上は良いんです

それで黒字ですので気にしないで下さい
ご馳走さまでした。」手合わせっ

粋「そりゃ兄貴1人で売上凄いだろけど」苦笑


ひな「いえいえ。白さん達抜きでも売上上がるんです」

テオドール「何故に御座います?
あ、客寄せパンダに御座いますか?」

 

庵「ご飯粒ご飯粒。」ほれほれっ

テオドール「Σあ。これは失礼を!
うなぎは日本に来て1番感動した食べ物な物でっ」


朱禅「うんうん。旨えもんな」ご飯粒っ

粋「がっつき過ぎだろ」

 


白「ん?2番目はたくあんだっけ?」

テオドール「はい!お漬け物大好きに御座います!!」

 


朱禅「・・鰻重に漬け物もついてて良かったな」ああうん。

ひな「私達か言うのも何だけど
いや、美味しいけどね
ちょっとありがたみがね」複雑っ

 

 


彬羽「ん?いつも赤字だ赤字だ言ってる癖に 黒字になってたのか?」ふと。


粋「Σあ!壊した店の修理費ボッてる!?」はっ

ひな「多少は迷惑料として頂いてますが
それは置いといて」

粋「Σいやサラッと過剰請求「慰謝料です」きっぱり。

 


白「?

俺が来ると仕入れたの全部食べるから 
じゃないんだよな?

え?なんでだ?」

彬羽「いや。俺も解らんのだが?」はて?

 

 

入り口がららっ

 

常連客「お?やってるやってる
お 今日は怖ーい用心棒のあんちゃんは居ねえんだなあ」きょろっ


庵「おっさん。変な所触ったらぶん殴るからね」

常連客「うっわ毎度手厳しい」わはははっ

 


粋「来るなりどんな割烹だよ」引。

朱禅「訓練された客しか来ねえからなあ

はいよ。いらっしゃい
何しましょ?」

常連客「お。大将昼飯だったんかい 悪いねえ

んーじゃあ。
お、良いの食ってるなあ
おいらもそれで 」

 

ひな「鰻重の特上ですが よろしいですか?」にこっ

常連客「Σうっ!

よ、夜の酒代節約すればっ
それでよろしく!!」

ひな「はーい。まいど
鰻重1つお願いしまーす!」

 

 

常連客「いやー アンタ等が食ってるの毎度ハズレねえからなあ

また良く食うし こっちまで食いたくなるんだわ」苦笑

粋「Σあ。そう言う事!?」はっ

 

 

彬羽「ハズレの物なんざ作った覚えは無いが?」むっ

庵「まあまあまあまあ。」どうどうっ

 

 


ひな「そして白さん何気に稼いでますし

そこそこ良いお値段のも躊躇無く注文してくれるんで 他の御客さんのお財布のヒモがね」ふふふっ

庵「Σさすがのあきんど」ひえっ

 

 

 

テオドール「あのー おかわりしてよろしゅう御座いますか?」きらきらっ

一同「Σ!!!」

 

粋(えーっと うなぎって凄い高いんだけど
つか今年更に高 えっと店内で営業妨害にならない様にどう説明したらっ!)


白「・・良いんじゃないか?」

粋「Σ兄上 色々大丈夫!?」ひええっ

 

 


朱禅「財布の紐 キツくなりそうな予感なんだけど」あのー。

彬羽「テオの奴も大概良く食うしな
成長期らしい」はーやれやれっ


庵「彬羽 家帰っても夕飯担当だよね?
何人前作ってんの?」ひええっ

彬羽「体力は着くぞ」

ひな「備蓄兵糧 うちより凄そう」うわー。

 

 

 

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