小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月24日

 

 

 


座敷わらし「晴明、犬神が遊びに行った先で拾い食いをしたらしい

腸閉塞なる物になる可能性が高いので
腹かっ捌いて取り出したい、 飼い主の許可が欲しいと医者の方のカラス天狗が言っとるそうだが」


伝書カラス「かー!」ばささっ

 

 

晴明「Σはあ!?何しとんのじゃあのアホ犬めが
いったい何処にお「何気に愛犬家よな。
いつもの化物屋敷だ アレは巨大過ぎて診療所に入らん」


晴明「様子を見てくるわ
全く 放すとろくな事せんなっ」たたっ!

 


座敷童子「あ。墨ひっくり返して

年寄りは動物飼うと盲目になっていかんな。」


ごしごしっ

 


座敷童子「・・これ絶対高い符だな。
これくらい使えるか 勿体無い」しまいっ。

 

 


ーーーーーーーーー

 

 

シロ「それでだ。
取ってこいと木の棒投げたら こやつには小さ過ぎたのかそのままゴクンとな。

すまん。犬神サイズなら彬羽にでも丸太を投げて貰うべきで有った」くうっ!


晴明「いやそこまでして全力で相手せんでも」困惑っ

シロ「中身は子犬なのであろう
遊びたい盛りに 図体のせいで大人しくしておるしか無いとか憐れで有ろうが」

晴明「すまん。飼い主じゃが
そこまで考えとらんかったわ」

 

小太郎「もっと全力で遊んでやりたいけど俺潰れるしなあ」きゅーん。

晴明「人狼よ ありがたいが
お前が誤飲されるぞ やめてくれ」

 

 

千様「大丈夫よお
全身麻酔でデロンってなってる所をザクっで そりゃって感じらしいからー

犬神君大きいけど あちこち支えるのに彬羽君もお手伝い入ってるしー」のほほーん。


テオドール「Σあの簡易テントの中でそんな事が起きてるので!?」ひええっ

千様「犬神君でっかいから 室内でやるの大変らしいわ」しれっ。

 


白「デロンッでザクッで 取り出す・・?」引。

粋「うん。医者嫌いの兄貴にしたら 凄い恐怖だよな」

テオドール「顔色がお悪う御座いますねえ

ん?支えるとは
犬神さんデロンッに御座いますよね?足とか支えるので御座いますか?」

 

家康「ん?モツだよ 支えるの。」真顔。

千様「お腹開けて取り出すとなったらそりゃあねー」うんうんっ

 

粋「兄貴よーしよしよし 怖くねえから。
兄貴も変な物拾い食いすんなよ?」どうどうっ

テオドール「お菓子お食べになりますか?」

白「・・なんか怖いから良い」

 


晴明「動物病院の待合みたいになっとるな」うわ。

蒼月「うちの魔王様 とことん動物扱いなんだね」ああうん。

 

 


間。

 


飛天「よっしゃ処置終わりっ
犬ってのは何でも口に入れるし飲んじゃうから 御宅の犬も気をつけような?」

小太郎撫で撫でわしゃわしゃ

蒼月「いや顔だけ犬の筋肉を犬って認識出来ないよ」

小太郎「多分知能も人寄りだと思うぞ」わんっ

 


犬神「きゅーん。」包帯ぐるぐる巻きっ


晴明「全く人騒がせな
次からは 投げるとすれば紐つけた棒かのう」やれやれっ

千様「晴明さん落ち着いて
それ紐引っ張ったら 犬神君軽く拷問だわ。」

家康「意外とパニックだったんだねえ」苦笑

 

 

シロ「しかし 腹開けた直後でこうも普通にしていられるのか
複雑だな」うーん。

飛天「まあ 侍の切腹とはわけが違うからなあ
ちゃんと縫合してるし。

ちなみに 切腹介錯居ない所じゃやるなよ
こんな感じに腹切ってもそうそうくたばらないから 無駄にキッツ
彬羽「ガキに要らん事を教えるな。」手拭き拭きっ。

 


飛天「たまにノリでやる奴が要るから医者としても困るんだよ
食事中に 腹から色々コンニチハしてる奴が担ぎ込まれて来る身にもなれよ」はーやれやれっ

彬羽「それはキツいな

ん? どうした」

 

 

テオドール「犬神さんの処置内容を聞いて 彬羽さんも医者側と判断された様に御座いまして」あーあ。


粋「兄貴ー。どこも悪くねえんだから怖い事ないぞー
ほら降りてこーい。」とーとととっ

白「」屋根裏っ

 


シロ「しばらく降りてこんな アレは」うむ。

蒼月「前言撤回。やっぱ俺らより数段動物だったね」ああうん。

小太郎「腹減ったら降りてくるだろ」わんっ

 


晴明「さて、腹を開けた直後なら 今動かしてはいかんよな?
このまましばし世話を頼んで良いものか?」ふむ

千様「良いんじゃない?
あ!雨降りそうだし部屋に上げた方が良いわよね」

家康「この家 空き部屋多くて良かったね
ちょい待ってて 襖とか外さないと入んないね」襖がたがたっ!

 


白「Σシャーッ!!」

粋「Σはいはいはい!誰も虐めねえから!威嚇しねえの!!」

 

犬神「きゅーん。」のそりっ

シロ「Σおお。察したのか自ら室内に
利口なっ」

晴明「動いて大丈夫なのか?」冷やひやっ

 

彬羽「どこぞの魔王より犬のが賢いんじゃねえのか。」複雑っ

小太郎「だなあ。」わおんっ

 

 


ーーーーーーーーー

 

 

 

魄哉「へー。そんな事が有ったんですか

成る程。
庭のドでかい血だまり 何が有ったのかマジでビビりましたよ」

飛天「Σあ。ごめん
流し忘れてた」はっ

魄哉「いえいえ。犬神君なら あれくらいの出血納得ですし」お茶ずずー。

 

白「納得なのか。」むう


テオドール「結局5時間こもっておられましたね」はーやれやれっ

粋「マジで腹減ったら出てきたから良かったけどな。

めちゃ警戒されたけど」ため息っ

 

 

飛天「晩飯様々だなあ
ゴチになりました。」手合わせっ

白「Σ!」びくっ

飛天「いや何もしないって」ええー。

 


家康「普段の飛天の処置が逐一粗いから 余計怖いんだろうねえ」あーあ。

蒼月「動物は1度怖いって思ったら 後ずっとダメだからね

有る意味生存本能の成せる技なんだろけど。」

粋「あれ? じゃあ医者とか平気な蒼月って
やっぱ飼い慣らされた蛇「俺は利口なだけだよ。蛇なめんな哺乳類」けっ


飛天「いや 御宅の兄ちゃんも 医者が敵じゃないのは理解してるはずなんだけど


白「ん?」ぴくっ

飛天「だから危害加えないってのに」ほんとにもー。

 


白「違う 何か来る」

一同「Σえ。」

 

 

ガランガランガランッ!!


家康「Σおおう!? 侵入者が有るとやたらガランガラン言う あの絵馬っぽい名前の解らない謎セキュリティシステムが!」


魄哉「晴明さん」

晴明「妖怪ではないのう
故に気づかんかったわ」ちっ

 

彬羽「と、なると気配を消すのに特化した人間 忍の類いか?」きょろっ

 

 

裏庭どんっ!!

ずむむむむっ  (地鳴り)

 


千様「あ、大半吹っ飛んだみたいね」あらあらっ

魄哉「さすが忍には忍です。」おおっ

家康「挿音も帰ってたんだ」ひええっ

 

 

 

コマ『パピーごめんなさい!
赤外線センサー 故障みたいです』カタカタっ

魄哉「Σえ。大丈夫ですか!?」

コマ『昼間犬神さん相手にお相撲取った時に 部品が逝ったかも?』カタカタっ

 

白「コマ 木製なんだから無理しない方がいいぞ
木って割れるし。」な?

コマ『前向きに善処します』カタカタっ

 


彬羽「相手が忍なら また家康か魄哉が目当てだろ
なら、ここに居れば 残ってる奴等も自然と寄ってくるとは思うが」チラ見ッ

魄哉「犬神君がこんななので ここでドンパチしたくありませんねえ
外に誘い出しますか」すたすたっ

 

家康「Σあ!天海 私も
蒼月「仮にも将軍がわざわざ的に成りに行くなよバカ。
今回のは俺等でも気付くの遅れた相手だよ?」


彬羽「晴明 頼めるか?」

晴明「んー。私は化けるのは得意ではないのでの
てか顔しか化けれん。
この殿なら体格似とるし 行けるか?」どろんっ!


粋「Σあ!狐か そういや!」おおっ

テオドール「醸し出す胡散臭さまでそっくりに御座いま Σあ、晴明さんも胡散臭いからに御座いますか!」


晴明「泣かすぞ 童。」

 

 


千様「じゃ殿は犬神君の胸毛辺りに隠れててねー」よっこら突っ込みっ

家康「Σうわああ消毒薬臭い!」もふっ

 


白「じゃ 天井から気配したら片っ端から叩き上げるか」扇子すちゃっ

彬羽「だな。何匹要るか解らねえしな」うむ。

粋「まあ 魄哉なら大丈夫だろけど

じゃ俺等ちまちま狩ってくるな」

小太郎「解った 番は任せろ!」わんっ

 

 


数分経過。

 

 

 

魄哉「ひょっとして あの子等全員駆除し終わりました?」あのー。

晴明「どっかんどっかん言っておったからのー
てか 今頃天井ボコボコではないのか?」


魄哉「いつもの事です。
全く今回はどこのどちら様の仕向けた 

おや。まだしぶとい御方がいらっしゃる様で」

晴明「来たか」ほう。

 


屋根の上に影さささっ!

 


魄哉(屋根裏コソコソしてたら叩き潰されるんで上に逃げましたか
そのまま逃げ帰れば良いのに また無駄に根性の有る) ちっ


晴明「どうする?
知っての通り私の攻撃はカトンボぞ。アテにするな

おびき寄せ、法術で吹っ飛ばすのか?」

魄哉「今やると屋根が無くなるんで嫌ですね  梅雨ですし。
屋根から降りて其処らの茂みに来て貰えれば 植木はまだ諦めがつくんですがね」


晴明(やはり吹っ飛ばすのには全く抵抗無いな この生臭坊主。)

 


忍「Σうお!なんだこの でかい犬は!!」びくううっ


犬神「Σきゃんっ!?」

一同「Σげ」

 


晴明「Σうっお!なんで囮が庭におるのに屋敷内におるんじゃい!」

 

魄哉「Σしまった!庭に直で降りるより
あの子等が開けた穴から屋敷内を降りての方が見つかりにくい
根性有る忍ならそれくらいやりますよ!」

晴明「Σ天井ごと味方吹っ飛ばされとるのにか!?」えええっ

 

 


千様「Σぎゃーぎゃー!何よアンタ!
あっち行きなさいよっ」きいいっ

蒼月「千ちゃん下がって! 犬!!」びしっ!


小太郎「ガルルルッ!!」くわっ!

忍「Σうおお犬!?人間!?何だこれ Σうぎゃああああっ!!」

 

コマ『侵入者には鉄槌を。』ランチャーじゃこんっ!

家康「Σコマちゃんストーップ!室内室内!!」もふぷはっ!

 

 


晴明「Σパニック起こしとるではないか!
犬神動くで無いぞ!!」ひえっ

魄哉「Σだああ屋根の上の影がどんどん減って このままじゃアレ皆 動けない犬神君の居る部屋に行きますよ

くっ!仕方無い」懐の符ばっ!!

 

晴明「Σおい 屋根は
魄哉「あの人達の身ぐるみ剥いで修理費に当てます!
材料さえあれば 挿音なら2日で直せます問題なし!!」くわっ


晴明「お前の長男器用過ぎ

Σん?ちょっと待て その符はどこで!?」

 

魄哉「貴方に注文していたのを 先ほど座敷わらしさんから受け取りましたが」ん?

晴明「Σえ。はああ!?
まだそれ書きかけ と言うか書き損じとるぞおい!!」

 

魄哉「Σえ」

晴明「Σおまっ!元陰陽師の癖に気づかんかったのか!? 耄碌ジジイめが!
そんな物使ったりしたら偉い事に

 Σあ」

 

閃光カカッ!!

 

 

千様「Σきゃー今度は何なにっ!?」ひいいっ

 

 


シロ「お前等大丈夫か!?
一二三は無事であったぞ」おんぶっ

一二三「んー。朝だか?」まぶしっ


小太郎「この大騒ぎの中寝てたのか!?」ぎゃいんっ

 


家康「いや朝じゃなくて

もっと大騒ぎになりそう」あちゃー。

シロ「Σえ。あれはっ」

 


忍一同「Σ!?」ぎょっ

 

 

 


粋「Σちょ!庭にわっ!!」


彬羽「Σなんで忍ごときで鳳凰降臨してんだ!?」えええっ

テオドール「Σ犬神さんの比ではないデカさに御座います!!」ひいいっ

 


白「しかもアレ
暴走して無いか?」あれっ

一同「Σえ」


白「魄哉だったら 出来るだけ家壊さないし やるなら1発なはずなのに
キレたニワトリみたいに暴れてるし」な?

彬羽「確かに。
どうなってんだ」うわ


粋「Σ鳳凰ってめでたさの象徴じゃねえの!?
なんであんな怪獣みたいに Σちょ!あの辺姉ちゃん等が居る部屋じゃ!?」

 

 

 

晴明「Σうっお金縛りが効かん!!」ひえっ

千様「Σ晴明さんでも!?」ええっ

晴明「こやつはもののけ妖の類とは微妙に違うからの しかも自我が吹っ飛んでおるしっ」


家康「Σ天海こっちの世界に帰ってきてええっ!」ひええっ

晴明「うお天井崩れおる!
 犬神 動けるか!?」

 

犬神「きゅーん。」ぷるぷるっ

晴明「Σでかい図体して鳥ごときに怯えるな!!」

 

蒼月「このサイズのキレたオンドリとか俺でも怖いよ!
ほらとっとと得意の防御結界張りなよ!」

晴明「言っとくが 私の結界でもあんなのに踏まれたら物理的にアウトぞ。」


一二三「Σえ おら達潰れるだか!?」

小太郎「Σそそそそんな事無いぞ!ちゃんと助けるからな?」わんっ


家康「Σそうそうどうにか ぶへーっくし!!」

シロ「Σこんな時に羽毛アレルギー喧しわ!!」ああもうっ

 

 

コマ『あ。』カタタッ

千様「何!?」びくっ


コマ『マジでどうにかなりそう』カタタッ。

 


火の玉ぼぼぼんっ!!

 


家康「Σおお!白の炎!」鼻ちーん!

 

飛天「良し!加勢っ」ていっ!


一二三「あれ?飛天さん 居たんだか?」

飛天「黙々と曲者仕留めてたけど居たんだよ」うん。

 

小太郎「Σぎゃいん! 壁が昆虫標本みたいになってる!」ひいいっ

飛天「筋肉が動かなくなるツボをこれで」 ツボ治療の長鍼っ

蒼月「アンタほんと怖いよ」うわ。


千様「で、今投げたのは?」

 


飛天「此処の忍びの兄ちゃん特注の閃光弾。

しばらくムスカになるぞ」

家康「Σ皆顔伏せてー!!」うわああっ

 

 

閃光カカッ!!

 

粋「Σ目がああっ!」うわああっ

白「よし テオ行け」

テオドール「畏まりました!!」

 

 


符べりんっ!!!

 

 


ーーーーーーーーー
ーーーーーーー

 

 

 

座敷わらし「売ってはいかん奴だったのか
これはすまん事をした。」ほー。

 


彬羽「これ見よがしに頭に札が貼り付いてて助かったと言うか」やれやれっ

魄哉「うわ。マジでそんなだったんですか。

テオ君がスピード特化で助かりました」ほっ。

テオドール「はたき落とされたら終わりに御座いましたがね」冷や汗っ

 


晴明「だいたいお前
何故に書きかけかもしれん物を人に渡すのだ。

全く 非常識な若作り年増よ」

座敷わらし「いやお前に言われたくない

そもそも毎度納期を守らんお前が悪い
聞けば 本来先週受け取りだったと言うではないか
それで私も焦ってだな 申し訳無いんで適当に数だけでも集めて

家康「いや。適当に納品しちゃダメでしょ」

 

座敷わらし「金さえ貰えばこちらの物だろう?」

石燕「いやー それはリピーターさん無くなるんでやめた方が」


シロ「ん?石燕

そういや出てこんかったが生きておったか」

 


与一「こやつは締め切り明けで 疲労で爆睡しておったのだ。
依頼の品に手抜きはご法度だぞ」

座敷わらし「ほー。
人間は律儀だな」

 

 


粋「ひょっとして
好き放題生きてる様に見えて結構苦労してる?」

晴明「アホな犬と 非常識な年増のせいでな」やれやれっ

 

 

白「いや お前も締め切り守れ」

一二三「お約束は大事だべ」んだんだっ

 

 

 

くろねこ太郎の落書き部屋 [フォレストページ+] 夢小説対応・簡単オシャレな創作サイト作成サービス <サイトトップへ戻る