小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月16日






蒼月「うっげ 何これ」ひえっ

魄哉「おやおや これは見事な」うっわあ。


粋「血の池?」

池一面鮮血のごとき深紅っ



テオドール「日本には現世にも血の池地獄が有るので御座いますか?」

彬羽「あってたまるか。」きっぱり。



魄哉「此処は普通の綺麗な池だったはずなんですがねえ
最近近隣住民から オバケが出るや何やと訴えが多くて 幕府としても夏だからって異常では? と思って見に来た所」うーん。


粋「Σやっぱオバケ出んの!?」ひいっ

家康「この見た目で出ない方が不思議だよね」足がくぶるっ


魄哉「まあそんな感じで 夏場はあの世とこの世が繋がり易くなりますし なんか地獄の血の池と繋がっちゃったみたいですね」あっさり。

粋「Σ何がどうなって繋がるの!?」えええっ



小太郎「キッツイだろ?」わおんっ

テオドール「むせ返る程の鉄さび臭さに御座います 鮮度悪っ」うぷっ



千様「オオカミと吸血鬼的にアウトなら 医療関係にも使えないわねー」あらあらっ

魄哉「そもそもそこらの池の物を医療に使えませんけどね
てか血液型って知ってます?」

千様「だってー 飛天君がいつでも輸血出来る様になったら この国の医学一気に伸びるとか言ってたしー。」

彬羽「そもそも地獄の物だが?」

千様「Σあ」

彬羽「仮に鮮度が良くて衛生面で使える物で有ってもだ。
生きてる人間の体に入れたら とんでもない拒絶反応は起きるだろうな」ふむ



テオドール「バ●オハザード に御座いますかっ」ごくりっ
彬羽「そもそも魔の力を帯びた血液のヤバさはお前が一番良く解ってんだろうが」

テオドール「Σ確かに落ちこぼれの私が1滴で変化するレベル!」はっ



彬羽「と言う事で いい加減出てこい」げんなりっ

テオドール「Σあ、白さんいらっしゃったので御座いますか」

白「池赤いだけなら俺いらないだろ」ふんっ


魄哉「何か有ったんですか?」


粋「今年水に愛され過ぎてかなりヤバいんだよ
主にメンタル。」

魄哉(Σカナヅチの悲劇!!)察し




蒼月「コレを水と認識出来るの?
いや確かに液体だけどさ」うーん。

小太郎「魚一匹泳いでないよな」わおんっ

魄哉「ええ ですから地獄と繋がっちゃってるぽいんで

正直 君でも無いとどないもしようがありません」

ざばんっ

小太郎「Σうおお亡者跳ねた!!」ぎゃいいんっ!



白「なんでこんなのなってるんだ
閻魔は何してるんだ」むすーっ

彬羽「おそらくだが この前ガシャドクロがあの世とこの世の境目を強行突破しただろ
境目に貼ってる結界は霊的な網みたいな物らしいからな。

強く引っ張られたせいで他の所にまで亀裂が とかなっててもおかしくは無いか」ふむ。

魄哉「加えてこの町は白君だけで無く 他にも魔王と呼んで良いくらいの化物其処らに居ますからねえ。
魔は魔の気配に集まる物です で、此処にピタッと来ちゃった感じですか」ふむ





千様「あら?じゃ 白君のせい?」悪気なしっ

魄哉「Σえ。いえ 言うて僕らも大概ですしっ」※鳳凰

家康「だよね!その辺酒呑童子や九尾もウロウロしてるし」あははっ


テオドール「まあ この手のは運に御座いますから。」苦笑 ※ハイクラスバンパイア

粋「あ、ダメだ
引くに引けないしだからって水に寄ったらいつものパターンになるしで板挟みだ」あちゃー。



白「・・晴明は?」ちらっ

魄哉「残念ながらその

此処まで手が回るかどうか」目そらしっ

蒼月「どんだけ境目綻びまくってんだよ。」わお。

魄哉「ちなみに晴明さん側には今回のみ 暇をもて余した焔さんが平安京以来の1日契約式神やってくれてるので近寄ったらヤバいです。あのタッグはマジで危険です」遠い目。

粋「うちのジジイ何してんの?」





千様「けど成る程ねー
道理で今年オバケ多いと思ったわ」あらあらっ

家康「Σそうなの!?」ひいっ

千様「夜中寝苦しくて目が覚めたらー。知らないおじさんが枕元に立っててー」えーと。

粋「Σ家の中!?ぎゃああ聞いてるだけで無理っ!」ひいっ

千様「咄嗟に『半径3メートル以内は金取るわよ!』てスネに正拳突き食らわしたら逃げたわ」どやっ

粋「・・うん。姉ちゃんが一番怖え」ひええっ





魄哉「という事で 君の炎なら浄化して地獄に送り返せるはずですし どうにか出来ませんかね?」

白「どうにかって 池だぞ?」

血の池たぷんっ



彬羽「此処に血の池を繋ぎ止めてるのが亡者のこの世への執着だしな。
血を無視して亡者を浄化 もしくは地獄に帰りたいと思わせるしか方法は無いんだが」うーん。

家康「地引き網で亡者漁して泣かすとか?」
彬羽「人間の発想じゃねえな」引っ



魄哉「池ごとジュワッと蒸発行けません?」

白「この辺一帯もジュワッと行くと思う」

魄哉「ですよねー」うーん。




粋「じゃやっぱ
池に飛び込んで 地獄のがマシってなるよな嫌がらせする とか?」

魄哉「Σあああ 直接言わない様にしてたのに!!」ひいっ


家康「Σこら白大丈夫!大丈夫だから投げ込んだりしないから 威嚇しないで!!」

千様「よーしよしよし 怖くないわよー」とーととととっ



テオドール「ほらほら。お菓子で御座いますよー」

白「Σがうっ!!」威嚇っ



蒼月「木の上に逃げちゃったね」あーあ。



粋「ごめん。 えっとその
兄貴程じゃ無いけど燃やして良いんなら頑張るけど」ぼぼっ

魄哉(Σ確かに勾陣の炎は最適ですけど!!)

家康(Σコントロールの利かなさお兄ちゃんの比じゃ無いでしょ!!)ひいっ



小太郎「あのな。 水って火で無くなった様に見えても 水蒸気てのになって空に逃げててな
それがまた雨になって降ってくるんだって

だから下手な真似したら この辺一帯に血の雨が降っちゃうんだぞ」わんっ

粋「Σマジかよ怖っ!」ひいっ


千様「小太郎君が賢いわんわんで良かったわー」ほっ



小太郎「うん。下手すりゃ亡者も降るかもな」わんっ

粋「Σ嫌すぎる!!」ぎゃあああっ

蒼月「この人はアホ過ぎだよね」ああうん




魄哉「仕方有りません。
嫌がらせの方向で行きますか」ふむ。

家康「え。本気でそれ行っちゃうの?」ひええっ

魄哉「とりあえず この池ぐるっと囲んで仏像置きますか」

千様「確かに嫌だけど
うわ 精神やられそう」



蒼月「あ、それで俺呼ばれたのか
嫌がらせなら任せてよ。
とりあえず 池に肥溜めの中身流そっ」爽やかな笑みっ

魄哉「とりあえずでそれですか」

家康「この辺の人の生活用水だからアウト。」

蒼月「えー。
じゃ ピラニアも血液凝固剤もぶっ込めないじゃん

しゃーない お前全部飲めよ吸血鬼。」投げやりっ

テオドール「Σこんなものマス1杯分で食あたりになるで御座いましょうが!!」ひいっ





彬羽「だ、そうだ。」

白「そもそも俺でもどうにかなるのか これ?」

粋「Σあ。凄っ! 鎮まってる」おおっ





彬羽「熟練の技だ」手歯形まみれっ

テオドール「彬羽さんじゃなきゃ噛み千切られておられますね」ひええっ



白「よし。うだうだ言ってても仕方ない」

千様「何かの名案有るの?」

家康「お!さすが斜め上の発想させたらピカイチ」おおっ


白「話聞きながら思ったんだけどな
いつも 嫌だな水に寄らない様にしようとか思ってて結局落ちるから尚更嫌なんだよな」まじっ

魄哉「すみません。何をどう聞いたらそうなるんですか
てか何の話ですか」



白「うん。だからな

自分から飛び込めば落ちるよりは怖くない!!」くわっ

一同「Σえ」



ばしゃーん!!

粋「ちょ!兄貴いいいーー!!?」えええっ




蒼月「ん? あの人何しに行ったの?」あれっ

千様「えーと?」あらっ




テオドール「あの 御気持ちに関係なく 沈む物は沈むのではっ」冷や汗どぱっ



魄哉「Σうお 一瞬思考停止してしまいました!
網無いですか網!!」わたわたっ

家康「落ち着いて んな物この広い池の何処に突っ込むの!!」


粋「俺行ってく Σあああ赤キメええええ!!!」

どぽーん!






小太郎「何やってるんだろうな
うちの魔王」あーあ。

千様「あんな感じだから 副官の彬羽君が要るのよね 脳ミソとして。」あらあら

彬羽「さすがに こう来るかって気分だがな。」げんなりっ




蒼月「あれ?

ちょっと 池の赤いの引いてって無い?」おや

魄哉「へ? Σうわ この辺とかもう普通の水です いったい何がっ」




粋「地獄の亡者もドン引きしたんじゃね?」びちゃびちゃっ

彬羽「まあな。生者が自分等ガン無視して意味の無い水チャレンジして来たらな
正直俺も理解できん」


白「やっぱ水なんか嫌いだ」げっほげほっ

小太郎「あ、うん。」うわあ




家康「うんまあ結果オーライ」ひええっ


晴明「お。こちらも片付いたか
やるではないかお前達」ひょこっ

焔「池とかどうすんだって思ってたけどよー
さっすがうちの孫共。」わはは返り血ドロッドロッ

粋「うん。何をやって来たんだよ」引。


焔「で、どうやって地獄に押し戻したんだよ?」

家康「お宅のお孫さんの投身。」

焔「は?」

魄哉「僕等もイマイチついてけて無いんで聞かないで下さい」困惑っ





白「血って不味いな」むすーっ

テオドール「飲まれたので御座いますか
食あたり起こしますよあれはっ」ひええっ





>サイトトップに戻る