小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月10日

 

 

 

【割烹春一】

 


ひな「風邪治ったみたいで良かったですね」にこにこっ

粋「ああうん。それは良いんだけど」チラ見っ

 


ひな「あ、大丈夫です
お椀に虫がーとかってあるある自演で お金踏んだくろうとしたテンプレチンピラさん達を 
お宅のお兄さんにシメて貰ってただけですからー」のほほーん。

 

白「で、うまく行くとでも思ったのか?」ほー。

テオドール「あ。袖の中ににわざわざ虫仕込むポケットまで作っておりますよ
さっき此処から出してたので御座いますねー。」

袖めくりっ


チンピラA「Σうおお! 色々お見通し!!」ひええっ

チンピラB「すんません!出来心だったんです
白「出来心で袖こんな改造するのか」

チンピラAB「Σううっ!」

 

 


粋「ダブル土下座って

俺が来るまでにどんな惨劇があったんだよ」うわ。

ひな「見事な調教でした
さすがな魔王様。容赦無しですねえ」にこにこっ


粋「つか酒呑童子茨木童子は?
あいつ等此処の用心棒だろ?」

 


朱禅「いやー。それがなあ」うーん。

ひな「その、ここの所一気に冷えたんで
あそこのお山も急に冬支度と言いますか」

粋「ん?衣替えでもしてんの?」

 


ひな「いえ。人魚さんが池ごと凍って冷凍マグロ状態なんで 自然解凍に時間がかかってる、らしくて」

粋「Σちょっと大江山行ってくる!!」だだっ

 

 

白「ん?あいつ等 そんな事になってたのか?」

 

朱禅「結構良くあることらしいから 解凍さえすりゃ問題ねえらしいけどな。」うん。

テオドール「人魚さん 見た目の割にタフに御座いますよねえ」わおー。

 

 


チンピラAB(Σ何の話!?)

 

 

白「そうか。これから寒くなるんだな
気がついたら年末って奴か。

じゃ ボランティアだ。其処らの店の前全部掃除して来い
逃げたら生ガワ剥がすぞ」

チンピラAB「Σかしこまりました!!」びしっ!

 


テオドール「素直な方達で良う御座いました」うんうんっ

朱禅(そしてまた舎弟が増えた と。)うわー。

 

 

 


庵「あの、店の前に えっらい御面相の 掃除の人が居たんだけど」困惑っ


ひな「あー・・

ボランティアどころか 営業妨害かもしれませんねえ」あちゃー。

 

 

 


ーーーーーーーーーーー

 

 


白「じゃ もう他所でもやるなよ。
次は前触れ無しにひっ剥がすからな。」

チンピラAB「Σへい!アニキ!
御世話になりましたっ」最敬礼っ

 


粋「Σまた何か変な事になってる!!」ひええっ

 


テオドール「おや お帰りなさいませ。
人魚さんは焼き魚にならずに復活されましたか?」

粋「Σならねえ様にめっさトロ火で解凍したわ!!」

 

ひな「あら。良かったですねー
ちょうどこちらも片付いた所ですし
お茶にしましょうか

お疲れ様でーす」にこにこっ

白「えらくキゲン良いな?」あれっ


ひな「あの人達に ついでにうちの厠まで掃除して貰いましたし
命かげなんで もう店中ピッカピカですよ」うふふっ

粋「Σこの姉ちゃんが1番怖え!!」

 


朱禅(知ってた。)うん。

白「お前の女の趣味凄いな」

 

 

入り口がららっ!


朱禅「ん?」

 

 

 近所の奥さんA「あらあらあらあらっ やっぱりそうだわ芝居小屋のー」あらあらあらあらっ

近所の奥さんB「まあまあまあっ ホントに其処らウロついてんのねー!

会いに行けるお役者さんって触れ込み ホントだったのねー
あ、触っとこ。」頭わっしゃわっしゃっ


白「??」 

 

 

粋「Σいや兄貴んなキャッチフレーズついてんの!?

そこらで乱闘起こして瓦版載りまくってんのに!?」えええっ


テオドール「ですので芝居小屋もイメージアップの為に
其処らに居ますよ 身近ですよ的なアピールぶっこんで来たのでは?」

粋「Σ危険物が身近ってどんなアピール!?」

テオドール「この町の治安は 既に存在自体が危険物に御座いますよ」

 

 


近所の奥さんA「あらあらあらあら ホントに悪さしなかったら大人しいわー

あ、アメ食べる?」

ひな「あ。すみません
その人に餌を与える時は うちで注文したのでお願いしますー」


近所の奥さんB「あー 身近って言ってもそう言うルールはあんのね。」へー。

 

テオドール「Σうっお。商魂えげつない!」ひえっ

粋「Σ兄貴が観光地の鹿みたいな扱いに!」

 


白「?」えーっと。

朱禅「うん。髪ボッサボサな

まあ悪気はねえみたいだし
ファンだろファン。相手してやれよお役者様」

 


テオドール「あれ?我が主の持ち芸 と申しますか
お得意様でもそうそう相手にしては頂けない。

そう言う プライドくっそ高いとか其処らが売りでは御座いませんでしたか?」あれっ?

 

 


近所の奥さんAB「そう言うレアだから 其処らで捕まえたらラッキーなんじゃない!」どやっ

粋「Σ良く解んねえけど矛盾してんのにウケてる!!」

朱禅「戦国の傷も癒えて 皆娯楽に飢えてっからなあ。」あーあ。

 

 

近所の奥さんA「という事で アタシも何か注文しようかしらー。」よっこらしょ

近所の奥さんB「ねー。
いやホントラッキーだわ。」ほほほっ

 

白「俺なんで両側腕捕まれてるんだ?」なあ。

テオドール「逃がさない様に。
で御座いますかね?」うーん。

 


ひな「はーい。
あ、そのまんまで大丈夫ですよ
御注文は何に致しましょう」ほくほくっ

粋「いや大丈夫じゃねえから
少しは助け舟出したげて。」

 

 

 


間。

 

 

 

庵「あっれ?彬羽も午後から?」

彬羽「これからの時期は 夜の宴会が増えるからな

この時間帯が増え ん?なんだ
客の帰った後


Σ!?」


白「・・負けた。」ずーーんんんっ


彬羽「Σ何があったおい魔王!!」えええっ

 

 


粋「おばちゃん方って
ノリノリだと容赦ねえから」ふっ。

白「精神的に負けたの始めてだ」カルチャーショックっ

 

庵「おばちゃんって。
え?何がどうしたらこんななるの?」冷や汗っ

ひな「遠慮無し恥じらい無し
怒涛の伏せ字ワードフルスロットルでした。」にこっ

庵「Σげ」

 

朱禅「俺等はなんやかんやで酔っぱらい客のおかけで慣れてるけど

そうか。ツンとしたお役者様なんてやってるから」苦笑。

 

 

白「世の中には あんな生き物が居たのか」ずーーん。


粋「あー 完全にプライドへし折られてる」

彬羽「どんな逆セクハラされたらこんな事に
ん?テオの奴は」

ひな「あ。未成年の教育に悪過ぎるので 
耳栓して奥に転がしたの忘れてました」

襖がらっ。

 

テオドール「Σもがーっ!!」じたばたっ!

彬羽「Σ耳栓どころか猿ぐつわで縛り上げられてんだが!?」縄ぶちちっ

ひな「だって 主様のピンチとかって 商売の邪魔するんですもん!!」

 

 

 

テオドール「・・こんのっ!

守銭奴のメスブ
粋「Σ落ちつけえええ!!!」ひええっ

 


白「Σ!」びくっ


庵「Σなんかこっちもそう言うワードに敏感になってんだけど!?」

彬羽「Σお前いったい何があった!?」えええっ

 

 

 

 

 


家康「おかえりー

あれ?白は一緒じゃないの?」おや

彬羽「いや それがな。」困惑っ

 


テオドール「我が主は 妖怪横丁の二丁目に現実逃避に参られました」

家康「Σなんでそこに!?」えええっ


テオドール「なんやかんやで安全な所で ちょっと落ち着きたいと申されまして」

家康「Σ落ち着けるの!?」えええっ

 

 

 

粋「まあ、
女より オカマのが恥じらいは有るって言うもんな」うん。

 

彬羽「言うのか?

しかし、魔王初敗北がまさかのこれか。」うーん。

 

 

 

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