小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月9日

 

 


【割烹春一】

 


テオドール「ケホッ」

ひな「お茶熱かったですか?」

 

テオドール「いえ。 空気が乾燥してるので 早く水分が欲しくてがっついて蒸気でムセまして御座います」苦笑

朱禅「確かにカサついてるけどさ
デリケート過ぎねえ?」

 

白「あれに比べたらそんなデリケートでもないぞ。」

 


粋「Σぶえっくしょーいっ!!」ちくしょうめっ

庵「Σ食い物屋で思い切しやんな!汚い!!」うがあっ

 

 


テオドール「粋さん しょっちゅう風邪ひいておられますねえ」お茶ずずーっ

白「変なのにばっかモテるからな」うん。

テオドール「菌にモテるのも大概特異体質に御座いますよねえ」

 


朱禅「ビタミン採れよ
ほれ店からのサービス」小皿ことんっ

粋「煮物?」ずびっ

 

朱禅「風邪予防には野菜だ野菜。
煮たら食いやすいだろ って奥の彬羽が」厨房指差しっ

テオドール「今日バイト出の日だったので御座いますね」成る程っ

 

白「食べる前に鼻かめ 食べ物屋でズルズル汚いぞ」むすっ

粋「うう。兄貴に身嗜みで言われるって」鼻ちーん!!!

 

ひな「次からは外でお願いしますね」冷ややかっ

 

 

 

間。

 

 

粋「あー・・ 腹の底から暖まる」ほっこり。


彬羽「風邪のひき始めには体内から暖めるのが基本だからな。

帰りに飛天の所に言って 発汗系の漢方でも貰ってこい
また熱出たとか夜中に騒がれたら敵わん」ため息っ

白「お前も飛天程じゃないけど結構詳しいよな」へー。

彬羽「カラス天狗だしな」


テオドール「純粋にオカン気質なだけかと思われますが。

確かに粋さんは 季節の変わり目必ず熱出してゲホゴホに御座いますよね。

今年は 季節の移り変わりが急激に御座いますし 特に気を付けた方が良さそうに御座いますね。」お茶ずずーっ

 

彬羽「さてはお前も喉の具合が悪いな?」

テオドール「Σうおバレた。

乾燥でガサガサしてるだけに御座いますよ」苦笑。

 

 

白「俺何ともない。」

ひな「なんでちょっと寂しそうなんですか」

 

 

テオドール「冬物そろそろお取り寄せに御座いますかねえ」西洋のカタログっ

粋「Σお前その洋装取り寄せてんの!?」えええっ

 

テオドール「日本の物はやはり体型に合わないと申しますか
そもそも着付けが苦手に御座いますし」うーん。

 

白「魄哉に相談したら 若い頃向こうで着てたの なんぼでも出してくれるぞ」

テオドール「いえあの ホントにポンポン出して頂けますので
数百年前の高級品とか 私が使って良い物か。
あの方の物持ちとうなってるので御座いましょうね」困惑っ

 

庵「百年単位て高級品の繊維どうなってんの」ええー。

 

 

 


彬羽「どいつもこいつも軟弱な。
まあ この間まで湿気が湿気がって騒いでたから 色々急過ぎるのは解るがな」


白「湿気と暑さで1番騒いでたのお前だぞ 暑がりカラス」

彬羽「・・・涼しくなったな」遠い目


粋「むしろ寒いって 」べくしっ

庵「熱出てきたんじゃないの?」ありゃ

ひな「うつす前に帰ってくださいね?」

粋「Σ心配そうな顔して容赦ねえ!!」

 


テオドール「確かにで御座いますね
飲食店で菌をばら蒔く物では御座いません

この感じではおそらく午後の仕事もままならないで御座いましょうし
お家に放り込んで来る で良う御座いますか?」

粋「Σえ。いやそこまで酷くは
ひな「はい。ちょっと失礼
あーやっぱ 熱出てますね」おでこ触りっ

粋「Σえええっ!」


彬羽「言わんこっちゃない」ため息っ

 

テオドール「では。はい傍迷惑なのでとっとと帰ると致しましょうね
あ、逃げない様にコマさん辺りに見張って頂きましょう」ずーるずるっ

粋「Σうわああ! 厠にも行けねえ奴!!
それ下手に動いたらビーム撃たれる奴!!」ひええっ

 

テオドール「動かなければよろしいでしょう
最悪漏らしても病なら皆納得して「Σ俺が納得出来ねえわああ!!!」

 


入り口ぴしゃんっ!

 

 


ひな「はい。皆で除菌!」びしっ

朱禅「人間と化物のハーフ通した風邪菌とか おっそろし過ぎるもんなあ」消毒薬よっこらせ


白「俺 御膳拭けば良いか?」雑巾絞りっ

彬羽「だな。 そこ1列頼んだ。
兄貴ってのも大変だな」


庵「下手に他のお客さんにうつったら大事だもんね
やっぱひなって度胸あ Σいだっ!」

 


白「Σ風邪菌に噛みつかれたのか?」ぎょっ

彬羽「やたら甲斐甲斐しく動くと思ったら
手前 絶対何か勘違いしてるな。」

 

 

庵「いや雑巾絞ったらひび割れ?
うええ もうこんな時期?」いたたっ

ひな「あらパックリ。
庵さん 洗い物とかもガンガンやってくれるから」あーあ。

 

彬羽「そんななるか?」

朱禅「いや 気にした事ねえわ」うん。


ひな「熱量高い男共とは違うんです

あーもう こんなガサガサになっちゃって」うわー。


庵「いや良いよ 私もあんま気にしないし」苦笑。

 


彬羽「傷薬なら有るが?
飛天の奴が飯代代わりに1式救急箱置いてってるしな」

庵「うわめちゃ効きそう
血止めだけ貰える? 仕事になんないし」

 


ひな「あの 出来たら手全体に塗る軟膏とかもお願いします!
やっぱなんだかんだで女の子なんでっ」どたばたっ

 

 

白「・・で、手荒れって何だ?」はて?

朱禅「うん。有る意味浮世離れしてるもんな魔王様

主に健康面で。」

 

 

 

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庵「Σは?」

ひな「えっと。ですから白さんが庵さんに渡しといてくれと

包みめちゃ可愛いです」困惑っ

 


彬羽「Σえ。
あの野郎何をトチ狂った!?」

朱禅「Σうおお彬羽 鍋焦げてる!!」ひええっ

 

 

がさがさっ

庵「Σえ?え? 何これ
手先カバー!?

うっそ可愛いっ」えええっ


ひな「指先は出せる様になって尚且つ着物の袖からちょっと覗いて普通に可愛く 手の甲の荒れを防ぐ

やりますね。さすがはお役者
なんやかんやで数をこなして」ほう。

庵「うん。その言い方やめよっか」

 

 

朱禅「え? あれっ
あいつが人に食い物以外やるって

マジ?」

彬羽「Σさてはあのアホ!弟の風邪でもうつったか!?」はっ


庵「アンタ等そろそろ怒っていい?」

 


ひな「良かったじゃないですか 脈有りなんじゃありませんかこれ!


ほらパックリ割れの血が着いても解らない様に ちょっとくすんだ色選んでくれてますしっ」ほらほらっ


彬羽(マジか)冷や汗っ

朱禅(鬼の霍乱?)えええっ

 


庵「Σはっ!あんなんでも神様だし神棚に飾るべき!?」

朱禅「いや使えよ」

 

 

 

 

 

 

テオドール「あのー。10月はハロウィンであって クリスマスはまだに御座いますよ」

白「あれっ?」うっかり。

 

粋「何?なんか間違えたの?」

 

白「あれ?じゃあ 出くわした奴にプレゼント配る行事はいつだ?」

テオドール「あー 混ざっておられますね
合った人にお菓子配るのがハロウィンで クリスマスは家族や恋人にプレゼントを贈る日に御座いますよ」


千様「片っ端からプレゼント配ってたらサンタさんも破産しちゃうわよねー」ぬくぬくっ

 

家康「あれ 千ちゃん何貰ったの?」

千様「西洋の肩がけ
冷えるって言ってたからーって
あら殿は」にこにこっ

家康「西洋の足袋。
靴下だね。暖かいよ」

 

 

九尾「わーい!だーりんに襟巻きもろたぞえー!
家宝じゃああ」こーん!


蒼月「Σ狐に襟巻きってどうなの!?」

小太郎「いつもされる側だからいいんじゃないかな」貰ったジャーキーがじがじっ

 


テオドール「あれ?ひょっとして私のカタログ使われました?」

白「バレたか

そうか。間違えたか

ま、いいか」ふむ。

 

 


彬羽(Σ黙っとくべきなのか これは!?) えええっ


蒼月「何隠れてんの
ほらよ お前の分だってよ」包みぺしっ

彬羽「ん?
何だこりゃ」

 

蒼月「一二三ちゃんと親子ペアの襟巻き」

彬羽「Σ柄のハードル高過ぎだろおい!」トナカイ柄っ

蒼月「西洋のカタログのだしねー。
俺の西洋人形型湯タンポよりは一般的じゃない?」


彬羽「・・一応相手に合わせてんだな。」ああうん

蒼月「何気に細かいよね あの人」うん。

 


テオドール「Σああっ!

これ私がカタログで目つけてた奴で御座います」おおおっ

粋「Σお前一番得してね!?」

 


彬羽(良し 黙っていよう。)うん。

 

 

 

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