小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月13日




【割烹 春一】




テオドール「夏バテに御座います」ぐてっ

庵「今年は特に暑いからねー」あーあ。



彬羽「夏バテには栄養だ。
食えるだけ食わせろとお前の主に言われてるしな
多少気分悪くても流し込め」

テオドール「暑さに弱い彬羽さんが仰られると説得力が「うるさい。」



テオドール「朝から体調不良に御座いまして つい粋さんにも突っかかってしまい申し訳無い事致しました」ため息っ

ひな(この人が突っかかれるって)

朱禅(どんだけお人好しなんだよ あいつ)うわあ。



庵「あ、確か塩も良いよね
漬物食べれる?」梅干しっ

テオドール「Σおお!すっぱい物は好きに御座います」

朱禅「妊婦みたいな事言ってんな」うわー。



彬羽「こいつの祖国が酸っぱい系の味付け多いからだろうがな。」

ひな「へー。ドイツってそうなんですか」ほうほう




テオドール「で、あの こちらは?」えーと。

彬羽「酢の物だ」

テオドール「いえあの これカツオで御座いますよね?
無理に酢の物にしなくても」


庵「単品で食べれるなら普通で良くない?」

彬羽「それもそうか」ふむ。


テオドール(Σカルパッチョみたいで美味しい!)もぐもぐっ

朱禅「ウケはしてるみたいだけどな
さすがウチのエース」おおっ



ひな「よし、じゃあ白さんから大目にお代頂いてますので
じゃんじゃんワガママ言って下さいねー」にこにこっ

テオドール「Σええっ申し訳ないっ」ひいっ

庵「いんじゃない?
下僕達がギスギスしてる方が嫌なんだろし」

テオドール「それはそうで御座いましょうが 何かこうやはり」うーん。


彬羽「四の五の言わずにとっとと食え
ほれ 牛レバー炒め ニンニク抜きだ」どんっ

ひな「一気に重いの来ましたね」うわ。


彬羽「さすがに食べ辛いかもしれんので 味付けはお前の祖国風にしてみたが。」

テオドール「めちゃ器用に御座いますね」わお


庵(酸っぱいレバー?
いやでも 彬羽作ってるって事は美味しいはず?)困惑っ




入り口がららっ


ダミアン「お。テオドール 奇遇ではないか
1人とは珍し Σぐほあ!!」

テオドール「すみません 足が滑りまして御座います。」


彬羽「どう滑ったらみぞおちにヤクザキックかませるんだ?」

テオドール「床でツルッと滑っておっとっとに御座いますかね」ふっ。



庵「なんで学習しないかな」あーあ。

ひな「ダミアンさんもお1人なの珍しいですね
ついに山を追い出されました?」

ダミアン「Σさらっと酷い!!」がーん。


朱禅「ひな。真顔で虐めるんじゃありません」あーもうっ




ダミアン「酒呑殿と茨木殿がカラス天狗の里の方のバイトでな
畑仕事に行っとるので 本日代わりに用心棒を頼まれたのだ」ふんっ

庵「え。アンタ強いの?」




テオドール「私を見ればお分かりの様に
吸血鬼は基本ひ弱に御座います」きっぱり。

ダミアン「日本人ほ外国人がガン見しとるとなんとなく喧嘩しづらかろうが!!」どちくしょおおっ!


ひな「まあ 毎度彬羽さんを厨房からお呼びするのも何ですし」ふむ。

ダミアン「うん。こいつのがデカかったな そういや
本当にジャパニーズか」うわ。

彬羽「生粋の日本産だ」※2メートル。





ダミアン「まあ細かい事は良い。
お。お前また変わった物を食しておるな」ほう


テオドール「・・・。」ちいっ

ダミアン「Σ無言で舌打ち!!」がーん。


庵「今日この子怖くない?」わお。


テオドール「今度話しかけたら訴えます」真顔。

ダミアン「Σ何罪で!?」えええっ

テオドール「精神的傷害罪で。
では被害届を出して参ります」すたすたっ

彬羽「こら この暑いのに役人を困らせるな」



ひな「体調イマイチな時の嫌いな人って 精神に来ますからねえ」あらあらっ

ダミアン「Σぐはっ」ざらあっ


朱禅「Σひながホントごめん!けど店内で灰になんのやめて!!」ひいっ




彬羽「まあ青物でも食べて落ち着け」おひたしっ

テオドール「あ、水分嬉しゅう御座います」わーい。

庵「Σ一気にキゲンが良くなった!」



ひな「しばらく起きてこない方が良いと思いますよ?」

ダミアン(灰)「・・・。」さらさらっ







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白「で、どうだ?」おそるおそるっ

彬羽「アホ程鉄分摂らせたし、割烹のプライド捨てて肉塊焼きまくって動物性タンパク質も大量摂取させたしな
多分大丈夫だとは思うが」うーん。



割烹一同(Σ今日満月か!!)はっ


彬羽「確かに今回荒ぶっちゃ居るが 言ってもテオだしな
正気を失って食らい付くなんて事は無いとは思うんだがな?」

白「お前は餌扱いされてないからそういうの言えるんだぞ」真顔。

粋「兄貴 何気に苦労してるよな」苦笑




彬羽「今年最大の満月 か。」

白「怖いな」遠い目。




朱禅「吸血鬼飼うって大変なんだなあ」しみじみ。






大江山




ダミアン「代打用心棒行ったら土産に血液パック貰ったのだが?」えーと。


茨木童子「ん? ちょうど今日満月だし 血に飢える前に飲んどけば?」

ダミアン「Σうお 満月か
綺麗さっぱり忘れていた!!」はっ

人魚「野生を失ってますねー」あらあらっ



酒呑童子「つかお前 よく満月とか覚えてられんな?」

茨木童子「そりゃ今は化物が人襲ったらアウトなんだしさ
山の仲間の安全の為にそれくらい気にしてるっての」

ダミアン「Σ仲間っ いいい茨木殿おおおおっ!!」感涙ぶわっ

茨木童子「Σえ。何 気持ち悪っ」びくっ







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