小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月30日

 

 

 


【割烹 春一】

 


ひな「ハロウィンですねー」にこにこっ

彬羽「おい。割烹のプライドは「んな物売り上げの二の次です」きっぱり。

 

朱禅「まあまあ もうちょいしたらカボチャも届くはずだしよ
カボチャづくして頼むわ 板さん」わははっ

彬羽「カボチャ尽くしって せいぜい煮るか揚げるかくらいだろ」憮然っ

 


茨木童子「はいまいど。
注文のカボチャのお届けだよー。」 入り口がららっ

彬羽「まさかのお前の手製か」うわ。

茨木童子「いやー。植物属性生かして大江山産の栄養満点野菜売り出したらコレがなかなか人気で「Σ鬼の山だろ! なんだ鬼一族で農業始めたのか!?」えええっ

 

茨木童子「俺等元々力余ってるから カラスの里で出稼ぎ農夫してたろ?
自宅でやっても何も不思議は無いと思うけどな」真顔。

彬羽「い、いやしかし 鬼のイメージというかだな」困惑っ

茨木童子「古い概念に囚われてたら これからの時代生きてけないと思うんだよな


ほら ハロウィンてのも西洋の祭だろ?なのに日本の伝統料理を出すはずの割烹が取り入れてるし」

ひな「ですよねー。」うんうんっ

 

 

彬羽「・・ 一理有る     か。」ふむ。

朱禅「お前 ホント素直だよな」

 


茨木童子「と言うと事で うち産のは風味が強いから、
煮物揚げ物その他諸々 甘味に使うにも良いと思うぞ。

頑張ってリピート発注してくれよ」荷下ろしよっこいせっ


彬羽「いや甘いものは作る予定が」

ひな「ご心配無く。
その辺は洋菓子専門ゲストを呼んでます」

テオドール「まずはカボチャのパイとプティングは定番に御座いますね
あ。手軽に食べられるスイートポテトのカボチャ版なんかも
ひな「お任せしますんで いけそうなの全部お願いしまーす」にこにこっ

 


朱禅「甘いの苦手なお前にゃ辛いだろうけど
店の存続の為だから」肩ポンッ

彬羽「厨房が狭そうだな」ふむ。

朱禅「Σそっちの心配!?」

 

庵「プロだねー。

んじゃ私は今日売り子だね 
あ、頼まれた鬼灯 此処に置いとくよ?」荷物よいせっ

 

テオドール「何故に鬼灯で?」袖まくりっ

ひな「カボチャみたいでハロウィンぽくありません?
後なんと無くおどろおどろしいですし」

彬羽「見事なくらいノリで準備してるな」困惑っ

 

朱禅「日本人はなんやかんやノリで生きてるだろ」

テオドール「そもそも 海外ではハロウィンてお盆に御座いますからね」砂糖の袋どっこらしょっ

 

 


間。

 

 

テオドール「このカボチャ 固すぎやしませんか?」

包丁ガキンッ!


朱禅「あーまあ 鬼印だしなあ
てか その持ち方危ねえ危ねえ」


がららっ

シロ「外は冷えるな
ん? ああハロウィン仕様で駆り出されたか」

テオドール「おやシロさんも。
本日はフルメンバー出勤に御座いますか?」

ひな「色々準備が有りますので」にこにこっ


シロ「本番は明日との事だが
この手のイベントは最悪でも前日からやるのが主流だそうな」制服着替えっ

テオドール「商売って大変なので御座いますねえ」へー。

 


入り口がららっ。

 

粋「うっーす
テオ 頑張ってるかー?」わははっ

白「腹減りだ腹減り なんか出せ」


彬羽「表に準備中の札上げとけ。」

 

 

白「なんだお前 お得意様に失礼だぞ」むう。

彬羽「喧しい
手前が居たら準備出来る物も出来なくなるだろ!」

白「俺は幼児か何かか。」


ひな「幼児のが腕力で捩じ伏せられる分マシですかねー」のほほんっ

シロ「捩じ伏せるのか。幼児を」引。

 

白「そういや表で庵が言ってたけど
ハロウィンカボチャメニューって

彬羽「それならハッキリ言え 煮物だな。」鉢どんっ

粋「うん。思いっきり和風。」

 

ひな「すみません
洋菓子の方はカボチャが手強くて まだなんですよ」苦笑。

白「ん?飛天からでも仕入れたのか?」

ひな「動いたり逃げたりする バイオテクノロジー系のじゃ有りません」

 

彬羽「ん? 俺が奥でやってる間に何があった?」

テオドール「カッチカチで包丁が通りません」かぼちゃっ

彬羽「あのな。この手のはちゃんと包丁が通る所が有ってだな

いや、お前にやらせると危険か
ちょっと見てろ

ふんっ!」

ぱかっ。


一同「Σみかん剥くみたいに!!」ひいいっ

粋「Σせめて包丁使えよ!!」背筋ぞわっ

 

彬羽「考えたらこっちのが早い
これで良いか?」 真っ二つかぼちゃっ


テオドール「はあ。助かりましたが日常生活に支障が出ませんかそれ」ドン引きっ

彬羽「? 何がだ?」

 


粋「何回か店は壊されてるよな?」

ひな「主に入り口が」ため息っ

朱禅「馬鹿力の上デケエからなあ。」しみじみっ

 

シロ「ふむ。

カボチャは1つで良いのか?」

テオドール「へ?
あー。まだまだ要りますね
なんせ頼まれております物の種類が」メモぺらっ

シロ「そうか。

任せよ!!」鬼切ぎらんっ!


朱禅「Σちょ 店内店内っ!」

シロ「お前の包丁と変わらん!
寄ると怪我するぞ だおりゃああっ!!!!」

 

 


間。

 

 

シロ「ど、どうだ」ぜーぜー。


テオドール「お疲れ様に御座います」ぱちぱちっ


真っ二つのカボチャごろごろっ

ひな「店の中が青臭い」うわ。

 


白「なあ。テオ貸し出すのは良いんだけど
イベントにここまで力入れるって ひょっとして今月も売上ヤバいのか?」鬼灯つんつんっ

朱禅「あ。バレた?

いやー 此処でドカーンと儲けて無いと色々ヤバいかなーって」苦笑。

粋「飲食店経営ってんな大変なのか」

ひな「ですねえ。
此処等激戦区ですし」とほほっ

 


白「ふーん
なあ。カボチャってまだ有るのか?」

朱禅「へ?
ああ 好評ならハロウィンメニューしばらく出そうかなって。 大目に頼んだし

なんか良い案あんの?」

白「割烹のプライド捨てても良いなら だけどな」うん。

ひな「元から有りません! 何ですか!?」おおおっ

彬羽「即答か」複雑っ

 

 

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庵「はいはーい!
ハロウィン特別イベント カボチャ割りだよー!!

目隠しして此方の木刀で割ってね。割れたら豪華賞品有りだよー!!」 チラシばばばっ

 


粋「割れねえんだよな?」

白「バカラスなら素手で割れるし」にやっ

粋「Σ人間じゃ絶対無理だろ!!」

 

侍「ほう これは面白い
せっかくの祭だ。我が武芸見せてやろう」ふふんっ

庵「はいはーい 参加希望の人は向こうで飴ちゃん付き参加券買ってねー」

侍「Σ有料か! ま、まあ飴代くらいなら」

 


白「チリも積もればって言うしな」ふっ

彬羽「手前 時々冴えっぷりが恐ろしいな。」引。

 


テオドール「成る程 スイカ割りに馴染んで居るジャパニーズなら気軽に参加しそうに御座います

そして、安価ならと気軽に大勢がっ
さすがは我が主殿っ!!」感服っ

白「ここ潰れたら 俺も困るし」しれっ

 

 

シロ「普通のカボチャならともかく 木刀では無理が有ろう
固いなんて物では無かったぞ」むう。

朱禅「だなあ。うわ皆肩落として帰ってく」

 

庵「はーい。また参加してね
残念賞の1口パイだよー」

侍「・・甘さが染みるな」ふっ

 

 


粋「ん? なあなあ

万一割る奴が居たらどうすんの?
豪華賞品て何処から出すんだよ」


白「ハロウィンだぞ。
菓子カツアゲする祭なんだから 菓子に決まってるだろ」真顔っ

テオドール「その時は本場風特性シフォンケーキをお焼きする手筈に御座います」にっこり。

粋「Σそっち!?確かに一般人にはレア物だけど!!」

 

 

ひな「原価も安くつくので此方もお財布痛まないんですよねー」にこにこっ

彬羽「洋菓子はまだまだこの国じゃ普及してないからな。

ホント たまにやるなあの野郎」うーん。

 

白「とか言ってたら甘いの食べたくなったな」ぐううっ

テオドール「かしこまりました。お焼き致しましょう」きらーん。

粋「いや レア感レア感」

 

 

 

ひな「あら大変

カボチャが足りないかも

彬羽さん。ちょっとくり貫いて貰えます?」

彬羽「ん?厨房の方か。 仕方ねえな」よいせっ

 

 

くりっ。

 

 

参加者一同(Σカボチャを茶碗蒸しの様に!!) ざわっ!

 

 

白「バカラス ダシにされてるぞ。」

粋「あーあれ見たら行けると思っちゃうよなあ」うわあ。

 

 

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