小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月4日

 

 

 

【割烹春一】

 


人魚「わー 煮たお魚って美味しいんですねえ
ショウガが利いてておいしー」もっぐもぐっ

 

彬羽「そりゃ良かったが

その、論理的にどうなんだ?」困惑っ

ダミアン「人魚殿は大江山でも 酒呑童子殿の酒の肴に漁をされておられるのでな 今更だ。

と言う事で 血液を一杯「診療所行け。」


朱禅「うん。診療所も血液は売ってねえと思うけどなあ」苦笑。

 


ひな「用心棒バイトに何故お二人付きで?」

酒呑童子「俺等ばっか人里行ってズルいって聞かねえんだよ。
適当になんか食わせといてくれや」はーやれやれっ

朱禅「お前 意外と面倒見良いよな」


彬羽「ん?今日は茨木はどうした?」

酒呑童子「なんか昨日あったらしくて 夢見が悪かったとか何とかで二度寝してるわ

お宅の魔王 また何かしたんじゃね?」

彬羽(やらかしてたな。 そういや) ああうん。

 

人魚「山の食べ物のもシンプルで好きですけど こう言う味付けは人間の里ならではですよねー

ん?庵さん 今日おとなしいですね
風邪ですか?」あらっ

 

庵「あ゛?」ギロッ


人魚「Σぎゃーごめんなさいごめんなさい!
春だと言うのに相変わらず報われそうにない人の前でいちゃこらしてすみませ
酒呑童子「待てコラ微塵もいちゃこらしてねえわ」

 


庵「鰹のタタキってどう作るんだっけ?」麺棒っ

彬羽「タタキは炙る物であって殴る物じゃねえな」


ダミアン「すまん。人魚殿は春先ゆえにいつもより酷いと言うか おピンクと言うか
ほぼ毎日全力失踪で逃げとる酒呑童子殿が目撃されるくらいでホントすまん」

 

ひな「鬼なのに その辺草食ですか?」あらー。

酒呑童子「Σこんだけ押されたらそりゃ引くだろ!!」

 

人魚「今年の目標は
立派な卵達を産む事です!」びしっ

酒呑童子(Σ達!?)びくっ

 


ダミアン(やはり そこは鮭の産卵的なのなのか。)ふむ。
 
ひな「どこまで魚なのか解りませんけど
押され負けたら一気に数百匹のパパになるんじゃありませんか? コレ」うわー。

 

酒呑童子「夜逃げするか」ぼそっ

彬羽「大江山の鬼王も メスには勝てねえか

・・これは奢りだ「刺身やめろ」

 

 


庵「人が寝不足でフラフラだってのに 皆さんお元気な事で」けっ。

ダミアン「お?なんだ
夜遊びでもしたか店員」ずずーっ

庵「それ何貰ったの?」

ダミアン「小松菜の絞り汁である。
鉄分が多い点では血液と変わらんと出されてな」ずずーっ

庵「尋常じゃなく青臭くない?」えー。

 

ひな「彬羽さん」うわ。

彬羽「まさか本気で飲むとは思わなかった」びっくり。

朱禅「ヤケクソで出したろお前。」

 


ダミアン「しかし 仮にも女が夜遊びとは
夜道は危険だぞ。私みたいなのが出る」小松菜汁すすりっ

庵「いや夜遊びしてないんだけど。
てかこんなん出るなら絶対夜出歩かないわ」引。

 


人魚「あ、お隣にラブラブカップルが越してしたとか?」にこっ

庵「Σちょっとこの子黙らせて!アウトアウト!!」ひいっ


ダミアン「Σこれ人魚殿!
婦女子がその様な事を大声で言う物ではない!!」

人魚「えー。執事さんカマトトぶりっ子ですか?
やだ青臭い」

ダミアン「Σ青臭いのは私のせいではない!!
てかカマトトって何だカマトトって! 
カマボコも魚であろうが それくらい知っておるわ!!」うがあっ!


※カマトト : カマボコが魚(トト)である事すら知らないですよと言う世間知らずアピールの事。

 

 

朱禅「相変わらず吸血鬼共は変な事詳しいな」へー。

彬羽「日本語を勉強してから来てるからな
日本人でも使わん故事成語やら テオの奴もやたら使うぞ」皿拭き拭きっ

 


テオドール「Σくっ!カマトトがそんな意味だったとはっ」よろっ

ひな「噂をすれば」あら。


テオドール「 日常会話1つとっても奥深い
さすが修羅の国日本!  言葉1つとっても多事多難にして艱難辛苦に御座いますっ」くうっ

粋「うん。対抗すんな 意味解んねえよ」どうどうっ

 

白「で、寝不足って
夜中に騒いでる妖怪でも居るのか?」

 

庵「Σうおお聞かれてた!
妖怪じゃないない!妖怪みたいな婆さんだけど!!」

粋「Σ夜中に騒いでる婆さんって何!?
そっちのが怖えよ!」ひいっ

 

彬羽「よし。いつものだな」天ぷらじゅわわっ

朱禅「三人共天ぷらうどんで良い?」確認っ

テオドール「Σあ。お願い致します」

 

ダミアン「おお。うどんか
私は人間の物は食せんが さすがだ我が同胞。 日本の心で
テオドール「あと、こちらにニンニクの絞り汁を。」

ダミアン「Σ何故に!?」

テオドール「気安く話しかけないで下さいませ」けっ。

 

彬羽「絞っても良いが
店内にニンニク臭が充満して2匹揃って灰になるぞ」

テオドール・ダミアン「Σ!!」

 


人魚「嫌われてるなら 無理に話しかけない方が良いですよ?」真顔

ダミアン「Σ人魚殿が言われるか!?」えええっ

人魚「私は嫌われてません」むっ

 


ひな「まあ 追い出さない辺り 何だかんだ鮭の産卵が嫌なだけみたいですしねえ」

粋「何の話?」困惑っ

 


酒呑童子「ん?妖怪夜中に騒ぐババア?
そんなの居たか?」はて。

庵「いや妖怪じゃなくてただの婆ちゃん。

年寄りだから朝早いみたいで 丑三つ時から起きてて 1人でブツブツうっさいんだよね
独り言大きくて寝らんないし」ため息っ

 

白「丑三つ時って 朝かそれ?」

テオドール「お隣まで寝られない独り言とはいったい」えええっ

 

粋「あー あの長屋 壁板うっすいから音筒抜けなんだよな」うんうんっ

庵「そうそう アンタが引っ越しした後に その婆ちゃんが入ってきて いや煩いの何のってさー」

 


ダミアン(その色々もガバガバな環境で 男女でお隣さんだったのか。)えええっ

ひな(毎度普通ならこっちにフラグ立つのに。)うーん。


人魚「人の世界は解りませんねー」あらあらっ

 


白「ふーん。妖怪じゃないなら何でも良いけどな」

ダミアン「良いのか

いや立場上 何も言えんのも解らんでも Σうおう!?」ずるんっ!

 


べしょっ!!


ダミアン「あだだ  Σはっ!!」

 


白「・・・。」小松菜汁ぼたぼたっ

 


テオドール「吸血鬼をシメる際はこの様に 垂直に心臓に杭を
ダミアン「Σうおおおワザとでは無いすまーんんんっ!!」うわあああっ


テオドール「ちいっ! あいにく藁人形用の小型な杭しか持ち歩いておりません!
5本くらい叩き込めば絶命するか!?」くうっ!

彬羽「常に誰かを呪う前提か」

粋「Σあ。ダミアン コウモリになって逃げた」

コウモリぱたぱたっ!

 


白「なんか拭く物くれ」ぼたぼたっ

朱禅「はいよ。 
あー揚げ物の油か
テオが怖えからって厨房に入って来てたし これに滑ったのかあいつ
運が悪かったな。」苦笑

 


白「ん? 運?」ぴくっ

彬羽「ん?・・Σまさか!」はっ

 


庵「へ?私 距離取ってるけど?」※貧乏神体質。

粋「即 自分の事だって理解できるのか偉いよお前」ああうん。

 


白「だな。 じゃあ単に普通の事故


戸ばきゃ ばりんっ!


町人「Σ喧嘩だああ!! うわ店に突っ込んだぞ!!」


テオドール「Σうわああ頭直撃 Σさすが石頭!難なく突き抜けてらっしゃいます!!」おおおっ

白「痛いけどな。」戸突き破りっ

 


酒呑童子「クルアああっ!! 手前等喧嘩は他所でやれ他所で!!」うがあっ

喧嘩町人ズ「Σすんませんしたあっ!!」ひいいっ


ひな「あ。逃げる前に修理費置いてって下さいね」にっこり。

酒呑童子(Σ妖怪金置いてけか!!)

 

 

白「ん?あれっ

距離取ってるよな?」戸から頭ずぼっ

彬羽「だな。
今のも偶然か?」冷や汗っ

粋「いやでも なんか不運の唐突な感じが何かこう」えーと。

 


金魚屋「すんません。金魚いかがっすかー?」ぬっ

ひな「店内に臭いがこもるんで結構です」

金魚屋「ありゃこれは失礼。
では」くるり

 

金魚桶ごんっ!

白「あいた。」

金魚屋「Σあ!すんませ Σああっ!」

桶の水ばしゃあ!!

 

白「・・金魚こぼれたぞ」ほれっ

金魚ぴちぴちっ。

 

 


テオドール「庵さん?」ジト目っ

庵「Σいや知らない知らない!
そもそも自分で制御できないから!
出来たら被害受けない様にするから!!」ひええっ

 

粋「今日青臭いわ生臭いわ最悪だな兄貴。」うっわ

白「さっき借りた手拭いもうズルッズルだぞ」むう。


朱禅「もう水被った方が良くねえ?
ほら裏に井戸あるし」

白「水嫌だな」むう。

彬羽「言ってる場合か
此処で飯食ってるって事は この後も芝居小屋で出番あるんだろうが」


白「それはそうな  ん?」見上げっ


酒呑童子「え。Σおい 」嫌な予感っ

粋「Σまさか!?」

 


通りすがりの雨女「旦那さんの浮気者ーーっ!!」うわーん!


局地的豪雨どじゃーっ!!!

ばしゃ べきんっ!!


ひな「Σきゃー! 大雨に耐えかねて屋根がああっ!!」いやああっ

 

 


間。

 

 

人魚「スッキリ綺麗に洗い流されましたね」尾びれぴちぴちっ

 

白「」ぐったり。
※水苦手。

粋「Σ兄貴いいい!!」ひええっ

ひな「店がーー!」うわーん!

 


酒呑童子「どうなってんだこりゃ」ぼとぼとっ

彬羽「見事に降って沸いた様な災難だな

と、なるとやはり」ちらっ

庵「Σえ」びくっ

 


テオドール「ひょっとして 寝不足で貧乏神体質が暴走しておられる?」

庵「寝不足で傍迷惑増すの私!?」えええっ


彬羽「俺は専門家じゃないんで断言は出来んが
おそらく 普段ある程度押さえられてる貧乏神体質が、睡眠不足で注意散漫になる事で 抑え切れず大目に漏れ出してる

って所か?」

庵「Σ私ホントに意味解んない体質だな!!」えええっ

彬羽「特定の奴を不運にって時点で既にワケ解らん」きっぱり。

 


粋「そう考えたら納得行くけど
それでも被害受けるの兄貴だけなのか。」うーん。


人魚(気が付いたら屋根裏や床下に居るよなストーカーしてるくらいなのに また可哀想な。)よしよしっ

庵「Σ憐れむなーー!!」どちくしょおおおっ

 


人魚「いっそ物凄い被虐趣味の方だったら 色んな意味で上手くいったかもしれな

粋「Σダミアン戻ってこーい!!
この姉ちゃんどうにかして!」ひいいっ

 

 


テオドール「我が主 起きて下さいませ
伸びてる間になんかボロクソ言われて御座います」困惑っ

白「・・つまり
隣の婆さん大人しくさせて寝不足解消すれば俺は助かるんだな」よろっ


彬羽「精神的ダメージが凄いな」うわ。

白「カナヅチなめるなよ」むすっ

 


朱禅「あ、そっか。
元はと言えば寝不足なのか コレ」

粋「つか婆さん黙らせるって どうやって?」えー。


テオドール「年寄りは早く目が覚める物だと 魄哉さんも仰っておられましたし

あ。一服盛りますか?」

酒呑童子「お前が言うと 永遠に目覚めねえ物盛りそうだな「バレまして御座いますか。」

 

粋「はいどうどう

傍迷惑でも他所の婆ちゃん暗殺しねえの」

テオドール「私 我が主以外は基本どうでも良「うん。知ってるけど。
兄貴が嫌だからそれ。やるなら自分でやる兄貴だから」どうどうっ


朱禅「どんな会話だよ」引。

 


白「バカラス。年寄りが早く目が覚めるのって何でだ?」真顔っ

彬羽「珍しく真面目か。

そうだな
まずは体力が無くなるって事か。
睡眠にも体力がいるらしいからな」

 

人魚「Σそうなんですか!?」ええっ

彬羽「睡眠にはカロリーを消費するらしい
よって寝られん場合は 何か軽く食べた方が良いとか何とか」

粋「マジか」へー。

 

 

酒呑童子(コイツ 心底変な事良く知ってんなあ) しみじみ。

 

 

彬羽「後はそうだな。

個人差も有るが 厠に行く頻度が増えてそのまま起きてるってのも有るだろうし
体力が無いから早く寝て、早く目覚めるが習慣になってる てのも有るだろうな」

白「うーん。」悩っ

 

 

朱禅「ん?それ解決するなら適任が居るんじゃ?」

一同「へ?」

 

 

 

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隣の婆ちゃん「いやー あんたが紹介してくれたお医者さんのおかげで 最近朝までぐっすりだよ。
ありがとうねえ」にこにこっ

庵「あーいえいえ
自分の為 あ、いや。

顔色良くなってよかったですねー」あっはっは。

 

 


粋「すっげ。何処方したの?」おおっ

飛天「昼間体力が持つ様に栄養剤と 厠でホイホイ目覚めない様に漢方各種。」


彬羽「医学でどうにかなるもんだな」ほう。

 


白「退治しなくて済んで良かった」うん。

粋「いや相手人間だから。

思ったより追い詰められてたんだな兄貴」

 

 

 

酒呑童子「人里の御近所トラブルって怖えな。
寝不足でこんなんなるのかよ」うっわー。

ひな「普通なりません。

うう、また店がっ」むすーっ

朱禅(つか。うちの店がそろそろ御近所に訴えられんじゃね?)冷や汗っ

 

 

 

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