小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月3日

 

 

 

江戸城

 

昼休みの太鼓 どーん。

 

 

魄哉「本日君達を御呼びしたのは他でも有りません」正座っ


家康「天海あのー 昼休みだし休憩した方が「4月は仕事量エグいんです。今しか時間無いんですよ」

 

 

粋(いや、年中常に仕事量エグいだろ。)

彬羽(政治家が暇になったら国が終わるしな 
仕方無いと言えば仕方無いが。)ふむ

テオドール(日本人はワーカホリックに御座います)

シロ(このメンツか。
またろくな事を頼まれる予感がせんな)ため息っ

茨木童子(その前に 気軽に敷地内に鬼入れて良いのかなあ) うーん。

白(足しびれた。)

 

 

魄哉「そんなワケで 微妙にややこしい話なんですが順を追って


女中「Σああ天海様!またお昼休みなのに仕事して

寝込まれると皆心配しますよ!ほらお昼食べて仮眠して下さい!またストライキ起こしますよ!!」くわっ!

魄哉「すみません ちょっとタイムで。」

 

 

粋「ひそひそボソボソ何やってんだろ」

白「なんか怒られてないか?」あれっ?

家康「うん。この冬 ぎっくり腰フルでボロボロだったから 江戸城の皆が過敏でねえ」苦笑。

茨木童子「愛され上司か」へー。


シロ「江戸城の上下関係どうなっとんのだ。」引。

 

 

魄哉「すみません 手短にお話しします」げんなりっ

彬羽「負けたのか。」

 

魄哉「100パーこちらの体を気遣って怒ってくれてますので言い返せません。
パパっと話しますんで 後は現地で察してください」

粋「うわ。一気に適当に」

白「他の仕事もこんなんで良いと思「国滅びます。」

 

 


魄哉「えー。まずはあちらの風景をご覧下さい」窓指さしっ


彬羽「ん? 春らしい桜並木だが?」

魄哉「はい。今年もとても綺麗に咲きました
ゆえに 連日お花見客でごった返してるんですが」

 

茨木童子「あ。動いた」おっ

一同「Σえ」


魄哉「それなんですよ。

連日お花見客が昼夜問わずどんちゃんしてるもんで 桜がノイローゼ?と言うかブチギレちゃいまして」

家康「ゴミ捨てるわ 根元踏み固めるわでムカつくのは解るけど
人に危害与えられると 幕府としても放っておけないって言うかね」うーん。


シロ「Σいや桜が暴れる事はスルーか!?」えええっ

魄哉「茨木君が植物操作するので慣れましたし」真顔っ


家康「お花見客を行儀良くさせれば良いのかな?と 見張り立たせたら 見張りも速攻排除されました」困った。

粋「もう人間全部を敵視しちゃってんじゃんかよ」うわー。

 

 

魄哉「と言う事で 君等、桜と相性良いみたいですし
どうにか説得出来ませんかねえ?」

白「桜と相性とか始めて言われた気がするな」

魄哉「じゃあ あれもう立派に化け物なんで そっちの管轄って事にしてどうにかして下さい 魔王様」

白「要するに押し付けたいんだな」ああうん。

 


家康「ごめんね。これ以上仕事増えると
ほら 女中ちゃんが鉢巻きしてスタンバイしてるしさ」ほら

テオドール「ストライキ起こす気満々に御座いますねえ」うわ。

 

 

彬羽「またややこしいが。
今回俺は手を出さん方が良さそうだな」望遠鏡で覗きっ

粋「Σえ。何で!?」

彬羽「見てみろ 
思ってる数倍アグレッシブに動いてやがる

あんなの殴りかかって来たの受け止めたら 反動でぶっ壊す予感しかしない」真顔っ

シロ「アグレッシブな桜とはいったい」えええっ

 

テオドール「Σあ。桜がシャドウボクシングしております!」望遠鏡覗きっ


茨木童子「桜って 枝折れただけで簡単に病気になって枯れるのになあ」あーあ。

白「まだまだ元気と思ってる年寄りみたいだな」へー。


魄哉「うわ。グサッと来た」うっ

 

 


家康「と言う事でよろしく。
このアグレッシブな年寄りは 奥で休憩させるから」


魄哉「はい!終わりました!
休みます!ちゃんと休みますから廊下で正座やめて下さいっ」ひいいっ

女中軍団ずらりっ。

 

粋「Σいつの間にか すっげえ増えてる!!」ひええっ

 

 

 

 

間。

 

 

 

テオドール「しかし、日本の桜はシャイなので御座いましょうか?
あ、お茶が入りまして御座いますよ」紅茶すすっ

白「そりゃろくに見ても無いのにダシにされて足元でどんちゃんされたら桜もムカつくだろ」ごーろごろっ

粋「あー確かに

花見客って 言うほど桜見てねえよな」苦笑。

 

シロ「いや さっさと桜鎮圧に行かんかお前等。」

白「下手に刺激したら散るだろ」

シロ「Σ確かに!」うっ

茨木童子「散るどころか折れて腐られる可能性も有るし
思ったより手強いよな 桜」うーん

 


彬羽「しかし そうも言ってられねえ様だな」双眼鏡覗きっ

粋「ん?どしたの?」

 

襖すぱん!

家康「Σうっお!まだダラダラしてた!
大変だよ!今日天気が良いから例の桜がっ!!」

 

彬羽「でかい虫だな 雀蜂の妖怪かありゃ
花の匂いにつられて来たか」ふむ。

粋「Σ前に虫系は妖怪化しやすいとか言ってたけど!!」ひええっ


茨木童子「まずいんじゃないのか?
あの桜並木 結構民家の真横って感じに見えるんだけど」

彬羽「だな。動く桜と巨大雀蜂のガチバトルでなんだありゃ」


テオドール「いったいどんな怪獣大戦争を見られておられるのですか」うわ。

 

 

白「よし。カナブンとかアブラムシとかワサワサ来る前に桜大人しくさせるか」

シロ「いや 大人しくした所で虫はなんぼでも来るのでは?」

白「そこは知らない
俺等頼まれてないし」うん。


彬羽「だな。
正面から行くと色々ややこしいだろ。
朧車呼んどいたからさっさと向かえ 近隣住民が阿鼻叫喚になってるぞ」

シロ「Σ相変わらずの手配の速さ!」おおっ

 

家康「あの朧車って
その天守閣の横に着けてる黒いの?」えーと。

粋「Σぎゃあああ!に集たかられてる!!」ひええっ

蟻うぞうぞっ

テオドール「Σうわああ気色悪い!!」灰ざらあっ!

 

シロ「Σさてはお前 中で菓子でも食ったか!?」はっ

白「バレたか。」

茨木童子「そういや魔王専用 VIP車かコレ
真っ黒だから多分だけど」うっわー。

 


彬羽「すまん。茨木 一つ頼む。」

白「痛い」たんこぶっ


茨木童子「はいはい。
そーれ 多年生のキク科植物 通称除虫菊だぞ

虫の苦手な成分出すぞー」菊の花ぽぽぽんっ!


蟻の軍勢「Σ!!」ずざーっ!!

粋「Σうおお引くのもキショイ!」鳥肌っ

 


テオドール「そんなの何処から持って来られたので御座いますか?」

茨木童子「そこの庭の隅に植わってたから ちょこっと成長速度を速めてな。」

シロ「植物の力とは凄いな

おい。朧車 生きておるか?」

 

朧車「」白目っ

家康「気持ちは解る」ああうん。

 

 


粋「これじゃ俺等運べないよな?

行かなくて済むなら行きたくねえけど」ちらっ

彬羽「いや。行って貰う
いい加減死人が出そうだしな。

手前等全員朧車に乗って 中にしがみついてろ」


白「嫌な予感しかしないけど。」よいせっ

テオドール「で、御座いますね
この後の展開読めまして御座います」


粋「へ?何々

・・ん?Σえ。まさか」はっ!


彬羽「喋るな気張れ。舌噛むぞ。」
朧車がしっ

 

シロ「Σまさかっ!」ひええっ



彬羽「ダラダラしねえでとっとと行って来い!!後毎度毎度菓子こぼすな誰が掃除すると思ってんだ!」 だおりゃあああっ!!!


ぶんっ!

 


きらーん。

 

 


魄哉「君はカタパルトか何かですか」ひええっ

彬羽「ん?昼休み終わりか」手ぱんぱんっ


家康「あの 馬鹿力は素晴らしいんだけど

アレ どうやって着地するの?」

彬羽「Σあ」

家康「Σまさかのノープラン!?」えええっ

 

魄哉「まあ あの子等ならどうにかするでしょうけど。

また 偉い飛びましたねえ」うっわー

 

 


ーーーーーーーー

 

 


朧車ビュゴオオオッ!!

 


粋「Σぎゃー無理!これは無理いい!!」うわああっ!


テオドール「良いですか!?もう灰になってよろしいですか!?」ひええっ

白「朧車の中ザリッザリになるからやめろ」

シロ「言ってる場合か!
どっちにしろ朧車も地べたに叩きつけられて大破するわ!!」

茨木童子(俺1人なら 良い感じに野原にでも落ちてくれたら助かるんだけどなあ) うーん。

 

粋「マジでか朧車!だああごめん!蟻にたかられて失神してる間にあの世行きとか!!」うわああっ!

白「あ。でも 場所はちゃんと桜並木の方だな
バカラスコントロール良いな」おおっ

シロ「Σこの場合どこに落ちても同じで有ろうが「良し。じゃ着地準備するか」

粋「Σえ」


テオドール「Σさすが!手がおありなので御座いますね!!」おおおっ


白「荒いけどな。
このまんま地べたにパーンよりはマシだろ

よし。朧車突き破って出ない様に背中支えろ」

粋「うっわ またも嫌な予感しかしない」


テオドール「わわわ私も及ばずながらお手伝いをっ」

粋「うん。お前は飛び散るんじゃねえかなあ」察し。

 


シロ「おい。まさかとは思うが」冷や汗っ

 


白「茨木は着地地点の桜退かしてくれ
じゃなきゃ一緒に燃やす。」炎ぼぼぼっ

一同(Σ嫌な予感的中!?)ひええっ

 

 

シロ「Σ待て待て待て待て!!
それでは朧車も燃えるだろ!!」

白「じゃ氷でガードだ お前なら出来る」きりっ

シロ「Σこう言う時だけ頼りにするでないわ!!」

 

茨木童子「退けろって
知らない妖怪化した桜とか使役出来るかな」ええー。

 

 

 

 

町人A「聞いたか?
大工の伍作 ここの桜に殴られたってよ。
この辺でハメ外すと桜のタタリがあるんだってよー?」けらけらっ

町人B「はあ?んなわきゃねえだろ
飲みすぎだってんだよ」わははっ

町娘「ん?何か上から Σげ」

 

 


粋「Σ花見客逃げろおおお!!!」うわあああっ!


花見客・妖怪桜「Σわーーっ!!!」散り散りわらわらっ

 

 

 

 

 

 


家康「Σあ。凄い 
火炎放射でゆっくり降りてる」双眼鏡覗きっ


彬羽「俺が言うのも何だが
他の意味で大丈夫かそれ。」冷や汗っ

魄哉「悪さをすると空から災厄が降ってきます 

で、ゴリ押しましょう。」うん。

 

 

 

 


茨木童子「雀蜂っての逃げたのか見当たらないけど
一応除虫菊植えとく?」菊わっさー。

テオドール「お願い致します」けほっ。

 

白「そんなんでな
ムカつくのは解るけど あんま殴ったり追いかけたりはやめてやって欲しいなって
偉い奴等が後で肥料くれるらしいし。」な?


妖怪桜びくびくこくこくっ

 


粋「つか、これで花見する気起きねえんだけど」

シロ「見事な木では有るのだ。気にするな
と言うか 花見で花を見る奴はほぼおらんとさっきも言っておったろ。

と言うか 桜なんぞマトモに見ておれば下でどんちゃん出来んわ」

粋「へ?」

 

 

毛虫ぼとぼとびろんっ


粋「Σっぎゃーーっ!!!」うわああっ

 

茨木童子「Σあ。桜に毛虫は付き物だった」はっ

テオドール「菊の成分の効果がっ」ひええっ

 

 

白「あ。もうあっちでどんちゃんしてる
ホント誰も見てないな」うわ。

 

シロ「人間は逞しいな」うむ。

 

 

 

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