小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月12日

 

 

 


小太郎「さんぽーさんぽー」わんわんっ

シロ「小太郎が煩くてかなわん
散歩に連れていってくる」げんなりっ

 


家康「Σ雨上がりで地面べちゃべちゃだけど!?」ええっ

 

シロ「うむ。雨が上がったのだから連れてけと煩くてな 足元はどうでも良いそうだ。
雑巾は用意した」やれやれっ

千様「犬の世話も出来る良い子ねー。がんばってー」のほほーん。

 


蒼月「つかお前さあ
1人で散歩行けるだろ」

小太郎「可能な限り飼い主と一緒に散歩 ってのが飼い犬の醍醐味だろ?」わおんっ

粋「お前 狼じゃ無かったっけ?」

小太郎「Σあ。」

 


シロ「心まで飼い犬になった様なので連れて行ってくる」はーやれやれっ

千様「はいはい 泥で滑って転ぶんじゃないわよー」

家康「若いのに背中から苦労が滲み出てるなあ」うーん。

 

 


白「ん?シロ達も散歩か?」

シロ「Σ俺をメインで言うな!俺の散歩ではないわ!!」むかっ

白「今日はまだ犬扱いしてないぞ」にやりっ

シロ「Σはっ!」しまった!

 

粋「兄貴 あんまガキ虐めんなよ

確かに犬2匹で仲良くお散歩とか俺も思ったけどさ」苦笑

シロ「Σんなっ!」かちーん!

 

 

白「なんだ。犬扱いより猫扱いのが良いのか?」首根っこひっ掴み

大嶽丸「捕まった。」ううっ

シロ「そいつは本物の化け猫だろうが「Σ山猫!!」シャアアッ!

 

千様「もう大嶽君がとっ捕まるのには何も言わないのねー」

 

 

小太郎「散歩」くーん。

シロ「Σはっ! では行ってくる!小太郎参るぞ!!」だだっ

 


家康「いってらっしゃーい。

で、シロ達『も』って?

大嶽丸もお散歩してたの?」

大嶽丸「いや野生動物は天気悪い中無駄にウロつかん
単に近くまでその まあ立ち寄ったら捕まったと言うか」えーと。


蒼月「うん。誰かに構って欲しくてウロウロしてたんだね」はいはいっ

 


白「だから構ってやったんだ 喜べ」えへんっ

大嶽丸「Σ百歩譲ってそうでも お前にだけは捕まりたくなかった!!」ふしゃあああっ!

 


千様「あら? て事はー」

粋「テオだよテオ。
なんかやたらキゲン良く そこら散歩して参りますとかって出掛けちゃってさ」

 

 

家康「また 何トラブル持って来るんだろうね」真顔っ

粋「気持ちは解るけど あいつ悪気はねえからな」うん。

 


大嶽丸「あのコウモリ そんな酷いのか?」

白「ある意味俺より変なの呼び寄せてるかもしれない」うん。

大嶽丸「Σ魔王を越える 災厄ホイホイってどこの大妖怪だ!?」えええっ

 


白(まあ サタンの隠し子だし。)うん

大嶽丸「?」

 

 


蒼月「つかまた雨降んじゃないの?
こんなジトジトの中散歩って 何が楽しいんだか」

粋「雨だからだよ
皆傘持ってんだろ? 傘指してんだろ?
だから番傘持ってても 変に注目浴びないし 気分的に身軽なんだってさ」

 

家康「あの子が目立つの日傘だけじゃないでしょ?」ええー。

粋「うん。洋装、 ごりごりの外国人、行動が突飛、つるむのが俺以外尽く派手。

けど本人が気が付いてないならそれで良いかなって」ふっ

蒼月「何その微妙な優しさ。」

 


千様「油断して雲の隙間のお日様に灰にされてなきゃ良いわねー

あ、大嶽君。この時期以外と体冷えるから暖かいお茶飲むと良いわよー」

大嶽丸「そうなのか
うちの母上はそう言うの無頓着だからなあ」おおっ


一同(その辺も構ってちゃんの原因か) ああうん。

 

大嶽丸「Σあっづあああ!!」ふぎゃあああっ!

千様「Σしまった 猫舌っ!」

 

 


白「梅雨は周り水ばっかで嫌だな」ため息っ

蒼月「うん。脱皮しそう」はーやれやれっ

 

 


間。

 

 

 

テオドール「いやー。驚きました

私より万倍注目を浴びられている方がおられまして」


粋「Σうおおおお ナメクジでかあっ!!」背筋ぞわっ

巨大ナメクジぬめぬめっ

 

蒼月「Σ何処で拾ってきたんだよこんなの!!」


テオドール「ナメクジとカタツムリって殻が有るか無いかくらいの差で
粋「Σエスカルゴにしようとしてる!? どうやって焼くんだよこんなの!!」ひええっ

 


テオドール「我が主もこれならお腹いっぱい食べて頂けるかと」にこっ

千様「お宅の主様 無言で首ふるふる振ってるわよ」


家康「さすがにコレはねえ」ひええっ

 

 

テオドール「でも、これ所詮は貝に御座いましょう?」

白「貝か。」ふむ。


粋「Σ兄上!? それならいけるかも的な顔やめて! メンタル強すぎる!!」ひいっ

 


テオドール「問題は調理方法に御座いますが 入る釜が御座いませんので
火の方お願いしたいので御座いますが」

白「蒸し焼きとか 火加減ムズいな」ふむ。


蒼月「なんで丸ごと行こうとするんだよ」

粋「Σつか食う前提やめろよ怖あああ!!」ひええっ

 


彬羽「野生のナメクジ、カタツムリには 寄生虫が居る事が有る。

体内に侵入されたら妖怪でも具合悪くなるんで 下手に弄らん方が良いぞ」

テオドール「Σえ」

彬羽「念入りに手を洗ってこい
脳がやられ「かしこまりましたあっ!!」ひええだだっ

 

 

彬羽「そう言うわけだ。
手前もそれ以上アホになりたくなきゃ食うな」

白「うん。貝だけたらふくとか微妙だしな」うんうんっ

家康「そう言う問題?」

 


粋「あー カラスが帰ってきてくれて良かった
今日はバイト午前中て言ってたなそいや」ほっ。

 

蒼月「丸かじりでも丸焼きでも 周りがキッツイよねこんなの

つかさ あのヘタレこんなのどうやって連れてきたんだろ?」


家康「抱えて? 
にしては無理の有る大きさだし

こんなの抱っこしてたらベトベトヌルヌルになるよね
紐でも着けて犬の散歩みたいに  とか?」うーん。

 


大嶽丸「自分の意思で着いてきた とかじゃないのか?」

千様「ナメクジって懐くの?」

 


彬羽「いや気付け
普通のナメクジはこんなでかかねえ。」

白「どう見ても妖怪だろ」真顔。


粋「Σ解ってて食おうとしてたの!?」えええっ

 

 


蒼月「ん?敵意とかは 無いよね?」後ずさりっ

家康「有ったら今頃襲われてると思うけど どうだろ?」冷や汗っ

千様「え?妖怪って事は 自分が食用にされそうだったの理解してるって事?

やだ 沈黙が怖っ」ひえっ

大嶽丸「ナメクジが饒舌でも大概怖いと思うが」

 

 


ナメクジずるるるっ


一同「Σ動き出した!」ひえっ

 

 


彬羽「ひょっとしたら 妖怪は妖怪でもデカいだけで動物に近いタイプかもな
それなら知能は普通のナメクジと変わらんだろ」

千様「Σあの大きさで 脳ミソだけちっちゃいの!?」

 

彬羽「妖怪になるだけで逐一脳まででかくなりゃ その内人に負けない文明築き出すぞ」

家康「Σやめてナメクジに負けたくない!!」ひええっ

 

 

 

白「言ってる間に裏に行ってるけど
触っちゃダメなんだよな?」えーと。

彬羽「裏?

Σまさか!」はっ


粋「えっと ナメクジって何やらかすんだっけ?」

大嶽丸「あいつ等は確か

畑の野菜 植木なんかを食い荒らすんで嫌われてるな」えーと。

家康「Σまずい!裏庭の畑と 天海の盆栽達が!!」ひえっ


蒼月「Σうわジジイとヤクザ忍が同時ギレする!!
なんだよ ヘタレに着いてきたんじゃなく餌漁りに来たのかよ!!」だだっ

家康「Σあああこの大きさだと意外と移動速いっ」

 


ナメクジぬめぬめっ

 

ぬるんっつるすてーん!!

 

千様「Σあ!ナメクジの這った後踏んだら危ないわよ!!」はっ

粋「うん。姉ちゃん 遅い」ヌメヌメべっとべとっ

 


白「変な病気になんないかな?」

粋「Σあ」はっ!

 

家康「彬羽ごめん! 急ぎで飛天呼んで処置して貰って
ナメクジは私等でなんとかするから!!」

彬羽「Σ大丈夫か!?」ええっ


家康「飛んで速攻呼んでこれるのお前くらいでしょ!?
早くしないと粋が頭パーになる!!」

粋(Σパー!?) ぎょっ

 

 


彬羽「くっ。確かに

じゃあ 

この中じゃなんぼかマシそうな大嶽丸!後は頼んだぞ!!」ばささっ!

大嶽丸「Σカラス待て待て待て!!このメンツ任せられるとか荷が重い!!」ひいいっ

 

 

 

テオドール「何の騒ぎに御座いますか?」手拭き拭きっ

一同(Σまだ手洗ってたのか!!)

 

白「お前に行って貰えば良かったな
速いし」うん。

テオドール「はい?

Σうっお 粋さんどうされたので御座いますかっ!?」びくっ

 

粋「えっと ・・自爆?」ふっ

テオドール「Σ何をどうすればセルフでヌメヌメ!?」えええっ

 


蒼月「Σっぎゃー!ちょっと誰か早く!!」ひええっ


粋「Σ蒼月!?」ぬるんっ

大嶽丸「Σお前はじっとしてろ! 周りもズルズルになるっ」

 


テオドール「Σ蒼月さん!どうされ

ぎゃああ!魄哉さんの大事にされてる 樹齢25年の盆栽がああっ!!」ひいいっ

ナメクジもりもりむしゃむしゃっ


千様「Σ25年が1瞬で咀嚼されてるっ」

 

 

蒼月「こいつデカいから他のももりもり行っちゃうよ!? でもって触るなってどうしたら

Σあ!大将火はやめてよ 盆栽燃える!!」

白「ダメか 」ぼぼっと鎮火っ

 

千様「Σああっ 言ってる間に次のに!」ひいいっ

家康「Σこらああやめなさい!
それ以上は許さないよ!」銃じゃこっ!!

蒼月「そうか!飛び道具なら」おおっ

 

ドキュン!ガウンっ!!

 

 


弾ヌトぽろっ。

 


家康「・・粘液で ノーダメージ?」えええっ

蒼月「Σナメクジつっえええ!!」ひええっ

 


大嶽丸「Σそう言えば!ナメクジは蛇に弱いと聞いた事がある」はっ

家康「あ! 三竦みのアレだね!
蛇はナメクジ食べるんだっけ 蒼月!!」おおっ

蒼月「Σこっち見んな 三竦みの例えは逆だよバカ!
蛇がナメクジで瀕死になるの!!」

 

 

白「グッダグダだな。」

粋「結構俺大丈夫そうだし。カラスに居て貰った方が良かったかも」ぬとおっ。

白「・・多分大丈夫じゃないと思うぞ」引。

 

 

テオドール「皆様お退き下さいませ!
こんなの連れてきた私の責任に御座います!!」くわっ

家康「テオちゃん!?触っちゃダメなん「存じております!お下がり下さい!!」

 


千様「え?え? いい案があるの?」そそくさ避難っ

テオドール「お任せを。


ナメクジには塩に御座います!!」塩の壺抱えっ

蒼月「Σばっ そんな事したらっ!」

 


テオドール「ていっ!!」塩ざばあっ!!

ナメクジ「Σ!!!」

 

 

粋「Σうおおみるみる縮んでく!!」おおおっ

テオドール「よっしゃあに御座います!」ガッツポーズっ!

 

白「蒼月 顔真っ青だぞ
これ何かダメなのか?」あれっ

 

 

大嶽丸「お前等 塩害って知ってるか?」冷や汗どぱあっ

一同「何それ。」

 

 


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彬羽「塩ってのは 植物も枯らせる。
その上除去はほぼ不可能なんで 塩を撒くとその土地は売れなくなると言われる程だ」

テオドール「Σげ!!」

 

 


家康「えっと。状況が状況だから
天海も許してくれるとは思う  けど。」苦笑

千様「盆栽合計 約880歳。
皆よく頑張ったわね」ふっ

 

テオドール「Σうっわあああ!!」ひええっ

 

 

白「今から塩退かしてもダメなのか?」


飛天「雨水に溶けて染み込んでるだろうしなあ。ムズいと思う

よし、お宅の弟さんはとりあえず完了。
具合悪くなったら即診療所に担ぎ込んでな。 命に関わるからな?」

粋「うう。ナメクジ怖え」げんなりっ

 


テオドール「塩にそんな弊害がっ
申し訳のう御座いますっ」ううっ


飛天「まあ これで1つ勉強って事で。」

彬羽「だな。お前も昔里で畑に撒いて 仕置きで一晩木に吊るされて覚えてたしな」


蒼月「カラス天狗逞しいな。」引。

 

 

玄関とんとんっ

『あのー。 申し訳ありません
どなたかおられませんかー?』

 

家康「あ。お客さんだ はいはーい」とたたっ

 

 

白「ん?何処かで聞いたような」

テオドール「はい?」どよよーん。

 

 


スケープ「お久しぶりです。
サタン様の御付きの悪魔 スケープに御座います。

この度は サタン様より近くに来たもののスケジュールの都合でお土産をお渡し出来ぬとの事で 代わりに私が参りました次第で」

マカデミアナッツチョコレート持参っ。


彬羽(何処に何しに行ってたんだ あの西洋魔王。)困惑っ

 

 

テオドール「これはお久しぶりですスケープさん」ぺこりっ

 

スケープ「お?これはテオドール様 お久し「お久しぶりでいきなりに御座いますが
スケープさん、ヤギに御座いますよね?」

スケープ「へ? はあ。
サバトで生け贄にされた黒ヤギですが」


テオドール「ヤギって 岩塩舐めて岩まで削るので御座いますよね?」くわっ

スケープ「Σえ、あのっ」

 

 

飛天「いやー。その塩はナメクジエキス配合だから 舐めたら頭パーになるんじゃないかなあ?」

スケープ「Σナメっ!? パー!?」えええっ


テオドール「お願い致します! 塩が無くなるまで舐め尽くして下さいませ!
総880歳の命がかかってるので御座います!!」

スケープ「Σえ。重っ!

しかしっ 私にその木を舐めろと!?」えええっ

 

 

粋「どうしたら正解なんだろ」ひええっ

彬羽「とりあえずヤギ助けるか
サタンがキレる」

白「むしろ爆笑すると思うけどな。
魄哉には  


・・俺が謝っとく」どんよりっ


大嶽丸「成る程。 確かにド偉い下僕だな」ああうん。

 

 

 

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