小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月13日

 

 

 


【某剣術道場】

 

粋「最近留守がちだと思ったら」へー。

テオドール「以前に道場やぶりをした剣術道場にて師範代理をしておられたと

この国の師範制度とはそう言うシステムなので?」

 

シロ「いや単に 普通にやり合って刀で解り合ったと言うか

それで見込まれて食あたりが治るまで師範代わりをと頼まれてな」ふっ

テオドール「ジャパニーズあるある お前強いなお前もな。に御座いますね

お小さいのにさすがで御座いますね」にこっ

シロ「待てい。
言っとくが 種族年齢的にはお前とタメぐらいだぞ俺は」むかっ

テオドール「Σあっ」そう言えばっ

 

シロ「ニョキニョキニョキニョキ伸びよって!
これだから外国産はっ」けっ!

テオドール「御安心下さい
私はその分 内面は反対に幼い方と言われまして御座 「お前色々ヤバ過ぎんか?」

 

 

粋「つかさ 本人達は良くても ガキに教えられる大人の門下生辛くね?それ」えー。

 

シロ「文句が有るなら腕っぷしで勝てば良い事だ

こらそこ! 文句が有るならかかってこい!!」くわっ

門下生「Σこんのガキ調子にのりくさっ Σぐはああ!!」どしゃばたーん!!

 

テオドール「見事な突き1本」おおっ

粋(そりゃガキでも普通に化物斬ってる奴に勝てるわきゃねえって。)ひええっ

 


シロ「で、お前達どうした?
いつもはあのアホの金魚の糞状態だと言うのに」

テオドール「いえそれが」苦笑

 

粋「ここん所急激に気温上がったせいで 暑さに弱いカラスがイライラで 刺激しない様に皆大人しくしてるくらいなのに
タイミング最悪でうちの爺が襲来してさ」遠い目。

テオドール「雨続きでつまらないので孫よ構えとの事で
そして変に気に入られてる彬羽さんがウザ絡みされてブチッと言って 色々面倒だからお前ら逃げろと」

シロ「年寄りの癖に無駄にパワフルだからな
お前の祖父は」ああうん。

 


テオドール「我が主もとっとと逃げられたとは思いますが」うーん。

粋「そんなわけで ぶっちゃけ暇でさ」わははっ

シロ(Σ彬羽大丈夫か!?)ひえっ

 

 

テオドール「しかし剣術道場とは 意外と年齢層が幅広いので御座いますね」ほう

シロ「ん?

ああ、そこはな そこそこの家なら子供の頃より嗜む物だからな。
稽古の時は同じ年頃、腕前の者同士で打ち合うようにはしておるが」

 

 


門下生A「おい、あいつまた来てんぜ」にやにやっ

門下生B「ほうほう、健気だねえ
あんだけ泣かされてまた来るとは
幼くても 家の跡取りとは大変な事で。
よし もっぺん泣かし

 


テオドール「めーん!!」ずびしっ!


門下生A「Σぶっ!?」ぐはっ

ばたーん!

 

門下生B「Σうおおお何だこの外国人!?」ひいっ

 

粋「Σこらこらこらこらっ!!」

テオドール「申し訳御座いません
昔の事を思い出して殺意が沸きまして御座います」真顔っ

 


シロ「すまんな。外国の奴が道場を見学したいと言って来たのだが

その、色々解っとらんと言うか」えーと。


門下生A「Σ意識飛ぶかと思ったわ!!」くらくらっ

シロ「いや ド素人に容易く打ち込まれるのもどうかと思うぞ」

門下生A「Σぐ!」

 

 


ちびっこ門下生「あ、ありがとう御座います」ぺこっ

粋「あーいや。ツレが乱入してごめんな」困惑っ

 

 

テオドール「なんで御座いますか
此処は苛めっ子放任に御座いますか?
あんな幼い子に大人がよってたかって胸糞の悪い」むっすー。

シロ「言うな。あやつ等はなりはでかいが家督は継げん

ゆえに 自分より弱くそして家を継ぐのが決まっとる奴が妬ましくて仕方無いのだ」


テオドール「私が申しておりますのはそう言うしょーもない理由云々ではなく
シロさんがまとめてシメてしまえば宜しい話ではないですか。」真顔っ

シロ「お前な。此処は『他所の』道場だからな?」

 

 

粋「つか んな簡単な話じゃねえだろ。
師範が復帰したら シロは此処から居なくなるんだし
そしたら仕返しで酷くなるだけじゃねえかよ?」

テオドール「Σうっ」


シロ「そう言う事だ。
結局己の力で強くなるしかない

俺とて鬼ではないので それなりに色々目をかけると言うか 指南はしておるのだがなあ」ため息っ


粋「お前 トシの割に考え深いよな」わお。

シロ「お前の兄には考え過ぎと言われたぞ?
ガキならもっと気楽に生きろとな」ふんっ

 

テオドール「そう言えばシロさんは 我が主が拾ってこられたとか。
何か頭突きがどうとか申されておられましたが いったいどういう?」


シロ「ん? そうかお前は知らんか。

まず 俺は庵等と同じ一族の出でな
そこそこな身分ではあるが分家の出、しかし本家に跡取りが生まれん
故に赤子の頃に養子に出されたが

幼児の辺りで本家に長男誕生。

そしてなんぞ一族の長が気に食わんらしき奴 つまりお前の主を単身撃ち取って来いと言われてな」

テオドール「殺意しか感じないので御座ますが」うわ


シロ「うむ。厄介ばらいだ」きっぱり。

 

粋(身分の有る奴って大変だよなあ)しみじみっ

 

 

シロ「納得は出来んが 他に生き方を知らん。
故にせめて 逃げず隠れず己に恥ずかしくない最期をと しぶとく食らい付いておったが あんなのに敵うわけもなく

ガキだからと見逃そうとされたのが更にムカつき それはもうスッポンの如く食らい付き続けておったら

相当ウザかったのか襟首捕まれて頭突き食らったわ」ふっ。

テオドール「シロさん基本人の話聞かないからだと思われます」ああうん。

 

 

シロ「そうなのか?
出血多量の上、軽く脳震盪起こしたおかげで若干頭冷えて 会話は出来たが」ふむ。

粋「んな瀕死のガキに思いっきり頭突きかます うちの兄貴よ」引。

 


シロ「で、子供の癖にそんな重苦しい物好んで背負う必要ない
見る目の無い阿呆は お前の方から捨ててやれ と来た物でな。

まあ。着いて行って様子を見ても良いかとなるわな」遠い目っ

 


粋(毎度 兄貴の人たらしのテクにゃ ビビるなあ) 成る程。


シロ「まあ。あやつも何か流血しておったが」ぼそっ

テオドール「双方引けを取らぬ石頭だったので御座ますね」へー。

 


シロ「まあ昔の話よ。

今回のも 昔の俺なら後先考えず助けに入ったやもしれんが、長い目で見れば本人の為にならん

故に 見ていて胸糞悪いがこうやって耐えておるのだ」

粋「はー、少し大人になったわけだ。」


テオドール「え?「それ以上言うと突きかますぞ」

 

 


粋(けど、よってたかって大人がやる事じゃねえだろ
どうにかなんねえもんかなあ。)うーん。

 

 

門下生B「おい。あの外国人達まだ居るぞ」ひそっ

門下生A「何ガンつけてんだ 気分悪い。

だいたい 何で師範の代理があんなガキなんだよ」よろろっ。

 

門下生C「実際馬鹿強いからなあ。
やりかえせねえのが腹立つわ

ったく イライラしてしゃーねえ。
あっちも調子こいて素振りとか気張ってるしよ」けっ。

 

 


テオドール「頑張っておられますねえ。
素振りと言うは筋力をつける為の物に御座いましょうか?」ひょこっ


門下生A「Σ!」びくっ

門下生B「Σまだ何もしてねえだろ
落ち着け!!」

 

 


ちびっこ門下生「あ!はい
それと何度も同じ動作をする事で自分の中で打ち込みのコツを掴むと言うのも有りましてっ 」

テオドール「単純作業に見えてその様な
武道とは奥の深い物に御座いますねえ」ほうほうっ

 


シロ「あやつは人の話を聞いておったのか?」おい。

粋「せめて自分の居る間はガードしてやろうとか そんなじゃねえの?
元虐められっことして。」


シロ「気持ちは解らんではないが
悪化せんか?あれ」うーん。

 

 


ちびっこ門下生「そのっ 頑張って跡取りらしく強くなれば、
今は離れて暮らして居る父上母上と会えると爺やが言うのです

ですのでっ 絶対強くならねばっ!」

テオドール「Σへ?

・・ああ。それは何がなんでも強くならねば参りませんね」察し。

 

 


門下生A「は?父上母上?何言ってんだか」

門下生B「なんだそう言う事かよ そんならもう来なくて済むわな」ぷぷっ

門下生C「確かあの家って 先代夫婦とっくに
Σぐっぼあああーーっ!!!」

 


がらどしゃーん!!!

 

門下生一同「・・・・。」

 

 


シロ「私語が多い。」くわっ!

門下生一同「Σすんませんしたああっ!!!」ひええっ

 

テオドール「横凪ぎ1撃で 3人ぶっ飛ばしれまして御座います。
先越されました」ちっ


粋「Σ道場で五寸釘やめろ!」ひえっ

テオドール「では奴等の草履に馬糞でも塗りたくって

粋「Σ確かに効くけど陰湿!!

つかシロ! 手出ししないんじゃ!?」えええっ

 

 

門下生A「ちょ 防具着けてたのに脇腹がっ」かはっ

門下生B「てんめえええ! 調子乗んなよ!! 
今まで言わないでやっただけでありがたく思えよ!何様だこの野郎っ」げほっ

 


シロ「わざわざ言う必要が有るのか?」


門下生C「Σえ。いや その内解る事だし
シロ「だな。しかし部外者がわざわざ言う事でも無かろう 己等剣術を学びに来て起きながら何1つ学んでおらんな」

 

粋「あの。シロ?」ひええっ

 

 

シロ「そこに直れい! 己等は基本以前の問題だ 特別に手解きしてやろう!
根性から叩き上げてくれようそ!!」くわっ

テオドール「Σいえあのそれやるとヤバいのでは!?」


シロ「構わん! どうせ今日までだ!
後の事なんか知るかあっ!!」うがあっ

粋「Σだああトシ相応にキレたああ!!!」うわああっ

 

 


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彬羽「もう少し簡潔に書いたらどうだ?」

シロ「有りのままを書くと どうしても長くなるのだ」長文御手紙ごっちゃり。

 


白「あいつ何書いてるんだ?」

粋「えっと。
師範さんへ 留守中のあれやこれやの報告?」

テオドール「と、門下生へのクレームと言いますか
今後のケアと言いますか その辺と思われます」苦笑。


白「何があったんだ?」はて?

 

 


シロ「いずれ知る事と言えど ガキには重すぎる

子供に背負わせるべきで無い事ぐらい俺にも解るわ」ふんっ


粋・テオドール「!」

 

 

焔「ほー。 なんだやたら大人みてえな言い方するじゃねえか」ほうほうっ

白「じじい。邪魔したら氷漬けにされるぞ」

 


粋「あ、そう言う

そうやって受け継いでく物か。」へー。

テオドール「やり方が物騒な所まで 影響受けられておりますねえ」にこにこっ

 

 


シロ「まあ 二度と変な真似する気は起きんだろがな」ふっ

 

白「なあ。本当に何が有ったんだ?」


焔「このガキなんかお前に似て来たよな?
あ。白髪だし 爺ちゃんの知らない内に隠し子「何歳の時の子だ」

 

 

シロ「いや似とらんわ失礼な」ふんっ

粋・テオドール(いえ ガッツリ影響うけてます。)

 

 

 

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