小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月14日

 

 

 

蒼月「くっ!年に1度の男を見せる日だってのに
財布が寒いっ!」くううっ

 


千様「ホワイトデーね」あーはいはい。

 

シロ「相手はそう言う店の女共だろ
カモにされおって 情けない」ふんっ

蒼月「ガキにゃ解んないよ 
大人ってのはあえて騙されてやった上で楽しむ物なのー

つか、この手の内イベントで点数稼げないと 店の中でのランクが落ちちゃうって『俺だけ』にお願いして来たんだし そこは男として

シロ「何処が騙されてやっとるのだ馬鹿者。」きっぱり。


千様「全力で騙されてるわよねー

ま、蒼月君がスッカラカンになるのはいつもの事だけど ん?」

 

粋「あ。姉ちゃん居た居た!

チョコあんがとなー。大した物じゃねえけど」包みはいっ

千様「さすがはアタシの癒しの泉っ」くうっ!

粋「へ?」


シロ(蒼月と大差無い気がするのは何故だろう。)うーん。

 


テオドール「はいはい 女性陣だけだと食いしん坊な方々が悲しそうなので 微妙に型崩れ、欠けが出た物の山に御座います。
皆さんお好きにお取りくださいませっ

我が主からのホワイトデーと言う事にしてくださいませ。」焼き菓子どっこらしょ。

千様「Σきゃー! さすがの業務用!!」わーい。

 

シロ「業務?」

テオドール「実は春一さんの店頭に置く物とは別に
芝居小屋でイベントで使う物もまとめてオーダー頂きまして。」

粋「型崩れだけでこの量かよ
お前意外と凄いな」へー。

 

テオドール「いえ。私、腕力もスタミナもナメクジレベルに御座います故
徹夜で彬羽さんに手伝って貰いまして御座います」ふっ


シロ「おい。彬羽は確か」

一二三「甘いの苦手だから 甘ったるい匂いで気持ち悪くなって寝込んでるべ。」

シロ「Σやはり!」

 

テオドール「Σえ そこまでダメなので御座いますか!?」がーん!

粋「うん。あいつお人好しだから
その辺 今後気を付けような」ああうん。

 


小太郎「へー。彬羽も手伝ってたんだアレ

夜中にテオが変化してから 1人で頑張ってたのかと」わんっ


テオドール「それは お手伝い頂いても終わる気しなかったんで 血液アンプルをぐびーっと」

粋「うちの兄貴の血を栄養ドリンクみたいに飲むなよ」引。

 


テオドール「おかげでどうにか数揃いまして御座いますがね」汗ぬぐいっ

千様「お疲れ様。
無理な数なら 断る事も覚えた方がいいわよー?」

一二三「だな。また彬羽さんが気持ち悪くなるだからな」ジト目っ

テオドール「Σ誠に申し訳御座いませんっ!」ううっ

 

 


白「一二三居るか? 死にかけのバカラスから届け物だ」包みがさっ


一同(Σ瀕死でもパパっ!!)  じーん。


白「?

で、これ俺からな
煩いからあいつに内緒な」しーっ

一二三「わーい。業務用金平糖だべー」ずっしり。


粋「うん。幼児が成人病になるから少し考えて 兄上。」

 

 

ーーーーーーーーーーー

 


家康「へー。ホワイトデーねえ
皆ハイカラだなあ」あははっ

一二三「そうだべか?」金平糖ぽしぽしっ

家康「・・一気に食べちゃダメだよ?お腹痛くなるからね」

 


シロ「そうか。家康の青春時代は戦場か」ふむ。

家康「間違ってないけど言い方が悲しい。
そもそもその手のイベントは 天海が国の経済回す為に 外国の行事をガンガン取り入れてからだからねえ。」苦笑


千様「まあ 昔の日本には無かったわよね

あら? 芝居小屋のホワイトデーって何やるの?
バレンタインは確か」えーと。

 

粋「雛祭りと同じで 小屋の2階から大通りに集まったファンに向かって 上位役者組が菓子の入った包みを投げるアレ。」

家康「尾張の金持ちの嫁入り行事みたいだよね」ああうん。


一二三「お正月にお相撲さんもやってるだよ?」ぽしぽしっ

千様「あら。意外とよくある事なのね」へー。

 

テオドール(あれっ それならどっちにしても多少の欠けは出るのでは!?)はっ

彬羽「どうした?」よろろっ

テオドール「い、いえ
回復されて良う御座いましたっ!」あわあわっ

 


白「大丈夫だぞテオ
無駄じゃないし。」

テオドール「へ?」

粋「あ。ホワイトデーのはちょい違うんだよ」

テオドール「と、言われますと?」

 


粋「毎度撒いてるのも芸が無いって事で 本日お越し頂いたお客様に入場時に配るシステム。

ランダムだから誰の用意したのか解らねえの」

彬羽「待て。人気商売でそれは」嫌な予感っ

粋「目当ての役者のが当たるまで何回でも来る客も居るから 芝居小屋的にはウハウハって言うな」ふっ


家康「商魂。」うわ。

シロ「恐ろしいな」引。

粋「言っとくけど俺雑用だから
企画したの俺じゃねえかんな」


一同(皐月辺りか) 成る程。

 


千様「えーでも
そう言うのって 交換とかすれば?
売れてる子のしか無いんでしょ?」えー。

粋「そう言うのやってる客も居るよ勿論。
路上だと近所からクレーム来るから そう言う客向きに客席横にスペース用意してるくらいだし」

小太郎「クレーム来まくって 設備整ったんだな」ああうん。

 

粋「けど、最近は
何の興味もねえのに来場して 
入場料より高く売る奴が増えてな」遠い目っ

シロ「またリアルな問題を。」

 


小太郎「ん?売り上げの為にやってんだろ?
なら 入場料取れるならそれで良いんじゃ?」わおんっ

粋「Σ良かねえよ! 兄貴達の仕事は夢売る商売だぞ それをカモられたんじゃやってらんねー!」足だんっ

テオドール「この方も何気に兄上のファンに御座いますから。」あーあ。

彬羽「お前が言うか」

 

 

白「日にち合わなくて どうしても来れないとかってなったら人に頼むのは解るけどな
その分混雑するから 楽しんでる客が入れなかったりするのは困るよな」うん。

千様「あー。そう言う業者が増えると そう言う問題も有るのねえ
大変だわ」あらあらっ

 


皐月「そんなわけで今年から 新システム!
受付その他で スタッフに贔屓の役者とそいつが演じたもんの役名クイズ!それに正解したら配りますに変更や!!」びしっ。

家康「皐月ちゃん縁側からいらっしゃい」わお。

 


粋・テオドール「Σえ。」

皐月「ちゅー事で人手が足らん

お宅の兄ちゃんの以外も役者の歴代演目と役名 フル暗記頼むわ」リストどさっ。


粋「Σこれを全部!?」

テオドール「Σ私 徹夜明けなので御座いますけど!?」ひええっ

皐月「そこは頑張ってや雑用と見習い。
今日のはボーナス出すから」


粋「ボーナスって
え?これを 全部!?」リストずしっ

皐月「ギリギリでごめんて。
それ作ってて私も寝とらんねん」目の下クマッ

 

家康「お疲れ様です」ひええっ

 

 

シロ「芸能人も大変だな」

白「だな。役名なんて 俺も今までしてきたの覚えて無いのにな」しれっ

彬羽「おい。」

 

白「考えてもみろ。

俺の脳ミソで 毎度話の流れ全部覚えてるのが奇跡だろ
1つ終わったら全部消さないと 次の演目の入らないぞ」真顔っ


一二三「白さんの頭 どうなってんだべか?」えー。

 


テオドール「忘却はより良き前進を生む。
ニーチェの名言に御座いますね」おおっ。

粋「うん、絶対違う
つか今忘れるとか言うな ほらお前もサボらねえの!」リストひいいっ

 

テオドール「あの、私日本語読めないので御座いますが」挙手っ

皐月「Σ忘れとった!
じゃ粋 二人分気張ってな!」拳ぐっ

 


粋「Σえ。うそっ

うおお俺も何もかも忘れてえええーーっ!!」涙目っ

 

 

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