小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月7日

 

 

 

 

シロ「では、この包みを先方に届ければ良いのだな?」ふむ。

家康「そうだけど 

2人で大丈夫?」

テオドール「お任せ下さい!
お使い程度 なんなくこなして見せます故!」どやあっ

白「そっか。頑張れ」うん。


家康「テオちゃんごめん 頼んでるの私て良いやもう
そっちと約束した方が確実だもんね」あーはいはい。

 

シロ「俺1人でも問題無いのだがな?」

粋「んー 万が1途中で何かあったら 伝書鳩代わりにテオ寄越せば良いから」苦笑。

シロ「ふむ。それくらい警戒しつつ俺に頼むと言う事はだ、 
表沙汰に出来ぬ 幕府としては目立ってはいかんが 相当大事な書簡と見たが?」ちらっ


家康「Σな、何の事かなあっ」目そらしっ

 

シロ「まあ良いがな。
そげな物を任されると言う事は それだけ腕を見込まれておると言う事だしな

ほれ さっさと行くぞ」


テオドール「あ!はーい
では行って参りま Σあっ」

 

千様「テオ君ダメよー
吸血鬼なんだから ちゃんと日傘ささないと」あらあらっ

灰こんもりっ。

 


シロ「やはり置いていって良いだろうか?」真顔っ

家康「いや 万が1に備えてだね
あの子緊急事態には強いし 

・・多分。」冷や汗っ

 

 

白「ちゃんと手伝い頑張れるな?」

テオドール「Σはいっ!我が主の命とあらばっ」気合いの高速復活っ

 

千様「あ、大丈夫そうよ?
ああなったら何が何でもお使いやりとげる子だし」ほらほらっ

シロ「Σ置いてけん上 不安しかない!!」だあもうっ

 

 

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テオドール「しかし何なので御座いましょうね
書簡?密書?
ならば挿音さん達 忍の方がおられるでしょうに」はて?

シロ「解っとらんな
お前、

徳川忍の奴等が一般人に見えるのか?」ふっ

テオドール「それ言うなら そもそもあの方達が忍としてダメなんでは「言ってやるな ほとんどが前科持ちの荒くれ者なのだ どうしてもオーラがな。」


テオドール(国で聞いた ジャパニーズ忍者とは違い過ぎに御座います)

シロ「その分腕は立つのでな
隠密と言うより傭兵だ傭兵。
本来忍とは雇われの傭兵の事だしな」うむ。

テオドール「へ?
確か『草』と呼ばれる スパイや情報収集を任務とするタイプの方もシロ「Σ詳し過ぎだろ!
外国の奴はなぜにそんな忍者が好きなのだ!?」

テオドール「口から火吐いたり 地中からガバッと出てきたり
でっかいガマを呼んだりとか ロマンでは御座いませんか?」


シロ「お前 奴等がそれをする所を見た事あるのか?
そもそもそれは 普通に妖怪では無いのか?」

テオドール「・・Σあ。」はっ!

 


シロ(化け物の癖に 化け物の所業にロマンを感じるのか)困惑っ

テオドール「・・まあ良う御座いますか 
私、日本に来たおかげでイメージしておりました忍よりも特殊な存在になった自覚は御座いますし「主に精神面がな」すたすたっ

 

テオドール「それ良く言われまして御座います
なんせ 物騒なお国に御座いますから」血液アンプルぱきっ

シロ「だな。
なんだ 案外察しが良いではないか」鬼切ちゃきっ。

テオドール「すえた血液の臭いが致します故、
返り血を浴びすぎの方々に御座いますね」

 

 

刺客軍団「徳川の書簡を渡せええ!!」うおおおおっ!


シロ「一気にやるぞ!一先ず上に逃げい!!」
氷ぱきぱきーーん!!

テオドール「かしこまりました!」コウモリ羽ばさあっ!

 

 


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【その頃 芝居小屋】

 

粋「テオの奴 マジで大丈夫かな
やっぱ俺が代わった方が良かったなあ」うーん。

白「大丈夫だろ。
今回は何かあっても いつもより元気だろし」

粋「ん?それどういう?」


白「あいつの血液アンプルの中身な
今回採れたてだから。」遠い目っ

粋「Σ兄貴本番前に大量採血したの!?」えええっ

白「違う。出る直前にストック無かったんだったって言われて 
急ぎで飛天に注射ぶすって」げんなりっ


粋「・・まあうん。
あいつ言い出したら聞かないから 行かせるしかねえけど

えー  あ。幕空くまでなんか食う?」

白「あんこぎっしりの蒸し饅頭「了解 こしあんな。でけえの買ってくら!」すたたっ

 

 

 

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刺客軍団「」死屍累々っ

 


シロ「ほう。やるな」

テオドール「いきなりデカいコウモリ出てきたら 大概の方はビビられますので

後は適当に蹴っ飛ばしておけば
シロさんが良い感じにのして下さいますし」ばっさばさっ。

シロ「ふむ。1人でカタをつけようとするのでなく 自分の役目を理解しておるか
見習わねばならんな」ほう

テオドール「シロさんも 我が主の下僕なら 下僕らしく常にお供をしておれば「俺は下僕ではないわ」


テオドール「あ、犬「Σ断じて違う!!」うがあっ

 

テオドール(理解の出来ない方に御座います) はて?

シロ(こいつの価値観がいまだに解らんっ) ため息っ

 


テオドール「しかし 人里離れた道で良う御座いました 
1度変化すると 自分の意思では元に戻れませんし」ばっさばさ。

シロ「そうなのか? 難儀だな」

テオドール「言わばこれは 我が主の血液の力で化けている様なものに御座います。

身体能力が上がるのも この姿でしか使えぬ能力があるのも
全てはお借りした力だからと言う事に御座いますね。
いや本当に 魔王の力とは素晴らし

シロ「うむ、話の終わりが見えんのでぶった切るが

どう思う?」

テオドール「はい?」

 

鬼切ギギギギっ!

テオドール「Σ鳴っておられる!?」


シロ「言っておくが こやつはお前には反応せんぞ
敵意の有る者、未知の者の妖気にしか反応せん

と言う事はだ」ちらりっ


テオドール「此処等で隠れる場所となると」はっ

 

 

ちゃぷんっ。

 

 

テオドール「魚も跳ねてないのに水紋が

水虎「Σうっお!バレたか」ばしゃあっ!

シロ「いや 目に見えぬくらいの虫とか 風でも水紋くらい出来るぞ」


水虎「Σうおしまった

まあ良い!その荷置いてけ!!」がうっ

 

テオドール「?
妖怪が持って 何か良い事がある物なので御座いますか?」おや。

水虎「Σお前 どう見ても妖怪なのに解らんのか!?」えええっ

テオドール「私 みそっかすに御座います故」きっぱり。

水虎「Σいやどう見ても 西洋の高位の化け物だろ!」えええっ

 


シロ「ん? さっき人間に襲撃されたんで てっきりそっちの物だと思ったおったが

ひょっとして、徳川としてではなく 化け物関係のヤバい物を運んどるのか俺等は」

 

テオドール「あー しかし、皆さん御忙しいので 2人で頑張って届けろと。謎解けまして御座います
じゃああの刺客さん達は 何かと勘違いして襲撃してぶっ飛ばされたので御座いますねえ」あははっ


水虎「Σあははじゃない!

良いから此方に渡せい! こちとらそれを追って大陸からやって来たんじゃあ!!」がうっ


シロ「出来んな。
こちらも無事届けると言ってしまったのでな」ふんっ

水虎「Σガキが偉そうに!ならば力付くで奪い取るまでよ」むかっ

 


テオドール「シロさん「言われてんでも解っておる!
水の眷属なら話は早いわ!」

リザードびゅおおおっ!

 

水虎「ふんっ!」

氷パキャッ

シロ「Σえ」


テオドール「Σ軽々と!?」えええっ

 

水虎「ふん 甘いわ小僧っ子

氷なんぞ 所詮水の塊よ。
そこそこ歳を重ねた水の眷属ならば ある程度自由に扱えるわい」けっ

シロ「Σんなっ!」がーん。

 


テオドール「えっとつまり
この方相手では 氷はキツい。

ならば物理で参ります!!」くわっ!


シロ「Σ意外と切り替え早!!」ええっ

テオドール「あの方の傍らで細かい事を気にして居てはマジで死にます
ので此方も加減無しで参ります!」

シロ「Σ意外と苦労しとるなお前!

しかし正論!参るぞ」鬼切抜刀!!

 

 

真横の木ぞばっ!

シロ「Σ待てえええい! 俺の真横が吹っ飛んだぞ!?」ひいっ

テオドール「Σあ。 失礼
超音波のカッターは まだちょっとコントロールが「Σんなもん味方のおる所で使うなああ!!」背筋ぞわあっ!

 

 


水虎「てい。」

ばしゃーん!

 

テオドール「Σごふっ!」


水虎「人を無視するな。

陸上で腹打ちするとは思わんかったろ」ふふんっ

 

テオドール「こんの ネコミミクソジジイッ」げほっ

シロ「Σ大丈夫か!キャラ変わっとるぞ!?」

 

水虎「そーれ そっちのちっさいのも纏めてもう一丁」 ざぱーん!

シロ「Σぬおおおお!!」氷ぺきぱきっ

ずぱんっ!


水虎「ほうほう凍らせながらの凪払い。
直撃は避けられるが 体力の消耗キッツイのう」にやにやっ

 

シロ「この爺いちいち腹立つ! 
テオこら 生きておるか!?」

テオドール「思いっきり流されまして御座います」あだだっ

シロ「Σしまったこやつ馬力は無い!」はっ

テオドール「で御座いますね。 めっさ頭ぶつけました」血ぃだらだらっ


水虎「ふむ。思ったよりたわいないのう
ほれ小僧共 それ以上怪我をしたくなくば


テオドール「では。せっかく流血しましたので 有効利用致します」

血液鎌化っ!


水虎「Σえ」

 

 

シロ「ビュンビュン飛び回れる分 
刃物持つと恐ろしいな」うわ。

 

水虎「Σうおお!危ない危ない!
何こいつ ドッパドパ血ぃ出てるのに 気にしないででっかい鎌にして来る!」ひいいっ

テオドール「お使いの障害は排除致します!!」びゅんっ!


水虎「Σうおお危な!!」ひいいっ

 

 

テオドール「ちっ!水流が邪魔でいまいちクリーンヒット出来ません!」羽ばさっ!

シロ「うむ。しかし下手に凍らせれば
向こうの防具とされかねんしな」

テオドール「くっ!私も我が主の様に 炎が出せましたらっ」

 

シロ「いやお前は出すな
何と言うか 恐ろしすぎる」

テオドール「なぜに御座いますか?」ん?

 


水虎「あだだ 手切った

こんのガキ共っ」むかむかっ

 


シロ(ふむ。確かに水の眷属というか 老獪と言う奴か。
搦め手は上手いが 所詮は年寄り、つまり水さえどうにもすれば) ふむ。

 


テオドール「ゴリ押し致します!」ていっ!

水虎「Σうおおコイツ勢いが怖い!

寄るで無いわ!!」


ざっぱん!!

 

シロ「Σうお モロ食らったぞおい!」


テオドール「シロさん
さっきの氷の粒子が」ジト目っ

あっちこっちザックザクッ。


シロ「Σすまーん!!!」うわあああっ

 

 

 

水虎(うお怖っ最近の若いの殺意高過ぎ!

さっきの氷の残りを取っといて良かったわ 案外使えそ  Σん?) びくっ

 

 

テオドール「あんの糞爺 心底ムカつきまして御座います

当たりそうで当たらないのが1番イライラ致します」むかむかっ

シロ「それは良いがお前 
出血凄まじ「後でニンジン山程食べれば問題御座いません!」うがあっ

 

シロ「ニンジンて子供か。

ともかく お前は耐久力は無いに等しい後は任せて

Σん!?」

 


水虎「Σあっぢいいい! なんじゃこりゃああ!!」あぢぢぢぢっ


シロ「Σあの火は何処から来た!?」えええっ

 


テオドール「あ。ひょっとして」はっ

シロ「Σえ何だお前 まさか池に油でも流したのか!?」

テオドール「さすがにそれは環境破壊かと。

いえこれです
水に私の血が大量に流れ込んだせいかと」流血だくだくっ

シロ「へ?   Σあ」はっ


テオドール「私がこの姿の時は 我が主の血の影響がモロに出ている時に御座います

と、すると
常に炎に護られた あの方の能力が血液を介して発現した、と考えられなくも無いのでは!?」おおっ


シロ「仮にそうだとしても
お前くらい フルオープンで下僕で有る事を受け入れとらんと出来ん気はするがな」うむ。

テオドール「事実そうなので拒絶する理由は御座いませんし」真顔

シロ「うむ。そう言う所だろうな」

 

 


水虎「Σ良いから助けろ!
この火消えんぞなんじゃこれ!」ひいいっ


テオドール「そりゃ貴方ごときが 黄龍様の破壊の炎を消せるわけが御座いませんし」どやあっ。


水虎「Σは!お前等 アレの眷属か!?
うおおそらレア物持っとるわ!
ちょっかい出すんじゃ無かった!!」ひいいっ

シロ「あやつ有名だな。

ちょい待て お前の水と氷をうまく使えばどうにかなるやも知れん。
てかテオ お前が燃やしとるのだろ
少し落ち着け 年寄り虐めると主に叱られるぞ」

テオドール「Σえ゛」

 

 

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晴明「ちいと手が離せんので使いを頼んだが

そんななら無理してでも私が行けば良かったのう」うわ。

 


テオドール「またこんな ワケの解らない所で 何の御仕事に御座いますか?」

晴明「いやそれが はしゃいだ村の若者が祠ぶっ壊したらしくての
古代の山神がキレ倒して会話にならんで 無理やり抑えつけとんのだ。」はーやれやれっ


テオドール「成る程 やはり呪術系の書簡に御座いましたか」

晴明「うむ、こればかりは道具が無いとちとキツイでの

で、一緒に来たのでは無かったのか?小さいのはどうした?」 

 

 

水虎「それがその

氷の欠片からも発火したぞと教えた所、 それからずっとこんな感じで」えーっと。


シロ「・・俺は下僕ではない。」ずーん。

 


テオドール「血液媒介しなくても
筋金の入った下僕なら 炎属性になってしまうのですかねえ?」はて。

シロ「Σだから俺は違ーう!!」うがあっ

 


水虎「いやあり得ない事では無いかと。
己の魂が認めた者で有るなら 魂が従属すればひょっとすれば

むしろ そうでもなきゃー氷属性が発火とか有りえませんな
シロ「Σお前の見間違いじゃないのか!!」


テオドール「お認め下さいませ。
シロさんもこっち側なので御座いますよ」にこにこっ

シロ「Σ断じて違う!!」

 

 

水虎「いや 世の中には不思議な事も有るものよ。
そもそも氷が炎と上手くやっとるとは ワシの若い頃ではとうてい考えられん事じゃった
そう考えれば この世に有り得ん事など無いのかものう。」しみじみっ

 

晴明「いや 誰じゃいこの爺。」

 

 

 

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