小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月29日

 

 

ちりんっ。

 


粋「ん?この鈴は」ひょこっ

 


大嶽丸「Σあ。」ぎくっ

 


粋「やっぱ大嶽丸。
今度は何々?つか何それ何々それ」興味津々いそいそっ

大嶽丸「ちょっと晴明に貸りてな。
教材とでも言うべきか
Σこら触るな危ない!」

 


粋(晴明の奴 本気で大嶽丸を陰陽師として育てる気なんだな
妖怪だけど。)へー

 


大嶽丸「ん?雨か
近頃の天気は解りにくいな」むっ

粋「此処でやれば?
あ。外でやんなきゃヤバい物?」

大嶽丸「普通は失敗した時の事を考えて この手のは室内ではやらんと思うけどな」


粋「大丈夫じゃね?
お前冷静にやりゃ大した物だってカラスも誉めてたし
落ち着きゃ平気だろ」へらっ

大嶽丸「Σそ、そうか!?」おおっ

 

 

粋(まあ俺 術系とか全っ然解んねえけど。)

大嶽丸(応援は大変ありがたいが
何故に兄がアレで 弟がこんな親しみやすいんだろう?)うーん。


粋「ん?どしたよ」

大嶽丸「いや、どう育てばこうなるのかと「2歳そこらで一家離散して ゴリゴリ戦国だったから普通野垂れる所だったけど運良くスラムの姉ちゃん達が見つけてくれて皆で
大嶽丸「すまん悪かった
今度何か奢る」

 

粋(今思えば 奢られる程不幸でもなかった気がするんだよなあ) 遠い目。

大嶽丸「色んな意味で勝てる気がせん。

えー 始めるが、まさか其処で見てる気か?」

 


粋「ん?失敗しねえだろ?」はい?

大嶽丸「Σ普段の俺見てて良く言えるな!!
うおお是が非でも失敗出来ん!見とれこの野郎おおお!!」うおおっ

 

 


間。

 

 

 

家康「で、失敗したと」あちゃー。

大嶽丸「Σししし失敗はしてない!
ほらお前等もこの部屋入っても何も異常無いだろ!?」あわあわっ

 

蒼月「異常は無いけど 異常な生物は居るじゃん。勾陣覚醒してんじゃん 
なんかタンスの上で威嚇してんじゃんかよ」うわ。

大嶽丸「Σ何故だ!
俺がやりたかったのは バケモノを無力化する物のはずだったのに!!」うわああっ!

 


千様「あら、アタシの真似したかったのねー
でもそれ 粋君にだけはしちゃダメなのよ?」あらあらー

大嶽丸「Σなんで!?
あいつ確か バケモノと人の合の子だろ!
それで元から妖怪成分少なめなら 無力化食らっても大して問題無いはずだ!!」えええっ


テオドール「あの方は妖怪成分少ないのでは有りません。
我が主と違い 2つが混ざるのでは無く分離凝縮されて居るので 普段その部分を封印されて居るので御座います」あーあ。

大嶽丸「Σへ?」


 

白「俺に逆流してこないのに勝手に封印解けるのか」むう。

シロ「うむ。封印自体が無いことにされてしまった と言う事らしいからな」

 

大嶽君「Σ事前に言っとけそう言う事は!!」ああもうっ

テオドール「素直にごめんなさいしたらいかがに御座いますかドラ猫!
何の為にわざわざ封印してると思ってるので御座いますか!!」うがあっ!

 


大嶽丸「Σえ。何の為にって」

 

蒼月「Σバカ!大声出すなよ!!」

 

 

どがしゃん!!

 

千様「Σぎゃ殿!?」ひいっ


家康「生きてる生きてる 咄嗟に蹴っ飛ばされた」あだだっ

 

白「こうなったら目に着くの片っ端から噛み千切りに来るから
頑丈さに自信無いなら逃げた方が良いぞ」

粋(勾陣)「グルルルッ!」ぺっ

 


大嶽丸(Σ躊躇無く 弟にコケシ噛らせた!!) ひいっ

千様(てか 土産物のコケシ1発で噛み砕く粋君の歯凄っ)ひええっ

 

 

テオドール「微力ながら助太刀させて頂きます!」血液アンプルごくんっ

大嶽丸「Σは!? いや魔王に任せた方が良いんじゃ!?」


家康「いやダメダメ
いくら白でも 弟再起不能にする覚悟でボコボコにとかそう出来ないし
それくらいの覚悟が無いと アレは無理なんだよ。」あいててっ

大嶽丸「Σとんでも無い物を解き放ってしまったあ!!」ひいいっ

 


蒼月「だああうっさい!
騒いでる間にその無効化モドキどうにかしろよ!さっさと元に戻せばお仕舞いなんだよ!!」うがあっ!

 

大嶽丸「元にって 何を!
今お前等いつもどおりだろう!
この場合何をどうすりゃ良いんだ!?」パニックっ

蒼月「Σ知るかああ!!」


シロ「メンタルガタガタの見習いがやるには高度な技と言う事だったらしいな」

千様「晴明さん やって覚えろ系だからー」あーあ。

 

テオドール「パニクってないで、どうにか致しなさい!ご自分の責任でしょう!
それまでは私達がどうにか時間を


がすんっ!!

 

 

テオドール「・・・日本の天井

低っ。」ぷるぷるっ

 

家康「コウモリ羽 思い切し梁にぶつけたね」

蒼月「勢い良く開いたから またいったいなコレ」うわ。

 

 


シロ「どいつもこいつも情けない!
くおら馬鹿者!正気に返らんと後が怖いぞ!!」氷ぱきぱきーん!

粋「Σ!」飛び退きっ!

 

白「噛まれるかと思った」ふう。

家康「Σおお!さすがだシロちゃん!」


シロ「しかしどうする
お前の封印は既にかけとるのであろう?ほれとも解けとるのかどうなのか

もう一度かけなおせば戻るのか!?」鬼切ちゃきっ。

白「どうなんだろう?」はて?

シロ「お前も理解しとらんのか!!!」


白「だって。俺等みたいなのレア物だから あんまデータが無いって魄哉も言ってたし」むう。

 


テオドール「Σこの状況で突っ込んだり突っ込まれたりしてると危のう御座います!!」

足ばらいっ!


勾陣「Σ!?」後退りずざざっ!


テオドール「Σ躱されっ!?  あああ速さで負けた!!」がーん!

 


白「あ。テオ危ない」


テオドール「へ?Σぶわっ!?」粉もうもうっ!


シロ「何だ!何を投げ Σあ。」

 


テオドール「Σ粉末ニンニクーーっ!!!」灰どむっ!


一同(Σ惨い!!)ひええっ

 

 


蒼月「ちいっ! ダメ元数秒止めれりゃ御の字か!!」蛇眼くわっ!

千様「Σ蒼月君それ駄目! 格上には効かない「今の内千ちゃんだけでも逃げて!!」

千様「Σこう言う時だけ男前なのいやあああっ!!」

 


コショウばふっ。

蒼月「Σうげほっ目があああ!!!」うぎゃああっ!


家康「Σまさか この為に調味料棚の前に陣取りを!!」はっ

蒼月「Σ普段馬鹿な癖にいいい べーくしょっ!!!」ごんごろごろごろごろっ

 

 

シロ「何だ!? 勾陣になっておると言うのに いつもより利口では無いか!?」えええっ

白「だな。いつもなら わけ解らなくなって突っ込んで来るのに
それに

シロ「Σうお何をボサッとしておるか!!」

 

 

どがしゃあああっ!!

 


家康「Σうわ 壁ごと行った!!」

千様「Σぎゃーー!白君っ!?」ひええっ

 

 

白「あ、やっぱり
火出せないなお前」腕がしっ。

勾陣「Σ!!」背筋ぞわっ

 


家康「Σあ。確かに出してない」じゃこっ

千様「あの殿 今銃構えて無かった?」


家康「状況が状況だし 最悪何発かぶちこむかと。 」

千様「Σやめて 粋君今回被害者よ!?」ひいっ

家康「Σそれでまたお兄ちゃんの腹に風穴空けちゃったら あの子今度こそ立ち直れないでしょ!!」


シロ「面倒な時に喧嘩するなそこ!!」

冷風びゅごっ!

家康・千様・蒼月「Σさむううーっ!!」ひいいっ

 

 

 

大嶽丸「Σ成る程 そうか!」はっ

テオドール「な、何か手掛かりが」ざらざら復活


大嶽丸「ふむ。間違いない

アレコレしてたら 隣で髪の毛にょろにょろ伸び出したんで ビビって術式途中でやめたんだそういや

つまりアレは 失敗ではなく半端に無効化の術がかかった状況だ!」どやっ!

蒼月「散々考えた結果がそんだけ?」半ギレっ


大嶽丸「Σ失敗しとらんかったのが解っただけナンボかましだろ!
ホント下手くそでごめんなさい!これで良いか!!」やけくそっ

 

 


石燕「成る程 そう言う事っすか」ふむ。

家康「Σ石燕ちゃん起きてきた! こう言う時は頼もしい!」おおおっ

 

がぶっ!


白「Σあいた

そっち行ったぞ」

 

 

石燕「具現化塗り壁。」

塗り壁ずどんっ!

勾陣「Σぶっ!!」べしょっ

 

一同(ホント頼りになる) おおっ

 


石燕「今の大嶽さんの系統だと その手の物は使えないはずっす
て、事はなんぞ 特殊な道具か何かを」きょろっ

大嶽丸「Σあ!晴明から借りた あの香炉か」はっ


石燕「それっすね。
半端にかかった術式を継続してる物が有るとなるとそれしかねえっす
その香炉を破壊すれば」

 


蒼月「ひょっとして アレ?」指差しっ

白「全力で護ってるな」

勾陣「グルルルルっ!」香炉前で威嚇っ


石燕「Σ粋さんの癖に 自分の弱点が解っている!?」えええっ

大嶽丸「Σさりげに酷い!」

 

 

家康「変に無効化かかった分
生存本能が脳ミソ刺激したとかそんなかなあ」うーん。

シロ「そんな事が有るのか!?」

家康「いや解んなすぎて適当に言ってる」

 


白(香炉燃やそうとしたら あいつも吹っ飛ぶしな) うーん。

蒼月「あ、まずい
破壊神サマも困ってる」うわ。


テオドール「皆揃って燃やされる心配こそ無い様ですが
このままではラチがあきませんし、どうにかして香炉を取り上げた所で殺られる予感しか御座いませんね」ううっ

シロ「身体能力に頭が追い付いとるのがこんなに厄介だとは」くっ

 

 

一同「・・・・。」

白「そこで俺を見るんだな お前等」ああうん。

 


石燕「有る意味白さんがアホで良かったっす。

よしゃ じゃ1発やるっすか」

シロ「Σサラッと言いおった!

やるって何を!?」

 

石燕「大嶽さん!はい晴明さんのこの前の話復唱!」びしっ

大嶽丸「Σへ!?

え、えっと 1点を見るな。 前を見たまま眼を反らさず 全身で周りを見よ。

だったか?」

 

 

白「じゃ 頼んだ。」扇子ぶんっ!

勾陣「Σ!」バシィッ!!

 

大嶽丸「Σおい 撃ち落とされたぞ!?」ひいっ!

 


蒼月「馬鹿殿あっち!」指差しっ

家康「はいよ!」


襖ばきゃんっ!ズガンッ!


石燕「よっしゃ風通し良くなったっす!!」

 

大嶽丸「Σへ?え?」きょろっ

 

 


テオドール「バイトお疲れ様です!
パスで御座いますっ!!!」だおりゃあああっ!


香炉ゴスッ!!


大嶽丸「Σ蹴ったああ!!!」おおおっ

 

 

 

彬羽「ん?何だこりゃ?」

ぱしっ!

 

煙しゅうううっ


大嶽丸(Σまた片手で受け止めてるし!!)ひいっ

 

 

テオドール「Σ足があああっ!!」うわああっ

蒼月「うん。すっごい音したもんね」うわ。

家康「香炉ってめちゃ重いんだよ
よく頑張ったね」あちゃー

 

千様「彬羽君それ

彬羽「だいたい察した。

ふんっ。」 バキャスッ!!

 

シロ「相変わらずどんな握力しとんのだ」うわ。

 

 

ぼむんっ!!

 

 

 

粋「・・あ、あの、俺は

髪の毛長いまんまだし これ現実だよな?」冷や汗っ

 


白「戻ったな」うん。

粋「Σ戻ったって え?ええええっ
俺めっさ暴れたよな!?夢じゃねえよな!?」ひええっ

 

蒼月「あ、今回は記憶飛んでないんだ」

家康「元からかかりが半端だったみたいだからねえ」ありゃ


大嶽丸「ん? 本人に化けられるのがバレては駄目なのか?」えーと。

千様「粋君優しい子だからー

理性飛ばして皆を襲ってたとか知ったら 生きてけなくない?」

大嶽丸「Σあ そう言う!!」はっ

 

彬羽「何でこんな事になったかは知らないが これも良い機会だろ
隠すのにも限界がある そろそろ現実と向き合う時期って事かもな 」ふむ。

粋「Σえ?え? 何が!?」おろおろっ

 

石燕「大丈夫っすよ
力ってのは 呑まれなきゃ便利な物っす」

具現化塗り壁「・・・」肩ぽん。

粋「Σまさかの壁に慰められたあっ!」混乱っ

 

テオドール「えっと。とりあえず 散髪致しますか?
スッキリして 落ち着いてお話された方が良いかと」ハサミしゃきっ

粋「え? 落ち着くって
鬱陶しいから助かるけど

あれお前足大丈夫?」

テオドール「軽く折れたぽいので 後で一旦灰になって治すと致します「荒くね?」

 

 

大嶽丸(俺はひょっとして 
とんでもない事をしてしまったのでは) 冷や汗っ

 

千様「あらあら器用な子が居て良かったわー」

家康「まあ最悪 蒼月の蛇眼で夢オチって事にして催眠かけちゃえばいいしね」へらっ

蒼月「良いけど 論理的にどうなの?それ」えー。

 


粋(え?何 今回が初じゃねえの?
家めっちゃ壊したし
兄貴も怪我させたし 皆慣れた感じだし) ちらっ


白「暴れたからホコリとかさっきのコショウとか髪の毛とかすごい飛んで来るな」ふわっ

彬羽「コショウ?

まあ死人が出なかっただけマシと思うしか無いな」ふむ。

 

粋「Σ死人って何!?
あの俺 いったい何を!!」

テオドール「Σあ、まだ散髪途中で

 


白「ふぇっくしゅ!!」


ぼぼぼぼんっ!!

粋「Σあ゛ーーっ!!!」

 


千様「Σ今度は何!?」ひいっ

 

 

 

テオドール「あ。散髪済んでないのに 髪の長さ戻られました」おや。

 

石燕「ひょっとして 半端に術かかってたんで
半端に元に戻ってたんじゃないっすか?
だから記憶も半端に残ってたと。」


白「ん?て事は」鼻ぐしゅっ

 

 

粋「Σうっお!家大破してる!
何これ誰だよまた怒られんぞ!!」ひええっ


彬羽「また記憶飛んだか?」

粋「Σ何が!?」

 

 


大嶽丸「Σお前等の体はいったいどうなってんだ!?」えええっ

石燕「マジでワケ解らん人達なんで 下手に弄くらん方が身のためっすよ」きっぱり。

 

 


千様「つまりはまだまだ庇護される側なのねー。
うんうん その方が似合ってるわ」よーしよしよしっ

粋「Σ何が!?」大混乱っ

 

 

 

魄哉「ただい Σ家ええええええ!?」うわああっ!

 

 

大嶽丸「すまん。 弁償する」ずーん。

魄哉「Σ何が起きたの解りませんが 結構慣れてるので気にしないで下さい 鈴鹿山のお坊っちゃん!!」ひいっ

 

 

晴明「おー 思ったより派手にやったのう。これくらいのが見込みが有るわ

 

ん? どうしたお前等  Σえ。ちょ 」

 

 

 

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