小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月8日

 

 

 

 


江戸城

 

 

女中A「失礼しま  ・・ あれっ」

 

女中B「どうしたのー?

Σあ。天海様居眠りっ!?」

 

女中C「しーっ! お疲れなんでしょ
寝かせといてあげようよ」

女中A「えええ
お仕事山積みみたいだし、起こして差し上げた方が良いんじゃ」困惑っ

 


家老「いや、仮眠を取られた方が 仕事の効率も上がると言う物。
天海様なら これくらい起きればすぐ片付けなさるじゃろ

暖かい雨じゃからのう。
寝かせておいて差し上げなさい」すたすたっ


女中トリオ(Σ後半が本音の優しさっ!!)

 

 


女中C「冬の間 この寒ーい天守閣で 1人黙々お仕事だったもんね」ぼそっ

女中A「・・撤収しましょ」うん。

 

 

挿音(うちの親父は愛されてんなあ。)天井裏っ

 

 

 


間。

 

 

 

挿音(Σいや起きねえんだけど
え?え?まさかガチ寝してる?あんな体勢で!?)えええっ

 

魄哉「すやー。」すぴーっ


挿音(あ。息はしてんな
ポックリは逝ってねえな

 

つかどんだけ眠り深いんだよ
年寄りってこう、頑張っても三時間しか眠れませんでしたって そんなんじゃねえのかよ!?)えええっ


魄哉「すやすや」

 


挿音(ヤッベえだろこれ
絶対仮眠レベルじゃねえよ。
目が覚めたら起動まで時間かかる奴だろ。
仕事どころじゃねえぞおい!)

 

 

女中A「失礼しま  Σえ。まだ寝てる!?」あらっ


挿音(おう姉ちゃん いい加減起こしてやってくれや
マジで仕事量ヤバくなっちまう!)

 

 


女中A「お風邪を召されますよ」

羽織そっと掛け。

 

挿音(Σ優しっ!
じゃねえわ更に安眠しちまうだろうがああーーっ!!!)だあもうっ

 


女中A「?
天井がガタガタと。
ネズミ?」見上げっ


挿音(Σやべっ このパターンはっ!)はっ

 

 

天井ぱかっ。

 

煙玉ぽいっ ころころころしゅうううっ!

挿音「Σ!!」

 

 


どたんばたんっ! どたたたたっ!!!

 

女中A「おっきいネズミねー
天海様が起きちゃうでしょ」ホントにもー。


魄哉「すかーっ」すぴー。

 

女中A「あ、大丈夫そう

いつも仕事詰めですし ゆっくり休んで下さいね」そっと襖閉めっ

 


ーーーーーーー

 


挿音「親父の仕事の内容解ってんのかよ。

江戸城の連中はよ」けほっ

 

白「で、 警備の癖に逃げ帰って来たのか?」えー。

挿音「あの女共なめんなよ。
次は薙刀で一斉に天井突いてくるかんな?
つか 初手煙玉の時点で今回運が良い方だっての」げほっ。

 

千様「それ アンタが警備しなくても良くない?」えー

挿音「俺もそう思うけどよ
仕事だしなあ」


粋「公務員って融通効かねえよな」うん。

テオドール「てか 普通に天井裏から出て ネズミじゃないですアピールすれば良かったのでは?」


挿音「いや俺  有事に備えて天井裏に居んだけど。
それやったら 忍の定位置此処ですって言ってるようなもんだろ」おい。

 

テオドール「結構 江戸城の皆さんには姿見られておりますし 今更では?」

挿音「いや姿は良いんだよ

おーい。誰か説明してやってくれ」

 

 

彬羽「味方と言えど 手の内は全てを見せる物じゃねえ
それが忍って生き物だ。

理解出来んかもしれんが 国によって価値観が違うのと同じような物だと思っとけ」

テオドール「ふわっと把握に御座います。」ふむ。

 


白「そう言うのだったんだ」ほー。

 


挿音「極力闇に紛れんのが忍なんだよ

基本 親父が出てきて何ぞやれって言う時しか 姿見せねえもんなんだよ。」キセルすっぱー。

粋(やる事派手過ぎて 大概バレバレだからややこしいんだよな。)うん。

 

千様「アンタ、忍と爆弾魔は別物って知ってる?」

挿音「なんで同じだと思ってんだよ?」ああんっ?

 

粋「あー。自覚ないんだ
こりゃ駄目だ」うん。

 

 

テオドール「で、家康さんは?」きょろっ

挿音「あー。親父起こしに言ったわ
寝起き機嫌悪くてぶん殴られる可能性も有るし 自分が適任だとよ」

 

粋「Σわざわざ将軍が 江戸城まで軍師起こしに!?」えええっ

彬羽「家康も その認識どうなんだ。」うーん。

 

 

 

ーーーーーーー

 

 


【再び江戸城

 

 

家康「・・え?何これ」後ずさりっ

 


雀「ちちちちっ」ちゅんっ

猫「なぁーお」あくびっ

 

家康「え?え?江戸城だよね?ここ
室内なのに なんで青空?

いったい何がっ」きょろっ

 

 


女中C「うーん。良い心地」うとうとっ

女中B「暖かいねえ」すやっ

 

家康(Σいやおかしいでしょ!
なんでこの状況で眠くなれるくらい落ち着いてるの!?)えええっ

 

 


女中A「あら、おっきな象」

象「パオオーン!」 ずずんっ

家康「Σすんません!突っ込みが追い付きません!!」ひええっ

 


家老「殿中ですぞ。
お静かに」

家康「Σあ。はいっ」ぎくっ


家老「はーやれやれ
もう春だからと 皆たるんどんるなあ」


家康「(いや外ミゾレ降りだしてるんだけど
何? 城ごと何かに化かされてるの?)

 

Σはっ! もし何かの怪異でも天海ならっ」だっ

 

 


象「Σプオオオッー!!」 

家康「Σぎゃああ大声出してすんませんすんません!
こっち来ないでえええーーっ!!」ひええっ

 

 

 

 


テオドール「今 家康さんの悲鳴が聞こえたような?」おや。

白「うん 変な感じしたから 屋根伝って天守閣に来て良かった

あ、家康の捕獲頼んだぞ」

粋「Σえ」

 

彬羽「いや 手前が嫌な予感する時点で 1人は危ないだろ。

俺もそっち行くか」ふむ

粋「Σカラスーーっ!!」うおおおっ

 


テオドール「しかし、お疲れの魄哉さんが居眠りしてるってだけに御座いましょう?
何故に 皆で江戸城侵入に御座いますか?」

白「んー。勘って言うかな」

 


コマ『いきなり私の歯車が砕けました。
パピーの身に何かあったのかもしれません』カタタッ

粋「つか なんでコマおんぶしてんの?兄貴」


白「起きたらすぐ修理して貰えるだろ」

コマ『ちなみに、壊れたのは此処です』かぱっ


テオドール「Σうお 顎が外れたので御座いますか」ぎょっ

彬羽(こりゃ早めに修理してやらんとな。)うむ

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

天守閣】

 

 

白「あれ?いつもならこの辺に襖が
迷ったかな?」きょろっ

テオドール「空間が捻れてらっしゃる?
延々廊下に御座いま Σぶっ!!」がいんっ


コマ『手を前に出して歩いた方がよろしいかと

私のセンサーでは そこは普通に壁です』カタタッ

テオドール「で御座いますね
Σうわ 鼻血!」げっ


白「ん? 幻なのか?これ

蒼月でもこんな広範囲難しくないか?」

 

コマ『ですね。
蒼月さんの数倍の実力の術者の仕業
と見て間違いないかと 』カタタッ

テオドール「ええ。あんなんで御座いますが
蒼月さんはかなりの手練れに御座いましょう?

アレ以上って 何処にそんな・・・」

 


白「居るな。 この奥に」うん

テオドール「Σえ。」

 

コマ『パピー、 そんなにお仕事辛かったんですか』カタタッ

テオドール「Σえ?えええ!?まさかっ」

 

 

コマ『パピーがどんなつもりか知りませんが
危険なので一気に障害物を吹っ飛ばします!

口からランチャー!』がこんっ!

テオドール「Σ変形!?」ひいっ


白「お前 絶対それで顎外れたろ」なあ。

 

 

どむっ!!


ずずんっ

 

 

テオドール「あの、此処って江戸城では」冷や汗っ

白「なんか賊が入ってたから吹っ飛ばしたとか そんな事にしとこう」うん。

 


コマ『Σはっ! 壊せていない!?』センサーキュイーン

白・テオドール「Σえ」


コマ『この幻 普通の物理攻撃では無理です 壊せません!』くううっ

白「普通じゃなきゃ良いのか」炎ぼぼっ!


テオドール「あのっ!此処室内に御座いますからね!!

コマさんも木製で御座いますし 火力控え目で 「巻き込むぞ 伏せてろ。」

ぼぼぼぼぼんっ!!


テオドール「Σ伏せたくらいじゃ無理だと思われますーー!!!」ひええっ

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 


彬羽「ふんっ!!」

象「パオオオオッー!!」


ずずんっ!!

 

 

家康「たたた助かったっ」へたっ。

粋「凄え あの象
あのカラスと力比べしてら」ひえっ

家康「凄いの象の方なの?
いや解るけどさ

で、これどういう状況? 
天海は大丈夫なの?」汗ぬぐいっ

 

ずどしゃあっ!!


彬羽「大丈夫には大丈夫なんだろうが

家康「ねえ、今 巨象投げた?」

 


粋「何か心当たりあんの?」

 

彬羽「あくまで聞いた話なんだがな
春先には まれにこう言う現象が起きるとか何とか」

家康「あ。スルーなんだね
彬羽だもんね

で、どんな現象?」

 

 

彬羽「いわゆる『春の夜の夢』だ。

強い能力を持つ化物が 春先に心地好い夢を見ると 周りの奴等もそれに引きずり込まれると言う

 

粋「つまりは 傍迷惑に寝ぼけてんの?」

彬羽「平たく言えばそうなるな。」うむ


家康「Σえ! じゃあ此処は天海の夢の中!?」はっ

 

 

 

一同(書類まみれの悪夢でなくて良かった)  ほっ。

 

 


ーーーーーーーーーー

 

 


白「壁 1枚剥がれた感じか

加減するの難しいな。」ぼぼっ

 

1面焦げ焦げっ!


コマ『加減してコレですか』

テオドール(これもう 灰になってた方が安全なのではっ)ひええっ

 


白「後どれくらい穴開けたら 魄哉の所に着く?」

 

コマ『あと 壁5枚という感じですかね。
さすがはパピーの術
性格の悪さが染み出してます』センサーキュインッ!

白「晴明と言い 陰陽師の結界は面倒だな

下に人間達居るから やりにくいし」むう

テオドール「Σちゃんと考えておられた!!」おおっ

 

 


コマ『下に彬羽さん達居ますし
多少 ぶちかましてもどうにかなる気もしますけど』カタタッ

白「それもそうだな。」炎ぼぼんっ!


テオドール「Σうっお火力っ! 
彬羽さんも万能ではないので さすがに無理が有るのでは!!」ひえええっ

 


白「大丈夫だ。あいつならどうにかする」

ぼぼぼぼぼぼぼっ!


テオドール「Σ今だけはその信頼は捨てて下さいませえええ!!!」うわああっ

 

 

 

 


「へっぷしゅ!!!」

 

 

 

白・テオドール「ん?」


コマ『今の 下手くそなクシャミは』カタタッ

 

 


襖がらっ!


魄哉「あー さむっ!!

朝は暖かかったのに 何ですかこの天気! 」さむさむさむっ

 

白「ん?あれ?」へ?

魄哉「ん?

おや何故此処に。
おはようございます」寝ぼけっ

白「うん? おはよう」えーと。

 

コマ『パピー、 寝てたの?』カタタッ

魄哉「ええ、ちょっとガチ目に居眠りを  Σうおコマ何ですかその顎!!」ひえっ


コマ『えーと。寝ぼけてた?』

魄哉「え?コマ睡眠機能着いてましたっけ!?」あたふたっ

 


テオドール「あの、 これって」えーと。

白「まだ春じゃ無くて助かったぽいな」うん。

 

 

 

 


粋「象の大群 パオパオ言いながら引いてったなあ」うわー。

彬羽「団体で何処に向かってったんだろうな」

粋「朝?」

 


家康「あいつの頭の中 
いったいどうなってるんだろうねえ」うーん。

 

 

 

 

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