家康「賑やかと思ったら 晴明さん所のお孫さん
また来てるんだね」おや
千様「一二三ちゃんがねー
懐いてるのよ
ほら、式神人形飛ばしたりしてくれるから」
一二三「わー。ずーっと飛んでるだ!
紙飛行機みたいに落っこちて来ねえんだな」きゃっきゃっ
泰澄「術式で飛んでますから
あ、 お邪魔して・・」
彬羽「ケガの無い様に遊べよ」ギロッ
家康「うわー。娘が男友達連れてきた時のお父さんだ」ひえっ
千様「一二三ちゃんの好みとは対極だから 絶対大丈夫だと思うけどー」あらあらっ
与一「幼児の交遊関係で そんなピリピリせんでも
てか、飛んでる物なんて珍しくもないだろ」ふわふわっ
一二三「与一さんは 飛んでるってより 浮いてるだからなあ。」うーん。
彬羽「・・・」すたすたっ
家康「与一ちゃんは警戒しないんだね
彬羽。」
千様「あの子下手すりゃ一二三ちゃんより精神幼いもの」真顔っ
粋「陰陽師と妖怪と幽霊が一緒に遊んでるって
考えたら凄いよなあ」しみじみっ
テオドール「というか 泰澄さんっていくつくらいなので御座います?」
白「ギリ元服とか言ってたから シロと同じくらいだな
じゃ、お前とも同じくらいだ。」うん。
テオドール「Σえ゛」
千様「ああ。不安定な年頃よね」納得。
テオドール「Σ何故に私を見て納得に御座いますか!?」えええっ
家康「てか千ちゃん 年下好きなのに
さすがに手出さないんだね」ほっ
千様「んー。ちょっとつついたら折れちゃいそうな子は 一生が台無しになりそうでちょっとねー」ため息っ
泰澄「よく解りませんが
ヘタレで良かったと 心から思いました。」冷や汗っ
小太郎「だなー。挿音とか ああ見えて繊細だから
結構一生台無しに 「Σあの怖めの忍の人!?何があったんですか!?」えええっ
一二三「あー!紙人形 中庭に飛んでっちゃっただ!」
泰澄「Σあ!しまった 集中が」あたふたっ
蒼月「あれくらいで逐一動揺すんなよ。
むしろ喜べよ思春期」はーやれやれっ
家康「いや 思春期だからキツイんでしょ」苦笑。
与一「・・・」引。
小太郎「なんて話だよ。
ん? 誰か来た」耳ぴくっ
粋「ん?何だろ
手紙かな
はいはーい。」よいせっと
与一「また何ぞ 呪いの道具でも届いたんじゃないだろな」ふよふよっ
小太郎「あ、こら
一般人に見られたら って普通の人間には見えないか」わおんっ
玄関がららっ。
粋「ん? えーと その? 何?」困惑っ
千様「あら?粋君 どしたの?」
与一「Σしっ!静殿っ!?」えええっ!
粋「Σは!? 静って
静御前!?」はいいっ!?
与一「ななな何故 貴女がこんな所
静「何故 私の名を知っている もののけ。」
与一「Σえ」
粋(Σ この子 与一が見えてる!?)はっ
静「急急如律令!悪霊退散!!」符びびびっ
与一「Σどわあああ!!」ひえっ
石燕「ヒトん家で何してんすか!」
符ぼぼん!!
静「Σ何っ 術式が相殺された!?」
千様「石燕さんが どんどん人間やめてくわー」あら。
小太郎「陰陽師相手なら人間だし ギリセーフじゃないかな?」わおんっ
静「Σなっ!何だお前は どこの陰陽師だ
何故に邪魔をする!」くわっ
石燕「ただの一般人っす。
アンタこそ 人の家で何さらしてんっすか お嬢ちゃん」けっ
静「くっ! 陰陽師でないとなると
邪道の修験者の類かっ」
石燕「あ。ヒトの話聞かないタイプっすね
粋さん パスっす」
粋「Σうおお 押し付けられた!」
与一(し、静御前殿ではないのか?) びくびくっ
石燕「他人の空似っしょ
つか 静御前さんあんなロリっ子だったんすか?」
与一「いや 生前の記憶が曖昧すぎて「アンタの初恋 適当すぎやせんか」えー。
粋「えーと。 結局どちらさん?」
静「ん? あー。お前は普通の人間ぽいな 良し。
申し遅れた
私は
泰澄「Σうわ!静っ!?」ぎょっ
静「Σ兄上! やはりおられたか!!」
千様「Σえ。兄妹!?」あらっ
家康「え?じゃあこの子も 晴明さんの!?」
泰澄「ななななんでこんな所
静「兄上がいきなり家出などされるからだ。
いきなり住み込みで陰陽道の修行等 一族の年寄り達が不審がっている
しかも幕府のお墨付き?
ポヤッと間抜けなのは演技だったのか どんなコネを使ったのだ!
負けんからな! どんな手を使おうとも次の当主は私だ!!」ずいずいっ
白「晴明の所に無理やり住み込みになった理由が解った気がするな」うん。
家康「有能で勝ち気な妹かあ
しかもお兄ちゃん見下してるし。
アレはきっつい」うわー。
泰澄「いやあのそれは誤解っ
私は単にそのっ」ひええっ
静「だいたい何だこの家は!
屋敷自体から妖気が立ち上っているような Σん!?」
白「ん?」
静「何故にあんな 桁違いの化け物を放置して居るんだ バカ兄?」指差しふるふるっ
泰澄「Σばっ!
人を指さしたら失礼 「Σ人じゃないだろアレ!!」
白「妹の方は 一目で俺がヤバイの解るのか」へー。
テオドール「泰澄さんは初対面で あなた様を陰陽師か何かと間違えたので御座いましたねえ」うーん。
粋「人と化け物の見分けつかねえとか 俺レベルなのかよ」わお。
白・テオドール「・・・。」
粋「?」
千様「妹ちゃんも粋君が人じゃないのは見抜けなかったけどね」あらー。
石燕「才はあっても微妙にどんくさいみたいっすね」ふむ。
与一「あの、 話ぶった切ってすまん
性格も大概静殿と似てる気がするんだが
本当に別人なのか?」あのー。
千様「Σえ、静御前て あんなだったの!?」ぎょっ
石燕「生まれ変わりかもしんないすがね
前の世の事引きずるとロクな事になんねえすよ?」しれっ
家康「石燕ちゃん?
言う事がもう人間じゃないよ」
静「兄上 どんなコネを使おうと私は一向に構わんが
陰陽師は魔を滅する者!
目の前に魔の者が居る言うのに何故にヘラヘラしているか!!」フダばばっ
泰澄「Σあっ 違う その人は危険な化け物では
静「危険でない化け物等居るか!!」おりゃああっ!
家康「はい。そこまで」
足ばらい ぱしっ!
静「Σあっ」あわわっ
家康「あのね。此処は他所の家なの
どんな事情が有れど、まずは挨拶からでしょ?出来るかな?」
静「Σくっ!このボンクラっ
土御門の陰陽師を舐めるなよ!」せやっ
家康「話聞かない子だなあ」うーん。
千様「あら。意外と強い」おおっ
泰澄「静は 柔術その他も天才的な才能を持つ神童なんです すみません」ううっ
粋「うっわ。そりゃ兄ちゃんとして辛え」ひええっ
テオドール「あの、ひょっとして家康さんて 素手でもお強いんですか?」
家康「ほいほいほいっ。」
ぱしぱしぱししっ!
静「Σぬぐああ!! 全部いなされる!!」きいっ
小太郎「綺麗に忘れてた柔道馬術その他 えーと全部何段とか免許皆伝の腕前だし」わんっ
千様「人は見かけに寄らないわよねー。」
静「くっ!
こんのオッサン! だああイラつくーっ!!! 」うるあっ!
ぱしっ。
家康「初対面の大人に向かってオッサンはやめようか?
いくら陰陽師として優秀でも 非常識だと家とか護れないからね?」
静「Σひいっ!」びくっ
テオドール「普段から散々オッサン扱いされておられるのに
今回はアウトなので御座いますね」おやまあ。
粋「知らないガキに言われたらそりゃあなあ」うん。
静「だああ離せ!
だいたいお前人間だろ! 邪魔すんな!」ふりほどきっ
家康「いや 確かにお世辞にも若いとは言えないんだけどね
そんでも歳の割にはってか、実年齢より若く見える自覚は有るし
やっぱね。他人に言われると グサッと来るんだよ。オッサンてデリケートだから
千様「殿、話がズレてるわ」
静「(Σ何コイツ等 意味解らん!)
ええい妖怪と居るやつも皆悪!!
まとめて滅してくれる!」印びびっ
泰澄「Σあ!こら やめなさ「煩い! 次の当主は私だ 命令すんなあっ!!」
彬羽「何だ? 何の騒ぎだ?」
静「Σひいっ!!!」びくっ
小太郎「あ。2メートルは 女の子からしたら デカいよな。
そりゃびっくりするか」わんっ
粋「犬顔のお前が言う?」えー。
静「なななななんっ
え? コイツも1匹でこの国滅ぼせるレベル!?
え?え?何なの此処っ」ひええっ
千様「え?彬羽君もそんななの?」
蒼月「確かにやろうと思えばこの国沈められそうだよね。
筋肉で」
千様「Σあ。確かに」
蒼月「んー。幼すぎてパス
10年後に会おうね」
静「何の話 Σだああコイツも!?」ひえっ
家康「あれ?蒼月もなの?」
石燕「その気になれば 集団催眠で自分の軍勢作れるヒトっすからねえ
怠惰なんでやんないしょけど。」
静「え?ええ?
何? なんでこんな奴等の中で 平然と生きてられるのっ」後ずさりっ
泰澄「何故 私まで恐ろしい物を見る目で」えーと。
一同(ああ。根本的に解って無かったのか)納得。
泰澄「妖怪だからって差別は良くないよ?静」ねっ
静「Σいや 陰陽師なら本能でヤバイと解れ ポンコツ兄貴!!」きいっ!
家康「陰陽師が妖怪祓うのって 本能的な物なの?」
彬羽「わけの解らん猛獣が家の前に居たら
とりあえず追っ払おうって話じゃないのか?」
テオドール「あ。解りやすう御座います」成る程っ
泰澄「あの、この人達はわけの解らない猛獣じゃなくて
魄哉「おや? お客様ですか?」にこっ
静「Σっぎゃああああーー!!!」鳥肌っ
魄哉「Σはい!?」びくっ
白「鳳凰見て鳥肌って
変な所律儀だな」へー。
静「Σ鳳凰!?
え?マジで何この家」ひええっ
泰澄「Σあ、白さん駄目です
あんま近寄ると危な
静「ええい!せめて1体だけでも」くわっ
粋「Σ根性凄え!!」
白「九尾。」
九尾「はいな。だーりんっ!」床下からどろんっ
ずおおおっ!!
静「Σ金毛白面九尾の狐ーーーっ!!」もう嫌あああっ
一同「・・・。」ジト目っ
静「・・・。」冷や汗っ
九尾「こんっ?」
静「・・くっ!引き際を知るのもプロっ
此処は一旦勝負はお預けだ!!」とうっ
ぼむっ!!
粋「Σ煙幕!?」
白「もうちょい陰陽師らしい逃げ方出来ないのか」むう。
泰澄「すみません。静は体育会系なんです」
粋「うん。見りゃ解る
お前も大変だな」
千様「なーんか
アタシ等の周り 仲良し兄弟とか兄妹ばっかだったから
ああ言うの見ると新鮮よねえ」
魄哉「ですねえ。
あ、 伝言紙式神」
紙式神『おぼえてろよー!!』ぺらぺらっ
魄哉「家の周りの結界
遺伝子の責任取って 強力にしといてくださいね?」
晴明「・・うむ。」ドン引きっ
白「居たのか 晴明」
千様「普通 女の孫って言ったらお祖父ちゃん溺愛しそうな物だけどー」あらあらっ
小太郎「アレは無理だろ」うん。
ーーーーーーー
【土御門 本家】
静「だああムカつくムカつくーーっ!!
何考えてんのか解らんバカ兄もだけど
あんの丸眼鏡のオッサン!
この私が人間に負けるなんてー!!!」きいいじたばたっ
土御門陰陽師A「あの、お嬢?
お嬢が負けたって いったいどんなのに」ええー。
静「なんかっ! えーと柔道馬術? そんなの免許皆伝とか段持ちとかって
丸眼鏡の若作りのポニテのオッサン!!」けっ
土御門陰陽師B「いやどんなの?」困惑っ
土御門陰陽師C「なんかそれ 話に聞いた家康公の若い頃みたいだなあ
お目通りなんてした事無いし 今もそんなんかのか知らないけど」
静「まずはあの若作り!
あいつからびんっびんに泣かしてやる!!」うがあっ
土御門一同(あれ、これ やめさせた方が良くない?) 嫌な予感ぞわわっ
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