小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月3日

 

 

 


テオドール「あのー、封印された二階への階段に レッドカーペットが敷かれてるのは何故に御座いますか?」

 

白「これをこうしてな。」
ド派手な芝居小屋の衣装羽織らせっ

一二三「こうだべ。」レッドカーペットにちょこんっ

テオドール「ああ、雛祭りに御座いますね」成る程。

 

 


粋「解りやすいけど 普通やらねえよなあ
兄貴 浮かれてるし」うーん。

小太郎「雛祭りって 何する?って言われたら 雛人形の前で白酒飲むくらいだしなあ」わおんっ


一二三「お詣りもあるだよ?
お仕事終わったら行こうって 彬羽さんが神社を予約してくれてるだ」にへっ

小太郎・粋(Σ此処等の神様ろくなの居ないだろ!!)えええっ

白「なんでこっち見た」

 

 

千様「彬羽君も型から入るタイプよねー」ひなあられぽりぽりっ

家康「良いんじゃない?楽しいんなら。

てか白は今日芝居小屋休み?」

白「雛祭りは 午後からひなあられ撒きだな」うん。


テオドール「芝居小屋の二階から 御役者の皆さんが通りのお客様に向かって包んだひなあられを撒くので御座います」

粋「贔屓の役者のひなあられゲットしようと 客が荒ぶって毎度血を見るから 
毎年この日は午後から短時間なんだよなー。」うんうん


家康「役者って何?」引。

 

 


間。

 

 

挿音「つー事でだ。雛祭りあるある髪の伸びる雛人形が持ち込まれたつか 置いてかれたんだけどよよ。
親父は江戸城だし 夜まで触んなよ
襲われっから」キセルぷはーっ

粋「Σ前々から思ってたけど 何処から何で持ち込まれんの その手の怖えの!?」ひええっ

 

 

挿音「ほれ。この家よく襲撃受けるからよ
晴明に普通の人間が何となく入りたくねえなってなる結界張って貰ってんだろ?

その副作用みたいな物で 普通じゃねえ物は引き寄せるつか
やべえの此処に捨てていんじゃね?的な「Σ結局不法投棄かよ!!」

 

一二三「けんど。これは放置してたら危ねえべ」

雛人形がたんっ


小太郎「Σ1人でに揺れてる!」きゃいいんっ

挿音「おう。どうも隙を見せると走ってくるらしくて
粋「Σアクティブでこっえええ!!」ひいいっ

 

テオドール「あ、大丈夫そうに御座いますよ」

白「・・・。」じーっ

雛人形「Σ!?」びくっ

 

 

挿音「隙があっても解りづれえな」ああうん。

粋「表情筋が仕事してねえからな」うん。

 

 

一二三「よし!白さん がんばだ!
魄哉さんが帰ってくるまで 見張り気張るだよ!」ぐっ!

白「Σえ。 ずっとか?」


家康「いや 白はこれからお仕事でしょ?
隙を見せなきゃ良いんだから ほらこの家 こんだけ猛者居るんだし」ね?

 

白「じゃ。家康頼んだ」あっさり。

家康「Σよりによってオバケ駄目な私に言う!?」ひええっ

白「解った こいつも着けよう」肩ぽん。

粋「Σオバケ嫌いが増えただけです兄上!
無理です!荷が重すぎます!!」ひいいっ

 


白「今日はすぐ終わるし
バカラスか俺が仕事終わるまで短時間だ 頑張れ」すたすたっ


粋「Σだああ問答無用!!」

テオドール「私は主のお供に御座いますので
お二人で交互にやれば あ、交代時に隙を見せない様がんばに御座います」たたっ


家康「Σやめて!フラグ立てないで!!」ひええっ

 

 

挿音「行っちまったな」あーあ。


家康「あの、挿音   さん?」えーと。


挿音「今から仕事。
もちろん『公務』な?」キセルふーっ

家康「ごめんなさい。いつもお仕事お疲れ様です」ううっ

 

 

一二三「大丈夫だ!
おらとコマちゃんも居るだよ!」どやっ

コマ『品の無い人形は嫌いです』ギギギっ

雛人形ズ「Σ!!」びくっ

 


粋「Σうん!解った解った!
心強いから 此処で異種人形大戦やめよう!!」

家康「家壊したら天海が悲しむから! ねっ?」必死

コマ『パピーが悲しむならやめましょう』カタタッ

 

一二三「あ。しまっただ
今皆で目を離したから」

雛人形ズ「」足元コトンっ


粋・家康「Σ近あああーーっ!!」背筋ぞわっ

 

 

一二三「基本だるまさんが転んだ なんだべな。」ふむ

挿音「みてえだな
嬢ちゃん等 頼んだぞ」

コマ『さすがは忍。あっさりあちらは役に立たんと判断されました』カタタッ。

 

 


間。

 

 


千様「たっだいまー!
町の雛祭り市凄いわよ 一二三ちゃんも後で

あら?」

 


粋「なんで登ってくるのコイツら!」ひええっ

家康「知らない知らない あああ!白粉で真っ白の顔が怖いっ!」涙目っ

 

一二三「目をそらすとガバッと来るだよー」

家康「Σあああ見ないわけにも行かないし!!」ひええっ


コマ『うっかりうっかり
ガン見し過ぎて頭が取れてしまいました。』頭部ごろりんっ


千様「よく解んないけど
コマちゃんが頭取れちゃって 雛人形のお相手出来なかったぽいわねー」頭カチッ。

コマ『装着完了!』びしっ

 


粋「ポーズは良いから!
コイツらどうにかして怖い怖い怖い!そろそろ失神するぞ!」必死っ

コマ『情けない男共やな。』がしっ。

家康「Σえ。ちょっと」

 


コマ『お人形は可愛がられてなんぼ!
泣かしてどうするのです!』ていっ

べりんっ!


雛人形ズ「Σ!!」

 


一二三「あ。普通に力ずくで剥がして良かったんだべな」

千様「真似しない方が良いと思うわ
お雛様の指折れたし」あーあ。

 

 

 

石燕「ただいまーっす

お?なんすか その人形」

与一「Σちょ 動いとる動いとる!
カサカサしとるぞなんだそれ!」ひええっ


コマ『幽霊が動く人形くらいでビビらんでも』カタタッ

与一「いや 正直今だにお前にも充分ビビっとるぞ」

コマ『マジでか』カタタッ

 


石燕「なんすか?呪いの雛人形
あー 雛人形って元々呪いの身代りに作られたもんすからねえ」まじまじっ

 

粋「石燕凄え。
隙無さすぎて 雛人形達が動けねえ」わお。

家康「絵描きさんだから 観察し出すと凄いよね」うわー。

 


石燕「つーか なんすか偉いボロボロんなって、指とか無いし

そら人形も怒るってもんすよ これだから人間は」はーやれやれっ


一二三(指はコマちゃんだけど 黙っといた方がいいだな) ふむ。

 


与一「お前は恐れる事を知らんな」ひええっ

石燕「アンタは幽霊の癖にビビり過ぎなんす 
つか生者のあっしの影に隠れんじゃないっすよ。

よっしゃこれも何かの縁。
御二人も雛祭りしやしょ」すたすたっ

 

粋「Σえ! そいつ等持ち運んで大丈夫!?」

家康「てか何処持ってくの!?」

 

石燕「大丈夫大丈夫っす。
えっと 調度いい場所は

あ。」

 

 


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彬羽「帰ったぞ 一二三用意は出来て

Σうおお!?」ガタンッ!!

 


一二三「シロさんよりリアクションでかかっただ。」きゃははっ

シロ「な?ビビるであろう」ふっ

 

階段のレッドカーペットに 呪い雛鎮座っ。

 

彬羽「Σ誰だ いや何処から拾ってきた!!」えええっ


石燕「捨て雛人形らしいっす。
可哀想なんで 雛祭りだし役目を全うさせてやってからお祓いすっかと。」

彬羽「Σ頼むから やるなら人の目につかん所でやってくれ!」

石燕「それじゃ雛人形として満足しないっしょが」もー。

 

 

粋・家康(彬羽でもあんだけビビるんだもんなあ) うんうんっ

コマ『それでもアンタ等はヘタレやで』カタタッ


粋「なんか言われてるけど コマの言葉解んなくて良かったぽいな」うん。

 

 

玄関がららっ。


テオドール「ただいまに御座いま

灰ざらあっ。


家康「Σ一気に逝った!」ひいっ

 


白「うわ。また凄い雛壇になったな」ぎょっ


粋「あ、あの兄貴が目見開いてる」

 


白「困ったな。
これ 後で使おうと思ってたのに

退けって言いにくいな」ふむ。

シロ「ん?使うとは?」

 


一二三「おら お雛様役で無くてもいいだよ?
三人官女でも えーと。千様さんコマちゃんと

あ、それだと五人囃子もほしいだな」にこっ。


一同「Σえ」

 

 

白「一二三が雛人形ごっこやりたいって言ってたんだ
お前らから五人 適当に頑張れ」すたすたっ

粋「Σいやそこは兄貴が「俺はプロだぞ?金出すか?」にやっ

粋「Σ払えるワケねえええ!!」

 

 

 

 

雛人形ズ「・・・。」わくわくっ


石燕「あ、これ もう引っ込み付かないパターンすね」

 


家康「よし。じゃんけんで負けた人から五人囃子確定ね」

彬羽「待て 俺もか「当たり前でしょ保護者様」

 

 


一二三「あかりをつけましょ ぼんぼりにー」きゃっきゃっ

コマ『衣装綺麗。』カタタッ


千様「女の子が主役の日だものねー
断れないわよ 野郎共」おほほほほっ

 

 

 

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