魄哉「あーあ。これはパーツ総取り換えですかねえ」うわあ。
コマ『マジか。』カタタッ
魄哉「マジかも何も足首の繋ぎ目折れてるんですけど
何やったらこんななるんですか」あーあ
白「俺が見付けた時は畑の横のドブにはまってたぞ」
コマ『泥でずるっと滑ってそのままドパーンと。
突っ込んだ衝撃で砕けて動けないでいました』おんぶっ
魄哉「道理でドロドロだと。白君助かりました」うわあ
小太郎「確かコマって めちゃめちゃ重くなったっけ？」うわあ。
蒼月「からくりとは言え女の子のそういうの言うなよ馬鹿犬」うわー。
千様「だから勢い余って壊しちゃったのねー
木製ボディに無理が無いかしら？」うーん。
挿音「あいつの馬力だと金属でも余裕でぶっ壊れるんだよあ」キセルふー。
家康「あの、なんでそんなんで木製で起動出来てるの？」
挿音「その辺は親父の腕じゃね？
何がどうなってんのか俺にゃ解んね。
とにかく金属にしたら床抜けるだけだぞ」
小太郎「Σ重さだけ増し増しっ！」ぎゃいんっ
魄哉「あー こりゃ結構足の根っこから作り直さないと無理ですね
用意に少し時間かかりますんで しばらく補強で我慢して下さい
激しく動いちゃダメですよ？」
コマ『心得た』こくこくカタカタッ
小太郎「なんか心配だなあ」わおんっ
家康「そう？
じゃコマちゃん ちょっと手伝って
本の虫干し頼まれてるけどさー 古いの破れそうでさ
あ、運ばなくて良いからね？」
コマ『了解致しました。』ひょこひょこっ
千様「さすがと言うか何と言うか」あらあら
魄哉「コマがじっとして無いのよく知ってますからね
こういう細かい事は助かります」ふーやれやれ
蒼月「あの ジジイ？ それコマちゃんの壊れた足？」
魄哉「ええ。今つけてるのは普通に丸太です
ほら 此処亀裂凄いんで使ってたら割れますよ」ほらほらっ
千様「作り物とは言え 足単品担ぐのやめなさきよ 怖いから」
魄哉「そうですか？」はて
白「お前袈裟だしな。」うん
石燕「しっかし 本の虫干しっすかあ
なんか不安なんであっしもお手伝いするっすかねえ」すたすた。
魄哉「あ、被害は最小限で済みそうですね」ふむ。
一同(破損する前提なのか。)うわあ
間。
家康「Σげっほごほ！ホコリすごっ！」鼻ちーん
コマ『ナマモノには辛う御座いますね』カタカタッ
石燕「コマさんこういう時便利っすねえ」
コマ『そうでも有りません 歯車にホコリが詰まると動かなくなります
ゆえに定期的なメンテナンスが必要です』カタカタッ
石燕「あー からくりも色々大変なんすねえ」ふむふむ。
家康(なんで石燕ちゃんは普通にからくりの言葉解るんだろ)鼻ちーん！
コマ『しかし 随分多いですね
パピーの物溜め込む癖にも困った物 』キュインッ
石燕「ん？どしたんすか？」
コマ『侵入者有り。
伏せて下さい』
がしゃ ばきゃっ！！
家康「Σぐはあ！！」
石燕「Σちょそれ 伏せるつか殴り倒すって言う『結果オーライ。』
家康「あいたー。Σあ、鼻血出た
鼻かみすぎて粘膜弱ってたもんなあ」あーあ。
石燕「Σ言ってる場合っすか！
他の皆さん呼んで来
コマ『頭出したら撃たれます』
ばきゃっ！
石燕「Σぐはっ」きゅうっ
家康「Σコマちゃんたんまたんま！！石燕ちゃん死んじゃう！」ひいいっ
コマ『申し訳ありません。
踏ん張りが利きませんので 繊細な動きが出来ないのです』カタタッ
家康「Σ何言ってるか解らないけど そういう問題じゃ無いよ多分！！」
コマ『言ってる間に 一気に来ます！
お下がり下さい』ランチャー構えっ
家康「Σえ あ！コマちゃんダメだそれ！
めちゃめちゃ足に負担かかるっ」
パキャッ
コマ『あ。』
粋「家康生きてるか！？
あれ？ 家康 おーいどしたの？
うわっ！何だコレ」ひいっ
石燕「それがその
コマさんが動けなくなったと同時に ド偉い猛攻受けてその」頭さすりっ
粋「へ？
Σえ！待てよ この辺の木屑コマ！？」きょろっ
家康「・・普通 動けなくなった子にガトリング銃かますかねえ」銃弾装填じゃこっ
粋「え？あの家康
え？これコマ直るんだよな？」冷や汗っ
石燕「ここまで粉々だと
1から作り直したらそれ、コマさんと言えるんすか？」
粋「え。 えええええ！？」
家康「今回ばかりは加減しなくて良いよ 殿として許可するから」すたすた。
白「するわけ無いだろ」
挿音(とっさに飛び込んで 頭部かっぱらったとか言えねえ空気。)うっわあ
コマ『よっ。さすがは徳川忍頭』元気な生首っ
挿音「勢い余って倉庫に突っ込んだしなー
なんだもう 奴らが暴れんの終わるまで避難しとくかな こっええ」あーあ。
コマ『人形として、皆に愛されてる再認識という至福』カタタッ
挿音「何言ってるか解んねえけど。
お前もいい根性してるよな」
シロ「Σうおお！素手で刀叩き降りまくっとる！！」ひいっ
彬羽「Σあの馬鹿 なんでキレてんだ！？」
家康「コマちゃんが蜂の巣になって削り尽くされたんだよ
狙うなら真っ直ぐ私に来い！！」くわっ
小太郎「え！コマがって Σちょ家康 急所無視してるうう！！」ぎゃいいんっ
石燕「1人残さず食い千切れ」紙から餓鬼の軍勢具現化ずもももっ
一同「」
千様「Σちょっとちょっと！どうしたのよみんな落ちつい
石燕「コマさんがやられたんっす「Σえ。」
魄哉「皆さん ちょっと脇に退いて下さい。
巻き込まない保証有りませんよ」
コマ『これ そろそろ出てった方が良いのでは？』
挿音「だな。こりゃ地獄になんわ」うん。
コマ・挿音「・・・」
挿音・コマ「Σ言葉通じた！？」はっ
どがしゃーん！！
テオドール「Σうおコマさん！？
ご無事で良かった！！ 助けて下さいっ」ぜーぜー。
挿音「いやお前 どした」
テオドール「巻き込まれたらミンチ確定と彬羽さんに倉庫にぶん投げられました」
コマ『あ。パピー完全にキレてますね
私の頭全力で投げつけて下さい』あちゃー。
魄哉「おのれ人間の分際で 何度許せば悔い改めるのかっ」羽ぞぞぞぞビキビキビキッ！
コマ『どーん。』
がいんっ！
魄哉「Σぶっ！？」
白「あれ？ コマ？」しゅううう鎮火っ
魄哉「Σえ」
コマ『どもー。』生首ころころ
粋「へ？ えっ
Σあ からくりのオバケ！？」ひいいっ
コマ『元からや。』きっぱり。
家康「・・・え？あれ？」目ぱちくりっ
石燕「えーと、 無事で良かったっすねえ」ホッ
蒼月「良かったのコレ？」
シロ「この世の地獄みたいになっとるなあ」うわあ。
怪我人ごろごろ餓鬼うぞうぞっ
