シロ「隙有 Σぐはああ!!」
白「だから不意討ち煩いって」しれっ
シロ「Σ馬鹿者っ 本当に相手が気付いておらんのに斬りかかるなど気がひけるではないかっ!」かはっ
白「うん。俺ばっか馬鹿馬鹿言われるけど お前も相当だと思う」
シロ「Σんなっ」かちーん!
粋「はい。どうどうどうどう
逆ギレしてもケガ増えるだけだぞー」ひょいっ
シロ「Σ兄弟揃って愚弄するかああ!」じたばたっ
テオドール「愚弄と言いますか
良くある脇に腕通して暴れる人抑えるアレなだけに御座いますね」ふむ。
蒼月「背丈足りないから持ち上がってるだけだよチビ」ぷーくすくすっ
シロ「Σ喧しわ厚着蛇が!」
蒼月「Σ仕方無いだろ冷えたら命に関わんだよ! 泣かすよクソガキっ」むかっ
粋「兄貴これ無理。」
白「石燕が仕事中だから静かにしような?」火ぼぼぼぼぼ。
蒼月「Σは、はーい」びくっ
シロ「ふ、ふむ ならば仕方無いな
早く言え」ぎくしゃくっ
粋「しっかし お前も頑丈だなあ
兄貴の内臓破壊ボディブロー食らってなんで平気なんだよ」うっわー
シロ「いや。かなり効いたが」けほっ
蒼月「いや 効いたじゃ済まないんだよ本来は。
何こいつ怖い」
テオドール「石燕さん仕事中だったので御座いますか
静かな人なので気がつきませんでしたね」ふむ。
白「普段大人しいけど やる時はがしゃどくろとか紙から出して暴れさせるからあんま怒らせない方が良いぞ」
シロ「よくよく考えると とんでもない奴だな」うわ。
粋「体内に与一飼ってる時点でとんでもねーよ。」きっぱり
テオドール「Σあ!そうだ
この前石燕さんにコレクション貸して頂いたのでんです
ほらほら これ見て下さいっ」本ごそそっ
蒼月「あれ?お前日本語読める様になったの?」
テオドール「相変わらずさっぱりに御座います。
ですのでいちいち石燕さんに聞きながら えーと。ページはと」ぱらぱらっ
一同(それで締切ヤバくなったのか) 納得。
テオドール「ほらほら見て下さいませ!こちらの妖怪年齢早見表
これ見たら私とシロさんほぼ同年代で御座いましたっ!!」ほらほらっ
白「何処から突っ込んだら良いんだろう」むう。
シロ「えーとだ。ちょっと待て
そもそもうちの一族は厳密には妖怪では無い上、表向き人間に存在は知られておらんはずだが?」えーと。
テオドール「隠そうとしてると物事はバレる物に御座いますから
蒼月さんの請求書と同じに御座いますね」きっぱり。
蒼月「おいやめろよ 心まで寒くなる」
粋「え。シロと同じくらいって元服直後くらいって事?
え?でもちょっと お前身長俺よりちょい高いくらい無い?」えええっ
テオドール「前計った時は177で御座いました。」悪気無しっ
シロ「Σケンカ売っとるのか!!」※155cm
蒼月(Σあ、こっちも地味に被弾してる!)
白「何でどいつもこいつもにょきにょきにょきにょき タケノコか。」ぼそっ
テオドール「?」
粋「兄貴気にしてない風だけど、やっぱ地味に気にしてる?」ひそっ
蒼月「だね。チビと言う程じゃないけど地味にちょっと小柄な部類だからね
態度でかいから忘れがちだけどさ からかったら燃やされるなコレ」うーん。
テオドール「えっと。ほら 西洋は食文化の影響が有りますし
個人差有りますのでシロさんもその内伸びると
思いますよ?」
白・シロ「お前日本食大好きだろ。」けっ
テオドール「Σなぜに白さんまで!?」
千様「男の子って 背丈とかそんな気にする物なのー?」
彬羽「俺に聞かれてもな」※2メートル。
テオドール「そしてそこよりビビったのが 粋さんと彬羽さんがほぼ同い年って事に御座いますね」ページめくりっ
粋「あの俺半分人間だし
なんでんなレアケースのまで載ってんの その本「石燕さんのコレクションだからでは御座いませんか?」
白「お前いくつだと思われてたんだろうな」ふふんっ
彬羽「八つ当たりするなチビ」きっぱり。
蒼月「Σこのタイミングで地雷踏むなよ馬鹿!!」ひいいっ
白「・・・・老け顔 」すたすた。
千様「あら 対応が大人。」あらまあ
彬羽「いや 大概な事言われたが?」イラッ
蒼月「気にしてんのかよ」
千様「けど、そうねー
そう考えたら 白君このメンツじゃ一番お兄ちゃんなのよねー
そりゃムキになんないわけだわ」のほほーん。
シロ「ん?蒼月お前は」
蒼月「えー いくつに見える?」ふふんっ
テオドール「心底どうでも良う御座います」
粋「姉ちゃん まだまだ甘えよ」
千様「へ?」
粋「うちの兄貴は引く程大人げねえぞ。」真顔っ
どがしゃーん!
ガラガラガラッ ずずんっ
一同(Σめちゃ八つ当たってる!!)ひいいっ
挿音「テメこらクソガキ 何散らかしてんだシメんぞゴラアアっ!!」
蒼月「あ。速攻怒られた。」
石燕「あのー なんかうっさいんすけど」
テオドール「Σ申し訳御座いません!静かに致しますっ!」ひいいっ
石燕「いや 静かにっつか何すか?また何かトラブルっすか?
Σうわ 中庭怪獣でも暴れたんすか!!」ひいっ
千様「あ。結構そんな感じ?」おほほっ
彬羽「頭の軽い怪獣がな」うむ。
石燕「Σ白さんっすか! 何があったんすか!?」ひいっ
テオドール「そんなに何があったので御座いますかね?」あれ?
粋「小さいイライラ積み重なり?」
彬羽「元々さほど気にして無かったのに 手前らがつつき倒してやたらネタにするから気になって来たんだろ」ため息。
蒼月「Σ普段適当極まりないのに変な所繊細だな!!」
シロ「また怒鳴られとるし 他で八つ当たらんと良いがな。」うーん。
石燕(与一)「ふむ。八つ当たりか 仕方の無い奴だ」どろんっ
千様「あら与一さん お久しぶり」
石燕(与一)「よく吠える動物には躾が必要であろう
全くお前らしっかりせんか」弓きりきりっ
粋「Σえ。ちょお前何狙ってんの!?」
テオドール「Σ煩いからって狙撃はいくら何でも!」ひいいっ
石燕(与一)「Σんな事するか!!
黙って見ておれ」
シロ「ん? 確か向こうには」はっ
石燕(与一)「正解だ。
屋根の上にお前が洗って干しとる木刀が有る」
弓しゅぱっ!
木刀ぴしっ。
一同「Σあ。」
ずるっ
ごすんっ!
白「Σ!?」
一同「Σ脳天直撃!!」ひいいっ
挿音「・・・えーと。な? 天罰当たったろ?」きょろっ
白「? ?」たんこぶきょろきょろっ
石燕(与一)「これで1本。良かったな」
シロ「Σいやあれはカウント入らんだろ!!」
石燕(与一)「細かい事抜かすな お前らが煩いと石燕がイラついて恐ろしく敵わん」
シロ「Σう そこはすまん!!」
千様「与一さん いつから見てたの?」あらあ。
石燕(与一)「私ではなく石燕がな
人に怒鳴ったり出来ん奴な分内側のドロドロが恐ろしい
取り憑いてる者の身にもなれ」げんなりっ
彬羽「それは心底悪かった」
石燕(与一)「お前ら頼むから 動物の躾はきちんと行ってくれ」はーやれやれ
千様「あの子 一番お兄ちゃんなんだけどね」あらー。
石燕(与一)「ちなみに 享年で数えるなら私もほぼ同い歳だ」きらーん。
テオドール「Σまさかの!」おおおっ
蒼月「いや仲間入りたかったのかよ」