小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月13日

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石燕「いやー お盆っすねえ」しみじみ

家康「何も居ないはずの天井のカド見ながら言うのやめてくれる?」青ざめっ




彬羽「さて。色々備えるか」髪括りっ

白「だなー」うんうん。



家康「向こうは向こうで臨戦体制だし」

蒼月「なんか今年は問題児が何かやらかすぽい情報入ったんだって」

家康「問題児って 魑魅魍魎の類だよね?」




粋「盆って何だっけ」真顔。

テオドール「申し訳ありません。 日本で初めてのお盆なので解りません」




魄哉「あ、殿
先程そこで信長さんに会いまして
いけそうなら泣かしに行くとか申されてたんで魔除けの御札忘れないで下さいね」さらり。

家康「Σ第六天魔王を近所のおばちゃんみたいに言わないでくれる!?」ひいいっ



粋「あれ? あの世行った奴って生前親しかった奴とは会えないんじゃねえの?
閻魔のおっちゃんそう言ってたけど」はて。

魄哉「そこは生前から化け物みたいな人ですし
てか 僕あの人嫌いなんで親しくありません」きっぱり

家康「うっわ めちゃめちゃ織田軍に来いって熱烈勧誘されてたのに容赦ない」うわー。

魄哉「あのオッサン 人の弄り方が不快なんですよ」けっ

蒼月「理由めちゃしょうも無いな」


魄哉「という事で 殿、こちらの御札お忘れなく
1枚で千両箱何個分ってシロモノですよー」御札ぴっ

家康「Σおお!私情絡むとえげつない!助かるよ」おおおっ

一同(あ。滅する気だコイツ。)



千様「信長さんならむしろ喜びそうだけどねー」

蒼月「織田信長何者なの?」えええ。

千様「何かしら?何しても滅びそうに無い人だったわね
昔居下町の酒屋で意気投合したわー」



シロ「うむ。突っ込むのはやめておこう

で、お前らは何にそんな身構えとるのだ?珍しい」



白「下手に名前呼ぶと封印とけるぞ」

彬羽「だな。祟りどころじゃ済まねえな」ふっ

小太郎「こっちはこっちで降れちゃいけなさそうだなあ」わおんっ



彬羽「知ってるか?
平安遷都は政治的理由も有るが 呪いから逃げる為に都ごと引っ越したってのも有るらしいぞ」真顔。

シロ「・・うむ、解った 何事も無ければ良いな」ああうん。



家康「あれこれ 最悪江戸移動しなきゃダメ?」

魄哉「僕が考えてるのだと どこ逃げても終わりです

その点晴明さんに相談しときますね」



石燕(与一)「日本には 名前を呼ぶのすら災いを呼ぶ伝説の悪霊が多数おるのでな
あの世とこの世の境が曖昧になるこの時期だ
モノノケと人との摩擦を避けようとしとるあ奴らが警戒するのも仕方はない」どろんっ

小太郎「与一は危なくないのか?」どろんっ

石燕(与一)「私なんぞ 悪霊の中では平和の象徴みたいなものぞ?
もはや鳩だ鳩。」

蒼月「いや悪霊の自覚あんのかよ」



白「この時期暴れる奴等が居ると そういうの刺激するからな
盆の間は変なのは早めにシバかないと」むう。

彬羽「だな。

で、早速海の方で通りかかった人間を水中に引きずり込もうとする輩の情報が」

粋「なんでこっち見た。」


彬羽「俺が行くと他に何か起きた時困るだろうが」

伝書カラスばさばさばさばさっ

蒼月「うん。めっさ来てる 知らせめちゃめちゃ来てる」

シロ「今年は特に凄まじく無いか?」うわあ

彬羽「どうも幽霊の奴等暑いと活発になるようで「虫扱いやめろ。仕舞いにゃバチ当たるぞ」



白「くたばってまで人に迷惑かけるなら虫で良いと思う」ずばりっ

家康「うわ。言いきった」わおー。

魄哉「ですよね。
2、3発ぶん殴って良いですよね?」にっこり。

テオドール「織田さん殴る気満々に御座いますね」

小太郎「相当嫌いなんだな」わおんっ




粋「あの そう言う事ならどうしても頑張れって言うなら頑張るけど
その、オバケオバケしたのは嫌かなーって」冷や汗っ

白「この時期問題起こすのオバケしか居ないだろ」

シロ「いや はしゃいだ人間も大概だぞ。」




魄哉「あ。じゃ石燕さんと一緒に行きます?
そこらの妖怪なら与一さんのヘッドショットで終わりますし」

石燕「お!良いんすか!?」おおおっ

粋「Σそれもう俺行く意味無くね!?」



石燕「あっし一人だと行き倒れ怖いんでー
いや よろしくお願いするっす」にっこにこ。

粋「まさかの道案内?」ええー



白「体力ゼロの石燕のが頼りになる気がするのなんでだろ」ふむ。

テオドール「どんだけグチャドロの怪異と遭遇してもむしろ喜ぶ方に御座いますからねえ」

彬羽「そもそも手前の弟がバケモノなのにバケモノ怖がるのがおかしいんだがな。」きっぱり





灰の山っ。

彬羽「悪かった。そういやお前もだな」ああうん。

白「テオ 早く戻らないとカラスのバサバサで灰散るぞ」

テオドール「Σうわわわわっ」ざらざら復活飛び散りっ


シロ「む?本当にカラス偉い来とるな
大丈夫なのかコレは」

彬羽「ったくどいつもコイツもはしゃぎやがって

Σん?」手紙開きっ





千様「? 彬羽君?」




彬羽「滝夜叉姫から緊急要請。
延暦寺桶狭間安土城にて 死霊が軍勢化
応戦するもジリ貧。至急討伐されたし

だそうだ 大将。」 苦虫を噛み潰した顔っ

白「ん? 軍勢なんてなった事あったっけ?」あれ?



魄哉「あのクソナマズ」ちいっ

千様「信長さんなのね」ああうん。



魄哉「僕も御同行します! 拳に数珠巻いてぶん殴ってやりますっ!!」くわっ

テオドール「Σ対オバケ用メリケンサックで御座いますか!?」

家康「うわ痛そう 天海落ち着いてー」どうどうっ


蒼月「え?まさか盆の間に天下取りする気?」えええっ

千様「あの人なら有り得るわねえ」あちゃー。

小太郎「え?え? でも盆終わったらあの世に強制収用だろ? 意味なく無いか!?」ぎゃいんっ

家康「ノッブだし。天下取り達成しか考えて無いと思うよ」

小太郎「Σはた迷惑だな!」ぎゃいいんっ




白「じゃ バラけて行くか
俺場所解らないし 九尾、乗り物と道案内頼んだ」

九尾「はあいだーりん。待っておりましたぞえっ」どすんっ!

魄哉「じゃ僕は
あの人の性格考えて 本能寺ですかねえ」

家康「あー 居そう」苦笑。

彬羽「延暦寺は都への被害が気になるな
大江山酒呑童子達に協力要請するか」伝書カラスばささっ




粋「あの、俺らもあっちのが良くね?」

石燕「ダメっすよ 被害出てるんなら細々したのもやらないと
縁の下の力持ち大事っす」

粋「Σう。大人の意見!」

テオドール「頑張って行ってらっしゃいませー」ハンカチひらひらっ





蒼月「ねえねえ滝夜叉姫ちゃんて可愛い?
俺もそっち手伝うよー ほら悪霊なら静御前の笛で無力化出来るし」へらっ

シロ「おお!そう言えばそんな便利な物がっ」おおおっ

白「滝夜叉姫か この前見合い断ったからかなり気まずい」むう。

小太郎「Σうわそりゃ気まずいっ」




一二三「あれ?
粋さん達の行った海ってここだべな?」地図指差しっ

彬羽「Σしまった 桶狭間の真横か!」はっ




魄哉「・・急ぎます?」うわあ。

白「最悪粋のロック外す。」うん。

蒼月「いや 暴走勾陣とか一緒に居るモヤシ肉塊になるじゃん」

白「石燕ならどうにかなりそうな気がする」





家康「えーと、徳川忍軍てオバケ対応出来る?」

挿音「あ?無茶言うなよ 盆休みだぞ 皆墓参りに帰ってるつの」寝ぼけ頭ぼりぼりっ

シロ「Σ相変わらずホワイト過ぎる!!」





一二三「お盆って大変だなあ」しみじみ。

コマ『毎年密かに世界滅亡しかけてるかも知れませんね』筆談っ





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