小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月14日

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晴明「何故に私がこのような」憮然っ


シロ「陰陽師であろうが!化け物相手は専門だろうに 文句言ってないで動け!!」くわっ

晴明「勘違いするな童子陰陽師は化け物退治屋では無いわ
本来学者ぞ学者
でもって私は防御特化型と言うたろが!」くわっ


粋「無理矢理引っ張り出して来たけど 要は戦えねーんだな」あー。

白「盾にはなる」きっぱり



石燕「しっかし今年はやんちゃなお化けの人ら多いっすねー
弓じゃ三体同時が良い所っす
あっしも術とか使えたらいいんすがねえ」肩ごきごきっ

晴明「お主は年齢的に色々完成しとるぽいのでな
今更法術向きに作り替えるのは難しいな」ふむ。

小太郎「駄弁って無いで手伝えよ!」お化けがじがじっ

晴明「駄弁りながらでも お前らが捕まえた奴等全員閉じ込めとるわ
此処等一帯の奴等は逃げれん様にしたのでさっさと仕留めろ」しれっ

石燕「マジで防御系は物凄いんすね」わお。




晴明「で、今年の盆は何故にこんなにタチ悪いのだ? 平安京のがマジだったぞ」はて。

家康「ちょっと第六天魔王がね」ザルかぶってがたぶるっ

白「お前もう帰れ」きっぱり



晴明「成る程 織田か
死後も元気な奴よの」納得。

千様「晴明さん納得させるとか凄いわねー

ほら殿 居ても邪魔だし帰りましょ?」

家康「Σこの時期家でもオバケ出るでしょが!!」

シロ「Σ責任感で来たのでは無いのか!」




彬羽「家康持って帰って 家で静御前の笛吹いてろ」げんなり。

蒼月「あの、この笛オバケまとめて調伏出来るんだけど そっちで良いの?」ええー


白「うっかり何かに巻き込んで飛び散ったら困るし
そっちのが安全だな」うん。

家康「Σ飛び散るって何が!?「家康。」



粋「兄貴 パッと見解らねーけどイラついてんなあ」うわあ

テオドール「日本のお盆がこんなに恐ろしいとは Σうぎゃー!!」灰ざららっ

粋「Σお前も何で来てんの!?」



シロ「戦闘能力ゼロの上に 幽霊にビビらされて灰か」うーん。

小太郎「留守番寂しかったんだな」わおんっ



テオドール「Σ違います!
一二三さんが着いてくと聞かないので放置して置くわけにも行かなかったんです!!
」ざらら復活っ

一二三「うわー 偉い事なってるべな」ほえー。

シロ「Σ幼児を修羅場に連れて来るなたわけえええ!!」ひいいっ


テオドール「連れて帰ろうとしたのですが
手を引いたら腕力で負けまして」ずーん。

シロ「Σう すまんっ」



一二三「引きずって来ちまっただ」きゃっきゃっ

彬羽「・・そうか」困惑っ

白「逞しく育て過ぎたな」うーん。



粋「姉ちゃん 家康と一緒に一二三とテオも回収頼むわ」

千様「あら大人数。
はいはい皆 お家帰るわよー」

一二三「えー おらもお手伝いするだ」ぶー。

千様「確か御中元の高い果物あったわよー
少ししか無いし食べちゃいましょ」すたすたっ

家康「おお!やたっ」わーい。

テオドール「Σあああ置いてかないで下さい!
皆さんの分もちゃんも残して置きますねー」わたわたっ

蒼月「ちょっと離れんなよ 笛の音届かない所行ったら頭から食われるよー」ぴーひょろろー





晴明「この状況であ奴等はどういう神経しておるのだ」

白「皆修羅場慣れしてるからな」うん。


晴明「しかし 静御前の笛が無くなったのは痛いな

残ったのはせいぜい中範囲攻撃か」むう。

シロ「まとめて凍らせるだけでもありがたいと思わんか!」むかっ


小太郎「一応聞くけどお前は?」

白「下手したら晴明の結界の中全部灼熱地獄になると思う」

石燕「加減下手っすからねえ」

粋(俺も姉ちゃん達と帰りたかった!)くうっ
※オバケ苦手につき色々半減中。



晴明「やれやれ この様な状態だと言うのにピー助はどうした
こんな時の為の攻撃特化の陰陽師だろうに」げんなり。

彬羽「あいつは政務だ」オバケにアッパーっ

晴明「はあ?
あー そうか肩書きだけでも僧正で有ったな
また盆に忙しくなる様な者になりおって」ため息。

彬羽「そういう事だ
こっちがエサになってる間にさっさと片付けてこちらに向かうそうだ」オバケごきっ

晴明「待てい。エサとはどういう」


彬羽「こいつらの親玉は織田信長だぞ?
面白そうな奴等が居ればそっちに兵動員するに決まってるだろが」オバケ捻りっ

晴明「Σ一所におるから何かと思えばわざわざ呼び寄せとるのかい!!
後お前! 死者に対して容赦なさ過ぎるぞ!!」

彬羽「命取りに来てる相手にぬるい事抜かすな」きっぱり。


粋「カラス こういう所ドライだよな」うわあ。

小太郎「妖怪らしいっちゃらしいんだけどな。」うん


白「加減して自分やられたら洒落にならないし
やり合う以上はあれでい ん?」



小太郎「Σうわ水路が爆発!?」ぎゃいいんっ!?

粋「Σ兄貴逃げて逃げて!」ひいいっ

晴明「Σ違う フェイントじゃ!
足元っ引きずり込まれるぞ!!」


ぼんっ!


粋「Σカナヅチの防衛本能ーーっ!!」ひいいっ

彬羽「消化班っ!!」くわっ

シロ「Σこんな物消しきれるかああーーっ!!!!」 どちくしょおおっ

石燕「Σうええ灼熱地獄コースすかっ!?」ひいいっ




御札パサパサっ じゅおっ!


粋「へ?」涙目っ




魄哉「一旦 防御結界解けば良いんですよ?」防火札ばささっ

晴明「遅いわ! 色々兼任しとるのに1個だけ即解除なんぞ出来るか」ほっ


粋・シロ・石燕・小太郎(神様って居るんだ)おおおっ!



魄哉「はい白君 どうどうどう。
帰りにお団子買って帰りましょうねー」どうどう。

小太郎「安定の手慣れ感。」

シロ「うむ。心底助かったな」ふう。



白「あれ? 政務の方もう良いのか?」

魄哉「ですね。一通り式典も国分寺その他のあれやこれやも終わらせて来ましたし
これで遠慮なく暴れられるってもんですよ」にっこり。

晴明「坊主の癖に言う事が物騒極まり無いのう「神も仏も信じてませんから。」きっぱり

晴明「誰だこいつに僧侶名乗らせたのは。」




彬羽「まあな。陰陽師が学者だと言うならお前も解らんでも無いだろ
神や仏は居るかもしれんが、人間共が思ってる様な物では無さそうだって話だ」

晴明「む?
まあな 神等人の手におえぬ者、理解の及ばぬ物の象徴であるからな。
奇跡等大概は後付けであるしのう」ふんっ


石燕「あのー 一気に小難しい駄弁りモードっすけど
いいんすか?」



白「この手ので魄哉来たなら 下手に手出す方が危ないぞ」

魄哉「さあて。結界内ですし 安心して久々暴れますか」くっくっく。

暗器じゃららん御札の束どさささ地面に謎の陣っ


石燕「了解っす。物陰に避難しとくっす。」 すちゃっ




挿音「うわー 尾羽と風切り羽出てんな」ひょこっ

粋「おう、護衛お疲れ
日頃のストレス発散だろな。こっえー」

挿音「親父マジで護衛要らねえけどな。もう喧嘩撃った化物共が哀れだわ」キセルすぱーっ


晴明「はしゃいで腰やらなんだら良いがな
まあ私の結界内なら何しても外に害は

Σん? 私ら中ではないか!!」はっ

彬羽「Σ待て今か! 対策ねえのか!?」

晴明「Σちょ ピー助待て待て待て!今更に内側にもう1個結界をっ」わたわたっ

白「器用だな よいしょっと」ぼぼっ

粋「Σあああズルい! 自分だけ炎の壁っ!!」






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一二三「お山の向こうが光ってるだー」うわー


千様「派手にやってるのねえ
早く帰らなきゃ」

テオドール「もう夕方ですか
皆さんお疲れ様ですね」てくてく。

家康「あ、そうだ 皆気を付けなよ
日暮れってのは 逢魔が時って言ってね。
あの世とこの世の境が曖昧になるんだって

で、お盆に間はいつも以上にその辺ボヤボヤになるから 何処か違う所に連れてかれちゃうかもって 天海が行ってたよ」

テオドール「Σ日本のお盆怖すぎませんか!?」

千様「やだ怖い
早く帰りましょ!」ええー


蒼月「あれ?ねえ、 一二三ちゃんは?」

一同「へ?」





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一二三「何だべ? ここ」きょろっ


霧もあああっ


一二三「あれ? 皆さん何処だべ?」おろおろっ


変な影ゆらゆらっ

一二三「Σ!?」


影ゆらゆらふわふわっ


一二三「え?え? 何だべ?
これ道だべか? 此処行けばええんだべか?」涙目っ

ぐいっ

一二三「Σひゃああっ!?」びくっ




『あーダメダメ。君は帰らないとね』




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小太郎「Σえ!一二三 迷子になったのか!?」ぎゃいいんっ

彬羽「ケガは?」

千様「大丈夫よー。
ごめんね。アタシが目離したから」


挿音「話聞いたら迷子とはちょい違う気もすんけどなあ」キセルふー。




白「誰に連れて帰って貰ったんだ?」

一二三「えっと 彬羽さんみたいに黒い着物で、彬羽さんと違ってみけんにシワ無くて、背もそんな高くなくてー」えーと。


シロ「彬羽以外の黒い着物の奴ほぼ全てに当てはまらんか?」

家康「子供だからねえ」うーん。


一二三「あ!そだ。桜餅みたいなにおいしてただ!!」おおっ

一同「どんな奴だ。」


魄哉「桃太郎みたいな方 ですかねえ」はて。

蒼月「黒い桃太郎とか腐ってんじゃん。」ええー




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【常春の里】



翡翠「また私共の目を盗んで抜け出されましたね!?」ぷんすかっ

朔日「いやー 外はお盆って奴らしくてね
死者も戻って来てるらしくて 面白そうだなと」

翡翠「Σ外は色々危険です!
どうしてもと言うなら私も御一緒しますのでおっしゃって下さい!」

朔日「はいはい。次からそうするよ」にこにこ。



旭「王サマがトンズラすんのなんていつもの事じゃねーかよ」

翡翠「Σいつも逃げられるのがいかんと言うとるのだろう!職務怠慢だぞ!!」くわっ

旭「Σ俺のせいかよ! お目付け役はお前だろ!?」



夕霧「あーあ。また翡翠ちゃん怒らせちゃって
いい加減にしなよ 可哀想だろ」むう。

朔日「いやー心配性だね。 私の側近は」にこにこ。

夕霧「アンタ 王サマの自覚有る?」

朔日「王様にそういう口の聞き方するお前が言うかね

何も心配しなくても、この世に私にとって危険な場所等無いのではないかい?」

夕霧「うわ。凄い自信」


朔日「そりゃ私 『神様』だから。」にっこり。

夕霧「あーはいはい。
とんだ邪神だよ」






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