小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月6日









彬羽「こらいい加減握り箸をやめろ!握り箸を!」くわっ

白「細かいな」むう。


家康「えーでも仕草って大事だよ?
プロのお役者なんだから 普段からこれくらいの作法は身につけて置いた方が良いんじゃないの?」へらっ



白「・・・中指ってどうやるんだっけ?」えーと。

テオドール「中指はこう箸に沿って支える様に てか海外産の私に聞かれるので御座いますか」



彬羽「全く」ちっ

一二三「家康さん 喧嘩にならない様に人動かすの上手いだな」

家康「軍師からして 下手に怒らせると蹴り倒しに来るからねえ」ふっ

粋「殿なのに意見すんのも命だけだよな」味噌汁ずずーっ




白「お。出来た」箸カチカチっ

彬羽「ちゃんとやれば使いやすいだろ
犬猫じゃねえんだいい加減覚えろ「覚えても食べ終わった頃には忘れちゃうんだよな」しれっ




千様「あら 頭抱えたわー」

家康「あの子の副官とかそりゃ頭痛いよねえ」うわあ。


魄哉「彬羽君 良いから君も早く食べましょう
冷めますよ」苦笑





間。





彬羽「という事で 今日は団体客来るんで遅くなるからな」

一二三「はーい。いってらっしゃいだ」手ふりふりっ


家康「お前も大変だねえ」

彬羽「割烹に板前が居なきゃ始まらねえからな
じゃ行ってくる」すたすたっ


千様「足元石段気を付けてねー
カラスって言っても鳥なんだか

ゴシャシャッ!!

からんっ



一二三「つまづいたぽいだな」ありゃ。

粋「転げ落ちねえ辺りさすがだわ」うん。



白「そもそもバカラス近眼だし
暗くて余計見えないんだろうな」

家康「Σそれで山道は怖い!」ひいっ

千様「カラス天狗なのに山暮らし向いてないわよね あの子」

テオドール「都会のカラスなので御座いますよ」ああうん。



蒼月「良かったじゃん?
口うるさい副官が留守で。夕飯はのんびり食べれるねー」のほほーん

白「んー。 そう かなあ?」むう。

蒼月「?」


魄哉「なんであの子等 御行儀悪くする前提で話してるんですかね」割烹着よっこらせっ

千様「しゃーないわよ。動物なんだもの「僕も鳥です」きっぱり。

家康「あ、今日は久々天海のご飯だ」わーい。

魄哉「彬羽君のと違って全体的に茶色くて煮物が多いですがね」ふんっ

粋「お前が前に言ったの根に持ってんぞ」あーあ。


石燕「あっしは魄哉さんの煮物好きっすよ
ホロホロになるまで煮込まれて味の染みたじゃがいも最高っす」へらっ
魄哉「大盛り入れますね「Σいやあのっ あっし胃腸あんま強くないんでちょホント多いいいい!!」


粋「芋ってめちゃ腹にたまるよな」あーあ。

テオドール「あ、私も魄哉さんのお芋好きで御座います」はいっはいっ!

魄哉「おや これは嬉しいですね
では、大皿に盛って自由に取る形にしましょうか」にこにこっ


石燕「助かった」ほっ。

白「テオ変な所律儀だから
皿に盛られたのは無理でも何でも全部食べて 気持ち悪くなっても吐いたら失礼ってそこで灰になるから問題無いもんな」うん。

千様「そりゃ灰になってる間はオエエッてなんないでしょうけどー」えー。

粋「つくづく食った物何処に行ってんだろなあ」しみじみっ




魄哉「はいはいそこ! お皿運ぶの手伝って下さい 人数多いんですからっ」おひつ抱えっ

家康「お前 僧侶の格好よりそっちのが似合うよね」小皿並べっ


千様「お膳広いから配置間違うと大変よねー」

粋「向こう側とかマジで届かねえもんな」食器がちゃがちゃっ



小太郎「わーい ご飯だご飯だっ」わんわんっ

シロ「待て小太郎 足を拭かんか」雑巾っ

蒼月「食卓に泥とかやめてよね」ほんとにもー


魄哉「はーい。では皆さん 席について、いただきまーす!」手合わせっ



一二三「お酌すべ」酒とくとくっ

家康「お、これはご丁寧に」わーい。


千様「彬羽君が居たら絶対見られない光景ね」

白「無言で家康がポイされるよな」うん。





数分経過。





粋「あ、わり
醤油取って」

蒼月「はあ?さっき取ってやったろ
どんだけ使ってんだよ下品だな」ちっ

粋「Σはああ!?一気にドポドポ入れる方が汚えだろ! この手のはちみちみ入れるべきなんだよ!」

蒼月「うっさいよ そんなのこんな大家族でやんないでくれる!?
いちいち面倒いんだよ!」うがあっ

家康「あーこらこら 喧嘩しないの」苦笑。


シロ「?
今日はえらく荒れておるな?」もぐもぐっ

小太郎「お膳の上が渋滞だ」わんっ


千様「殿、タクアン取ってタクアン」

家康「へ? あーはいはいどこかな」きょろっ

テオドール「ワサビの鉢は何処に御座いますかー?」

家康「Σあ、それも私の所だごめんごめん
千様「殿、タクアンー」

家康「Σはいはい! あーもう1切れで良
魄哉「箸渡しするんじゃありません!!」
おひつでごいんっ

家康「Σぶっ!?」



白「おかわり。」茶碗っ

魄哉「あ。はいはい」おひつがさごそっ




石燕「? いつもこんなんだったっすか?
あっしは夕飯食べないで絵を描いてるのが多いからかもっすけど」あれ?

シロ「いや。和やかな物だぞ?」

石燕「ん?と、言う事は」




粋「お?兄貴?」

白「バカラス帰ってきた」縁側がらっ。

千様「あら本当。早かったのねー
なんでか縁側からお帰りなさい」


彬羽「足元が暗くて家の鍵を無くしてな」気まずっ

白「周りよく見えなくて 割烹壊しまくって最低限でいいぞって帰されたろ」

彬羽「Σなぜ解る!?」びくっ


テオドール「彬羽さん。
頭に木材の欠片が」指差しっ

彬羽「Σあ」

粋「また頭突きで何破壊したんだよ」うわー。




魄哉「まあまあ。お疲れ様ですねえ
調度皆ご飯中ですから 手洗って座って下さい」

彬羽「ん?まだ食ってたのかお前ら」

家康「今日渋滞してて」たんこぶっ

彬羽(何で飯食うのに負傷してんだこの殿。)






ーーーーーーーーーー




粋「で、さあ
調度挿音がまた潜入調査行く所でさ 声かけんなって Σお、このカマボコうめっ」

魄哉「解りますか? 魚屋さん直送なんですよ」にこにこっ

家康「へー。 あ。ホントだ美味しいっ」もぐもぐっ





石燕「あー成る程。」

シロ「気をつけて見てみれば」うむ。



家康「仕事の邪魔するとアイツ怖いからねー
あれ?タクアン増えてる」お茶漬けとぽぽっ

千様「うちのタクアン 自家製なのに美味しいのよねー」ぽりぽりっ




石燕・シロ(体でかいのフル活用して 流れ的に次に欲しがるであろう奴の前に皿を移動させている!!) おおおっ


小太郎「何が凄いって 彬羽この机の端から端まで手届いてる事だよな」わおんっ

与一「背丈と腕の長さは比例すると言うからな」ほー。



白「自分が食べながら よく周りまで見てられるよな?」

彬羽「誰かのおかげで染み付いた。」けっ

白「俺あんな手かかるか?」えー。

テオドール「あの言いにくいのですが我が主様。 ほっぺにきざみノリが着いております。」困惑っ






蒼月「ねえ、俺の前にやたら野菜持ってくるのやめてくんない?」


一二三「栄誉バランスのチェックも完璧だべ」おおっ

魄哉「彬羽君。 めちゃ助かりますが
君 自分が食べれてますか?それ」一抹の不安っ



彬羽「問題ない。 普段から野菜中心に食ってるしな」真顔

粋「Σそれでその体格!?」

テオドール「Σ草食べて2メートルとかキリンで御座いますか!?」ええええっ




小太郎(Σあ。白が急にキュウリ齧り始めた!)はっ

与一(Σ野菜食った所で伸びんだろ!?)えええっ






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