小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月7日







晴明「毎日毎日暑っついのう
夏は好かんわ」ぐてーっ

家康「そりゃそんな格好してれば暑いでしょ」苦笑。

晴明「私の結界の中は涼しいでの
外に出たら一気に汗だくで敵わんわ」扇子ぱたぱたっ

千様「そんななら結界内に籠ってれば良いのに」えー。





晴明「暇なんじゃい」真顔。

家康「この人には烈暑より退屈の方が苦痛なんだね」ああうん

千様「アタシなら大人しく涼しい所で昼寝してるわ」うわー。


白「あ、晴明
結界の入り口開けっぱにしてたから うちのバカラス放り込んどいたぞ
冷えるまでしばらくよろしくな」廊下すたすたっ

晴明「Σうお。閉めるの忘れとった」はっ


千様「彬羽君 また暑さでヘロヘロなのね」ああうん。

家康「調度いいっちゃ良いけどね」うーん。




粋「確かに熱中症なられるより良いけどさ
すっげえ黒い笑い浮かべながら膝カックンかまして蹴り落としてたよな 兄貴。」ドン引きっ

テオドール「流れる様なコンボに御座いましたねえ
彬羽さんならあれくらいの高さ 問題ないのでは?」

家康・千様(Σそういやあの結界 入り口絶壁だった!!)ひいっ



晴明「ま、良かろ
調度良い留守番だの。」にやにやっ

千様「うっわ 楽しそう」

晴明「あの魔王のやる事は逐一ツボるでの」くっくっく

家康「邪悪さが似たり寄ったりなんだろねえ」うわあ





晴明「・・そういえば あの魔王、黒い笑いした所しか見た事無いのう」ふむ。

家康「うわー。来た
皆が1度は通る道」

晴明「なんじゃ皆思うのか?」ほう

千様「あの子 変な所だけ表情豊かだものねえ」うん。


粋「何度目だろこの解説。
えーと 基本表情筋が育ってねえから兄貴 感情が顔に出ねえんだよ」

テオドール「幼少の頃より山奥で1人修羅ってらしたので。 おいたわしいっ!」くうっ

晴明「の割に 悪い事する時はモロ顔に出るんだの」


テオドール「そこは 表情筋の薄さを上回る楽しさなので御座いましょうねえ」あっさり。

晴明「お前 凄まじいのを崇拝しておるな」



千様「てか彬羽君。」

家康「簡単に壊れないから 良いオモチャだもんね」うわあ。




粋「まあ別に普通に笑わねえとかじゃねえよ?
解りにくいだけでさ。パッと見無表情に見えても内心爆笑してる時とか有るし」うん。

テオドール「慣れれば結構解りやすう御座いますよ」にっこり。

晴明「あまり解りたくないわ」きっぱり。



千様「お茶飲んでる時は解りやすいわよー?
普通に吹くわ」親指びっ!

晴明「むせるのでやめてやれ」


粋(年寄りって こう言うのには優しいよな。)しみじみ




家康「ん?けど 前にあの子
天海に毒盛ろうとした人達を騙くらかして 自ら毒食らわせたってのあったよね?

あの時 すっごい穏やかな笑顔で安心させて食べさせてたような?」えーと。


晴明「お前の兄は鬼か?」うっわー

粋「アレは色んな意味で俺もビビったわ」うん。



千様「Σえー!何それ アタシも見たかった!」

家康「穏やかに笑えるくらいの表情筋は発達してるんじゃないの?」

粋「Σマジか!」えええっ

テオドール「ひょっとしたら慣れておられないだけなのでは?
ああいう方で御座いますし」



一同(ヤバい!! めっさ普通に笑わせたい!!) うずっ




シロ「またアホな事で盛り上がっとるな」

蒼月「目を合わせんなよ。
寄ると巻き込まれるよ」すたすたっ




粋「よっしゃあ! 思わず穏やかに笑いたくなる様なえーと

チャレンジ有るのみ! 1番手いっきまーす!!」だっ

家康「Σうおおホントチャレンジャー!!」

テオドール「1番手っていったい何を「1発ギャグ!」




一同(無理だな。)ああうん。



白「挿音直伝 畳返し。」

畳どむっ!

粋「Σぎゃああ座布団どころか畳取られた!!」ひいいっ



千様「どんだけしょーもない事言ったのよ」



粋「かはっ
俺はもう無理だ 後は頼んだ」がくりっ

家康「Σ畳どころか本人吹っ飛ばされてダメージ受けてるんだけど!?」ひいっ

白「いきなり何の攻撃かな?って」


千様「Σヤバい 不意打ちすると脊髄反射でカウンターかます子だったわ!」

テオドール「くっ!
しかし 笑いとはそう来るか!という感情の差から生まれる物っ
二番手参ります!」くわっ

家康「Σおお!勇者っ」




テオドール「失礼致します!」

謎粉ぶわっ!

白「Σ!?」


千様「Σ何!?ワライダケの粉末とか!?」おおっ

テオドール「Σそんなで笑われても怖いだけに御座いましょう!?」



家康「鰹節の粉末だね?」



その辺の猫にゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃー


千様「Σうわ怖っ!」ひいっ

テオドール「我が主は猫派に御座います!
大量の肉球に埋もれれば思わず笑みもこぼれるかとっ」どやあっ





粋「・・幸せオーラは出てるんだけど
表情筋が動く程でも無い?」

テオドール「Σ穏やか過ぎましたか!!」がーん。


家康「あ、本当に 無表情なのに幸せそうなのは伝わってくる」

千様「難しいわねー」うーん。




白「なあ。さっきから俺は何されてるんだ?」猫に埋もれっ

晴明「あ奴等がお主の普通に笑う所が見たいそうな」あっさり。

家康「Σちょ 晴明さん!?
それ言ったらハードルがっ「お主のおっさんギャグがウケるとも思えんでの
押してダメなら引いてみろじゃ」しれっ


白「ん? 俺笑えない奴と思われてるのか?」

テオドール「あ、いえ そうではなく。
その 穏やかな笑みみたいなのは 生活してて見た事が無いなと言う話になりましてその」しどろもどろっ

白「ああアレか

見たいなら金取るぞ?」にやっ

一同「え」

白「営業スマイルだからな」どやっ



粋「え? え?
まさかあれ 作ってたの!?」えええっ

白「客受けする笑い方しないとプロの役者として失格だろ?」

テオドール「Σまさかの演技!?」ひええっ



千様「じゃ何?
白君て 普通に笑う時は自然に顔に出ないのに
仕事ならそれっぽいのは作れるのね?」えーと。

白「だな。」うん

晴明「またややこしいな」






襖すぱーん!

彬羽「手前えええ!! あの高さから蹴落とすとは何事だ!」くわっ

白「涼しかったろ?」にやっ

彬羽「その前にさすがに肝が冷えたわ大バカ野郎!!」



粋「あれ?でも 黒い笑いは普通に出るよな?」

テオドール「悪い事は素で面白がっておられるのでしょうねえ」成る程。



一同(やっぱ魔王だ。)

晴明「やっぱオモロイわ。こやつ」くくくっ




シロ「ん?彬羽 避暑に行って居たのでは?」

彬羽「Σ煩い!」うがあっ!

蒼月「何だよ八つ当たんなよ
お宅の主が邪悪なの 今に始まった事じゃ無いだろ」



白「ひんやりしたなら良かっただろ」ぷーくすくすっ

彬羽「Σ喧しい この悪魔が!!」




粋「うん。サボりがちな表情筋も仕事しちゃう楽しさなんだな」

テオドール「良いコンビに御座いますねえ」のほほーん。







【晴明の結界内】



座敷童子「あのカラス
カラスの癖に派手に着地失敗しておったなあ」うっわー。

犬神「わおんっ」しっぽふりふりっ



床におっきな亀裂っ




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