小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月1日

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魄哉「ーーーと言う事で 皆様今年も1年頑張りましょう ってあの聞いてます?」


千様「あー聞いてる聞いてる頭いたーい」 二日酔いっ

白「ねむ。」座ったまんまうつらうつらっ

蒼月「つーかさ なんで正月だからってかしこまんなきゃいけないの?
生きてんだからそれで良いじゃん面倒臭いな」けっ

魄哉「元旦から怒りたくないんですがね?」


一同「Σ!」しゃきっ


シロ「一年の計は元旦にありと言うのに 全く情けない
ほれ、お前もシャキッとせんかっ」

家康「あの私は寝不足「夜通し飲んどるからだ馬鹿め
昨年の疲れを新年に持ち越すな!」ぷんすかっ


石燕「皆が寝てる間に頑張ってたんすけどね」苦笑。



魄哉「さて、では 気を取り直しまして
皆さん今年も1年よろしくお願いしま

彬羽「新年早々すまん!宝船が人を襲っとるそうだっ」襖すぱーん!!

一同「Σどういう事!?」


家康「あの。もう2回言ったし音頭は良いんじゃないかな?」

魄哉「二度ある事は三度と言いますらね」けっ

蒼月「拗ねんなよ」




白「宝船が襲うって
大砲でも撃ってくるのか?」はて。

彬羽「いや お前は何を想像してんだ?」

粋「Σえ 違うの!?」

テオドール「こういう所 ご兄弟に御座いますねえ」


シロ「ふむ。新年で宝船か

となると初夢 か?」

彬羽「お。鋭いな」

千様「ちょっと待って え?襲ってるって
夢の中で宝船に襲われてる人が居るの?」えええっ



彬羽「居るってレベルじゃねえな。

宝船がどうのとうなされながらも 何やっても起きない人間が診療所にどんどん担ぎ込まれて
里から飛んで帰った飛天の奴が頭抱えてんだ。」困惑っ

家康「Σなんて嫌な元旦の風景!」ひいいっ






白「質問。宝船ってなんだ。」

石燕「コレっす」さらさらっ

シロ「おお。さすが本業絵師」おおっ


白「? この乗ってる爺さん達が人襲ってるのか?」絵ぺらっ

魄哉「いえ どう考えても襲わないと思うのですが
そもそも戦闘能力あるの毘沙門天様くらいじゃないですかねえ」うーん。

蒼月「弁財天様になら襲われたい Σぶっ!?

鏡子「あら嫌だ 留め具が外れました」
頭目掛けて鏡落下。

小太郎「鏡子 どんどん器用になるな」わおんっ




挿音「つーと何かよ? 七福神の偽物登場か?
有名人は大変だな」手酌っ

千様「アンタ 微塵も手伝う気無いわね」

挿音「人の夢の中とかどうしろってんだ
こっちはしがない忍だっつの」酒ぐびー

コマ『それ御神酒です』カタタッ




魄哉「ふむ。夢ですか
集団で何らかの呪にやられた可能性も考慮し 一応晴明さんに連絡を

石燕「あ、晴明さんなら 隣の部屋で二日酔い中っす」

魄哉「Σ居たんですか!?」えええっ

家康「居たって言うか 昨日つか昨年のまんまって言うか」苦笑。

魄哉「今年皆去年のあれこれ引きずり過ぎてませんか!?」




シロ「ちなみに春一の奴等はまとめて奥の部屋に突っ込んで有る
昼頃には起きてくるであろう」

魄哉「あの人達は大晦日まで仕事なんで仕方な え?男女関係無くですか?」えええっ

シロ「泥の如く爆睡しておるので問題無かろう」真顔っ



白「じゃとりあえず診療所行ってみるか
どうせ正月って暇だし」すたすたっ

粋「同感だけどもうちょい言い方よ」うーん。




千様「Σあ!ちょっと おせちまだ開けてないわよ!?」えええっ

テオドール「あ、あの方達でしたら作ってる途中めちゃめちゃつまみ食いされてましたので そこは遠慮要らないかと。」



彬羽「すまん、何ぞ食わせとかないとちょろちょろ鬱陶しくてな」目そらしっ

挿音「マジで今年 グッダグダだな。」酒ぐびーっ



魄哉「元日からコレですか」ずーん。





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【幕府公営診療所】




粋「うっわ」

テオドール「これは」うっ



町人A「金ピカの海賊が来るうう」うーんうーん。

町人B「飲めません もう飲めません勘弁してええええ」

町人C「茄子っ!茄子があああっ」じたばたっ



飛天「凄いだろ。これ全部寝てんだよ?」ふっ

粋「マジでどうしようも無いんだな」ああうん。

テオドール「え? 茄子?」はて。

白「なんか微妙に違う夢見てる奴も居るぽいな」うん



飛天「医者としての見解だけど、やっぱこりゃ病気の類いじゃないな
誰が見てもそうだろけど。」

粋「あー じゃやっぱ何かバケモノ絡みか」

彬羽「何をどうやったらこんな事になるんだ」困惑っ

テオドール「夢魔 の類に御座いますかね?」ふむ。

白「なんだそれ?」

テオドール「人の夢を操って悪さをする魔物に御座います
日本にはおられませんか?」


白「枕がえし かな?」ふむ。

彬羽「ありゃ寝てる人間の枕ひっくり返すだけだろ。」

テオドール「あの、その方何がしたいので御座いましょうか」困惑っ


粋「日本のバケモノの8割はそんなノリらしいから
あんま深く考えちゃ駄目らしいぞ」

テオドール「・・本人にしか解らない何か儀式めいた「いや何も無いと思うそんなん」




白「じゃ無理矢理叩き起こせば良いのか?」

飛天「うん。お前がやるとそれこそ眠ったまんまになるからやめようか

それが起きないから困ってるんだよな。
多分魂が夢の中に囚われてるとかそんなのか」うーん。



魄哉「読経してみましたが反応無しですね
呪いの類いでは無さそうです」むう。


一同(新年早々詰んだかこれ。)うーん。



町人B「だああやめて 飲む!飲めます まだまだ飲めるから海賊行為やめてえええ!」ひいいっ

白「あ。やっぱ宝船 町に大砲ぶっぱなそうとしてるぽいぞ」ほらほらっ

粋「兄上 なんでちょっと嬉しそうなの?」



彬羽「手前な。 なんで宝船に大砲がついてると思ってんだ
こいつ等も一言も大砲とか言ってねえだろ」ため息。



白「ん?だってさっき石燕が描いてくれた宝船にも大砲ついてたぞ?」はて。

一同「え。」




町人A「あああ 大砲まで金色っ!!」ひいいっ

飛天「寝言が親切だなー」うーん


粋「ん? 夢の中の宝船に大砲ついてるのって共通?」あれ?

テオドール「あの 本来はどうなので御座いますか?」

彬羽「普通は縁起物にそんな物物騒な物は着けないんじゃないか?」

魄哉「おや? 本来は無いはずの大砲のついてる宝船。

そして怪異となりますと。」





石燕「すおせち食べて満腹になったらコタツで寝てたっすー どんな感じっすか?」へらっ

魄哉「石燕さん。ひょっとして年末 枕の下に敷く宝船の絵の仕事しました?」

石燕「Σなんで知ってんすか!?」えええっ



粋「Σは!? ちょっと待て
じゃつまりコレって」


白「描く時 毛有毛現の筆使ったか?」

石燕「へ?

Σあっ! そう言えば途中で筆の調子が悪くなって少しくらい良いかと」はっ

粋「Σいやいやいやいや! あの筆の効果って描いた物の具現化だろ!?
コレ夢だしっ」


飛天「あのー めっさ言いにくいんだけど
その絵描き来た辺りから皆比較的静まってんだけど。」

魄哉「あー 石燕さんが寝てると宝船絵使った人達の初夢が荒ぶる感じですか」なるほど。


石燕「え。えええー」困惑っ

テオドール「霊感強すぎて 寝てる間色々漏れてたので御座いますかねえ?」うーん。

石燕「なんすかそれ 嫌なおねしょみたいっすね」うっわ

粋「いや。寝小便は嫌だろ普通に」




彬羽「となるとだ。
その宝船絵をどうにかすれば 目が覚めると見て良さそうだな」ふむ。


石燕「あ。枕の下だと飛び出したりするんで あえて懐に入れて寝るのが今年の流行りとか
飛天「あ。診察で見っけたこれ?」がささっ


魄哉「Σオーラがどす黒いっ!!」びくっ

粋「Σさすが石燕作!!」ひいっ



テオドール「めでたい物 なので御座いますよね?」確認。

彬羽「元はな。」遠い目





魄哉「では白君 新年1発目 浄化の炎お願いしますっ!」

白「しょっぱなからとんでもない物焼かされてる気がする」
炎ぼぼぼぼぼっ





粋「なんつーか。どんまい」肩ぽん

石燕「いや 被害者人間なんでさほど問題は無いんすがね
無意識にってのがキツイっすねえ
お騒がせしやした」ため息

彬羽「お前本当に人間相手だと酷いな」







町人「おや。何か怖い夢を見たような」むくっ

飛天「あーそりゃ良かった

そりゃ1年分の不運夢で使い果たしたんだきっと。」しれっ







白「あ、忘れてた。
あけましておめでとう」

魄哉「今ですか
おめでとう御座います」



彬羽「今年もロクな事になりそうも無いか」げんなり。





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