小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月7日

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石燕「7日と言うと 七草粥っすねー
いや良かった そろそろ胃袋が限界っす」ほっ

千様「若さが無いわねー」お酒とぷとぷっ

シロ「おい 正月も7日まで「まだ7日でしょ 今日1日は飲むわよー」



魄哉「あの人の肝臓はおそらくこの中で一番強靭なんで気にしないで下さい」苦笑

石燕「別に気にして無いっすよ?
三十路近くなりゃ立派にオッサンすから」しれっ

蒼月「若作りに刺さるね」ちらっ

家康「作ってません」即答っ



石燕「食っちゃ寝しすぎるとダメっすねえ
ちっと散歩行ってくるっす」すたすたっ

シロ「相当もたれとるのだな」うーん。

千様「与一さんが全く出てこないの体の主導権取ると胃もたれモロに食らっちゃうからね。きっと」

家康「与一ちゃんも大変な人に取り憑い ん?」



どたばたどたっ


襖すぱーん!

粋「石燕は!?」くわっ

小太郎「Σた、たった今出掛けたぞ!?」ぎゃいんっ


粋「やっべ何処ですれ違ったんだろ」ぜーぜー。

シロ「む?ただ事では無さそうだな
どうしたのだ?」


白「バカラス解説頼む」

彬羽「実はな 化け物の世界には、使い方に寄ってはこの世にとんでもない動乱を招きかねない桁違いの魔具が複数有ってな。

それぞれを争いを好まんタイプのそこそこの実力者が保管、管理してるんだが」紙ぺらりっ

蒼月「ん?何? ヤバい物リスト?」


魄哉「そんなのこの子に見せちゃダメですって」横からぱしっ

蒼月「Σあ!このジジイ」むかっ

家康「そうだよー 万一思春期男子が喜びそうなのが有ったりしたら 盗みに入りかねないよ」あははっ


彬羽「すまん。お前はちょっと向こう行ってろ」しっしっ

蒼月「マジでそんなの有るのかよ」



御札ぺたり。


蒼月「Σぎゃー!金縛りっ」ひいいっ


魄哉「で、どれがどうしたんです?」目細めっ

家康「あの 天海
見づらいの?」

魄哉「老眼が進行しまして
あ、僕のメガネ何処行ったか知りません? 江戸城行けないんですけど」むう

千様「頭の上よ おじーちゃん。」

魄哉「Σあっ いや恥ずかしい。 正月ボケですかねえ」照れ笑いっ


テオドール「あの、話戻してよろしいですか?」

一同 「Σお願いします!」はっ





間。





魄哉「えーと つまり
このヤバい物リストに載ってる道具が行方不明になっちゃったと」ほう。

家康「なんでまた」あーあ。


白「うちのじじいが 年末の大掃除でゴミと間違って捨てたぽい」ため息。

千様「あー管理者焔さんだったの?」あらあらっ

シロ「お前等の血筋適当過ぎんか」


粋「俺は適当じゃねえもん」けっ

テオドール「御兄弟でびっくりするほど正反対に御座いますね」苦笑


魄哉「で、何故にそれが石燕さんと関係有るんですか?」

彬羽「それがな

行方不明の魔道具ってのが『画材』なんだ」

家康「へ?」


蒼月「あー 魔の物は魔を呼ぶからね
人間だけど限りなく化け物に近い その上筆を使った妖術使いでも有る絵描き となると

モヤシの方からか 画材からか知らないけどカチ合う可能性は高いね」ふむ


千様「カチ合っちゃダメなの?」

白「んーとな。
普段石燕がやってるのと逆の効果の有る奴だから うっかり使うと偉い事になるかも知れないな」

シロ「逆 と言うと?」


粋「普段の石燕は毛有毛現の筆で絵の化け物を実現させるけど、その画材使うと逆に絵の中に生き物を閉じ込めちまうんだと」

一同「Σげ」

粋「そう言う事でうちのじじいがホントごめん」 げんなりっ



彬羽「また御丁寧に使っても減らない顔料でな。
望めば普通なら出す事は不可能な色に変わる等 深い事気にしなきゃ絵描き垂涎の機能満載だそうだ。
オカルト馴れしてるあいつなら 躊躇無く使うだろう」


千様「万が一誰かモデルに描いたりしたら」うわっ

魄哉「誰かと言うか 石燕さんが描くのなら妖怪ですよね? つまり」ふむ。




白「よし急ごう」すたすたっ

彬羽「何処へだ?」


シロ「化け物大将 地味に焦っとるな」うむ。



粋「えっと。そう言う事で石燕何処に行ったか解んね?」困惑っ

家康「えー 散歩としか言ってなかったしなあ」うーん。




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【町 小間物屋】




石燕「あのー親父さん?
この西洋ぽい絵描き道具何なんすか?」

店主「Σえ こんなん取り扱った覚えは」ええっ

石燕「ほー。 やっぱ化け物すか
妖気バリッバリすからね」ひょいっ

店主「Σえ」

石燕「置いといても良いこと無いと思うっすよ
いくらくらいっすかね?」

店主「いやーうちのじゃないし
変なのなら持ってって貰って良いんじゃないですかねえ?」うーん。


焔(Σ相変わらず適応力すっげ!)物陰っ




白「じじい こんな所で何してんだ」あれ?

テオドール「あの、体が大きいので目立ってしゃーないので御座いますが」

粋「Σあ!石燕居た!!」おおっ



彬羽「なんだ。結局責任感じて探しに来たのか」

焔「そりゃあな
これでお前ら若いのに丸投げする程ちゃらんぽらんじゃねえわ」ふっ

一同(普段が充分ちゃらんぽらんなんだよな。)




テオドール「Σあのっ石燕さんの持ってるの!例のアレでは!?」ひいっ

焔「あーうん。調度今見付けちまったみたいでよ」

彬羽「Σばっ 何で黙って見てんだ!?」




白「なんか 画材とめちゃめちゃ話して無いか?」あれ?

焔「おう。頭に魔がついてるとは言え道具だし、俺が管理してる時も特に話しかけて来なかったんだけどな」困惑っ

テオドール「石燕さんって 国トップクラスの妖怪の方々から見ても化け物なので御座いますねえ」うわー。




石燕「あーはいはい あーうん そう言う
でもねえ、あっしはそう言うの要らないっつか 恨みが有るなら自力で万倍にして返すんでそう言う凝ったのは良いっすかねえ」うんうん。



粋「なんか凄っげえ怖い事言ってんだけど」

彬羽「前もアコギな商人に作品買い叩かれて与一使ってビビらせ倒してたからな」

白「石燕なら今でも人間の精神壊すくらい余裕だしな」うん。

焔「お前ら凄いのと居候仲間やってんな」うわー。




石燕「えーいやでも
え?あのそれはさすがに失礼じゃないっすか?そもそもアンタ何様のつもりっすか?」はあ?



粋「お?なんか揉めてる?」

テオドール「石燕さんが怒るとか珍しいですね」わお

白「何言ったんだろ あいた。足踏んだぞバカラス狭い」むっ

彬羽「Σあ、悪い
狭いんだ我慢しろ」


焔「なあ、もう出て良くねえか?」※引き続き物陰中。



店主(何か知らないけど 他所でやってくれないかなあ。) 困惑っ






石燕「・・そっすか
いやー 妖怪のヒトとは基本仲良く出来ると思ってんすがねえ」ふっ


一同(Σ怖っ!) 背筋ぞわっ





石燕「ふんっ!!」

ばりんっ!
粋「Σまっぷたつに行ったーっ!!」ひいいっ



石燕「・・ いったー」じーん。

テオドール「あ。本人もダメージ受けられておられます。」

彬羽「鍛えてねえから スジでもやったんじゃねえのか?」

白「その辺やっぱ石燕なんだな」うん。



石燕「って事で
悪魔の誘惑に負けるタイプじゃないんで御安心を。
あ、多分生きてるっすよ」まっぷたつの画材魔具っ

白「なんだ居るの知ってたのか」

石燕「なんでバレないと思ったんすか?」腕のスジじんじんっ



テオドール「いったいこの方 何を言ったので御座いますかね?」

焔「聞くなよ。ありゃ下手につつくと怖えわ」

粋「つか生きてるって 付喪神みたいなもん?これ」ええー。







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石燕(与一)「それがな 労せずともお前の望む色が生まれるのだ 有りがたく使えと言いよったのが 石燕の逆鱗に触れたらしい」

粋「Σなんで!?」

石燕(与一)「こやつはその色を生み出す過程も好むのだ。むしろ 自分の好みの色を出した時に喜びを感じるタイプだな

それ故要らんと言うたら いやお前が何様か知らんが一流にしてやると言ってやってるのだ、有りがたく思えと来た物で
手前こそ何様っすかとキレた。という事だな」ため息


千様「感覚共有してる人の解説は解りやすいわー」あらあら。


石燕(与一)「ちなみに本人の意識はほぼ寝とるのでな
気にせんで良いぞ」

シロ「体起きとるのに意識だけ寝とるとはどういう「石燕だからな。」きっぱり



家康「そもそも石燕ちゃんて妖怪絵じゃ一流じゃないの?」

彬羽「だから尚更ムカついたんだろうな
芸術家は気難しいと言うしな」成る程。





白「なあなあ 別に閉じ込められないぞ?」

小太郎「Σこらっ誰描いたんだよ!」ぎゃいんっ

白「誰だと思う」ふふんっ


蒼月「うん。全く解らないね」うわ

粋「ド下手くそだと何も起きねえんだな」成る程

白「良し 閉じ込められて紙の中で泣け」リベンジ描き描きっ




家康「凄く安全な所に落ち着いたね」ほっ

シロ「被害者は絶対に出ぬな」うむ


白「お前らホント失礼だな」むっ







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