小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月8日

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コマ『散らかしてるとパピーに怒られますよ』片付けカタカタっ

家康「ありゃ コマちゃんありがとう」おおっ

コマ『いつまでもお正月気分ですかから始まるお説教まで予想がつきました

あの、何でしょうか?』筆談っ


家康「いや コマちゃんてからくりなのに可愛い顔して Σだっ!?」


魄哉「アンタ熟女専じゃ無かったんですか」
家康「Σちょ 今便所下駄で殴った!?」えええっ

魄哉「喧しいド変態!! うちの娘に手出したら問答無用でバラしますよ!」くわっ

家康「Σ主君相手に容赦無さすぎこの僧侶!!」ひいいっ


コマ『パピー さすが』拍手ぱちぱちっ



シロ「何であろうな からくりであるから勿論血は繋がっておらんのだが」うーん。

小太郎「変な所似てるよな」わおんっ



千様「アタシもあいつも元々人工物だものー
作り物って言う意味じゃ同じなんじゃない?」

粋「姉ちゃん またそう言う突っ込み辛い事をサラッと。」苦笑

コマ『言ってもパピー達はナマモノですが』筆談

千様「からくりなのに意思持っちゃったコマちゃんもある意味ナマモノなんじゃない?」



白「生物って何基準に言うんだ?」

彬羽「真面目に難問吹っ掛けて来るな」



千様「ね?彬羽君が答えらんない時点で凡人にゃ解んないの
考えても無駄だから適当で良いのよー」のほほんっ

シロ「また無茶苦茶だな」



魄哉「という事で ちょっと奥で読経しますんで静かに・・

コマ もちょいこっち来ときましょう」手招きっ

家康「手出ししないってば」





コマ『はい!安全地帯っ』

白「なんで俺盾なんだ?」

コマ『危険物全てを焼き払ってくれるからです』どやっ

テオドール「くれぐれも引火しない様に気をつけて下さいませ。」苦笑



粋「コマ ホント兄貴好きだよなー」ボソッ

シロ「Σおい。この流れでそれは」




魄哉「おや。そうなんですか?」おやおやおや

白「Σ !!」びくっ


一同(Σ親父チェック早っ!!)


コマ『大丈夫です。私はパピーが一番好きですよ』カタタッ

魄哉「おやおやこの子は」にこにこっ





テオドール「大丈夫で御座いますか?」オロオロッ

白「ちょっと かなり恐かった」

彬羽「落ち着け 逆毛立ってるぞ」



蒼月「あの人相手でアレだよ?
便所下駄で済んで良かったじゃん?」

家康「ホントにねえっ!」背筋ぞわっ


蒼月「ちなみに俺は賢いから普段からコマちゃんとは常に一定の距離取ってるよ」ふっ

コマ『マジか』筆談。

千様「あー蒼月君はねえ
それくらいの方が良いわね」うん。




コマ『まあ私も 蒼月さんと下手に会話したら妊娠すると言われてますので、極力関わらない様にしておりますが。』筆談

蒼月「Σ待てこらクソジジイイ!!」



魄哉「さて、ではお静かにお願いしますね」すたすた襖ぴしゃんっ





彬羽「成る程 その手があったか」ふむ。

蒼月「Σ何参考にしようとしてんの!
お宅の幼女にも興味ないから安心しろよ馬鹿!!」



シロ「どんな会話だ。」げんなり






間。






蒼月「つーかさ
読経って ジジイ筋金入りの生臭坊主じゃん?
何?アンタの天下統一の為に犠牲になった奴等にでも読んでんの?」

家康「いや 天海はそう言うタイプじゃないよ。
むしろ負けて哀れむとか、侮辱の極みってタイプだし 自分がやられたら確実に末代まで祟るって言ってたもん」

蒼月「なんでんな獰猛なの あの生臭」引っ



粋「月一回はああやって籠ってるよなー
僧侶としての決まりとか 一応守ってるとかそんなかな?」



白(俺でも月命日って解ったのにな。)

粋「ん?何 兄貴」


家康(普通解るよねえ)目そらしっ

彬羽(この家はアホばかりか)ため息。

千様(何百年引きずってんのかしら あの純情バツイチ) はーやれやれっ

シロ「?」




テオドール「お坊さんも大変に御座いますねえ
Σあ!しまった 今お部屋入っては行けませんよね?」

千様「へ? あー読経中は遠慮した方が良いわね
どしたの?」

テオドール「先程納屋で探し物してたら雪崩に遇いまして
片付けてたら珍しい物を見付けたのです。
貴重な物ですし ちゃんと保管し直した方が良いのではと」念の為のハンカチ包みっ

小太郎「お?何だ何だ?」わくっ

蒼月「ん?マジで何?」ハンカチめくりっ


テオドール「これ1つでは動きませんが からくりのパーツみたいな物です
私の故郷に似た者がありまして 正しく使えば音が鳴るのですよ」

粋「なんか 金具みたいなのにボツボツ付いてるだけじゃね?」えー。

彬羽「ああ。 これを回して金属の板を弾いて音を出す奴か」

テオドール「それで御座います!さすがっ」おおっ

家康「あれ? これうちの倉庫って下手すりゃ数百年前のとかだよね?
そんな前にこんなのあったの?」ええっ

千様「うちの里のでしょ?
オーバーテクノロジーの塊みたいな所だし トンズラする時に間違って持ってきたとかじゃない?」



白「ん?コマ?」





襖ガラッ

魄哉「あー 足が痺れ ん?何ですかコマ」


コマ『パピー!これ私に組み込んで!』

魄哉「Σはい?」



テオドール「Σコマさんオルゴールになりたいのですか!?」えええっ

魄哉「いえ確かに原理的にはそうなりますが

コレを。ですか?」えー。

家康「あ。何か特別な物?」

魄哉「Σへ?あ、いえいえそう言うわけ では」えーと。


蒼月「なになに? 元カノとの思い出の品とかー?」あははっ





白・彬羽「気にするな。」ダブル羽交い締めっ
魄哉「あの僕 ひょっとしてめちゃめちゃ気を遣わせてます?」うわあ


テオドール(ヤバい物を見付けてしまいましたかっ)あちゃー。


魄哉「えーと その
そうですね 道具は使ってこそですし」苦笑。

コマ『良いですか』ぱああっ



魄哉「ですねえ。ちょい失礼
あー頭部のこの辺に装着して 合わせて口が動く様にすれば歌っている様に見えるかも」かぱっ


家康「あの 前触れ無しに頭部開けるのやめて ビックリするから」

千様「アンタの愛情雑いわねー」






更に間。





晴明「ほう それでピー助の奴奥に籠っておるのか」ほうほう

蒼月「だよ。昼の間に山盛りの仕事片付けて来てんのによくやるよね
つか何で俺あんなシメられたんだろ 蛇で良かったー」肩ごきっ

一同(Σ鈍っ!!)

鏡子「蒼月さん
遊び人を自称するならもう少し色んな意味で大人になった方が」どろんっ

蒼月「え?何もっとディープな世界を覗けって? うわ凄いお誘い受けちゃっΣあだだだだ!」しびしびっ



鏡子「ありがとう御座います」けっ

晴明「下品なのは好かん。」きっぱり

蒼月「Σなんだよ! 皆して何なんだよっ
あーもー今日皆してワケ解らない全員呪われろっ!」破魔の術しびびひだだだっ


粋「あ。拗ねた」




晴明「よし。鈍い小僧が去った所でだ

将軍よ お前偉く怒られたそうだな」にやにやっ

家康「いや怒られるのはいつもの事だけどね
便所下駄はビックリしたけど」

千様「晴明さんちょっと
長い付き合いだからって あんまり人の秘密暴露するの良くないわよ?」

晴明「む。鋭いな

なら あやつが酔っ払った時に自白した件だけにして置くか。 口止めされておらんしな」


テオドール「私達向こうに行っておきますね」

粋「Σえ。俺も!?」

テオドール「子供には刺激が強い話と判断致しました」真顔

粋「Σ俺大人!!」


シロ「喧しいわ 万一本人が聞いて欲しく無い事であった時 知らん顔出来ぬであろう
それは子供扱いで良いわ」すたすたっ

テオドール・粋「Σ自ら退席!!」おおっ





挿音「ほれガキ共行ったぞ

で?」

晴明「お主おったのか。 自分の育て親のそういうのは良いのか?」えええ

挿音「安心しろや 仮にも忍だぞバックレんのは慣れっこだ」どやっ


彬羽「色々不憫になってきた
引っ張らんでさっさと終わらせてやれ」

晴明「あーそれもそうだな 話のハードル上がるしの。

まあ ここに居る奴等は大概気付いとるか知っとると思うので言うが

あやつは一応既婚者でなあ とは言っても数日だった様だがの」

家康「あーやっぱそんな感じかあ」うんうん



晴明「で、その嫁は 小柄で華奢な長い黒い髪の
飾りっ気は無いが大きな黒目の印象的な娘だったそうな」

一同(どっかで見た事有るような) あれ?




白「・・コマ?」

家康「Σあ」はっ


晴明「人の形を作るに辺り つい記憶の中に有る者を再現してしまったのであろうな
いやあのからくり娘を見た時 いつものあやつの作品とあまりに違うので驚いたわ」くくくっ

千様「あー。いつもは字とか綺麗だけど、ただ形整ってるって感じなのよねあいつ。
うわ。引きずってるなんてレベルじゃなかったわ」わお


晴明「という事でな
供養と言うのは生きてる者が己の心の平安の為にやる物。
と本人が良く言っておったしな。 あやつはまだまだ供養をやめられそうに無いのう なんとも不器用な」やれやれ


白「あれ?んじゃ魄哉
それだけ大好きな嫁の頭かぽかぽ外してるのか」

彬羽「言うな」きっぱり。

家康「んー。結果似てるってだけだし
てか お前に至ってはコマちゃん分解してたよね?」

千様「そもそもアイツ自身 コマちゃんの手足の替えパーツにランチャーやバズーカ仕込んでるわよ?
本人の希望とは言え やだ趣味ぶっ飛んでない?ド変態?」うわー


晴明「お前ら相手に真面目に語って損したわ。」




挿音「・・なんつーか
親父も色々あったんだな」しみじみ。


晴明「お。マトモなのおったか。
だな。 輪廻の輪を通り その嫁が何処ぞで元気に生きておるなら あやつも踏ん切りはつくので有ろうがな」

彬羽「いやそれは 閻魔でも生まれ変わった先までは解らんと言ってたぞ
もちろん本人は覚えて無いだろうしな」

晴明「うむ。そもそも人になっとるとは限らんしな
一生引きずりコースかのう」

千様「重いわね。」きっぱり



家康「あの 千ちゃん「あーはいはい やたら皆探ってくるからもう暴露するわよ

昔の話よ昔の。
てかよく考えたら無理無理あんな重苦しい男
アタシの一方的な若気の至りで 今は普通に金ヅルとしか思ってないから」きっっぱり。



家康「・・あ。うん ゴメンナサイ」びくびくっ

彬羽「いっそ男らしいな」引っ

晴明「いや普通に金ヅルて何じゃい。」




襖がらっ


魄哉「あれ?皆集まって何のお話
あの、何してたんですか?」

一同「何でもない!!」必死っ

魄哉「その割に今化け物見る様な目で見ましたよね?」


家康「あーいやいやちょっと怪談をね

それよりコマちゃんは? 歌える様になったのかなー?」

魄哉「うちで怪談なんかしたらまた変なの寄って来ますよ

んー。一応出来たと思うんですが 声がうまく出来たかどうか」

白「ん?コマ普通に喋れる様になったのか?」

魄哉「いえ 音楽が声っぽく発音される様に弄ったと言いますか
歌いたいと言うのならそちらの方が良いでしょう?」にっこり


彬羽「またサラッとオーバーテクノロジー出して来たな」

千様「ねー。愛が凄いわ」けっ

晴明(その気は無くなっても 遺恨は残っとるな。女は怖い) うーん。



家康「ま、いいや

コマちゃん ほら御披露目御披露目っ」

コマ『調整どころか発声練習もまだですが?』筆談っ


挿音「いんじゃね?
細かい所は後で直しゃよ
どうせんな良し悪し解る様な学の有る奴ここに居ねえしよ」

晴明「おいこら 一緒にするな」



コマ『では、 お言葉に甘えまして』もじっ



白「? キイキイ言ってるな?」

彬羽「歯車合わせてんだろ 少し待て」





晴明「ほ?これは」おっ

千様「あら。可愛い声」






挿音「Σえ ちょ親父 何泣いてんだよ」ぎょっ

魄哉「へ?」




家康「Σうわ今日はちょっと情緒不安定かな!お疲れなのかなっ
ってこら挿音 キセルの灰!畳焦げてるっ!!」

挿音「Σうおやべっ!!」

晴明「愚痴くらい聞くぞ?」肩ぽん

魄哉「アンタに弱味見せるくらいなら腹斬ります。」きっぱり
晴明「Σベソかきながら言うセリフか ホンット良い性格しとるな枯れ木ジジイめが!!」




白「えーと。 コマに組み込んだのって
そう言う思い出の品なんだよな?」

彬羽「だな。」

白「んじゃ コマのオリジナルも同じ歌とか歌ってたかもな」

彬羽「ああ。そう言う事か」成る程。





白「ん?

あ、そっか
何処に居るのか解らないなら 意外と近いかもしれないのか」手ぽん。

彬羽「は?」






コマ『泣き虫なの変わりませんねえ』よしよし。

魄哉「はい?」

コマ『・・あれ?』カタタッ





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