小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月9日

 

 

 

 

千様「どしたの? 浮かない顔して」

家康「んー。ちょっとねえ」ため息っ

 

石燕「そこん所で 若い娘さんの遺体が見付かったんすよ
身元が解んないんで 貼り出す為の似顔絵書きにあっしも呼び出されたっす。」あっさり。

 

千様「あー 殿、人の生き死にに敏感だから」あらあらっ

石燕「戦でんなもん見飽きてるっしょに
ホントお人好しっすねえ」やれやれっ

家康「石燕ちゃん。 デリカシーって言葉を「あっしは んな物見なくても何とも思わなかったっすもん。」きっばりすたすたっ。

 

 


千様「・・石燕さんはほら
子供の頃から人に受け入れられなかった人だし」えーと。

家康「いい加減慣れろって 昔よく言われたなあ」遠い目

蒼月「まーたメンタル不安定になるんじゃない?このおっさん」やれやれ

 

襖すぱーん!!

魄哉「くおら馬鹿殿! また洗濯物下から取って! タンスの中ひっくり返ってぐしゃぐしゃのシワシワじゃないですか!!」くわっ

家康「Σっぎゃー!ごめんなさいいっ!」ひいっ

魄哉「ごめんじゃありません!
良いトシなんですから いい加減覚えなさい
ほらもう僕洗い直しませんからね!!」

 

千様「ナイスよ お母さん。」親指ぐっ。

魄哉「はい?」


家康「うう。ごめんなさいシワシワの着ます
あれ? 何の話してたっけ?」心臓ばくばくっ

蒼月「うん。いいコンビだよね」引。

 

 


テオドール「まあ その娘さんはお気の毒ではありますが」ふむ。

家康「Σあ その話か」

蒼月「Σちょ この馬鹿!」


テオドール「?

いえその 実は私、 先程その騒ぎの野次馬に混ざっておりまして
石燕さんも気になった様に御座いますし」うーん。


魄哉「何か気になる事でも?」

テオドール「ひょっとしたらで御座いますが
その方 検死等はお済みで?」むう。

魄哉「んーその辺は 遺体が回収された時にしているはずですが

何がそんなに気になるんです?」

テオドール「ひょっとしたらで御座いますが

被害者は悪魔と契約して命を無くした可能性が御座います」

千様「Σげ。」

 

テオドール「ほんのり残り香と申しましょうか
日本の物とは違うもののけの臭いが御座いました

しかし、直接契約したにしてはえらく薄くて 気のせいと言われればそんな気も」悩っ

 


家康「天海。」ちらっ

魄哉「ですね。手の平その他にスティグマ等無いか 番所に問い合わせてみましょう」

蒼月「ジジイ なんでそんな詳しいの?」


魄哉「昔海外に居た時に 悪魔祓いのバイトを Σああテオ君!んな全力で逃げなくてもっ!
悪い事しなきゃ狩りませんから!!」

 

 


間。

 

 

 

家康「はい。こちらガイシャの特徴とお顔。
さすがに仏様の所に全員案内するのは罰当たりだからね」似顔絵配りっ

 

彬羽「ふむ。西洋絡みの可能性か
また面倒な。」むう

白「悪魔と契約して願いを叶えると 死んじゃうんだっけ?」

粋「ん?じゃあ閻魔のおっさんに 変な魂来てねえ?て聞けば片付くんじゃ?」

彬羽「悪魔がそんなヘマすると思うか?
こういうのが有るから 定期的にチェック入れてないと
後で数が合わなくなって閻魔がてんてこ舞いすんだ。」

千様「あの世にも棚卸しみたいなのあるのね。」へー

 


魄哉「はい皆さん 罰当たりですよー。
あんまり不謹慎だと金縛りかけますからね」

小太郎「だな。
ほら見ろ 蒼月なんて真面目に・・」

 

蒼月「可愛いのに 

もったいないっ!!」くうっ!

小太郎「ごめん。 こう言う奴だった」わおんっ

 

 

魄哉「実際近所じゃ評判の小町だったようですがね」やれやれっ

彬羽「ふむ。
そう言う事なら 男関係も考えた方が良さそうだな

悪魔の関係者が男の方って事もあり得る」

テオドール「Σなるほど!それなら臭いが薄いのも頷けます!」おおっ


粋「Σへ!?なんで
あ!フラれた恨みとか!?」

千様「うん。それしか出てこない辺り 
そのまんまの粋君で居てね。」よしよしっ

粋「Σ他に何が有んの!?」えええっ

 

白「なあ。西洋のでも人の縄張りで悪さしたら殴っていいよな?
ルシファーもそう言ってたし」な?

彬羽「手前はいちいちやり過ぎなんだ。
国際問題になるから極力耐えろ」

白「極力だな「すまん。大人しくしてろ」

 


テオドール「しかし西洋のだとすると
密入国に御座いますよね。
魄哉さんが知らないって事は 普通に入国はして居ないので御座いましょうし

この国に西洋のが私以外に居るとは 何か気持ち悪う御座います」うーん。


小太郎(さらっとダミアンの存在無しにした。)わお。

シロ(そもそもお前もガッツリ密入国しとるだろうが)

 

テオドール「ルールの守れない方は嫌で御座いますね
お里が知れます」はーやれやれっ

魄哉「・・そうですね」ああうん。

 

 

家康「で、こっちが関係者の人達ね
あ、石燕ちゃんに似顔絵描いて貰ったけど、そろそろ枚数辛いって言われて版画にしたよ」ぺらぺら配りっ

シロ「つまりは 似顔絵から恐ろしさを抜いた感じだな」ふむ。

 

千様「え。この子が被害者の妹さん?」あら。

小太郎「ん?似てないな」わおんっ


家康「2人とも養女らしいよ
けど、いちいち説明する事じゃないし
似てないが故に妹さんは苦労してるぽいね」

シロ「ふむ。」

 


白「じゃ この妹からだな」

彬羽「だな。」

 

粋「Σええ!なんで姉ちゃん亡くしたばっかりの
テオドール「お人好し過ぎて この方ちょいちょい心配になるので御座いますけど。」わおー。

 

 

 

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被害者妹「貴女方が 姉さんの死因を調べて下さってるとかで?」キラキラキラキラッ!


一同(Σ誰だ!?)えええっ

 


粋「Σあ!石燕だから!?
本物に似ても似つかない顔に描いちゃった!?」えええっ

白「無いだろ
石燕プロだぞ」むう。

粋「じゃ、版画彫る奴が下手だったとか?」

テオドール「いえしかし
似顔絵のはもうちょっとこう、コロンとしたお可愛らしい感じでっ」えっと

彬羽「似顔絵の似てる似て無いに関係なく
何よりあの顔は」冷や汗っ

 


シロ「つかぬ事を聞くが
姉とは血の繋がりが無いのでは無かったか?」

被害者妹「Σあっ 解ります!?
血は繋がって無くても 美人で評判の姉さんでしたし
少しでも似る様にって お化粧頑張ってたんです」

 

テオドール「ちっさい勇者がおられる」おおっ

シロ「Σ誰がチビか!!」むかっ


被害者妹「あの、人の見た目をどうこう言うのはどうかと」

テオドール「Σう。 そ、そうで御座いますよね!?」あははっ

 

 

彬羽(今回やりづらすぎるっ) ううっ

粋(女の外見絡みとか 下手に物言えねえだろ)うーん。

 

 


白「けど。化粧って凄いな
こんな似せたい奴 そのまんまになるのか。」へー。

被害者妹「Σそ、それはもうっ!
最近の技術は凄いんですよ!!」冷や汗っ

 


彬羽(あ、やはり犯人コイツだな)

シロ(しかし、内容が内容だけに下手に詰められん どうしたら。)うーん。

 

 

白「ぶっちゃけ 顔そのまんま持ってきたみたいだな。そんな白粉臭くないし
ひょっとして顔入れ替わったのか?」

被害者妹「いいいい入れ替わるなんてそんなっ!!」冷や汗だらだらっ


粋「兄上 そろそろ訴えられるからちょっと大人しくしよう。な?」どうどうっ

 

 


間。

 

 


シロ「で、どうであった?」

テオドール「間違いなく
あの方が臭いの元に御座いました」うん。

粋「もうちょいマシな言い方出来ねえの?」

 

 

白「けど、見た目が欲しいだけで、 仮にも姉妹として育ってたのに命まで取るものかな?」むう。

彬羽「なんだかんだ甘いなお前は。
だからこそ許せないってのが有るんだろが

手前の周りの女共でよく考えてみろ」

 


白「・・・Σあ。まだマシな方か」はっ。

粋「兄上 どんだけ女難なんすか」

 

 

シロ「命を奪われ 顔を奪われるのがマシ?」困惑っ

テオドール「五体満足で召されただけ って事に御座いましょうかねえ」おやまあ。

シロ「Σだからそう言う事をさらっと言うな!」ひいっ

 


彬羽「そして表向きとは言え姉妹だからな

周りも比較してああだこうだと言ったりは余裕で想像がつく
また 年齢も近い事からその他勉学の良し悪しなんかも 下手すりゃ妹が秀でていてもないがしろにされたりだな

白「バカラス落ち着け
私情が凄いぞ」

彬羽「Σはっ!」


粋「お前も飛天と相当比べられて育ったんだな」ああうん。

 

シロ「同世代イトコなら 普通に勉学に励む彬羽のが優遇されそうなのだが」むう。

彬羽「いやあいつは 当時の一族の族長の息子って言う肩書きがだな

白「どうどうどうどう。」

 

 

テオドール「彬羽さん。我が主に拾って頂けてよう御座いましたね」ほろりっ

彬羽「Σ拾われてねえ!
こんのアホ魔王に脅迫されて副官やらされてんだ!!」うがあっ

白「脅迫してないない。
テロリストが生きてられるだけありがたいと思え」どやあっ

シロ「殴って良いと思うぞ」きっぱり。

 

 

粋「そっか、
カラスくらい真面目でも 比べられて育つとヒネてグレてテロリストになったんだもんなあ

普通の姉ちゃんじゃ そりゃキツいよなあ」遠い目っ

 

白「それはそうなんだけど、少しは助けろお前」たんこぶ。

粋「巻き込まれたら絶対俺のがケガするもん」ふっ。

 

シロ「しかし確かに

彬羽でもグレる境遇か。」ふむ。

テオドール「で 御座いすねえ。」チラ見っ


彬羽「すまん。色々やらかしたのは確かにだが
その、バロメーター扱いは」思い出し羞恥っ


シロ「恥じるな
生きておれば 間違いは誰にでも有るぞ」うむ。

彬羽「Σ!」ううっ!


一同(子供に言われた) あちゃー。

 

 


白「さて、バカラス弄りはこれくらいにして

本題に戻るか」しれっ

彬羽「Σえ゛」


テオドール「あ、やっぱわざとに御座いましたか」

粋「本題って どうすんだよ
つか悪魔って何処に居んの?」

 

シロ「あの娘との契約は完了したので有ろう?
ならば 次の契約者でも探しておるのではないか?」

テオドール「可能性は高う御座いますね。

逆に言えば 次の契約者、と言うか犠牲者が出ねば 居場所を突き止めるのも困難に御座います」むう。

 

粋「ん?お前の『におい』ってのは?」

テオドール「あれは妖気を臭いとして感じる事が出来ると言う事に御座います
吸血鬼は基本コウモリに御座いますから」

 

白「次の契約者  か。」ふむ。

 

 

 


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悪魔「おおっ感じる 感じるぞ負のオーラを!

そこの奴! 許せない奴が居るな 妬ましい奴が居るなっ
ならば我と契約し 共にネガティブパワーでそやつに鉄槌をΣあっ!痛いっ いたたたたたっ!!!」ひいいっ

彬羽「誰がネガティブパワーだ」青筋っ

 

 

白「よし。かかった」

粋「Σおお!カラスさすがっ」

彬羽「Σ何がどうさすがなんだ!!」くわっ

 


シロ「よくこんなデカいのをネガティブ判定できたな」うわ。

悪魔「ふっ。図体のデカい奴ほど 案外精神は細かく 1度悩み出すとグチグチジメジメΣすんません腕折れるっ!折れますあああああっ!!」ひいいっ


粋「なんか 思ってたより弱そう?」あれっ?

テオドール「言ってこの手の悪魔は 口先三寸で人引っ掻けるのが仕事に御座いますからねえ。」


悪魔「Σああっ!よく見れば 貴様同胞か
おのれ裏切り者め お前が手引きしていたのか

ていっ!」

ぼむっ!!

 

粋「Σぎゃっ!何!?」ひいっ

シロ「怯むな煙幕だ!」鬼切ちゃきっ

 

煙もうもうっ

 


悪魔「島国の猿に尾を降る裏切り者めが!
せめてお前だけでも Σげっ!」


テオドール「私だけでも何で御座いましょうか?」

コウモリ羽ばさあっ!!

 

 

彬羽「まあ 名指しで襲う予告ならやるな
血液ブースト。」うむ。

 

白「俺がやると問題有るらしいし

代わりに頼んだ。」

テオドール「心得えました!」くわっ


悪魔「あの、ちょっと待 Σうっぎゃああああーーーっ!!!」

 

 

シロ(Σ酷い!)ひいっ

粋(Σホンット容赦ねえええ!!)

 

 

 

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家康「で、めでたしめでたしって

あの、その妹ちゃんの顔はそのまんま?」えーっと。

 

白「別に元に戻す必要も無いだろ

姉ちゃんにめちゃめちゃ虐められてたっぽいしな」

家康「Σそうなの!?」えええっ

 

粋「うんマジでマジで。

姉ちゃんと取り巻きの男等に 見た目の事をアレコレ言われてたんだってさ
けど、姉ちゃん方は見た目武器にして表向き良い子してたから なんつーか。悲惨だったみたいだなあ」うーん。

 

テオドール「女性はつくづく恐ろしゅう御座いますねえ」やれやれっ

シロ「お前が言うか」引。

 

白「まあ。その嫌いな奴の顔で幸せになれるならそれも良し
要らないならそれでも自分の選んだ顔だし
俺は知らない」

千様「一歩間違うと 最悪の罰ね」うわ。

 


蒼月「ったく見かけなんて気にしなくてもさあ。

2人まとめて俺の所来れば 2人共可愛い可愛いってしたのに
いがみ合って勿体ない話だよ」ふかーいため息っ


粋「なんだろ
今回 お前がマトモに見える」うわ。

蒼月「? どんだけ酷い物見たの」

 

 

 


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【西洋 ルシファーさん宅】

 

お着きの悪魔「日本より 強制送還された低級悪魔が到着しました。」

リヤカーよっこらがたごとっ

 

悪魔「」ぐちゃっ。

 

ルシファー(うちの子 日本に行ってからホント逞しくなったなあ。)しみじみ

 

 

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