挿音「はー 留守中にまた色々あったんだなあ
妖怪共は色恋沙汰も命がけだな」ほー。
庭石すぱんっ
がらがらどしゃあああっ！
挿音「ま、忍にゃ関係ねえわ」
シロ「いやお前 さほど忍んどらん つか今どうやって岩を刻んだ」えええー。
挿音「目に見える物が全てじゃねえんだよ お子様。」にやっ
シロ「Σはっ！殺意か！研ぎ澄まされた殺意は岩をも切断すると！！」おおおっ
家康「うん。子供をからかうのやめなさいね」
千様「あいつの特製の糸でしょ？
アタシも昔使ってたわよそれ」お茶ずずーっ
シロ「Σは！そう言えばっ」
家康「Σへ？千ちゃんも！？」ぎょっ
千様「アタシじゃ指の力無いから あんまり上手く使えなかったのよねー
で、ポイっと」
挿音「お前に足りねえのは器用さと根気だろ
むしろ婚期
石燕「Σうっお！挿音さん 誰にやられたんすか！！！
つかアンタがここまでやられるって どんな手練れの曲者が！？」ひいいっ
シロ・家康(口は災いの元か。)しみじみっ
挿音「これくらいどうって事ねえわ
こちとら忍でえ 血止めの1個2個常備してるってもんよ」よろっ
石燕「Σおお！さすが服部半蔵！！」すっげ！
シロ「お前 実はアホであろう」きっぱり。
粋「つか 姉ちゃん何気につえー。」ひええっ
テオドール「殺意で忍が一瞬硬直するとは」おおっ
白「ホントにそう思ってるなら言われないから気にするな
見合い断り倒してるのは俺もだしな」
千様「白君良い子ねー。おっきいチョコあげるわね」はいっ
白「1個げっと。」どやっ
テオドール「Σさすがに御座います！！」おおっ
粋「つか兄上
今から仕事なんすけど。
バレンタインで熱狂してるお客さん方から山程貰えんだけど
白「安心して食べれるの少ないだろ？」
千様「芸能人って大変よねー」あらまあ。
テオドール「また小太郎さんに危険物探知犬お願いしませんと」やれやれっ
白「甘いもの好きでも ホイホイ食いついたり 菓子やるって言われてホイホイ着いてったら危ないんだぞ」どやっ
千様「・・ 2人共、
今日は特にこの子の御付き しっかりお願いね」ああうん。
ーーーーーーーーーーーーー
家康「おや。お帰り
今日は家でお仕事？」
魄哉「江戸城の皆さんに気を遣わせてはいけないと思いまして
資料だけ持って帰って と思ったんですが」
チョコの山ごっちゃり。
魄哉「執務室に置かれてました。
皆さん律儀すぎて 申し訳無いです」ため息っ
家康(包みで気づいて どう見ても本命なのがゴロゴロしてます。)うわあ
魄哉「経済回す為にと あえて西洋のお祭りを浸透させましたが
職場で義理チョコというノルマが発生するのなら いっそ江戸城はバレンタイン禁止にしますかねえ」うーん。
家康「いやー。 人間には身分差とか有るし
年に１度くらい夢見る機会が有っても良いんじゃない？」
魄哉「あ、 そう言う人達も居ますよね
成る程 若い子は色々大変ですねえ」ふむ。
家康(お前はメンタル枯れすぎー。)あははっ
コマ『てかパピーの執務室って
関係者以外立入禁止で存在が秘密の天海坊の部屋じゃ？』カタタッ
間。
魄哉「しかし
もう2月も真ん中ですか 早いものですねえ」お茶ずずーっ
家康「あれ？仕事は「終わりました。」
コマ『相変わらず 化け物みたいな処理速度』カタタッ
魄哉「自宅の方が仕事がはかどるんですよね
これだけやっときゃ良いやと集中出来るからでしょうか
あ、 可能なら自宅で在宅で仕事するスタイル良いかもしれませんね」はっ
家康「良く解んないけど また時代先取りしてない？」
魄哉「そうですか？
まあ 周りと連絡しづらいんで その辺有効な手段が出ない限り難しいとは思いますが」ふむ。
蒼月「世の中お祭り騒ぎなのに まーたお固いなあ このジジイは」
魄哉「おや蒼月君
君 また冬眠のリスクが有るのにそっちの店行きましたね」うわ。
蒼月「ふっ、やっぱ解る？」どやあっ
家康「口紅着いてるからね。
つか あの手のお店は今日はチョコくれて当たり前だからドヤんないようにね 恥ずかしいよ」
蒼月「Σぐ」ぎくっ
コマ『また、いくら貢いで来たんや』カタタッ
魄哉「僕が仕事に没頭してる間に季節は進むんですねえ
・・あ、3月は雛祭り
また一二三ちゃんの雛人形巡ってひと騒動でしょうか」遠い目っ
蒼月「バレンタイン無視すんなよ」
魄哉「良いトシですし そんなのではしゃげませんて」
家康(毎年 役者の白とほぼ同等に貰う奴の台詞じゃないよ) 苦笑。
魄哉「雛祭りは女の子の節句ですからねえ
あ、男の子は5月・・・
Σあ 挿音って端午の節句やってませんよ！？」はっ！！
家康「落ち着いて。戦場跡で拾った時に五歳過ぎてたでしょ？」どうどうっ
魄哉「いえでも！ あの後も世の中ドンパチ過ぎて 生き抜くの優先とかってウルトラシビアな忍の修行ばっかしてましたしっ
よくよく考えると 子供にしてやるべき事を全くしていない！！」がーん。
蒼月「あの、ジジイ？
ゴリゴリの戦国なら 生き抜く術を教えるのが 1番必要なやるべき事なんじゃないの？」
家康「Σ蒼月がマトモな事を！！」ひいっ
蒼月「頭から食うぞ オッサン」
魄哉「いえしかし！
戦乱が収まってからも今度は世を建て直すぞーって 政務にかかりっきりでしたし
僕 親として最悪じゃないですか？」ひええっ
家康「うん落ち着いて。その言動がもはや立派に過保護です」
蒼月「つかあの人 戦国の時点で大の大人達引き連れて徳川忍率いてたんでしょ？
12か其処らで徳川忍頭でしょ？
そんなんが端午の節句しよう とか言われても普通に嫌だったと思うよ」
魄哉「そう言う物ですか？」えー
蒼月「反抗期を知らないのかよアンタ」うわー。
家康「天海 頭は良いはずなんだけどねえ」
コマ『パピーは 過保護なオカンモードになると知能指数落ちちゃうのです』カタタッ。
魄哉「良し。
今なら反抗期過ぎてるので問題有りませんね！
折角休みなんだから 今からちょっと端午の節句やりましょう！！」くわっ
挿音「落ち着け親父 俺ぁ推定 26、7歳だぞ。」キセルすぱーっ
魄哉「良いじゃありませんか！
こういうのはやる事に意義があるんです！！
彬羽君 お知り合いに今 七五三やってくれる神社とか神様居ませんかっ」
彬羽「Σは！？ あ、いや端午の節句は5月だしな」 困惑っ
挿音「おい親父 マジでやめろ
そろそろ怒るぞこら聞けや」
魄哉「Σはっ！ 七五三と言えば千歳飴
挿音「隠れ身の術！！」
煙玉どむっ！
魄哉「Σあああ逃げられた！！」がーん！
家康「うん。 当たり前だよ落ち着いて」どうどうっ
コマ『バレンタインガン無視でオカン炸裂 さすがのパピー』カタタッ
蒼月(俺ガキの頃に拾われてなくて良かった) ドン引きっ
杜和「はぁい皆様 ハッピーバレンタインですわー
あら？兄様は今日もお仕事ですの？」きょろっ
千様「あら杜和ちゃん
挿音の奴は休みだけど
オカンの暴走から逃げてる所よ まず見つかんないわー。」
杜和「えー。 せっかく特性チョコ作って参りましたのに
渡せませんのー？」ぶー。
魄哉「Σう。 それはすみません」ううっ
蒼月「ホントお兄ちゃん大好きだよねー
つか手作りって可愛いなあ」にこにこっ
杜和「肩に手を置かないでくださいましっ 汚らわしい」ぱしっ！
千様「蒼月君 襟に口紅」ジト目っ
蒼月「Σあ」
杜和「そこらの男は嫌ですわ
やはり殿方は兄様みたいな硬派でないと」ふんっ
シロ「硬派と言うかヤク いや何でもない
しかしお前料理など出来たのか
意外だな」ほう。
杜和「あら？これでも大名家の姫ですわ
暇をもて余してますので結構何でも出来ましてよ
んー。ホントは兄様に1番に見て貰おうと思ったのですけど、
ほら ご覧なさいましっ」箱ぱかっ。
魄哉「Σこれはっ」ひいっ
家康「Σえ゛」びくっ！
杜和「ふふ。素晴らしいクオリティでしょう？
忍である兄様に喜んで頂けそうな物！そして 南国より取り寄せました絶品チョコレート！この2つを合体させました
杜和特性 塩漬けの生首モチーフ！
1/1スケール お頭チョコですわ！！」くわっ
家康(Σもう箱が首桶にしか見えないっ！！)トラウマフラッシュバック！
魄哉(Σアレを食べろと！！)ひええっ
千様「・・なんで その2つ合体させちゃったの？」えーと。
杜和「一石二鳥ですわよ？」
シロ「・・そうか。 男らしいな」うむ
【木の上】
白「出ていって 食べてやったらどうだ？」
挿音「・・いやちょっと さすがにアレはよ
つかお前 なんで先客「刃物持った女に追われてるんだ 静かにしろ」しーっ
挿音「芸能人も大変だな」ああうん。
魄哉「・・そっか、そうですね
挿音はそう言う子でした
もう千歳飴で喜ぶ歳では無いんですよねえ」しみじみっ
蒼月「うん。最初から言ってたよね？」
家康「てか 生首チョコで納得なんだそこ」
魄哉「こちらの方が良いとは。
今回ばかりは息子の成長を自覚せずにはいられませんでした。」ため息っ
千様「あ、コレ 逃げらんない流れね」木の上見上げっ
挿音「Σ！！」
杜和「あ！兄様 あんなところに！
プレゼントですわっ降りてきてくださいませー」きゃっきゃっ
白「がんばれ『兄様。』」肩ぽんっ
挿音「Σ大人は辛えええっ！！」ちくしょおおおっ
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