座敷童子「晴明! お主またこんな味の濃いものばかり」ぷんすかっ
晴明「煩い年増よのー
何を食そうが私の勝手であろう。
我慢に我慢を重ね 細々と長く生きるより
好きな物を好きなだけ食べ、太く短く生きる方が 幸せだとは思わんか?」ん?
座敷童子「既に会津の極太きしめん並に太く長く生きてるだろ
少しは細かくなってもバチは当たらん」
山本五郎左衛門「丼の中身が 太いきしめん1本のみのアレじゃないのか?」
晴明「Σそれを麺と呼んで良いのか!?」えええっ
座敷童子「そうそう、塩分の摂りすぎは抜け毛も招くそうだ
そこらも気をつけると良いぞ」
襖ぴしゃんっ!
山本五郎左衛門(怒った。)あーあ
晴明「・・今の所 問題は無さそうか」鏡じーっ
山本五郎左衛門「そっちは気にすんのかい」おい。
ーーーーーーーーーーー
山本五郎左衛門「と言う事でなあ。
晴明の珍味好きが原因で ギスッていてな」大真面目っ
彬羽「で、俺にどうしろと?」
山本五郎左衛門「これから年越し正月と 味の濃いものラッシュだろ?
素人でも出来る 塩分控え目!そしてカロリー高くない献立の伝授をお願いしたい!!
あ!プロ相手にもちろんタダとは
彬羽「いやそこじゃねえ。
お前 まさか晴明の所で飯炊きやってるのか?」
山本五郎左衛門「式神だしな」うむ。
テオドール「式神とはいったい」えー。
白「式神って下僕の事だし 不思議な事無いと思うけどな?」
粋「そっか、カラスもプロの飯炊きみたいな物だし
いやでも デケエのが二人献立トークって」苦笑。
山本五郎左衛門「何を言う
台所は 立派な男の仕事場だぞ」むっ
彬羽「実際、 庶民は家に居る女が炊事するのが当たり前みたいになってるが
そこそこの武家なんかじゃ 男が厨房担当 。
しかも 家人の安全面を考えて信用が無いと就くことは出来ん 名誉職だ
先入観で物言う物じゃねえぞ」
粋「Σ言われてみれば」はっ
千様「ま、ここに居るのは 家人の健康考えて
献立考えてくれる優しい子達だけどー」のほほーん。
山本五郎左衛門「Σ子って 我をいくつじゃ思っとんだ!?」えええっ
彬羽「俺は一応プロなんだが」おい
山本五郎左衛門「Σいや お前も突っ込め!!」
彬羽「すまん。慣れた」真顔
山本五郎左衛門「Σあああ数少ない常識人だと思ったのに!!」どちくしょおおっ
白「で、薄味の料理だっけ?
醤油かけなきゃいいんじゃ無いのか?」
彬羽「無理やり入ってくるな
確かに使わんで済めば良いが
皆が皆 手前みたいに野生動物な味覚して無いからな」うーん。
山本五郎左衛門「ん? あの魔王、意外と薄味派なのか?」
粋「兄貴、山育ちだから 調味料使うって頭がねえもん」うん。
テオドール「ので、基本ご飯は薄味。
皆さんお好みで 各お皿で味付けが出来る様になっておりますね」
山本五郎左衛門「これだけ人数がおると 各自の好みに合わせるのも大変だろうしな
・・成る程 フサフサだな」ふむ。
白「何のチェックされてるんだ 俺。」
千様「けど、年末ねえ
確かに味濃いの多いしー
此処も何気に高齢者多いし 気になるわねえ」ふむ
彬羽「確かにな
胃に負担がかかりにくく、味が濃くなく、それでいて晴明の様な色々煩い奴が満足しそうな物か
難しいな」うーん。
テオドール「日本食は意外と 塩分濃いめに御座いますからねえ
お漬け物とか」ふむ。
粋「Σえ。何これ皆で献立考える流れ!?」きょろっ
家康「条件追加。
材料のお値段控え目でお願いしまーす。」
ダミアン「すまん。バイト出勤したら飛天殿が 空腹でぶっ倒れておって」ぜーぜー
飛天「あー。おにぎり旨え」もっくもぐっ
彬羽「おい医者
米ばっか食うと脚気になるぞ 。」
飛天「だって旨いんだもん」もぐもぐっ
白「安くて旨くて消化に良い
豆腐とかかな?」豆腐ぷるんっ
山本五郎左衛門「ホント 意外と薄味好みだな」
粋「いや確かに安いけど、調理方法って 冷やっこと湯豆腐くらいしか無くね?」えー。
彬羽「それだ」手ぽんっ
粋「Σえ、どれ!?」ええっ
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
彬羽「で、最後に熱したごま油をだ」
じゅおおおっ。
山本五郎左衛門「Σおお!長ネギの香りが香ばしいっ」おおおおっ!
蒼月「何してんのアレ。」
千様「お豆腐レシピ 100個に挑戦らしいわー。」
蒼月「Σは?100!?」はいいっ?
テオドール「成る程、元が薄味に御座います故
少しの調味料で充分に映えると
あ、練り梅 めちゃ合いまして御座います」おおっ
粋「で、逆に豆の風味を全面に出したり
揚げたり焼いたりで食感を変えれば また別もんに
うわ。カラスすっげええ」サクサクっ
飛天「うわ。揚げたて アツアツサクサクでうっま!
揚げはともかく 豆腐なら健康にも良いよな」へー。
彬羽「だな。 瓦版の年末年始コラムのネタが出来た」ふっ。
家康「瓦版講読者の皆さんが 健康になるねえ」わお。
石燕「ふむ。揚げたのはあっしの胃には辛いっすが
練り梅辺りのは見た目も良くて 普通におもてなしに出せそうっす。
これ、あっしの知り合いの版元から出す気ねえすか?」
彬羽「またか?」
石燕「あっしのこの手の持ち込み企画はハズレねえっすから」どやっ
山本五郎左衛門「ん? あの副官カラス
ひょっとして 人の世では凄い大先生だったりするのか?」
粋「大先生かは知らねえけど
本何冊か売れてて 印税稼いでるぞ。
あ、味噌ネギ油バージョンクセになるっ」はふはふっ
山本五郎左衛門「Σプロどころの話じゃなかった!!」ひえっ
彬羽「いや本業は板前・・Σあ」
白「お前の本業 俺の副官じゃないのか?」あれっ
彬羽「・・表と裏の顔と言うかそのな。」えーと。
石燕「うん。いっすねコレ
色んな方向から 違ったジャンルに豆腐が改造されてるっす。
いけるっすよコレは
本のタイトルは『豆腐百珍』とかいかがっしょ?」ノリノリっ
彬羽「いや 構わんが。
お前 意外とこう言うの好きだな」
石燕「モノ作りは好きっすから」
ダミアン「リーズナブルな豆腐
ありがたいっ!」くうっ
千様「ここにも家人の健康第一の子が居たわねえ」あらあらつっ
家康「ダミアンて ただの清掃バイトじゃなかった?」あれっ?
くろねこ太郎の落書き部屋 [フォレストページ+] 夢小説対応・簡単オシャレな創作サイト作成サービス <サイトトップへ戻る