小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月18日

 

 


地獄太夫「ーーと言う事で
その旦那さん、
どうあってもうちの禿を出して来いとゴネなさりんすので」ため息っ

 

テオドール「あの、 かむろ とは?」

粋「遊郭で姉ちゃん等の下で働いてるちっせえ女の子等の事な。
もちろん店には出ねえよ」

 


テオドール「Σえ!そんな未成年女子を出して来いって事はっ」ひええっ


地獄太夫「しかしあそこは女の国

わちきらのルールに沿えぬお人はお客さんではありんせん。」

白「で、簀巻きにして 川に投げたのか」うわ。

 

地獄太夫「確かに『可能な限りお人と争うな』と主さんには言われてござんす

しかしこれは 遊郭と言う『国』の中の問題
中には中の掟がありんす。よって わちきはそれに従ったのみ」ふふっ


粋「あ、これ始めっから言い負かす気で来てんな」ああうん。

白「えっと、

・・良いんじゃないかな」うん。


千様「あ、負けたわ」あらあらっ

 

 

彬羽「こいつが口喧嘩で地獄太夫に勝てるわきゃ無いからな

今後は可能な限り 穏便に頼む」


地獄太夫「了解致しんした。」にこっ

 

白「ま、いっか
ロリコンは勝手だけど 人に迷惑かけちゃダメだろ」うん。

地獄太夫「そう言うと思いんした。
主さんも可愛がってるお嬢ちゃんが
おや。噂をすれば」

 

一二三「お話終わっただか?
お茶いるだか?」ひょこっ

地獄太夫「おや これは可愛らし。」ほほほっ

彬羽「火傷するなよ。」

 


地獄太夫「あ、そうそう

もしあの変態、どこぞに流れ着いて生きておりんしたら面倒にござんす。

何でも今まであちこちの幼女にちょっかいかけては家の力でもみ消して来た筋金入りのド変態との事にござんす

尚、それで勘当されてヤケ起こしての今度の騒ぎの様にありんすよ。」くるり


粋「Σうっお 遊郭の情報網ぱねえ!!」ひいっ

地獄太夫「わちきとて そんなでなきゃ 大の男担いでぶん投げたり致しんせん。

くれぐれもお嬢さん お気をつけなんし」


千様「担いでぶん投げたのね

川に。」ああうん。

 

 


彬羽「よし一二三
火傷するぞ 手伝おう」すたすたっ


テオドール「あ、保護者が過保護モードに入られまして御座います」

 

 


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座敷わらし「ほう

世の中には稀有な奴がおるものだな」へー。

一二三「んだべ。
家康さんの知り合いの前田さんってのも なかなか凄い幼女マニアだったから 
おら達も気を付けろと言われただよ」うんうんっ

 

 

蒼月「すっごい話してんな
幼女共」うわ。

千様「前田利家さんってそこまで?」ひそっ

家康「奥様当時七歳かそこらだったなあって。」遠い目


小太郎「戦国って凄いなあ」わおんっ

 

 

座敷わらし「成る程 お前と大差無い時にか

前田利家、確か本人は当時きっちり年頃だったはずだが

懐かしいな」ふむ。

粋(この見た目でマジでいくつなんだよ。
座敷わらし) 困惑っ

 


一二三「んだべ。だからか彬羽さんが1人で出掛けちゃ駄目だって言うだ。
けんどおら 秋祭りの子供の集まり生きてえだよ」

 

座敷わらし「しかしカラスは今バイトで送り迎え出来んと。

そして私なら 別にそのまんま子供の中に混ざっても問題ないと」ふむ。

一二三「んだべ
ぶっちゃけ 彬羽さんが来ると皆ビビるだし「でかいからな。」

 

 

粋「ん? お前等2人で行くの?

大丈夫かよ」えー。

座敷わらし「構わん。暇だしな

それよりお前 早く忘れ物取って芝居小屋に行かんとまずいのじゃないか?」


粋「Σあ!しまった!

えっと くれぐれも気を付けろよ!?
地獄の姉ちゃんが川に流した変態 まだ見つかってねえんだからなっ

よし。いてくらっ!」たたっ

 

 

座敷わらし「川に流した変態?」

一二三「えーと

ややこしいから歩きながら話すだよ。」

 

 


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【夕方】

 


家康「と言う事で 一二三ちゃん座敷わらしさんが帰ってきません」顔面蒼白っ

彬羽「」

 

 

粋「Σ俺があそこで引き止めなかったから!!
ちくしょおおおシロっ介錯頼む!!」うおおおっ

 

シロ「落ち着けい。
お前も侍ならば 一二三を無事救出してから腸ぶちまけるが良い

そこで果てても責任放棄の上 ただの自己満足ぞ。」きっぱり。

粋「Σ容赦ねえけど確かに!」はっ

 

 

テオドール「んー あの御二人なら石燕さんの霊視で捜せるで御座いましょうか?

あれ? おや何処に」きょろっ

 


白「良いか 見つけたら一二三の安全第一。

近くに変態が居たらそっちはどうでも良い
血祭りでも何でも好きにしろ」くわっ!

百鬼夜行「Σおおー!!」

 

テオドール「あ。真っ昼間から百鬼夜行の皆さんが」おやまあ

粋「Σ兄上ストップストップ!!

気持ちは解るけど 人と仲良くしよう!!」ひええっ

 


千様「そ、そうよお。
ほら、一二三ちゃん達も 例の変な人につかまってるって決まったわけじゃないしー。」ねっ?

 

 

襖すぱーん!

地獄太夫「主さんおられんすか!?

先ほど来られたお客さん方が 例のあの変態野郎がおかっぱ髪の幼女2人連れて歩いてたと

片方は赤髪のって もしやあのお嬢さ

粋「Σ遊郭の情報網間違いねええ!!」うわああっ!

 

 


シロ「落ちつけ、
今回副官があの状態だ。お前が冷静になるしかないのだぞ」

白「俺がか。難しいな」

シロ「いや、彬羽を良く見ろ。

初●機みたいになっとるだろ
あれ見て尚暴走する気になるか?」な?

 

家康「Σ彬羽 怖い怖い怖い!
Σちょっ 何処行くの!?」ひええっ

粋「Σ壁叩っ壊しながらどっか走ってった!

やべえ!立ちはだかったら殺られる!!」ひええっ

 

 

テオドール「何かアテが有るので御座いましょうか?」

白「暴走してるだけだと思う」

千様「Σあ。冷静になったわ」おおっ

 

 

晴明「おい。うちの若作りの大年増を見なんだか?」ひょこっ

 

家康「Σあ!晴明さん それが大変なんだよっ」

地獄太夫「コレコレこう言う事で」かくかくしかじかっ

 


晴明「ほう
つまり 何処ぞのアホが見た目に騙され 幼女と思い込みかどわかしたと」ほー。

シロ「おお。さすがに冷静だな」

 

晴明「物好きな奴も居たものよのう。

出でよ山本五郎左衛門

盟約に基づき力を示せ!!」

ぼんっ!


山本五郎左衛門「Σえ!?何 ガチ召喚!?」ぎょっ

 

晴明「契約通り 我が命に従え。
さっさとあの年増救出して変態細切れにして来い」

山本五郎左衛門「Σせめて状況説明してくれんか!?」

 


テオドール「あれ? お宅は我が主の式神だったのでは」おや?

山本五郎左衛門「Σえ。あーそれはその


・・副業 的な?」目そらしっ


粋「Σ式神ってかけ持ち出来んの!?」えええっ

 

山本五郎左衛門「我も知らなんだわ。
試しに スケジュールブッキングしたら魔王優先って事でとか契約してみたら意外と行けたと言うか」えーと。


白「別に良いぞ
たまにノリで呼び出してるくらいだし」しれっ

シロ「もう晴明の方を本業して良いのではないか?」

 

 

 

晴明「まどろっこしい。私は先に行くぞ」

山本五郎左衛門「Σえ 何処に!?」

晴明「面倒じゃ着いてこい!
行くぞ犬神」

犬神「わおおおーーんっ!!」どろんっ

 


家康「Σ室内で犬神ちゃんはやめ

Σうおおお!?」


突風ごうっ!

 

 


千様「うわ。乗っかって行っちゃった」あらー。

山本五郎左衛門「Σ本当にいったい何があった!?」パニックっ

シロ「一二三と座敷わらしが変態に拐かされたらしい」


山本五郎左衛門「Σはあ!?お前等それで何でそんな悠長に!?」

 


白「1番怖いのが率先して行ったからな」うん。

粋「むしろ どうブレーキかけようって状態?」


山本五郎左衛門「なして幼女誘拐より 顔色悪くなってんだお前等。」

 

 

 

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【町外れ 某廃屋】

 


坊っちゃん「ーーーんでさ
周りの大人は皆汚い。
それで思ったんだ 人って大人になると どんどん汚れて狡くなってくんだってね」ふふふふっ

 

座敷わらし「まあ。否定は出来んな」しれっ

坊っちゃん「・・君はホントに子供?」困惑っ

 


一二三「えっとだなー。

だからって誘拐しても良いって事にはならねえべ
お兄さん 捕まってお役人にお仕置きされちゃうだよ?」

 

坊っちゃん「んー。大丈夫大丈夫

奴等 僕が簀巻きにされて流されてても助けに来ないくらいだし」ふふっ

座敷わらし「それは単に 気付いてない。
もしくは もう役人にも愛想を尽かされて居るのでは」


坊っちゃん「Σそこは気付けよ!
人流されてんだぞ!命懸けで助けるのが役人の仕事だろ!!」えええっ

 

 

一二三(悪い事してるのに 自分は役人さんには頼るんだか) うーん。

座敷わらし(他の子供に被害が及ぶといかんので 大人しく着いてきたが
コレはなあ。)引。

 

 

坊っちゃん「だから 僕と一緒に此処でずっと暮らそうね?」ねっ

座敷わらし「嫌じゃボケ」きっぱり。

坊っちゃん「Σ君 子供なのにスレてるな!!」ひえっ

 

一二三「あのー、ずっと一緒にって

もし此処でずっと一緒に居たとして
おら達もその内大人になるだよ?
そしたら お兄さんの言う 汚い大人になるだし、何も変わんねえと思うんだども」あのー。

 


坊っちゃん「いや大丈夫。

君達は ずっとそのまま、子供のまんまだから」

一二三「あの、その縄何だべ?」嫌な予感っ

 


座敷わらし「何だ結局そういう事か。

哀れと思わなくも無いので話し相手になってやったが」ため息っ

 

坊っちゃん「Σ君ホントに子供らしくないな!!
察したんなら少しは怖がれよ!!」

座敷わらし「うるさい変態
結局は泣き叫ぶ幼児が好みか つまらん。

閻魔の元で100回程舌を抜かれて来い馬鹿者。」

坊っちゃん「Σ舌何枚有ると思ってんだ!!」


座敷わらし「何だ無いのか?ペラペラペラペラよく喋るんで舌も多いのかと思ったぞ

その癖 幼児は穢れ無き存在?
物を知らぬガキめが 何故そう決めつけられる 気色の悪い」くくくっ

 


坊っちゃん「Σお前本っ当に可愛くない!!
くっそお前から静かにしてやる!」うがあっ


一二三「Σあ!こらっ

アネゴに手出したら許さねえだよ!!」

縄ぶちちっ!

 

坊っちゃん「Σえ゛」

 

座敷わらし「あのな小僧

全く哀れと思わん事も無いから教えてやる

 

か弱い儂等が こげな状況で泣きもせぬのは何故と思う?」

坊っちゃん「Σ微塵もか弱くないよね!?
何この子等 

Σうお!? 風強っ」振り返りっ

 

 

 

ぽっかり。

 

 

坊っちゃん「あの。
此処って 壁無かった?」嫌な予感っ

座敷わらし「たった今 粉微塵になってふっ飛んで行ったわ」

 

坊っちゃん「Σどういう事!?」

 

 


座敷わらし「答えは
さっきの問いと同じじゃ。」

 

彬羽「手前かあああああ」くわっ

坊っちゃん「Σぎゃあああ化け物おおおお!!!」ひえええっ

 

 


一二三「Σ彬羽さん!」ぱああっ

座敷わらし「羽も出しとらんのに 殺気だけで化物全開とは

こいつも大概恐ろしいな」うわー。

 

コマ『センサーに小さい妖気が2つ

やはり御二人でしたか』カタタッ

座敷わらし「成る程。早いと思えばお前か」おおっ

 

 


坊っちゃん「Σだああすんませんすんません!!

違うんです! お嬢ちゃん達とお話ししてただけで 僕は別にやましい事はっ」あわあわっ

一二三「縄で何かしようとしてただどもな。」

坊っちゃん「Σっわーーっ!!!」ひええっ

 

 


彬羽「ほう。 縄な

いったい何をする気だっ


ごうっ!!

 


晴明「おーっと。うっかり
停まりそこねたわ」


どぐしゃっ

犬神「わんっ!」ずざざざっ

 

 


座敷わらし「お。晴明」びっくり

晴明「なんじゃ本当に捕まっておったのか トロい年増よのー」ふんっ


座敷わらし「喧しわ。

ん?お前 烏帽子はどうした?」
晴明「忘れた」

 


一二三(お帽子吹っ飛ぶくらい駆けずり回って捜してたんだな) ああうん。


彬羽「面倒な奴等だな」

一二三「あ。彬羽さん 落ち着いただか?」


彬羽「そりゃアレ見りゃな」

 


坊っちゃん「」ボロ雑巾っ

 

 

座敷わらし「まあ良い
迎えに来たのだし 細かい無礼は気にせんでおこう」にまっ

晴明「とことん可愛げの無い奴じゃの」むかっ

座敷わらし「そこはお互い様じゃ」

 


一二三「なんかいちゃいちゃしてるだ」よじよじっ

彬羽「端から見れば こいつ等も大概だな」うーん。

 

 

 

坊っちゃん「な、なんだよ

結局お前らもそっちじゃないか!子供の癖に汚いっ

なんだよこのロリコン野郎共はああっ!!」うわああっ


彬羽・晴明「Σああ゛!?」

 

 

 


晴明「犬神。

食ってよし」びっ


犬神「わんっ!」

坊っちゃん「Σあ゛ああああああっ!!!」

 

 

 

 

白「あ。思ってるよりマシかも。
まだ形有るぞ」おおっ

粋「Σいや助けねえと 今まさに無くなろうとしてるからっ!」ひええっ

 

テオドール「相手が幼児だろうと何だろうと
双方の愛が無ければ全てアウトに御座いますよ。

ラブアンドピースに御座います」

坊っちゃん「Σ悪魔に愛とか諭され
Σぐえっ!」


白「今回俺もムカついてるからな。」かかとでぐりぐりっ

 


座敷わらし「おお。吸血鬼は変化しとるわ
無表情魔王は 青筋立てとるわ

あ、山本が血相かえて走ってくるな」おおっ

テオドール「愛に御座いますねえ」うんうんっ

 


一二三「本当にご心配おかけしましたべ。」ぺこっ

粋「お前も大概 トシの割に落ち着いてんなあ」

 

 

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