小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月2日

 

 

 

座敷わらし「良いか 晴明は幕府から依頼された 古の何か解らん呪物の鑑定中だ。
くれぐれもちょっかいかけるなよ」しーっ

 

犬神「わんっ!」尻尾ふりふりっ

 

山本五郎左衛門「古の?
んなビビる物でもないだろ
我とて古の魔王 

ん?おい どうした?」おーい。

 

 

晴明「・・これは


まずい。」冷や汗っ

 

 

 


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白「ん?」ぴくっ

粋「どしたの兄貴」

白「何かムズムズす

Σあ」

 

 

ぼむっ!!


山本五郎左衛門「よっしゃ出たあ!!」うおおおっ


テオドール「Σ山本っ!?」ひえっ

山本五郎左衛門「Σ呼び捨て!?」

 

白「あれ? 式神扱いなのにお前の方から出て来れるのか」きょとん。

山本五郎左衛門「年寄りなめんなよ
じゃなく緊急事態だ ちょっと来い!!」ぐいぐいっ


白「へ?何がどうした?」

 


粋「へ?魄哉の部屋の押し入れ?
Σあ。鬼門!?晴明になんか有ったの!?」

山本五郎左衛門「いや実は 我は安倍晴明の所で世話になっとるんだが」

テオドール「Σ前に言ってた住む所ってそれに御座いますか!?」えええっ

 

白「え?晴明の式神じゃないのに 晴明の所にか?」えええ

山本五郎左衛門「珍獣見たら拾うだろとか何とか言われ

いや今は話してる暇がない


百聞より一見!見てみろっ」ていっ

粋「Σなんで俺から!?

うおおお深い深い深いいいい!!!」

鬼門ひゅるるるるっ

 

 

 

 

どしゃっ。

 

 


テオドール「・・生きておりますかね?」うわ。


白「此処深いから俺でも飛び降りないのに

おーい バカラスー」

 

山本五郎左衛門「Σあ」しまった

 

テオドール「どれだけパニックなので御座いますか

だいたい出入り口が押し入れなのですから 普通に此処から出てくればよろしいでしょうに」ほんとにもー。


山本五郎左衛門「いや それがな。」冷や汗っ

 

 


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テオドール「Σ晴明さん宅が謎の結界に覆われている!!」ひえっ

粋「Σうおおおれでもハッキリ見える!」ひえっ

 

彬羽「どれ。」手すっ。

粋「Σあ。ちょっ」

 

 

バチバチバチチイイッ!!!

テオドール・粋「Σっぎゃーっ!!!」ひええっ

 

彬羽「・・・下手に触ると吹っ飛ぶな」手じんじんっ

白「めちゃめちゃ痛かったんだろ。

頑丈だからって無茶するな」あーあ。

 

 

山本五郎左衛門「普通手突っ込む いやいい。
こう言う事でな 晴明達が中に閉じ込められててな。

我も同じく中に居たのだが 普通に脱出は不可能と判断

で、式契約の道を使い 逆流して脱出したと言うか」

白「見た目筋肉なのに 意外と器用だな」へー。

 


粋「器用とかそう言う問題?

つかコレどうすんだよ
閉じ込められてるって何でまた?」

 

山本五郎左衛門「実はな

晴明が幕府から調べろと頼まれたらしい 古のなんちゃらと言うのがあってだ」

彬羽「調べていて暴走か発動させたのか?
あの晴明が?」

 


山本五郎左衛門「あーいや


我が犬神用に おやつの干し肉持って来た流れで なんだそれと覗き込んで
で、背後から巨大犬まっしぐらで 晴明ごと呪具に突っ込み暴走したと言うか」 そのー。

テオドール「思った数倍ほのぼのな日常してたので御座いますね」ああうん。

 


彬羽「で、晴明は?」

山本五郎左衛門「呪いの石板で頭パックリいって 早く魔王でも連れてこい と。」

白「俺来た所でどうにもなんないぞこんなの」えー。

 

粋(そんだけやらかしゃ 常識無視して根性で出て来るよな)ああうん。

 


山本五郎左衛門「えーと。我どうしたらいい?」困惑っ

彬羽「落ち着け。
俺等じゃ無理だ プロを呼ぶべきだ。」

 

テオドール「江戸城に御座いますね
一走り行って参ります!」

 

 

 

間。

 

 

 

魄哉「うわー。また偉い事に」結界見上げっ

 

山本五郎左衛門「Σそうか!こいつも元陰陽師!!」おおっ


粋「ん?じゃあ なんでわざわざ晴明に?

やっぱ晴明って段違いに凄「あ、いえ。僕他に仕事有りますし、面倒臭いんで丸投げしました」しれっ

 

彬羽「事故ると此処まで大事になる物を んな軽いノリでか。」引。

 


魄哉「しかしこれはまた

・・えいっ」羽ぶちっ

ぽいっ


バチィッ!

 

魄哉「あーこれはまた厄介な」

 


白「此処で手突っ込まない辺り やっぱ後先考えてるな」うん。

彬羽「Σ悪かったな!」むかっ

 

 

魄哉「今手を怪我すると 打つ手も無くなりますからねえ

で、呪いの媒体はこの中ですね?」

山本五郎左衛門「打つ手?
あの石盤なら この中で晴明の頭突きで真っ二つだが手が有るのか?」おおっ

 

魄哉「Σえ。真っ二つ!?」ぎょっ

山本五郎左衛門「元からヒビが入って居ただろ?
そこに犬神ごと全力で突っ込んで 晴明の額でガンっ!とこう」

 

白「ん?ひょっとして

晴明が頭突きしたから発動したんじゃないか? この結界」

彬羽「Σそうか!晴明は防御特化
つまりこれは 石盤の呪いと晴明の能力の合わせ技と!!」はっ


粋「Σ混ぜるな危険にも程がある!」ひええっ

 


魄哉「まーた厄介な物を

えー どうやって二つを切り離しますか」うーん。

 

テオドール「私 呪術は得意では御座いませんが
ひょっとしてコレ 呪いの片割れと化してる晴明さんが中から出られないと 延々エネルギー供給されるタイプでは?」

魄哉「ですね。
しかも中からは開けられないと言いますか

自分で自分の最強の結界破るとかって いわゆる矛と盾の話になります。

うわ。どうしますかね」むう。

 


白「お前逆流して 晴明連れて出てこれないのか?」

山本五郎左衛門「我を何だと思ってんだ。

そもそも晴明はお前の式神では無いだろ」

白「あー・・」うーん。

 

 

彬羽「今回ばかりは力押しも出来んしな」ふむ。

魄哉「やめてくださいね
腕が吹っ飛びます」きっぱり

 

 

粋「えっと
術って良く解らないんだけど

数多い方がいい?
大嶽丸と茨木童子も呼んで来ようか?」おろおろっ

魄哉「ですね。三人寄れば文殊の知恵。
お願いします
その間に僕も色々試してみますんで」

粋「おうよ!」たたっ

 

テオドール「えーと。何かお手伝い出来る事は
あ!石燕さんも呼んで参りましょうか!?」

魄哉「お願いしま

Σあ!成る程その手がっ」

 

白「何か思い付いたのか?」おおっ

 

魄哉「はい!これなら行けるかも
つまりは呪いから晴明さんを引き剥がせば良いんです!」


彬羽「呪いの媒体と晴明が近くに有る以上
晴明が生きてる限り無理じゃないのか?

Σはっ!!まさか手前!!」

白「普段いざこざ多いけど 昔馴染みだし本気じゃないと思ってたのに」うわ


魄哉「いえ。僕政務ほっぽらかして わざわざ救助に来てますからね?
え?そんな信用無いんですか?」ええー。

 


白・彬羽(ストレス溜めると何するか解らないしな) うーん。

魄哉「Σすみません!そろそろ否定して下さい!泣きますよ!!」ああもうっ

 

 

 

 

テオドール「あのー石燕さんを連れて来たので御座いますが」えっと。

石燕「えっと
なんで魄哉さん拗ねてんすか?」困惑っ

 


白「年寄りは1度機嫌そこねると面倒なの忘れてた。」むう。


彬羽「すまん。軽い悪ふざけと言うかその
魄哉「どうせ信用おけない偏屈なジジイですよ」けっ。


石燕「いやアンタ等。

座敷わらしさんや犬神さんも一緒に閉じ込められてるんしょが」

山本五郎左衛門「晴明はともかく 動物や子供を助けて貰えんか?」えーと。

 

魄哉「ですね。」しゃきっ

 

白「やっぱ晴明は結構どうでもいいんだな」ああうん。

 

 

 


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大嶽丸「えっと・・?」困惑っ

茨木童子「え。何これ」きょとん。

 

 

魄哉「あ!良い所に!!

はい大嶽君 この図面こっちよろしく!!
茨木君はこっちにこれ」資料はいはいっ


大嶽丸「Σえ!?
図面書くのか!?」

茨木童子「Σ俺ちょっと絵心は!」えええっ

 


石燕「多少線が荒くても 魂さえ入ってりゃそれで良いんす!!」くわっ!

大嶽丸・茨木童子「Σ妖怪絵師 開眼してる!!」ひええっ

 

 

 

白「ん?絵を描いたら晴明切り離せるのか?」へ?

彬羽「狐封じの呪いの亜種らしい。

陰陽師としての晴明を無力化させるのは不可能だからな。
狐側から攻めるらしいが」


テオドール「ストレートじゃ効かないので 色々アレンジ加えて複雑になってる感じに御座いますかねえ」うわー。

 


魄哉「ちいっ!終わる気がしません

誰かアシさん Σあ!蒼月君呼んできて下さい!
あの子なら器用だし術式使えます!!」

粋「いやアシさんて」

 


白「術式は解らないけど 手伝いくらい
彬羽「手前はやめろ。無駄に芸術的な事になる」

 

 

魄哉「・・彬羽君って こう言うのは
彬羽「すまん。そもそも筋肉で物言う派なんで術系無理だ」

 

石燕「あーかすみ目がっ」ううっ

大嶽丸「診療所で栄養剤買ってくるか?」

茨木童子「んー。徹夜になりそうだし 夜食も頼んだ」書き書きっ

山本五郎左衛門「Σあ!それは我が行こう!」

 


彬羽「握り飯でも作るか」ふむ。

白「じゃ。頑張れの旗でも振る
石燕「すんません。イラッとするんで大人しくお家帰って寝て貰えないっすか」

 


粋(なんだろう この締め切り前夜なピリピリ感。)ひええっ

 

 

 

 

 

 

 

 

千様「単純に無効化していいならー
アタシで良くなかったー?」えー。

魄哉「Σはっ!!」

 


千様「晴明さんと術くらべはさすがに無理だけどー
他の何かが干渉してるなら いけたと思うのー」のほほーん。

 

 

粋「姉ちゃん何気に最強能力なの忘れてた」ぜーぜー。

茨木童子「おう。術式も出来ないのに頑張った」ぐったり

粋「根性なら任せろい」ぐてっ

大嶽丸「ベタはみ出してすまんっ!」うううっ

石燕「いやー素人であれなら上出来っすよ

締め切り間に合ったんで結果オーライっす」

蒼月「締め切りどこだよ。」げっそり

 

 


座敷わらし「助かったのは良いが
何がどうなってこうなったんだ?」

晴明「知らん。
あの、それより医者呼んでくれまいか」血ぃだらだらっ


山本五郎左衛門「Σ頭割れてるの忘れてた!!」うおおっ

 

 

 

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