小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月22日

 

 

 


桜島

 


九尾「着いたぞえ だーりん」ふわっ。

白「やっぱ朧車より速いな」よしよし

 

九尾「ほほほ あの様な無骨なのと一緒にされては困るわ あ、もちょいこっちも撫で撫でをっ」こんっ

 

 


魄哉「すみません。モフモフと戯れるのは後にして貰えませんか?」困惑っ

 

白「ごめん。うっかりうっかり

で、ドーンと行きそうなのか?」

魄哉「ここの所の観測データを見る限り ほぼ間違いなく近日ドーンです。」

 


家康「災害待った無しだってのに呑気だなあ」苦笑。

 

白「ホントだ 山から煙出てるな」

桜島もくもくっ

彬羽「いや桜島はああやって噴煙出してるのが通常運転だ。

問題は桜島じゃなくてだな。」

 


酒呑童子「どうよ?」

茨木童子「あー駄目だこりゃ
地中の熱が酷すぎて 草も枯れてるなこりゃ」

 

九尾(わざわざ大江山から出てきたのか。
こやつ等大概協力的よの) こんっ

 

魄哉「火山の下 マグマってのは結構近隣の山のと繋がってるんですよ
ここの所の桜島の噴煙の量から見て こりゃ他の火山が逝きそうだと報告受けて来たんですが」うーん。

 

茨木童子「ほぼそれで間違いなしだな。」うん

 

家康「そう言う事で 地のエネルギー つまり地脈の力を吸い上げて貰いたいんだけど
お前出来るでしょ?」

白「出来るけど それやったらしばらく力余って仕方無いぞ
何なら近くに居る奴うっかり焼き尽くすぞ」真顔っ

 


魄哉「彬羽君とスパーリングでもして発散出来ません?」

彬羽「Σ俺にくたばれってか!?」ええっ

 

 

家康「あ。彬羽でもキツい?
じゃあの人は?ほら 最近呼び出し可能にした古の魔王さん

昔の強い人なら耐えられんじゃない?」

白「今完全体じゃないけど

ま、いっか」


ぼむっ!!

 


山本五郎左衛門「Σお前頻繁に呼ばないから安心しろとか言ってなかったか!?」えええっ

 


魄哉「あ。ご飯中でしたか すみませんねえ
食後の運動 死ぬ気でお願いします。」

山本五郎左衛門「Σどういう事だ!?」えええっ

 

 

酒呑童子「え?誰だアレ」きょとんっ

彬羽「この前の雷で封印の祠が壊れてな

古の魔人 山本五郎左衛門だ。」

 

茨木童子「え? それってお宅の祖父さんが108つに千切って封印してたアレ?」

白「忘れてた。」手ぽんっ


山本五郎左衛門「Σあれお前の爺さんかっ!」こめかみに青筋びきっ

 

 

酒呑童子「あー そんで何かで半端に復活して お前等が封印し直したんだっけ?
ん? 封印しなおしたのがまた復活したのかよ?」あれっ?

 

彬羽「いやあの時封印が解けたのは ごく1部がまとまって形を持っただけでな。
結局それも コイツが殴り倒して、晴明がバラして封印したんで 
今動いてる体は全体の今5分の1程だな。」


酒呑童子「爺孫揃ってどんだけバラバラにしてんだよ」うわー。

 


白・山本五郎左衛門「「Σあれ。お前か。」」はっ

 


家康「なんで双方そんな衝撃的なの覚えてないの?」ええー。

 

山本五郎左衛門「我はこれが体のメインだからな
他のはなんかこう 分身?的な?」えーと。


魄哉「五つに裂く時 中身偏っちゃったんですねえ」おやまあ。

酒呑童子「この坊主 真顔で言う事怖えよ。」引。

 


挿音「あのよー。やるならちゃっちゃとやってくんねえかな?

バカ話してて間に合わねえでドーンと噴火とか 全員切腹しても足んねえぞ
オラどうすんだよ。」ああんっ?

家康「Σ確かに!」ひえっ


酒呑童子「え。俺等も腹切るの?」

挿音「人間の世に連帯責任ってのがあんだよ」

山本五郎左衛門「おい。我は勝手に呼び出されただけだぞ
そこまで巻き込まれなきゃならんのか?」

 

 

白「じゃ。ちゃっちゃとやるか


お前等 蒸発するなよ」くわっ


九尾「Σうおおだーりん たんまたんま!!いきなり過ぎるっ」

魄哉「Σ総員 待避です!!」ひええっ

 

 


間。

 

 

 


白「血管切れそうだな。」むう。


火花ばちばちばちばちっ!!

 

 

酒呑童子「うわ。凄え紋様浮き出てら」ひえー。

 

九尾「結界大丈夫かの?」

魄哉「どうにか 
晴明さん呼んどくべきでした。」ちいっ


彬羽「お前等は避難してた方が良く無いか?」

 

家康「いやー。危ない真似して貰ってるのに 将軍逃げちゃ駄目でしょ?」

挿音「つか トチったらどうせ此処等まとめたドーンだろ?
何処に居ても大差ねえわ

ヤベえなら可能な限り農民共の避難誘導しなきゃなんねえしよ」キセルぷはーっ

 


山本五郎左衛門「待避と言いながら 誰も逃げんのか。」ええー

 

 

挿音「まあ。俺は普段からこの腐れ魔王と 同じ所で居候してるしよ。
庭に爆薬庫がある様なもんよ 今更だ今更。」

家康「うん。キセルふかしながら言うと破壊力増すね」ああうん。

 

 

酒呑童子「俺は慣れたな。
なんだかんだ大事な所はトチらねえ奴だしよ」わははっ

山本五郎左衛門「よくあんなの信用できるな
めちゃ性格悪いぞ「そこは否定しねえな。」うん。

 

 

茨木童子「ん?ちょっと待て。

今 魔王と副官はもちろん 将軍とその軍師、
でもって江戸の護りの要が此処に居るんだよな?」

家康「へ? 

あー 言われてみればそうだね」ふむ。

 

 

茨木童子「俺が幕府に不満持ってる不穏分子なら
今 もぬけの殻の江戸に攻め込むけど その辺大丈夫なのか? 」真顔っ

魄哉「君 意外と人間の心配もしてくれるんですね」おやまあ。

茨木童子「Σいや おやまあじゃなくて!
お前等徳川に倒れられると俺等にも色々問題有るんだけど!?」

 

 

九尾「問題?」こんっ

 

酒呑童子「あーなんか あの魔王が妖怪と人間共存派だろ?
で、今そこそこ上手く行ってるのって 
あいつ等が徳川の上層部と仲良いからだからで、上が代わったら妖怪の立場つか 下手すりゃ存亡かかってくるかもかなんか心配してたなあいつ。」えーと。

 

茨木童子「Σそこ!本人達前にベラベラ喋らない!!」

 


酒呑童子「ん?これ駄目なのかよ
ならダミアンに口止めしとけよ。
めちゃ愚痴ってたんだろ?筒抜けだっつの」えー。

 

 

九尾「鬼の癖に 繊細な奴よのー」こんっ

彬羽「このアホも妖怪側にメリットが有るから 人間を敵に回すなと言ってんだが
その辺は信用されてないのか」

 

火花ばちばちっ

白「・・・。」ジト目っ

 

 

山本五郎左衛門「おい。今イラつかせん方が良いんじゃないか?」冷や汗っ

 

 


白「細かい事は置いといて

江戸城の方は問題ない」ばちばちっ


茨木童子「へ?」


魄哉「ですね。僕らも考えなかったわけではないんです」にっこり。

酒呑童子「と、言うと
他の奴等に任せて来たとか? 

あいつ等じゃいまいち頼りねえなあ」うーん。

 


白「大丈夫だ。絶対問題ない」

 

 


ーーーーーーーーー

 

 


【江戸近郊 某関所】

 


侍A「良し この関所は 拙者中村忠之助が

 Σぐほあっ!?」


粋「落ちんのは手前だ。」

 

 

べしゃっ!

 

侍B「Σ中村さーん!!」ひええっ

侍C「Σ酷え!名乗りの最中に顔面キックとか それでもサムライ

粋「俺侍じゃねえもん。」けっ。

 


テオドール「煙と何とかは高い所で名乗りを上げたがる物に御座いますねえ

何の為の関所と思って居るのやら」

上から油とぷとぷとぷっ


侍D「Σあああ ヌルヌルで石垣が登れないっ!!」ひええっ

 

 

テオドール「で、これ そこのたいまつ放り込んで良いと思います?」

侍軍団「Σ!!!!」

 


粋「さすがに関所も燃えんじゃね?
やめとけよ」えー。

 

侍B「Σそう言う問題か!?」えええっ

テオドール「そう言う問題に御座います。
まさか火だるまになる覚悟も無く 戦をしかけて来ているわけでは御座いませんよね?」はあ?

 

 


徳川警備A「あの 天海様から派遣されたあの2人って」ドン引きっ

徳川警備B「逆らうな。
てか早く避難しろって言われてるだろ」ほらほらっ

徳川警備C「しかし テロリスト共がこれだけ退去してるってのに 逃げろって
どんな策が有るってんだ。」うーん。

 

徳川警備B「フェイントかけて 油断した所で油に火とか?」

徳川警備A「Σありえる!逃げろおおおーーっ!!」うわああっ

 

 


テオドール「やっと皆様逃げた様に御座いますね」やれやれっ

粋「よっしゃ

じゃあ 遠慮無く行くぞコラァ!!」炎ぼぼっ


侍軍団「Σやっぱ火いいいっ!!」ひいっ

 

粋「出来るだけ油にゃ引火しない様にすっけど
万一やっちゃっても全部お前等のせいな!」ぼぼっ

 

テオドール「相変わらず甘い御方で。
遊びで無いのですから確実に息の根止めるくらいの心構えで御座いませんと」番傘置きっ


粋「ん?お前 日避け良いの?」

テオドール「必要御座いません」

 

 

侍C「Σうお?何だ急に暗くっ」きょろっ

侍D「雲? Σいや違う!」はっ

 

 

空1面コウモリの群れびっしりバサバサっ


テオドール「人間の争い等どうでも良う御座いますが

我が主に幻滅されるくらいなら心臓に杭打たれた方がマシに御座います故 
フルで行かせて頂きます!!」くわっ

 

粋「お前 血液アンプル開けてないのに もう目がブースト状態じゃね?」炎ぼぼぼぼぼぼっ

 

 

 

侍E「ななな何なんだお前等はっ!」ひえええっ

 

粋・テオドール「魔王の下僕。」

 

 

 


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白「真面目に頼み込んだら あいつ等かなり頑張ってくれるから問題無しだ。」しれっ

 

彬羽「こいつの昼の顔は役者だからな。

下僕2人騙くらかすくらいお手の物って奴だ」


白「今回ちょっとオーバーに お前等にしか頼めないしたし。」うん。

山本五郎左衛門「うっわ。とことん性格悪っ」

 

 

 

白「良し。吸い付くした

じゃ 発散するか」拳ぱしっ!


魄哉「あ、多少無茶しても大丈夫ですよー
晴明さん着いたんで 外に被害漏れない様に出来ます」

晴明「任せよ。

しかし、地形変わるまではやるでないぞ」扇子ぱったぱたっ

 

 


彬羽「すまん。俺もまだ死にたくないんでな」真顔。

山本五郎左衛門「Σ魔王周り清々しい程まともな奴が居ねえ!!」どちくしょおおおっ!

 

 

 

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