小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月18日

 

 

 

晴明「お前には
想像力が足りん」むっすー。

 


土御門 泰澄「Σえ」

晴明「見本通り 教科書通りの事のみ出来てもなあ。
陰陽道は 基本は暗記と理解であるが

その先は それらを全て抑えた上での発想力が物を言うのだ」

 

 


座敷童子「シゴかれておるな。」こそっ

山本五郎左衛門「晴明から見りゃ 大概の陰陽師はそりゃ凡人だろうがなあ」うーん。

犬神「おんっ!」しっぽぱたぱたっ

 


晴明「べそをかくな
私に指導を頼んだのはお前であろう。
優しく 耳触りの良い事だけ言って貰いたいなら 夜の店にでも行ってこい」しれっ

土御門 泰澄「Σすみません!私未成年なんですけど!!」

 

晴明「気にするな
ほんの数百年前には 七歳そこらで輿入れとか有ったぞ」しれっ

土御門 泰澄「Σ当時でもドン引きされ 前田さん家でしょうそれ!!」

 

 

 

座敷童子「お前は孫に何教え込んどるんだ。」

晴明「Σおまっ 家主の横っ面に蹴り入れおったな!」えええっ

座敷童子「黙れ 幼女のドロップキックだぞ。ご褒美と思え

枯れきっとるのにちょいちょい爛れた価値観垂れ流すでないわ 餓鬼の教育に悪い」ぎりぎりぎりっ


山本五郎左衛門「孫の前で 爺さん蹴り倒して締め上げてる方が 教育に悪くねえ?」なあ。

 

 

土御門 泰澄「あのこれ 私のせい?」ううっ

犬神「わんっ。」頭にお手ぽすっ


土御門 泰澄「うう。ありがとうっ」どよよーん。

山本五郎左衛門(いやそれ 目下に見られてんぞ。)うわ

 

 

 

ーーーーーーー

 


土御門 泰澄「と言う事で
此方で想像力を鍛えて来いと言われました」机に突っ伏しずーん。

 

蒼月「まーた押し付けられたよ」

 


茨木童子陰陽道ねえ、

自分のを組めって事は 基本は出来てるって認められたって事でも有るんだけどな」ひょこっ。

泰澄「Σそうなんですか?」ええっ


茨木童子「そりゃそうだろ
基本も出来てないヒヨコに 何でも良いからやってみろとか 
その道のプロならどれだけ危険か解ってるだろうし」

泰澄「Σ言われてみればっ

さすが茨木さんっ 」おおおおっ

 

千様「鬼が見習い陰陽師陰陽道語るって なかなかシュールねえ」あら。

家康「茨木童子は優しいから」うん。

 


茨木童子(孫に敵視されたら 晴明を敵に回すって事だし。

鬼族の為にも 全力で敵じゃないアピールしておこう) ふっ。

 

彬羽「苦労してるな」察し。

白「?」

 

 

与一「あの晴明に教えを乞えるのも かなり幸運ではあるが、

コイツの場合、目標が大き過ぎて気の毒だな」うーん。

 

石燕「そう言うもんっすか?」

与一「えーと。私がどんなに弓の腕を磨こうとも

巨石を 矢の1本で砕くのは難しい  的な?」


蒼月「解るような解らないような 微妙な例えだね」

与一「Σえ」


シロ「意外と 木刀1本でも砕けるぞ
なら、弓矢でも行けよう」

与一「Σいやいやいや どう考えても無理だろ!」えええっ

 

彬羽「理論上は 全ての中心を
一点のブレもなく貫けば 爆発するように砕く事も可能 か?」ボソッ

与一「ちょっと裏山に行ってくる」

 

千様「春一番に飛ばされないでねー」手ふりふりっ

 

 

白「真ん中砕くって。
相当屋が頑丈じゃないと難しいよな?」

シロ「一点のブレもなければ 強度は増すであろう」

テオドール「物事には限度が有るのでは?」えー。

 


石燕「ふむ。体育会系は大変っすねえ

んで、 想像力の話っしたっけ?」

茨木童子「あ、そうか
アンタは妖怪絵師」おおっ

 

泰澄「妄想力って どうしたらパワーアップするんですか!」がしっ

石燕「Σ妄想なら 年齢的に絶対お宅のが上っしょが!
人を何だと思ってんすか!!」


泰澄「え? でも浮世絵師って
大概副業で 春画とか描いてるって
石燕「Σいや別に特殊な層向けの描いてんじゃねえっすから!

なんでこの年頃って いらん事は知ってんすか!!」

 


彬羽「石燕は確かにマニアックな妖怪絵ばかり描いてニヤニヤしてる変態だが
健全な物しか描かん。

そこは誤解してやるな」

泰澄「Σえ。そうなんですか!?

うわ すみません」ひえっ

 


白「健全って何だろうな」お茶ずずーっ

テオドール「確かに良く 紙に向かって ククク笑いされておりますねえ」ふむ。

 

 

石燕「要は楽しみゃ良いんす。
そしたら 頭それでいっぱいになって なんぼでも想像出来るっすから

変な意味でな趣味を追及すりゃいいんすよ」襖ぴしゃん!


蒼月「あ。いいトシして拗ねた」

 

泰澄「Σほんっと失礼しました!!」ひええっ

 

 


茨木童子「でも ちゃんとアドバイスはしてってくれるんだな」

 

千様「石燕さん 何だかんだで晴明さんは信用してるのものー。

もう少し前に会ってたら お師匠さんと呼んでたかもって話だしー」

泰澄「Σえ?」

 

蒼月「ん?

じゃあ あの狐陰陽師陰陽道知識教え込まれた俺って
アンタの兄弟子?」どやっ。

泰澄「Σええええ!?」

 


粋「蒼月 お前確か1回で逃げ出したよな」ジト目っ

蒼月「堅苦しいの嫌いなんだもん」真顔っ

 

泰澄「え?あ、あの

晴明様は 身内でもない限り めんどいからと人に指示などしないと言う話しでっ

え? つまりその


妄想力凄いんですか?」

蒼月「愚問だね。」ふっ

 

 

彬羽「それ以上喋るな 歩く18禁。
絞るぞ」

蒼月「Σうおお雑巾みたいにされる!」ひいっ

 

 

泰澄「やはり 妄想力、いや想像力の有る人程 有能と」おおおっ


テオドール「あー。
あのお2人がそっち向きなら
それこそ 教科書どおりの良い子には 難しいやもしれませんね」

粋「2人共大概 自分勝手だしなあ」うん。

 


襖すっ。


千様「ん?」


御札すっ。

 


ぱたんっ。

 


千様「何か解んないけど
多分特訓に使える御札

拗ねた石燕さんが作ってくれたわよー?」

泰澄「Σえ゛」

 

家康「石燕ちゃん。なんだかんだで優しいよね」おおっ

白「蒼月と同じ扱いが嫌だったんだと思う」

蒼月「そこまで?」えー。

 

 

粋「で、コレ何に使うの?
説明無いと危なくね?」

茨木童子「この手のは 書いてる文字の組み合わせで術式決まるから

あー。これは」ふむふむっ

 

泰澄「あの、茨木童子さんも ひょっとして」

 

白「あ。兄弟子だ そういや」

泰澄「Σ何気にめちゃめちゃ兄弟子居るんですけど!!」えええっ 

 

茨木童子「いや俺も1回か2回だし
そもそもキッチリ手解き受けたのって 」えーと。

泰澄「Σひょっとして 他にもおられるんですか!?」

 

 

一同(今、実質この国動かしてる奴です。
とか言ったら 更に萎縮しそうだなあ。)うん

 

泰澄「なんで皆さん 一気に目を反らすんですか」

 

 

テオドール「えーと。その方でしたら ド偉い出世されたなー?と。」

泰澄「Σおおっ!さすが晴明様のお弟子様は違いますっ
私も1度お会いしたい!」

 

 

千様「さっき お菓子貰ってたわよ
とは言って良いのかしら?」ひそっ

家康「んー。天海がこの子には身分バレしたくないみたいだし 下手にヒント与えるのはねえ」

蒼月「人外バレしてる時点で今更だろ」えー。

 

 

白「で、結局何なんだ
石燕のフダ。」

 

茨木童子「あ、忘れてた。

これは イメージを具現化させる奴だな。
ほら、あの絵描き 自分のを絵を具現化させられるだろ?
アレの簡易版みたいのじゃないかな」

粋「Σえ。そんなん出来るなら 毛有毛現の筆要らねえじゃねえかよ!!」


茨木童子「フダを見る限り あそこまで具体的に具現化は無理だろ。

せいぜいそれっぽい形を見せるくらい?」

家康「よくそこまで読み取れるねえ」ほー。

 

 


蒼月「成る程 触れなくてもこの際

えーと。色っぽいお姉さ

 

スパーン!!

 


シロ「Σお前はそう言う破廉恥な事しか思い付けんのか!!」うがあっ

蒼月「Σオスならまずやるべきだろ!
つか 竹刀でフルスイングで殴ったな!目ん玉飛び出るかと思っただろ!!」あだだっ

 

 

彬羽「確かに 視覚で確認出来れば
イメージも拡がりやすいかもしれんな」ガン無視っ

泰澄「あの、イメージとは
具体的に 何を?」

 

茨木童子「俺は術式使う時は 意識を周りの草木と一体感させて「すみません それ 植物と同化してる茨木さんでないと無理だと思います。」

 


千様「とりあえずー。
好きな物を適当に思い浮かべれば良いんじゃない?

陰陽道そのものじゃなく
想像力の訓練でしょー?」のほほーん。


彬羽「だな。
聞く限り イメージを膨らませる癖をつければ良いって話だろ」

泰澄「ええー
何でもと言われると。


えっと。この手のは 顔の前でこうやって構えて、
うわ。何をイメージしよ」緊張っ

 

 

小太郎「誰かああっ!!急に暖かくなったから
石段が毛虫まみれになってて
踏んだっ!肉球痛いいいー!!」ぎゃいんぎゃいんっ!


ぼんっ。

泰澄「Σあっ」

 

毛虫ワッサー。


一同「Σぎゃあああああ!!」

 

 

 

家康「Σぎゃー!毛虫嫌いっ」ひいいっ

白「あ 大丈夫だ。
イメージだから触れないし、刺されないぞ」ほら

千様「Σそんでも嫌な物はいやーーー!」ひええっ

 

彬羽「Σ何か他の事を考えろ!
何でも良いから!!」

泰澄「え、えっと」おろおろっ

 

粋「Σダメだ! 急に考えろっつったら この手の奴はパニック起こす!」くっ!

蒼月「ちいっ!緊急自体だから良いよね!」

 


粋「泰澄!『ドライアイの 一つ目小僧!!』」
蒼月「『ボンキュッボン! セクシーポーズで誘ってくるエッロいお姉さん!!』」

 

 

粋・蒼月「・・え?」顔見合せっ

 

 

 

ぽんっ。

 

 


千様「すんごい ナイスバディな一つ目小僧ね」うわ。

家康「うわ。セクシー」引。

 


テオドール「なんで混ぜたんで御座いますか」

泰澄「咄嗟過ぎて混ざっちゃいました。」うわー

 


白「てか何だ
ドライアイの一つ目小僧って。」

粋「どんなだよ!ってなったら 想像しやすいかなーって」

 

彬羽「むしろ想像しにくいだろ。

どの辺がドライアイ・・
偉くまばたきしてるな。」ああうん。

 


蒼月「うーん。」じろじろ

シロ「まさか。ギリ行けるとか思っとらんだろな?」引。

 


茨木童子「とりあえず 虫のイメージから切り替わったし良いだろ

正直毛虫は 葉っぱ食われるから辛いっ!」くうっ

粋「お前 価値観までもう植物なんだな。」わお。

 


家康「えーと。危険だから
その御札での練習は1人の時にやろうね?

 

とりあえず この子凝視しとこう。
そして 御札そっと床に置いて
余計な事考えないでねー?」はいはいっ

泰澄「すみません。結構キツいんですが。」

 

セクシー1つ目小僧「・・・。」ちらっ。

 

テオドール「あ。凝視したくなる様 頑張られておりますね。」

粋(泰澄 有る意味凄えな)ひええっ

 

 

小太郎「で、何が起きてるんだ?これ」わんっ

シロ「今下手に説明して 想像力を刺激するのも怖いので 後でな。」毛虫の毛抜き抜きっ

小太郎「へ?」わおんっ

 

 

 

どろんっ!

 

与一「おい!石燕っ

お前 モデルが欲しいと言って居たな
ほら 裏山ででっかい 女郎蜘蛛見付けたぞ!
これなら妖怪絵のモデルにもなるんじゃないのか!!」ほらほらっ


蒼月「Σややこしい時にややこしい物持ってくんな!アホ幽霊!!」しっしっ

 

与一「へ?」きょとん。

千様「Σ手掴みやめてええ!!」ひええっ

 


泰澄「蜘蛛    の妖怪絵?」

彬羽「Σしまった」 はっ

 

 

 

 

 

コマ『何事ですかコレ』カタタッ

小太郎「かっ怪奇 女郎蜘蛛絵巻?」あわあわっ


粋「Σ陰陽師イメージの妖怪くっそ怖ええええっ!!!」ひええっ

テオドール「ガワのみと解っていても Σだああこっち来るなあああ!!」灰ざらあっ

 


白「お前 咄嗟によくこんなの想像出来たな」見上げっ

泰澄「へっぽこな分、習い所では 教科書と睨めっ子ばかりしていたもので」うわー。

茨木童子陰陽師の教科書って 挿し絵凝ってんだなあ」感心っ

 

 

白「で、どうしよ。
フダ捨てれば消えるんだっけ?」

泰澄「多分。しかし石燕さんの作品ですし

ある程度の封印は要るかも?」

蒼月「あのモヤシ マジで化物だな」うわ。

 


魄哉「ただいまー」玄関がららっ

家康「Σあああ天海!
今ちょっとややこしい事になってるから

 


魄哉「うわ。何ですかコレ

急急如律令。」印びびっ!


ぼむっ!!

 

 

小太郎「Σお。消えた!!」おおおっ

コマ『パピーさすがっ!』カタタッ


魄哉「いえ、今のは 千様の能力無効化でも余裕で消せたかと」

千様「Σあ」うっかり

 

 

 

泰澄「魄哉さん凄いです!!
まるで晴明様のようなっ」キラキラっ

魄哉「Σはい!?」ぎくっ

 

 


白「結局 兄弟子最強って話か?」

彬羽「あいつは兄弟子じゃなくても 最強だろ。」

 

テオドール「あのー。こっちも出来たら 処理お願いしたいので御座いますが」


セクシー1つ目「・・。」じっ

魄哉「Σうおお!なんですかコレ!」ひいっ

 


家康「あ、こっちのがダメージでかいんだね」


魄哉「蒼月君!君また女の子を連れ込んで
蒼月「Σ今回だけは絶対ちがーう!!!」

 

 

 

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