小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月11日

 

 


家康「えーと。どれだろ」がさごそっ

千様「あらー?殿 何してるの?

勝手に部屋漁ったら怒られるわよー?」


家康「ちゃんと部屋主の許可 って言うか 天海に頼まれて捜してるんだよ

んー。この辺って言ってたけどなあ」

 

引き出しひっくり返しざざーっ


千様(よく 足袋片方だけ無くして騒いでるのも納得だわー。)あーあ

 

 

家康「あー 見つかんないなあ
私、捜し物するの苦手なんだよねえ」とほほっ

千様「多分 普通は片付けながら捜すからだと思うのー」


部屋の中ごっちゃり。

 


家康「けど、急ぎでって言われてるしなあ

小太郎辺りにも手伝って貰 ん?」


晴明「なんじゃこりゃ
居間に蛇小僧しかおらんと思ったら」うわ。

 

家康「人手ゲッツ。」がしっ

晴明「は?」

 

 

家康「ちょっと捜し物しててさあ

いや そもそも私素人だから 術式カンペとか出てきても それで合ってるかも解らないんだよねー

いや、専門家が居て良かった良かった」へらっ


千様「待って。

カンペが要るレベルの術式をなる早でって 何が起きてんの?」

家康「世の中知らない方が良い事もあるよ」のほほーん。

 

晴明「そんな気したわ」ふっ

千様「Σあっ、家に皆居ないのそのせい!?

え。ちょっと ホントに何が起きてんの!?」ひええっ

 

 

間。

 

 

粋「いやー びっくりしたよなあ
いきなり西洋からの知らせ来てさあ」

テオドール「まさか 古の勇者一行に封じられし 邪神の入った壺が輸入されるとはっ」くうっ

彬羽「何でもかんでも商業利用するのはどうにかして欲しい物だ」


家康「ごめんねえ。
正規のルートなら 関所に晴明さんの御札が貼ってるから そこで阻止出来るんだけどね。」うーん。


シロ「密輸入品はどうしようも無いな。

しかし 思わぬ所で 思わぬ者が活躍しようとは。」

 

千様「邪神だろうが何だろうが アタシが能力無効化しちゃえばただのオッサンなのよ!」おほほほほほっ

 

粋「うん。大概こっええ所に引きずり出してごめんな姉ちゃん」あーあ。

白「だから俺がやるって言ったのに」むう。


彬羽「手前みたいなのと あんなのが正面からぶつかってみろ
それこそ国が滅ぶだろ。」

 


シロ「龍脈と直結しとる奴が 加減出来んと言うのも恐ろしい話よな」うーん。

家康「だねえ
万一この子の理性が飛んだら 地盤から吹っ飛んじゃうからね この国。

晴明さん、その辺ってどうにかなんな


晴明さん?」あれっ?

 

 

 

晴明「帰る」ぷいっ


家康「Σへ!?
あ。えーと 無理やり捜し物手伝わせてごめんね?」あたふたっ

 


すたすたっ


粋「へ? 何?」

彬羽「俺に聞かれてもな」困惑っ


テオドール「神経痛でも痛かったのでは?」

千様「そこまでお年寄りじゃないと思うわよー?」えー。

 

 

 

魄哉「たっだいまー

あれ? 今の晴明さんですか?」おや。

 

小太郎「お帰りお疲れお疲れっ

何でか知らないけど 凄い機嫌悪かったんだ」尻尾ぶんぶんっ

 

挿音「はあ? なんだよ殿 また何かやらかしたのかよ?」キセルすっぱー

家康「Σやっぱ問答無用で私なの!?」えええっ

 


魄哉「何でしょうかねえ?

狐もトシ取ると気難しくなるんで面倒ですねえ」

シロ「お前な
仮にも陰陽道の師を相手にそこまで言うか」引。

 

魄哉「陰陽道では確かに師と弟子では有りますが

今現在この家僕の家なんで何言っても

てか 実質、この国僕の物ですし」真顔っ

 

 


家康「まあねー。
天海で持ってるもんね この国」へらっ

挿音「アンタは少し反論する所だろ」おい。

 

 


石燕「ん? 
あ、ひょっとして晴明さんの不機嫌の理由って」あれっ

与一「Σ成る程! さっきの捜し物か!」はっ

 

蒼月「ん? 捜してたのって ただの陰陽道の図解でしょ

そこの化物2匹、以心伝心してないで説明してよ。」

 


魄哉「え?あのひょっとして殿

あれ 晴明さんに見せたんですか?」

家康「へ? 見せたって言うか一緒に捜して貰ったけど?」


魄哉「Σげ!」

 

白「なんだ?なんか見せちゃまずい物だったのか?」

 

魄哉「まずいと言いますか
うっわ。 変な所デリケートなんですよね あの人」あちゃー

テオドール「話が全く見えないので御座いますが
え?デリケート? あの晴明さんが?」えええっ

 


石燕「あくまであっしの推測っすが。

これかなり古いもんっすよね?
図解なんで解るちゃ解るんすが、文字や言葉使い的に平安時代のもんじゃないかと。」

 

彬羽「ん?つまり 晴明が1番暴れていた時代の

Σあ」 

 


粋「え?何がまずいの?」ひそっ

与一「私が言って良いものか」うーん。

 


白「あ。そう言う事か。」手ぽんっ

魄哉「さすがの察し。

ちょっと 今回の御礼持って行ってきます」やれやれっ

 


粋「Σえ!?皆どんどん『あーはいはい』って顔になってってるけど マジで何!?」

コマ『私も察しました』筆談っ

粋「Σうそおおお!!」

 

テオドール「え? あの、私も皆目見当が」えーと。


家康「若い子にはわかんないかもしれない」察し。

シロ「すまん。察した」

 

粋「Σガキでも解る事なの!?」えええっ

白「シロは変な所苦労してるし」うん。

 

千様「ホント 思ったよりデリケートなのねえ 晴明さん。」しみじみっ

 

 

ーーーーーーーー

 

【結界内 晴明の家】

 


晴明「知らんぞ。
人間なんぞと仲良くしても 奴等とっとと先にポックリ逝きおるぞ」ふんっ


魄哉「はいはいはい。

昔の物見て 全盛期てか 本物の方の『源博雅』さんの事を思い出したんですね」

 

晴明「ちっとは歯に衣着せんかい くそジジイめ」

魄哉「古狐に言われたくありません

てか年長者を敬え 小僧。」ふんっ

晴明「Σお前年々態度でかくなっていっとりゃせんか!?」


魄哉「くそジジイですから。」どやっ

 

 

 


山本五郎左衛門「おい、博雅ってのは誰だ?」ひそっ

座敷わらし「晴明が話したがらんので 当時の噂でしか知らんがな。

平安の頃 晴明と組んで都で暴れておった人間だ。
いわゆる相棒と言う奴だな」

 

山本五郎左衛門「Σそんなのが居たのか!?」えええっ

 


座敷わらし「だな。
何でも帝の親戚の癖にアホかと言うくらいの熱血漢でな。
呪い渦巻く都を護るべく 晴明を引きずり回しておったのだが

それを良く思わぬ奴等にサックリ暗殺されたらしい」

山本五郎左衛門「Σえ」

 

座敷わらし「魔は祓えても 唯一の友の危機に気付けなんだ

晴明にとっては青春時代の苦すぎる思い出だろうな。」やれやれっ

 

 

魄哉「で、1人で居る事に慣れなかったらしく。
博雅さんの影武者って事で 人の世に引きずり込まれたのが僕なんですがね」

山本五郎左衛門「Σうお。聞こえておった!」びくっ


魄哉「ジジイは地獄耳なんです。

しかし 物ごっつい人選ミスですよねえ

何故に御人好しの熱血漢の代わりに 
こんな捻たクソジジイをスカウトしたんだか」あっはっは。

 

 

座敷わらし「御主が 新婚ホヤホヤで嫁御亡くして 海の外まで何百年も放浪し

荒みきって 構って欲しそうに人里近くで暮らしとったので見かねたと聞いているが?」


魄哉「Σアンタ 人の事は何ベラベラくっ喋ってんですか!!」しゃああっ!

晴明「尾羽出とるぞ 落ち着けジジイ」

魄哉「あんたに言われたかないですよ! 性悪ジジイ!!」

 

 

山本五郎左衛門「え、えーと。そう喧嘩するでない

そうだ。確か貰い物の菓子が」えーと。


座敷わらし「うむ。
良いトシこいてぎゃーぎゃー煩いぞ
落ち着け 高齢者共」

晴明「年増に言われたかな「犬神 食って良いぞ。」


犬神「わんっ!」ばくんっ!

晴明「Σもがー!!!」じたばたっ


山本五郎左衛門「Σこら犬神 家主を食うな!!
ほれ 干し肉干し肉っ」とーとととっ

 

 

 

魄哉「・・・

なんか 僕、気を遣う必要無かったみたいなんで帰りますね」

 

座敷わらし「ん そうか?

何で笑っとんのだ?」あれっ

魄哉「いえ別に」くっくっく。

 

 

 

 

白「昔のアレコレは忘れられなくても
生きてれば また誰なりと会う物だしな」

テオドール「さすがは我が主
何と言う前向きなっ

Σあ!私は一生しぶとくお仕え致しますので御安心下さいませっ!!」

彬羽(ある意味災難じゃないのかそれ。) 

 

 

粋「うん。良い事言ってんだろけど

盗み聞き やめねえ?」こそっ



晴明の式神一同(Σ植え込みに何かがめちゃめちゃ居る!!) びくっ

 

 

 

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