小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月24日

 

 


小太郎「錬金術?」わんっ

魄哉「ですです 僕等みたいな人造生物を指す『ホムンクルス 』も本来は錬金術辺りで使われてた言葉なんですよ

お手。」

小太郎「わんっ」前足てしっ。

 


家康「あのー 出来たら小太郎。犬型でやって貰えるかな
獣人モードだと 毛皮の上からでも解る胸筋と上腕二頭筋がね」うーん。

千様「微笑ましいシュールさよねえ」うんうん。

 


魄哉「僕は気にしませんが?」はて?

家康「Σ基本細かい癖に ちょくちょく感性極太だよね!?」

 


小太郎「そんな変か?」わんっ

酒呑童子「おい。どう答えてやりゃいいんだこれ」困惑っ


粋「・・正直に?」えーと。


テオドール「てか いつの間にか普通にこの家でご飯食べてらっしゃいますね」

酒呑童子「家主が出してくれるから」もっぐもぐっ。

 


粋(こんだけデケえのにも 過保護なオカンモード 発動すんのか) ええー。

魄哉「と言う事で、
入国者リストに 『職業:錬金術師』と明記してた人が居るらしく
これ最近頻発しているそちらの事件に関連して居るのではと」 入国者リストぺらっ。

彬羽「成る程 助かる」ふむ。

 

粋「事件?」


小太郎「ああ 最近小妖怪がやたら行方不明になる事件がって奴か」わおんっ

粋「Σマジで!?」

 

彬羽「何度か小太郎にも捜査協力頼んだんだがな

毎度途中で匂いが追えなくなってな」

酒呑童子「ん?そりゃ 肉食の妖怪に食われたんじゃねえの?」ご飯もっぐもぐっ


千様「Σ妖怪同士で!?
弱肉強食!」うげっ

酒呑童子「肉食の奴等にとっちゃ この飯と大差ねえわ」平然っ

 

小太郎「それがな。
血生臭いのは全く無いから 持ち上げられて拐われたかもしくは」

家康「もしくは?」

 

小太郎「存在が消滅した?」わんっ

粋・家康(無邪気に また怖い事を!!)

 

 

魄哉「だから錬金術師が怪しいと踏んだんです

てか僕も昔ちょっとかじってましたし」

千様「アンタ この世のレア職業全部体験してんじゃないの?」

 

魄哉「このトシですし多少は

あ、でも ヒヨコ鑑別士はした事有りませんよ
レアですが論理的にアウトです」

テオドール「?
人造キメラとは言え鳳凰に御座いますし
鳥なのですからヒヨコの性別くらい解るのでは?」おや


魄哉「それ人間に例えたら 他所のお子さんの下半身捲って男女判別してる様な物ですが?」怪訝っ

テオドール「Σ大っ変申し訳御座いませんでした!!」ひいっ

 


白「で、錬金術て金を作る奴じゃないのか?
どう関係してるんだ?」

彬羽「錬金術にも目標が色々あってな
ホムンクルスと言っても 魄哉や千様みたいに自分で意思を持って動く様になれる奴は人間には無理だ

アレは 人ならざる奴等に作られたから ああやって生物で居られるんだが」

家康「成る程。
人よりは遥かに超常現象に近い生物。
つまり妖怪なら ホムンクルス生成へのヒントになるかも知れない  って事?」


酒呑童子(うん。全く解んね)茶ずずーっ。

 


粋「Σげ じゃあ消えたってのは」

彬羽「推測だが
作るのと反対の装置か何かに放り込まれて 造りを調べられたと言う辺りか?」

千様「Σやだ何それひっど!!」

 


魄哉「もしくはですが

錬金術のもう1つの大きな目的。

賢者の石の生成方法を探しての暴挙って事も考えられます」

彬羽「いわゆる不老不死の妙薬だが
この国には その手の伝承持ってる奴等が多いからな」うーん。

 


粋「えええ 何だよそれ
わざわざ他の国まで来て 悪い事してねえちっさい妖怪バラして仕組み調べてるって無茶苦茶じゃねえかよ!

つか何でこの国で!?」

 


テオドール「西洋のフェアリーやドワーフ達って基本 えげつのう御座いますしねえ」うーん。

家康「で、後はモンスターに分類される本気で怖いの達か
成る程。」

 


魄哉「日本の妖怪はのほほんとしてるので 実験場としては申し分無いのでしょう

憶測ですが、あの人達はやります
自分の知的好奇心の為なら確実にやります
てか 犯人で間違い有りません」


白「お前 錬金術師だった時に何見たんだ「即辞めるくらい胸くそ悪い物ですよ」

 

 


彬羽「じゃあ 犯人はともかく

重要参考人として その錬金術師とやらを捜すか。
こちらとしても放置はしておけないしな」

白「だな。
この前も納豆小僧が友達消えたって泣いてたし」うん。

千様「Σ納豆ちゃんのお友達まで!?」ええっ


家康「床がヌルヌルだったのそのせいか。
じゃ、錬金術師も人間だし
私も遊び人としてフラフラしてる界隈で話聞いてみるかな」

 

彬羽「助かるが まずはだいたいのアタリをつけんと

魄哉「アタリつけてますよ?

入国した日から人の足で移動可能な距離
近くの宿場その他諸々 こちらの地図にまとめておきました」地図ばさっ

 

 

白「助かるけど

物凄く 嫌いなんだな。そいつ等」ああうん。

魄哉「見つけたらやっちゃって下さい」真顔っ


家康「いったい どんな実験してたら此処までなるんだろ」冷や汗っ

テオドール「家康さんは知らない方が良いかと思われます」きっぱり。


粋(Σテオ知ってんの!?) えええっ

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

 

小太郎「ふんふんっ
此処等でクスリ臭い奴を捜せば良いんだな?」わんっ

彬羽「だな。
4足歩行になってくれて助かる」ほっ。

 

小太郎「さすがに人里に獣人で来る程馬鹿じゃ 
Σあ!薬くさい!」わんわんっ!

彬羽「Σ何!?」ばっ!

 

 

 


飛天「・・・・え? 何?」えーと。


小太郎「な?」わんっ

彬羽「間違ってないが。そりゃ医者だろ」おい。

小太郎「ぶっちゃけ俺 錬金術師ってどんなのか解らないんだよなあ」わおんっ


飛天「え?錬金術師捜してんの?
確か俺が聞いた話だと禁断の扉を開い 「やめろ 益々ややこしい事になる」

 

 

飛天「そっか?
じゃ俺忙しいから 頑張れよー」手ふりふりすたすたっ


小太郎「こんな所まで往診か
大変だな 名医も」わんっ。

彬羽「だな。
そう言う事だから 薬臭くても医者は外してくれ」

小太郎「また難しいな

医者はダメと」うーん。

 

 

 

間。

 

 


小太郎「あああ!!あのオヤジ達から すっごい変わった薬のにおい!」わんわんわんわんっ!


やくざA「Σうおおなんじゃこのワンコロはああ!!!」

やくざB「Σしっしっ!いてまうどゴラァ!!」

 


彬羽「Σ馬鹿小太郎!薬違いだ!!」

 

やくざC「Σうおお何でワシ等が薬持っとる事がバレとんじゃああ!!」

やくざD「なんや兄ちゃん この犬の飼い主かいな?
噛まれてもたやんけどないしてくれんねん。ちょい顔かして Σえ。ちょ

 

 

 

 

 

粋「なんか悲鳴聞こえなかった?」あれ?

テオドール「あ。彬羽さんの伝書カラスに御座います」


カラス「かー!」ばささっ

粋「えーと 何々?

・・・違う薬の流通ルート見つけたから 番所に行ってくるって。」

テオドール「違う薬?」


粋「うん。だいたい察した

で、兄貴 こっちどうするよ?」

 

 

白「捜せって行ってもどうしたら良いか解らないし

とりあえず任せてみるか」

 

酒呑童子「おうそこの気合い入った兄ちゃんよ。

此処等で怪しい奴見かけなかったかよ?」ああんっ?

カブキ者「ああん? 怪しい奴なら山程居るがよ? 目の前とかによ」へっ

酒呑童子「おうそうか
じゃあその怪しい中で 最近の新入りで外国の奴居ねえかよ?」

カブキ者「居るには居るが ただじゃ教えらんね Σうおう!?」

 

酒呑童子「あ゛聞こえねえなあ?」ああんっ?

カブキ者(Σコイツ 尋常じゃねえ場数踏んでやがる!何者だ!!) カブキモノの勘っ!

 


テオドール「まあ こう言う所なら ドスの効いた方のが聞き込みスムーズに御座いますよねえ。」わお。

 

 

粋「おう兄ちゃん。今なんつった
知ってる事全部話して貰おっか?」ああん?

ちんぴら「Σひいいいい!!」

 


白「聞き込み要員増えたぞ」

テオドール「こう言う町に適した方々に御座いますねえ


ん? 何をされておられるので」おや。

 

白「聞き込み。

って事で知ってたら 教えてくれるとありがたいんだけどな?」小判ぴっ。

情報屋「毎度」えっへっへ

 

 

テオドール(Σまさかの 私以外全員適しておられた!
え?え?1人役立たず!?)おろおろっ

 

 


粋「兄貴ー なんかそれっぽいのは居るんだけど ヤサまでは解んねえってよ。」はーやれやれっ

酒呑童子「こっちも似たような物だ

つか マジで此処の奴等 誰が何処に住んでるとか気にしねえんだな」


粋「この手の治安悪い町は だからこの手の奴等が集まるんだよ

つか、お前今回はノリノリで協力してくれんだな」へー。

 

酒呑童子「ああそりゃ
歯止め効かなくなった人間てのは何するか解らねえからな。
うちの奴等もその内被害に遭うかもしれねえし」

テオドール「ああ 鬼のボスとしてに御座いますか」

 

 

粋「Σあっ!そっかー

賢者の石とか関係有るなら 不老不死の肉持つって言われてる人魚の姉ちゃんとか危ねえもんなー

あーはいはい そう言う事? いや実はまんざらでもねえってより だはは解りやすっ」ひゅーひゅー

酒呑童子「Σはあああ!?ちっげええし!!
そう言うんじゃねえし 何ボケた事抜かしてん「あーはいはい照れんな照れんな そうかーそう言う うんうんっ」にやにやっ

 


テオドール「貴方方
よくこの世紀末みたいなビジュアルの方々がたむろってる所で 
んな思春期のお子様みたいなノリを」ドン引きっ


粋「あの、ガチ思春期に言われたかねえんだけど」

 

テオドール「私ここまでアホでは御座いません」きっぱり

酒呑童子「Σおいコイツ オブラート無しで目上にアホって言ったぞ!」

 

テオドール「どちらかと言えば反抗期に御座います故」けっ

粋「Σ最近毒舌なの反抗期!?」えええっ

 

 


笠かぶった男こそこそ早足っ


白「ん?」

 

 

 

 


笠男「ぶっは!暑苦しい!
なんだアレがこの国の幕府の犬って奴か」笠ばさっ!

 

呪いの人形じたばたっ


笠男 改め錬金術師「よしよし。すぐに終わるからな

さて、今度こそ 人ならざる生命の神秘の秘密を暴き
全ての錬金術師の憧れ 賢者の石の生成方法を

Σ誰だ!!」はっ!

 

 


挿音「ちわーっす。幕府の犬でーす。」 キセルぷっはーっ


錬金術師(Σ本能が逃げろと言っている!!) 全力ダッシュ

 

 

挿音「お。逃げたわ
て事は追って良しだろ。ホシかは知らねえが 幕府の名前聞いて逃げる辺りでやっちまって問題ねえわ」キセルの煙ぷはーっ


白「成る程。」しゅぱっ

 

粋「Σあ。そう言う感じで良いの!?」

挿音「お前等のは上品すぎんだよ。
スネに傷有りそうなのは 網でまとめて捕まえるくらいで調度いいんだよ」

酒呑童子「人間って 思ってたよりやべえな。」うわあ。

 

テオドール「よしよし バラされる前でよう御座いましたねえ」

呪いの人形こくこく頷きっ

粋・酒呑童子(今ならコイツがまともに見える)複雑っ

 


テオドール「では貴女のお名前は えーと」

粋「いや 飼えねえから。」

テオドール「Σえ」

酒呑童子「おとなしく貰い手捜して貰えよ。 居候」

 

 

挿音「さて、お宅の大将も行ったし
ころそろカタついたかね」煙ぷはー

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

 

錬金術師「Σうおお何だあいつ! めちゃ速い!どこに入り込んでも追ってくる!!

どりゃあ! 」路地裏のゴミ山蹴り崩しっ

 

ひょい。すたっ

 

錬金術師「ジャンプ力おかしい!

日本人どうなってんだ!!」ひええっ

 

 


白(あれ?  まだ人間だと思われてるのか。
絶対こいつ 日本の妖怪は皆ぼんやりしてると思ってるな) ふむ。


錬金術師「Σうおお来るなああっ!!」ひえええだだっ

 

白「(あれ? 間違ってはないか
結構皆 ぼんやりして)

Σあ。」はっ

 


分かれ道っ。

 


白「 見てなかった  どっちだ?

においで追うにも此処臭くて解らないし」えーっと。

 

きょろきょろっ

 

 


白「・・あれ? 俺どっちから来たっけ?」おや


三叉路困惑っ。

 

 

 

 


錬金術師「よっしゃ撒いた!!何だったんだあの白髪っ

ともかくあの隠れ家はもう使えまい
ん?そもそも幕府って言ってたが なんでまた幕府が? 妖怪捕まえたくらいで出張るってのも


Σうっお! そこの奴退け退けっ」だだだだっ

 

 

彬羽「この町の役人は なんで番所で昼間っから酒飲んでんだああーーーっ!!!」ブチギレくわっ

役人・錬金術師「Σすんませんでしたああ!!!!」土下座っ!

 

 

 

 

 

酒呑童子「・・なんか 片付いたぽくね?」

粋「さすがカラスの腹式呼吸
離れてんのに 空気ビリッビリ」わお。

 


テオドール「ゴミ山ゆえに 視界は塞がれても 反響でだいたい把握出来るのは便利に御座いますねえ」おやまあ。

粋「この場合のゴミ山って」

テオドール「もちろん 2つの意味に御座います」にこっ。

酒呑童子「マジで口悪いな」うわ

 

挿音(つか 俺ら 今回ほぼ何もしてねえ)うん。

 

 


白「あ。バカラスの怒声
こっちだな。」てくてくっ

 

 

 


彬羽「ん? 役人はともかく

お前誰だ?」困惑っ


錬金術師「いいい命ばかりはお助けををを!!」 本能的命乞いっ

 

小太郎「あ。薬臭い」わんっ

彬羽「Σえ」

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

魄哉(成功する前からこの騒ぎとは。
やはり 人間には過ぎた物でしょうねえ)

千様「あら? 何その赤い石」


魄哉「んー。

極上の呪いのアイテムですかね?」

千様「Σげ!やだそんなの気軽に出して来ないでよ」うええっ

 

魄哉「ですねえ。

では」

 


ぱきんっ。

 

 

 

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