小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月3日

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酒呑童子「ちーっす。
ったく 何で俺が小間使いやらされてん

一二三「鬼は外ーーっ!!」豆うりゃああっ

酒呑童子「Σうっお! いきなり何なになにっ!?
痛ってこのガキ力強 痛いって!こらやめろあだだだだたああああ!!」ひいいっ





間。






彬羽「すまん。」

一二三「ごめんなさいだああっ」びええええええっ


酒呑童子(Σ躾怖っ!)びくびくっ




シロ「すまんな。本日は節分なのでな
タイミング良く本物の鬼が来たんではしゃいだらしい」

テオドール「クリスマスにサンタが乱入して来た様な物に御座いますからねえ」うんうん。

酒呑童子「うわサンタ狩られる予感しかしねえわ。

しっかし ガキ相手にあそこまで怒らなくて良くねえ?」

白「バカラスは基本一二三には甘々だぞ
ホントにやっちゃいけない時しか怒らないし」

酒呑童子「いやそこまで俺ダメージ受けてねえんだけど?」


千様「彬羽君 一二三ちゃんを立派な大和撫子に育てるって公言してるからー
はしたないと思ったんじゃない?」

酒呑童子「Σ大和撫子!!?」ぶはっ

シロ「笑ってやるな 保護者は大真面目なのだ。」



一二三「あー笑っただな! 見てるがいいだっ
おらは後10年したら千様さん以上のボンボンしたナイスバディになるだよっ!」びしっ

粋「大和撫子の意味解ってねえよな絶対」ああうん。



酒呑童子「つーか あんま厳しくすると反発でギャル化すんじゃね?
保護者側の理想押し付けるのも大概にしてやれよ」

彬羽「Σ!」背筋ぞわっ


粋(そういやコイツ 意外と子供好きなんだっけ。)

テオドール(本人がでっかい子供みたいな物に御座いますからねえ )ふむ。



千様「あら?一二三ちゃんの目指すところアタシなの
おほほほ負けなくってよー?」おーほほほっ

彬羽「Σ目指さんでいい!!」


挿音「そうそうやめとけやめとけ
この女誤魔化してっけど 常にゴロゴロしてっから あちこちボンボンどころじゃ Σぶっ!」

千様「いっぺん死ぬ?」

魄哉「今のはセクハラですよ」お茶ずずー




酒呑童子「ん?今日はやたらと人居るな?」

魄哉「ちょっと昨日色々有りまして」

酒呑童子「へ? あ、珍しく顔に絆創膏貼ってるけど何が有ったんだよ」えええっ

魄哉「ちょっと油断しましてねえ トシはとりたくないものです
ちゃんとマウントポジションでボコボコにして来たんで御安心下さい」にっこり。

酒呑童子「Σ何をどう安心しろと!?」

石燕「き、筋肉痛がっ」はいずりっ

家康「翌日に来るならまだまだ若いよ
いやー 3日後辺りが怖い」あははっ


白「めちゃ簡単に言うと戦してきた。
で、皆今日は色々休みだ」

酒呑童子「お前の説明が一番しっくり来るってどうよ」引。





間。




酒呑童子「はー 鬼は外ねえ
前々から思ってたけど 何で俺等=この世の悪い物なわけよ?」

彬羽「手前等が散々暴れ回った結果だろ
平安時代の災厄の半分は手前等だったって晴明が言ってたぞ」

酒呑童子「Σまた昔の話をっ」

魄哉「鬼が何処からでも生まれるのも関係あるかもしれませんねえ
災厄のイメージが強過ぎて 災厄から生まれるくらいに思われてた可能性も有ります」

白「あれ? じゃ鬼ってほんとは何なんだ?」はて。

魄哉「物事の本質を簡単に説明するのは難しいですが

まあ 地霊みたいなもんです。」適当っ

テオドール「ああ!ドワーフに御座いますね。」手ぽん!

酒呑童子「おいやめろ。誰が寸詰まりだ」


一二三「どっからでも生まれるんだか?」ええー。

酒呑童子「おう。俺も生まれた直後はさすがに記憶がねえけど
元々は気がついたら鬼ヶ島って所に居て、襲撃して来た桃太郎に島の奴等血祭りにされて その後どうしたんだっけか?
まあ何やかんやで生きてるな」


千様「何処まで本当なのかしら」ええー。

家康「冗談言ってる様に見えないんだけど」

魄哉「まあ木の股からも鬼が生まれるんですし、桃から人くらい生まれますよ」

石燕「桃太郎も鬼なんじゃないすか?それ」えー。



一同「・・・。」


石燕「全員揃って 言われてみればって顔っすか。」わお。



酒呑童子「つくづく業の深い野郎だな」ボソッ

彬羽「そういや 後の大江山鬼退治にも来てたな 桃太郎。」

酒呑童子「おう。それであん時の仕返ししたらあ!でキレ倒して 退くに退けなくなって茨木の腕ふっ飛んだんだよなー」遠い目。


白「つまり 桃太郎は自分が鬼と知らないまま
同族を悪者って思って斬りまくってたって事なのか」へー。

蒼月「人が厠行ってる間に何新説桃太郎おっ始めてんだよ。」




彬羽「いや 案外意外な所で歴史の真実を見つけたかもしれん」うーん。

蒼月「はあ? んな物なんでも良いじゃん
桃太郎とかとっくにくたばってんだろ? 居ない奴の事考えてもしゃーないじゃん?」

酒呑童子「うん。まあそれもそうなんだけどな」モヤモヤっ


蒼月「つーか アンタ何しに来たの?
何?遊んでほしいの?」豆じゃりっ

酒呑童子「シバくぞ蛇野郎。
俺はな Σあ 届け物頼まれてたんだった」はっ


一同(遊びに来たんだと思ってた。)




家康「届け物? 茨木童子からかな?」

酒呑童子「おうよ なんか知らないけど今日の内に届けとけって」包みがさっ

シロ「今日の内? それはひょっとして」


魄哉「見事なヒイラギですねえ」ほう。

彬羽「節分の鬼避けの飾りか」

酒呑童子「Σ道理で人に行かせたがると思った!!」ちくしょおおっ

蒼月「いやコレ 何が怖いんだよ」


魄哉「それはですね。
酒呑童子君 ほらヒイラギちょっと触ってみて下さい。トゲ多い所をぎゅっと」さあさあっ

酒呑童子「Σ嫌に決まってんだろが!」

魄哉「ね?嫌がります」

白「鬼じゃなくても嫌だろそんなの」むう



魄哉「そんなもんですよ。
もう一つの節分飾り イワシの頭も生臭くて嫌がるからですしねえ」

テオドール「あー 生ゴミ臭めちゃめちゃ嫌いで御座います」うんうんっ

小太郎「西洋の鬼には効き目抜群みたいだな」わおんっ

粋「あー 吸血『鬼』だしな」成る程。




酒呑童子「俺らめちゃめちゃなめられてねえ?」憮然っ

家康「まあまあ。
細かい事は忘れて お前も節分楽しんできなよ
巻き寿司の材料大目に有るし」へらっ

酒呑童子「Σ鬼が内になんだろそれ!」


一二三「こういうのはノリだべ。」ずばりっ

酒呑童子「確かに聞いてる限りノリしかねえけど。
えー・・」



魄哉「お酒有りますよ。」鬼ごろし

酒呑童子「しゃーねえ。そこまで言うなら付き合ってやるか」ふふんっ


粋「お前人生楽しそうだな」





一二三「よし!んじゃ豆巻きするだっ」リベンジっ

千様「まだ外明るいわよ?」

彬羽「いやこのメンツなら 明るい内の方が良いだろ
暗くなって避け損ねると致命傷になりかねん」真顔。


酒呑童子「豆撒きの話だよな?」

粋「加減下手なの多いから」うん。







白「よし。出さなきゃ鬼役 じゃんけーん

石燕「Σあああいきなりっ」ひいいっ

挿音「Σちょ待て待て待て!!」わたわたっ






ぽんっ!




一同「・・・・。」


魄哉「御愁傷様です」南無。

酒呑童子「Σ坊主が冗談でも言うなや!!」 ※1人だけグー。



白「こういう時は 慌てさせると力んでグー出して来やすいんだぞ」どやぁのパー。

テオドール「Σうわっ私何も考えておりませんでした!さすがに御座いますっ」おおおおっ


蒼月「ホント要らない知恵は有るよねこの人。」




一二三「頑張ってけろー」鬼のお面渡しっ

酒呑童子「いやそれ要らなくね?
マジか 結局当てられんのか」ずーん。




彬羽「いや鬼役にもメリットが無くは無いぞ
邪気祓いの豆をぶつけられると悪いものが出ていくとか何とか
さっきのモヤってるの叩き出すいい機会だと思えば「Σ無理なフォロー入れんな! そんなら代われや!!「全力で断る。」







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大江山


下っ端鬼「ええ! お頭をお使いに出したんすか!?」ひいっ


茨木童子「んー。 今日は俺ら鬼がうろうろしてちゃ危ない日だからなあ
そこをあえて行く さすがお頭って事よ」しれっ

下っ端鬼「Σ成る程!お頭凄え!!」おおおっ


茨木童子「さて、多分帰りは明日だろ
ほれイワシ焼けたぞー 熱い内に食え食えっ」

下っ端鬼A「おおー!」


下っ端鬼B「なんで俺等こんな旨いの嫌いって事にされてんすかねえ?」うーん。






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魄哉「Σあっ 大江山の方は桃太郎ではなく金太郎でした!」はっ

一同「あ」

石燕「あ、そっすよね
その辺ごっちゃになりやすいっすよねー」うんうん。



白「良かったな」

酒呑童子「Σ何が!?」ぜーぜー





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