小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月25日

 

 

 

【夕方】

 

魄哉「あー 今日も疲れましたねえ
おや、もうこんな時間

彬羽君台所手伝いましょう」割烹着どっこらせっ


彬羽「いや 疲れたなら休んでたらどうだ
政務でへとへとだろうが。」

魄哉「いえ、むしろ疲労困憊だからこそ動きたいんです」

彬羽「は?」

 

魄哉「ほら急に涼しくなったでしょう?
夜なんてむしろ寒い

そして政務なんて基本1日中座りっぱなしでひたすらデスクワークです

1日の終わりに程よく動さかないと 
ふと立った瞬間逝くんです 腰が。」くわっ

 


彬羽「・・すまん。小皿運んで貰えるか」ああうん。

魄哉「肩こりほぐしも兼ねてお皿回しましょうか?」にこっ

 

千様「殿ー。普通に肩揉みしたげて 彬羽君が頭抱えてるわー」

家康「はいはいはい天海今日もお疲れ

肩腰バッキバキだよねー。お、凝ってますねお客さんっ」肩揉み揉みっ


魄哉「あー効きます そこそこっ」おおおっ

 

 

九尾「相変わらず爺むさいのう」こんっ

 

魄哉「ふふふ。自分はまだ大丈夫と思ってるでしょう?

甘いですよ」にやっ

九尾「Σえ。ちょやめてっ
わち確かに結構古株妖怪

Σあああだーりん! わちの肩腰が逝く前に嫁にもろてー!」こーんっ

白「へ?」ぎょっ

 


粋「飯の用意っつってんのに 居間で暴れたら怒られんぞー。」お膳拭き拭きっ

 

 


間。

 

 

九尾「つー事での

飯中にアタックしたらカラスに怒られたわ」もぐもぐっ

 

晴明「当たり前じゃアホ年増
つか何食うとるか」

九尾「海老のしっぽ」ぽりぽりっ

晴明「何にアタックしたのだ お前は」

 

 


白「で、結局晴明もたかりに来るんだな」

晴明「いや単に ノリで遊びに来てやったら偶然飯時だったと言うかな」ふっ

彬羽「そうか。毎度ノリで来た時が飯時なのは何でだろうな」

 


魄哉「食費は 幕府のお仕事のお給金から引いておきますからね」

晴明「Σくっ!

し、しかし気軽に店レベルの飯が食えると思えば
魄哉「板さんとしての彬羽君のお給金も引いときますねー。」はいはい

晴明「ちっ!」

 

粋「そんだけ引かれて ちっで済むのかよ」えー。

テオドール「晴明さんの結界は桁違いのカッチカチに御座いますからねえ
その点だけでも お給金は破格に御座いましょう」味噌汁ずずー。


千様「テオ君。お味噌はすすらなくて良いのよ?」

テオドール「Σなんと! お茶は音たてて啜るのにで御座いますか!?」がーん。

 

 


晴明「伊達に平安から陰陽師しとらんわ

ん?平安と言えば」ふむ。

 

蒼月「また年寄りの昔語りが始まんじゃない?」うええっ

魄哉「ジジイは嫌ですねえ」おやおや

晴明「己が言うか千年妖怪

玉藻よ。 お主嫁がどうとか騒いでおったし 普段から他の女と張り合っとるがな。


ようよう考えたら お偉方と言うのは女房複数おって当たり前ぞ?」

九尾「Σあ」はっ!

 

晴明「故に女共とギスる必要もない。

そこの色気より食い気の魔王が、何ぞ気まぐれ起こしたら  ここぞとばかりにつけこんでしまえ
正妻側室その辺の細かいのは後から決め Σうお何をする!」


粋「一気に義理の姉ワッサーなるかもしれねえ奴の身にもなれよ!!
つかんなドロドロ後宮みてえな展開嫌すぎるっ!」

 

テオドール「お盆で人シバく物では御座いません
落ち着きなさいませ。」魚もぐもく

粋「Σお前普段あれだけ主様主様言ってる癖によく平気だな!」

 


テオドール「よいでは御座いませんか

ドロドロ昼ドラ展開なんぞになったら確実に 口より先に手が出る方々に御座います

そうなりゃまとめて処分致せば 後の憂いもまとめて根絶に御座いますよ。」ふっ

粋「Σちょくちょく怖いこの未成年!!」ひええっ

 

 


九尾「いや処分て
一番 手が出そうなのわちなんじゃが。」ええー。


白「ますます絶対嫌だ」たくあんぽりぽりっ

千様「今ので 何があっても気まぐれ起こさなくなったわね」ああうん。

 

 

魄哉「はい。お話まとまった所で

おかわりいかがですか?」にこっ

晴明「仏スマイルで魚のアラ出すな 生臭ボウズ。」


九尾「なんじゃいらんのかえ?
ではわちが頂くぞ」わーい。


白「ん?魚の頭の骨欲しいのか?」

九尾「歯応えがあって好きじゃ

お!だーりんくれるのかえ?
やっぱ大好きじゃー」わーい。

 

 

彬羽「嫁と言うか 
あいつの認識はペットだな 

おそらく」

粋「あ、うん。
安心した」ほっ

 

九尾「ペット系側室でも良いぞ「予定にない。」きっぱり。

 

 


間。

 

 

魄哉「と言う事で

九尾さんの愛がちょいちょい暴走するんですが
どうにかなりませんかね? 
愛が溢れて家が壊れるんですよ」

晴明「いやお前肩腰限界の割に元気じゃの?」

魄哉「毎度家壊れる事を思えば 湯船で寝ればどうにかなるレベルかと「沈むぞ。」

 


魄哉「ホントどうにかして下さいよ
悪気はない様ですが この前も ほらそこの廊下が。

そちらの縁者さんでしょうが」ため息っ

 

晴明「縁者と言うても同じ狐と言うだけ 「確か昔オシメ変えて貰ったとか何とか」

晴明「それ以上言うな。
仕方有るまい。少しこらしめるか」ふむ。

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 


テオドール「おや?我が主は何処に参られました?」きょろっ


粋「んー?寝たんじゃねえの?」

テオドール「いえ。戻っておられない様で お猫様がお探しに御座います」

 

猫「にあー。」きょろっ

粋「へ?

マジかよ こんな時間に何処に?」

 

 

 

ずずんっ!!


粋・テオドール「Σ!?」

 

千様「Σえ。何これ地震!?」

蒼月「違う! 地下で何か暴れてる!!」

 

 

石燕「何事っすか!
人の仕事時間にっ」襖すぱーん!

蒼月「Σだから昼間活動しろって言ってんだろ!へなへなクソモヤシ!!」


石燕「Σ誰がへなへな


ん? あれ 何すかコレ
何の罠仕掛けてんすか?」霊視発動っ


千様「罠?」へ?

 

 

魄哉「あの 晴明さん?
これって」冷や汗っ

晴明「罠にかける動物を間違えたやもしれん」あちゃー。

 

 

 

ばりんっ!!


ばきききゃっ!

 

粋「Σうお 床がっ!」ひええっ

 

 


白「誰だ。

見掛けない微妙な穴ぼこ入ったら 閉じ込められて出られなくなったぞ」ゴゴゴゴゴッ


晴明「いやすまん。狐は好奇心旺盛なんでその な?」ひええっ

白「は?」ゴゴゴゴゴッ

 

 

テオドール「状況が飲み込めませんが

えっと。いきなり閉じ込めれて御立腹の我が主は 鉄壁の晴明さんの結界を破壊した。

と言う事で御座いましょうか?」

魄哉「Σはっ!」


蒼月「Σ魔王こっわ!!」ひええっ

 

 

九尾「お。なんじゃなんじゃ
喧嘩かえ?」ひょこっ


魄哉「Σああああなたが要らん事するからっ
晴明さんの結界は この国全体を守護する強さを持ってるってのに!

あの子がその気になったら ぶっ壊せるってマジですか!!」ひええっ

 

千様「落ち着きなさい。

事実が判明しただけで 現実何も変わってないわよ」

魄哉「Σこう思いっきり思い知らされると落ち着けと言われても 

Σあ。」

ぐきっ。

 

 

白「よし。たんまだ
喧嘩する前に医者呼ぶぞ」あーあ。

晴明「案外理性的よな 破壊神。」わお

 

 

 

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