小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月18日

 

 

 

テオドール「大丈夫で御座いますか?」


白「誰だ ドブの蓋外してたの」どんよりずぶ濡れっ


千様「ドブって言うかー 川から水ひいてる用水路なんだけど

見事にズポン!てはまったわねえ」あらまあ。

 

 

 

家康「ごめんねー。
この前の台風のでなんか詰まってたみたいだからドブさらいしてたんだよ。」

粋「あ、それでやたら池の藻みたいなのも一緒に上がってきたんだ」苦笑。

 

 

テオドール(めちゃ髪の毛にワカメみたいの絡まっておられますが
乾いてからで良う御座いますかねえ。)うーん。

白「水なんか無くなればいいのに」けっ。


家康「うん。破壊神がそんなの願わないで。
ほぼ全ての生物滅亡するからね」

 

 


千様「はいはい。白君がああなるとしばらく放っとくしかないわよー
絡むと噛まれるわよ そっとしときましょ」


粋「だなあ。ほれ兄貴 手拭い落いとくからな
た。向こうで羊羮切っとくからな? キゲン直ったら来いよ」そそくっ

テオドール「適温のお茶も淹れてお待ちしております」ぺこりっ

 


しーん。

 

 

 

白「・・あいつ等 俺の扱いホント慣れてるな。」 ちょっと複雑

 


猫「にあー?」


白「うん。いい歳して勝手にハマって勝手に拗ねてるのカッコ悪いな
でもってそれで気を遣われるの大概恥ずかしいな」髪ふきふきっ


猫「うにゃ」こくこくっ


白「ん?何かバリバリしたの貼り付いてる
これ風呂入らないとダメか
今また濡れるの嫌だな」ごそごそっ


猫「にゅーん。

Σにやっ!?」びくっ

 

火の玉ふわわっ。

 


白「ん?どうした?」わしゃわしゃっ

猫「Σにゃ! にやあああ!!」ふしゃーっ!


白「ん?何を怒って  Σ!?」

 

火の玉するりっ。

 

 

 


ーーーーーーーーーー

 

 

晴明「なんじゃ あの魔王また水にハマったのか。
カナヅチの癖にほんに水に好かれおるな」ふははっ


粋「笑いごとじゃねえよ。
本気で微塵も浮かねえんだもん
いきなり ドプッ!と沈まれる方の身にもなれよ」

晴明「すまん。私ならそんなん目の当たりにしたら吹き出すわ」ぷぷっ


テオドール「相も変わらず性格の悪いオキツネ様で」ちっ。


九尾「一緒にせんで貰いたいわ。
しかしだーりん可哀想にのう

沢山良い子良い子してやれねば」こんっ
粋「うん。余計拗ねるからやめろよ?」

 

 

晴明「全く気色の悪い難儀な年増よのー。
あげな気難しい小僧の何がそんな 

お?噂をすれば」

 

 

テオドール「おや?まだ頭に藻が
ん? どうされました?」

 

晴明「どうした小僧
目が座っとるぞ なんじゃそげに水が怖かったか?」わははっ

九尾「Σわちのだーりんを虐めるでないわ!
オムツネタ披露されたいのかえ!?」きいっ

晴明「Σ待てこら オムツネタとは何を喋るつもりじゃこの古狐!!」

 

 

白「オムツネタ?」

九尾「お?聞きたいのかえ?
アレはこやつが 三つの時、母親の葛の葉にちいと子守り頼まれてのー
預かったは良いがこれでもかとギャン泣きしながら盛大に漏らし
晴明「Σやめんかああ!!!」

 

九尾「あまりの凄まじさに 今も信濃の狐達の間で 安倍の滝壺小僧として語り継がれておるらしい」こんっ

 


粋「滝壺?」

テオドール「あー

確かに 上から水がじゃぶじゃぶに御座いますが 下も大きな水溜まり」成る程っ

粋「Σぶっ!」吹き出し

 

晴明「Σ喧しわあああ!!」

 

 

白「ふっ。」

九尾「お?なんじゃツボったのかえ? 
こやつ性格悪いからのう  普段からムカついておったのかの

では 更に過激なエピソード行ってみるかえ?」ほほほっ


晴明「Σやめんかこら年増!」ひいっ

九尾「絶対やめぬ」けっ。

 

 


粋「? なんか兄貴おかしくね?」

テオドール「で御座いますね。

確かに人の恥ずかしい話と言うか それで慌てふためく姿を見て楽しまれる御趣味は御座いますが

なんで御座いましょう?
いつもより ザマア感が凄いと申しましょうか」うーん。

粋「だよな? なんか表情豊かだよな?」

 

 

彬羽「お前等 本当にあいつに懐いてるのか?」引。


粋「お。バイトお疲れ」


テオドール「御安心下さい
邪悪で悪趣味かつクッソワガママな所も含めての 忠誠を誓いし我が主に御座いますから」

彬羽「おい、さりげにボロカス言ってないか?」

 

 


晴明「なんじゃ 今日はいつもより性格の悪い

と言うか どっちかと言えば私には興味無しと言った感じであったろがお前。」ええー。

 

九尾「さっきの悪口が聞こえたんでないかのう?」

晴明「Σアレだけでそんな腹立つのか!?」えええっ

 

テオドール「我が主の心の狭さを侮らないで下さいませ」どやあっ

粋「うん、俺が言ったらブッ飛ばされる奴なそれ」

彬羽「確かに心狭いな」ふむ。

 


白「細かい事は良い


それより 納屋で面白い物を見つけたから 晴明中に入れ」樽っ。

晴明「待てい。なんじゃいその樽」

白「中に人を入れて この穴に順番に刀を刺して行って 刺さった奴が負けってゲームらし「いやそれおかしいな。 質量保存の法則的に普通に1発目で刺さるな?」


九尾「だーりんそれ 何ヒゲ危機一髪じゃの?」

白「さあ?」

 

 

 

粋「つか 何で納屋にこんなのあんの?」

樽っ

テオドール「また魄哉さんが手品にハマってた時の名残に御座いますかねえ?」うーん。

 

 

白「なんだやらないのか。

じゃあ 
ごっこでもするか?」にやりっ

晴明「Σ待て待て待て!さっきのそこまでブチ切れるような事だったか!?」えええっ

 


粋「鬼ごっこつか 兄貴がやると最早狩り?」ええー。

 

九尾「立派に狐狩りじゃの。
青二才あわれなり」南無。

晴明「Σお前は少しは同族の心配せんか!!」

九尾「えー。同族とは言え失礼なクソガキ要らんわ
わちはだーりんの味方じゃもん」こんっ

 

テオドール「九尾さんからしたら晴明さんもガキなので御座いますねえ」わお。

彬羽「この際高齢者の話はどうでも良い
いったいどうした? 何がそんなに気に食わないんだ
ん? 藻?」あれっ

粋「あー さっき用水路に落っこちてキゲン悪かったからなあ」

 

彬羽「あ。そう言う事か」成る程っ

白「成る程じゃないだろ 気付けバカラス」むかっ

彬羽「は?」

 

 

晴明(なんじゃ?そこまで地雷だったのか? この白髪本気でキレとらんか?
え? ちょっと待て こんなんでもこやつ魔王ぞ ひょっとして私物凄くまずい状況なのでは?) 冷や汗っ

 


白「そうか。危機一髪もダメ 鬼ごっこもダメ となると」うーん。

九尾「だーりんホントどないしたのん?」こんっ

 

 

白「良し。そっちに合わせてやろう
蹴鞠するぞ」鞠スタンバイっ

晴明「よし読めた 顔面狙って来る奴だな。
誰がやるか お前にそんなされたら頭蓋骨陥没するわ馬鹿め。」

 

 

どむっ!!


晴明「Σんぼふっ!?」

 


テオドール「あ。普通にぶん投げられまして御座います」

粋「なんでわざわざ馬鹿めとか言っちゃうかなあ」あーあ。

 

 

九尾「?

あの だーりん?ひょっとして
こやつと遊びたいのん?」こんっ

粋・テオドール「Σえ゛!?」ぎょっ

 

白「だから最初からそう言ってるだろ」しれっ

 

 

晴明「Σこの場合の遊ぶとは拷問の暗喩か!?」顔面じんじんっ

彬羽「Σいや知らん俺に聞くな!」

 

 

白「あーダメだ やっぱらちがあかないな。」ふむ。


粋「あの兄貴?

話見えないんだけど マジで何がどうなってんの?」おそるおそるっ

 

 

 

 

石燕「Σうお!白さん 何に取り憑かれてんすか!?」ぎょっ

一同「Σえ」


白「バレたか。
うまく隠してたつもりだったのに」

彬羽「Σいや取り憑かれてるにしては自我丸出しじゃないか!?」えええっ

 


晴明「?


おい。 確かに妙  と言うかこやつはいつも妙じゃが

何も見えんぞ?」はて?


石燕「Σへ!?晴明さんがっすか!?」はいいっ

 


白「あの世の謎ルールで 生きてる間に縁が有ると 死んだ後は見えたり何なり出来なくなるからな」うん。

テオドール「おや?という事は」

 

 


九尾「お前の縁者か?
え? だーりんに憑依して嫌がらせに来るとかどんだけ怨まれとんの」うわ

晴明「くっ!思い当たるフシが多すぎる」悩っ

 

 


白「微妙に違うんだけど

えーと 説明してる時間無いな 
盆ももう過ぎてるし
早く戻らないとコイツ怒られちゃうらしいし」ふむ。


テオドール「あの、ひょっとして 取り憑かれながら その方と会話されておられます?」

白「石燕も与一の時やってたし」うん。

石燕「えー アレ慣れないと気色悪いっすよー?」苦笑

 

九尾「さすがと言うか無茶苦茶よのう」わお。

 

 

 

彬羽「ん?ちょっと待て

晴明が感知出来ない程 生前に関わりが有って 尚且つさっきの流れ

ひょっとしてだが」ふむ?


九尾「なんじゃ博雅か?」こんっ

晴明「いやーあやつなら こげな性格悪い事はせん。
いろんな意味で真っ直ぐ過ぎてウザいくらいの奴であったしの
つか盆くらい挨拶に来いと言うんじゃ」けっ。

粋「いや 関わり有ったんなら無理じゃねえの?」

 

 


白「あ。もう時間無いみたいだ
よし 晴明 

歯食いしばれ」

晴明「Σはあ!?」

 

白「良いから 舌かむぞ」拳ぐぐっ

晴明「Σえ。ちょ待て待て待てえ!!」えええっ

 


粋「Σちょ兄貴ストップストップ何なになに Σえ カラス何で邪魔すんだよ!!」じたばたっ

彬羽「すまん。察した」

粋「Σ何を!?」

 

 

石燕「主様とめなくていいんすか?」

テオドール「今確実に御自分の意思で殴ると決められておられますし

私がとやかく言う必要は御座いません」きっぱり。


晴明「Σいや誰かとやかく言え うおわあああ!!!」ひええっ

 

 

 

バキャスッ!!

 

 

 

 


ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー

 

 

 

魄哉「えー つまり
今回白君に憑いていた  と言うか
体を貸してくれと頼んで来た霊は

何処ぞのクソ狐が 人との間に作った物の養育費だけ渡して会おうともしなかったお子さん

だったと。」

 

千様「晴明さん」うわ。


晴明「・・・。」顔面にでっかい絆創膏むっすー。

 


テオドール「まあ、妖怪ハーフより妖怪クオーターのご子息の方が 化物成分薄い分 お先に寿命迎えられますよね」成る程。

 

白「なんでもな

化物に関わるか関わらないか自分で選ばせる為に あえて自分にも関わらなかったのは解ってたらしいぞ。

 

だからその辺気を使って 自分からも関わろうとしなかったけど
死んでから あーそんな堅苦しく考える事無かったなって思ったとかって。」

 

家康「しんみりすべきなのか ほのぼのして良いのか微妙な線だね」うーん。

 

 

 


晴明「そんななら始めから名乗れっちゅーんじゃ」けっ

九尾「だまれ父親失格」こんっ

晴明「Σんなっ!」ぐっ

 


彬羽「言う程失格だったかは解らんぞ。
不器用なりに 親父とコミュニケーションを取ろうとしてた様に見えたがな

周りが思うより理解はしてたんじゃないか?」


粋「つか 寿命なら大人だよな?
ごっこって」ええー。

テオドール「子供時代にお父上と遊んでいないから その辺のさじ加減が解らなかったのでは?」

粋「あ、成る程」

 

 


魄哉「息子さんのお名前聞きます?」

晴明「・・まあ 来年も撲られたらやってられんしの
墓参りくらい行ってやるわ」ふんっ。


九尾「難儀な男じゃのー」

 

 

家康「ん?そのご子息の事 天海は詳しく知ってるの?」

魄哉「ええまあ
そこそこ有名人でしたし
本人が名乗らない以上 他人が言うのもと思い話してませんでしたがね。」

晴明「ん?そうじゃったのか?」ほう。

 

 

 

魄哉「ぶっちゃけ平安時代には多数生まれた とある新興宗教の教祖様で

下手すりゃ国1つ作れんじゃね?って勢いで都からも注視され なんやかんやで1代にして財を無し なんやかんやで海を渡り大陸でえーと向こうの名前なんだったかな

晴明「待て それ、名を聞いても私後悔せんのだろうな?」

 

 

 

粋「晴明の息子って ひょっとして偉人?」ひええっ

テオドール「逆に国家レベルの犯罪者の可能性も御座いますが?」

 

彬羽(これは確かに 親には顔向けし辛いな。)うわ

 

 


千様「色々ねじくれてんのは血かしらねえ。」あらあらっ

白「色々話したけど確かにねじくれてた」うんうんっ

 

石燕「魔王も納得のねじくれ

こら 相当っすねえ」ひええっ

 

 

 

くろねこ太郎の落書き部屋 [フォレストページ+] 夢小説対応・簡単オシャレな創作サイト作成サービス <サイトトップへ戻る