小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月17日

 

 

【芝居小屋】

 


ひな「あら。久しぶりに営業ですか?」

皐月「せやで。この暑さで こんな狭いとこ詰め込んだら お客さん等の命が保証出来んかったからなあ」ため息っ


ひな「内装の改造上手くいったんですか?」

皐月「まあなあ。
秋までは短時間講演で様子見や


お宅のバイト貸してくれてホンマ助かるわ」はーやれやれっ

シロ(能力が認められておるのは嬉しいがっ) 冷風で室内ひんやりっ


ひな「ちゃんと返して下さいねー
うちも暑いと板さんが倒れるんで」にこにこっ

 

 

ひな「先に契約しとけば良かったな」ちっ。


シロ「どっちにしろ 未成年につき夕方までだかな」けっ。

皐月「確かにそう言う芝居小屋もあるけどな。うちは健全や
夕方までやて安心しい 」

 

 


ひな「へー。短時間
それでもこんなお客さん入るんで

「はー!何あの受付の
あれ見習い? あれで一流目指してんの?
は?無理じゃない?さっさと切ればー?」ええー

 

 


粋「Σ!」※本日の受付担当。

テオドール「Σなっ
何であんな声張り上げて言うんですかあの方!」むかっ

 

 

ひな「何ですあの声のでかい豚」さらりっ

シロ「Σお前も声がでかい!しーっしーっ!!!」

ひな「すみません。他所の店だろうと営業妨害する人は四肢もげて滅すべきと思ってます」きっぱり。

 

 


つつじ「あの。お客はん

何ぞ失礼でもありましたんやろか?
うちのもんがなんぞ粗相でもしましたんなら ホンマ申し訳ありませんわあ」苦笑。

 

客「別にー。

ただ単に お客様として アレは無いわーと言うか
てかアンタもそれキャラ作りすぎ 解りやすくていったいわ
マジ無いわ 何?そんなでもファンとかいっちょ前に居たりするの?」ぎゃははっ!


見習い一同(Σいやそれ うちのツートップの片割れ!!) ひええっ

 

 

 

ひな「頭カチ割って路地裏に捨ててもバレませんよ?
この町ですし」真顔

 

皐月「あの割烹普段んな事しとんの?」ええー。

ひな「いえ。私がやる前に 彬羽さんの眼力か庵さんの拳かうちの人の刺身包丁が 「なんやかんやで1番ヤバイのから守られとったんやな モンスター客共。」うわ。

 


シロ「言う程守られとるか?

しかし 酷いなアレは。
つつじの奴 よく笑ってられるな」ふむ。

皐月「プロやし座長やからな
営業スマイルくらい馴れとるわ

まあ 元アサシンやから 笑顔消えた時は ド派手な真っ赤な花が咲く事に


シロ「Σ店の奴等早くどうにかしろ!!」ひええっ

 


白「大丈夫だろ。
あいつもプロだし芝居小屋の中じゃやらない
やるなら 相手が外に出た途端路地裏に

シロ「Σお前もか!
つかこの町の路地裏どうなってんだ!!」


白「まともに生きてたら引きずり込まれないから安心しろ」しれっ。

シロ「Σ安心出来んわ!怖っ!」ひええっ

 

 

粋「・・そっかあ。
引きずり込んで良いんだ」ふふっ

テオドール「Σうおお元ヤンの目に 鈍い光が宿りまして御座います!」ひええっ

 

皐月「落ち着き。
誹謗中傷に耐えるんもプロの道や」どうどうっ

粋「闇堕ちしていい?」

皐月「あかん。負けるな
大物になって見返したればええねん」よーしよしよしっ

 

シロ「Σあの皐月が 諭しているだと!?」ひええっ

ひな「それだけ厄介な『お客様』って事ですねえ
嫌なら帰れば良いのに」

 

 


役者A「あ、あの菊さんもうすぐ出番ですので

そのお客様。他のお客様もおられますので あまりその大声でそう言う事は」助け船っ

 

役者B「何かご意見等がありましたら こちらに記入頂けましたら 後々ゆっくり読ませて頂き
是非とも参考にさせて頂きたく思うのですが」お客様の声アンケートっ

 


客「は? だから言ってんでしょ
つか何アンタ等 この店レベル低くない?こんな役者使ってんの?

無いわー ちょっとクレーム入ったくらいでキョドるとか マジ無いわー」ぷーくすくすっ

 

 

ひな「すみません アレ生理的に無理なんで排除して良いですか?」

皐月「店の中ではやめてや
出た後は知らん」きっぱり。


粋「つか あの客何がしてえの?
あまのじゃくにでも取り憑かれてんの?」イライラっ

 

 


彬羽「いやアレは普通の人間だな
確かに変なのを侍らせては居るが」

テオドール「Σうお!彬羽さん何処から!?」びくっ

 

彬羽「ひなの帰りが遅いと 朱禅の奴が煩いんで

・・・はー。」ひんやりっ

テオドール「涼みに来られたのですね。」ああうん。

 

 

 

粋「ん?変なの侍らせてるって

Σあ!マジで 性悪になる系の何かに憑かれてあんな事に!?」はっ!

 


彬羽「いや逆だ。
本人が性格悪すぎて 魔の者まで呼び寄せてると言うか」困惑っ

ひな「あー。わざわざ人が嫌がる事を言って
効いてる効いてるっとかって喜ぶ 良く解らない性癖の人って居るんですよねー」うんうんっ

 

粋「Σそんなの居るの!?」えええっ

 

テオドール「それの何が楽しいので御座いますか?」ええー。

シロ「悪魔の眷属でさえコレだぞおい。」引。

 

ひな「マニアックなド変態で良いと思いますよ
同じ人間でも理解出来ませんし」

テオドール「はー。それで興奮するとか なかなか高度な」ほー。

彬羽「待て。誰もそこまで言っとらん
お前も未成年に変な事を教えるな」

 

 

客「ちょっと何ごちゃごちゃ言ってんのー?
さっさと幕開けなよ  お客様をどれだけ待たすんだよー」ふんぞりっ

 

 

粋「いやこれ 幕開けたらそれこそギャーギャー言って邪魔するだろ」

皐月「せやな。
しゃーない お帰り願おか


お客さんええ加減 他のお客さんに迷惑なんで路地裏来いや。」真正面っ

客「は?」


シロ「Σシメる前提やめんか!!」ひええっ

 

 


客「は?何?出ろっての?
金払って入ってやってんのに?」はあ?

皐月「せやからそこは返金させて貰います。
ので、他のお客さんの迷惑やし お引き取り下さい」


客「はー? いや返金要らないから
さっさと始めてよ。
そしたらこっちが帰るメリット無くなるしさー。

つか、プロなら此処から盛り上げてみなよ ねえプロのお役者さん達?」にやにやっ


役者A「Σ!?」びくっ

役者B(Σもうこの仕事やめたい!!)ううっ

 

 


シロ「無茶苦茶言っとるな」うわ。

粋「どんだけ嫌がらせしたいんだよ
Σうおさっきの先輩方 引くタイミング逃して泣きそう!」ひええっ

 


彬羽「役者の奴等もだが 周りの客も限界だな」

ひな「そりゃ猛暑でずーーっと 御贔屓の皆さんと会えなくて 
久々の舞台でコレですよ?

私にも沸き立つ憎悪が見える気がします」ため息っ

 

 

 

テオドール「許可が頂けるなら 生きたまま何なとの餌に致しますが?」チラ見っ

白「ん、いい

今下手に騒ぐと 後ろの奴の我慢の糸が切れる」

テオドール「へ?後ろ


Σうおうっ!?」びくうっ!

つつじ「・・・・。」刀の刃じっと見。


シロ(Σほんの数センチ 数センチのみ鞘から刃出して凝視しとる!
あれはっ 確実に脳内でこれでもかと斬り刻んで必死に発散しようとしとる!!!) ひええっ 

 

 


白「仕方ないな。
幕開く前で嫌なんだけど」すたすたっ

粋「Σあ!兄貴!?」

 

 

客「ん?何?また来たの
退かないからさっさと始めてよ。

ん? つか何アンタもさ
何その派手っ派手なの! 何?飾り立てたら行けると思ってる派!? 
いや無いわ!品が無いわー!
何まさかそれでカッコいい思ってんの?」ぷぷーっ

 

 


テオドール「真っ赤なお花咲かせましょう」

粋「おう。路地裏に捨てたらバレねえな」


シロ「Σ落ち着け狂信者共!!」ひいっ!

 

 

 

客「ちょっと何? この店客まで質悪いなあ
睨んでんじゃないよ 趣味悪っ!
ほらとっとと始めろよ芸人共」ふんっ


白「だから お前要らないから帰れって言ってるだろ」

客「は?

先に金払ってんだからお客様だよこっちは
返金に応じないってんだから それで叩き出したらアンタ等がお縄じゃないの?それで無くても此処の評判地に落ちない?

 

ほら とっとと『面白い』の始めなよ 見てやるから」くるり

 

 

粋・テオドール「Σ!!」むっかああっ!!

彬羽「落ち着け 収拾が着かなくなる」どうどうっ

 

 


白「そっか。

それならこっちもプロだ

 


リクエストに応えてやる」

 

がしっ!

客「Σえ。 」

 

 


彬羽「Σえ  おい」はっ。


客「Σちょ離せこら セクハ
Σぎゃあああああ!!!」

 

 

ぐおっ

 

どごめしゃああっ!!

 

 

 

しーん。

 

 


一般客「Σおおおおお!!!」スッキリ拍手っ!!

 

白「お前の普段言うとおり
女だから殴ってない
ジャーマンスープレックスかましただけだ。」手ぱんぱんっ

彬羽「いや そうじゃなくてだな。」

 

 

粋「ひょっとしてお前  教えた?」冷や汗っ

テオドール「はい!」にこにこスッキリ。

 

 


ひな「良いんですか?」あーあ。

皐月「ええんちゃう?

『お客様等』めちゃ笑てるやん?」にやっ

ひな「あ。成る程」

 


客「お前 客にこんな事してっ

客商売がどうなるか解ってんのかっ」よろろっ

 

シロ「Σうお。頑丈だな」びくっ

 

白「問題ない

 

普段から俺は問題児だ。

今更 モンスター客1人投げた所で誰も驚かない」どやあっ

つつじ「あんさんが瓦版のゴシップコーナー常連で良かったわあ」刀しまいっ

 

ひな(あ。命拾いした) おおっ

 

 


皐月「ちゅー事や。

ほなあっきー それ帰り際に道にポイしとって」

彬羽「また地味に嫌な事を」

雑巾つまみひょいっ。


客「Σうおこら! 離せこらああ!!」じたばたっ

 

 

 

ぽいっ!

 


客「Σあだっ!」べしゃっ

 

つつじ「忘れもんどすえ。

おととい来やがれどす。」お代ぽいチャリン!!


客「Σちくしょおおおお!!」むっかああっ

 

 

 


白「さて。時間ずれ来んだけど 始めるか」伸びっ

つつじ「せやなあ。
ほな スッキリしたとこで仕切り直しや」にこにこっ

 

粋(これがプロ

俺はこの切り替えの速さに着いてけるんだろうか。) 冷や汗っ

 

 

 

 

 

 

テオドール「あー 案外なじりながらなじられるのがお好きとか?

そう言うマニアックなお店がお好きなら ご紹介致しますよ?」ぷーくすくすっ


客「Σはああ!?」むかっ

シロ「Σ追撃するなそこ!
つかそれほぼお前だろ!!」

テオドール「私にはこげな特殊な趣味は御座いません

こんなのの御相手 金貰っても嫌で御座います!」むっ

 

 

 

ひな「最近の子は 煽りもマセてますねえ。」あらあらー

彬羽「Σガキがやめんか ますます性格悪くなるぞ!!」だあもうっ!

 

客「Σ手前ええっ!訴えてやる!!」

テオドール「ほう。上等で御座います

国際問題にして差し上げます」ははんっ

 

 

シロ「Σまとめて路地裏に棄てるぞ貴様等!!」

 

 

 

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