小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月16日

 

 

 

 

粋「ったく 盆も明けた所だってのに」ため息っ

テオドール「あなた方も お帰りの霊の方々と共にあの世に参りますか?」

 

曲者「Σいや何この生き物!もののけか!?」ボコボコスマキっ。

テオドール「他に何に見えると言うので御座いますか」コウモリ羽ばさっ。

 


彬羽「こら ベラベラ正体喋るな。」

テオドール「良いでは御座いませんか
どうせお上に逆らったら張り付け獄門に御座いましょ?」

 

曲者「Σお上!?」えええっ

白「ん?何だお前等
何も知らないで襲って来たのか?」

 

 

家康「え?人間だし てっきりまた私や天海にケンカ売ってきたんだと」ええー。

粋「マジかよ家康狙いじゃねえのかよ」


曲者「Σ家康うううっ!?」えええっ

 


白「ばらすな」むう。

粋「Σあっ」はっ!

 

 

 


テオドール「口封じ致しますか?」鎌しゃきんっ

曲者「Σ!?」

彬羽「やらんでいい
後の始末は徳川に任せろ」

 


粋「あの、どっちにしても 結果的に将軍に刀向けたらヤバくね?」ひええっ

白「テオにやらせるよりマシだと判断したんだと思う」うん。

 

 

家康「で、じゃお宅何しに来たの?
さっさと話した方が身のためだよ?」

額に銃口ごりっ。


曲者「Σだああ話す!話しますっ

その 我々は 大生部多の流れの者でっ」ひええっ

 

 


白「なんて?」

彬羽「大生部 多(おおうべのおお)
飛鳥時代のシャーマンだな。」ふむ。


粋「んな遥か昔の霊能者の関係者が何でまた」ええー。

曲者「Σ霊能者ではない!
我々は我が神を迎えに参った次第でっ

彬羽「『我々』?」ん?

 

 

白「神って

どれだろ?」はて。

 

テオドール「あなた様はもちろん破壊神に御座いますし
魄哉さんも不死を欲しがるヤバい連中からしたら神に御座いますし

あ、九尾さんなんかも 場合によっては神扱いらしく御座いますよ?」

粋「Σあのストーカー狐が!?」えええっ

 

 

一二三「Σあ!こら そっちは危ねえだよ」

 

ぱたたたっ


頭にぽすっ!

粋「Σうおビビった なんだカイコか。
何?もう飯の時間?」苦笑。

 


曲者「Σあ」

 

彬羽「ん?

 Σそうか 大生部 多 ってのは確か」はっ!

 

 


曲者「Σいらしたぞおおお!!常世蟲様だあああ!!!」うおおおっ


曲者軍団「でかしたああ!!」わらわらわらわらわらわらわらっ!

 

 

粋「Σ何処から沸いたんだよ!」ひええっ

 

彬羽「そのまんまカイコ抱えてろ!
こいつ等の言う神は手前のペットだ!」

粋「Σはいい!?」

 

 


白「なあ?こいつ等人間か?」

テオドール「若干異形ぽい方も見受けられますねえ」おやまあ。

 


曲者B「ふっ。我らは古来より 代々常世蟲様の奪還を悲願とする者達。
ゆえに 山にこもり己も虫のごとき生活を送り 虫に近き能力を得

家康「いや 哺乳類と虫とじゃ根本違うし無理でしょ」きっぱり

 


曲者C「Σ黙れい! これを見てもそう言えるか!!」ていっ

 

しゅるるべたっ!


粋「Σうっお何 蜘蛛の糸!?」ひええ!

彬羽「落ち着け!人間は糸は吐けん」
ぶちっ


白「そこらの蜘蛛の糸せっせと集めて太いの作ったのか?」

曲者C「Σう、うるさい!!」

 


テオドール「怪しい宗教団体と言うより 虫かぶれコスプレ集団の様に御座いますねえ」うっわー

曲者D「Σお前に言われたくないぞ コスプレ外国人!!」むかっ


テオドール「一緒にしないで下さいませ

こちらは本物で御座います」

羽ばさあっ!

 

家康「ん?ちょい待って
コウモリって」

 

 

 

彬羽「基本食料は虫だな」ああうん。

テオドール「クオリティの低いコスプレ軍団ごときが失礼な!

食欲沸きませんので 片っ端から刈り取って差し上げます!!」鎌ぶんっ!

曲者軍団「Σうわあああ!!!」ひええっ

 

 

 

蒼月「アホじゃないの?
そんなに虫が好きなら天敵くらい知っとけっての」あーあ。

 

家康「お前 毎度何か起きると奥に引っ込むよね」

蒼月「俺頭脳派だから

つか何?常世蟲って
カイコちゃんは先祖返りした虫系妖怪って聞いてるけど?」


粋「そうのはずだし 奪還てどういう事なんだろ?
カイコの先祖って何処かから持ち出されたとかそんなの?」うーん。

 


曲者(スマキ)「ふっ そんな事も知らずにその方と共に有るのか

常世蟲様は お祀りしていた我等の先祖の所よりある日突然消えた。
毎日清められた葉しか食む事の出来ぬ御体にも関わらずだ。


これを拐われたと言わず どう説明する!」くわっ!

 


千様「毎日葉っぱをもりもり食べたからー
成虫になって飛んでったんじゃないのー?」のほほーん。

曲者「Σあ」はっ!!

粋「おい。」

 

 


蒼月「アンタ等ホントに虫好きなの?」引。

曲者「Σむむむ虫が好きと言うより 虫の繭の中での変化 あまりにも合理的なその生態に 紙の姿をそのあのっ」

粋「完全にパニックだな」あーあ。

 


千様「で、その神様ってのは カイコちゃんに似てたのかしら?」

曲者「Σどう見てもその御方だ!
見よ!我が懐に 当時描かれた常世蟲様のお姿絵がっ」じたばたっ


蒼月「へー、どれどれ?
つか奈良時代のよく残ってたなあ」がささっ

 


粋「Σん?これって」あれ?

千様「あらあらー」まあ。


曲者「どうだ。そっくりだろう!!」

 

 


しゅんっ!

しゅるるるっ!!


粋「Σうお!さっきの蜘蛛の糸!」はっ

 

ひゅんっ!

 

粋「Σうおおおカイコおおおー!!!」うわああっ!

千様「Σカイコちゃん持ってかれたー!!」きゃあああっ

蒼月「Σばっ! なんでしっかり抱えてないんだよ!!」

 

 


曲者B「よしゃあ!常世蟲様捕獲!
者共ずらか


Σごぶっ!!」

テオドール「させません!!」

顔面膝蹴りめしゃっ!

 


曲者B「くっ!無念っ」ぽいっ!

テオドール「Σあ、このっ!」

 

 

ぱしっ!

曲者C「おお!蟲様
さあ我等の居城へ帰りましょうぞ!!」だだっ!

 


千様「Σあああ連れてかれちゃう!
皆何してんのよ!!」

 


家康「思った数倍 蜘蛛の糸用意して来てて」くっ

ねっばあああっ!!


彬羽「ふんっ!」糸ブチブチブチっ!

一二三「彬羽さんも この辺一帯ネバネバでまともに動けねえだ

テオさん構わず追っかけてけろ!」

テオドール「し、しかし」ちらっ

 

 

白「蜘蛛の糸って 確か火で溶けたよな」ねばイラッ。

彬羽「Σ待て待て待て待て!!」
白「コスプレ集団が偉そうに」炎ボッボッ

ぼぼぼぼぼぼっ!!


蒼月「Σちょ 俺等もいるんだけど!?」ひええっ

 

 


テオドール「全力で追っ手かしこまりました!!」ひゅんっ!

家康「Σあああ 1人だけ逃げた!!」

 

 

 


ーーーーーーーーーー

 

バササッ!!

 


曲者D「Σどわあああ!!」どがしゃーん!

曲者E「Σ権兵衛ー! カマキリの権兵衛がやられたぞおおおっ!」ひいいっ

 

曲者F「くっ!常世蟲様はこの蝶の又兵衛に任せよ!」

テオドール「お黙んなさい!蝶々コスプレのオッサンとか気色悪い!!」うりゃあっ!

曲者F「Σうおっと!
ふはは甘いわ化物!!」ひょーいひょーい

 

 

テオドール(Σ見た目変態なのに素早いし何で御座いますかこの身体能力!
速さが売りの吸血鬼がここまで翻弄されるとはっ) むかあっ!

 

曲者F「ふはは驚いたか!
我等の華麗な身体能力はそこらの忍にも優 「黙れ。ぴょんぴょん必死に跳ねてるオッサン」イラッ

 

 

曲者E「よく着いて来たが 此処等が潮時よ
我等の拠点へ連れていくわけには行かんのでな

来い!草鞋虫の武蔵!!」 山頂見上げっ

 


ごんっ!ごろごろごろごろっ!!


曲者E「おお!そのまま押し潰してしまえ!!」うおおおっ

 

ごろごろごろごろっ!

 


テオドール「・・ダンゴムシ 
曲者E「わらじむし!!!」

 


ごろごろごろごろっ!

ひょいっ。

 

 


ごろごろごろごろろろろっ

 

 

ずずーんどしゃああっ。

 

土煙もうもうっ

 

 

 


テオドール「アンタ等何がしたいので御座いますか。」

曲者F「Σお前が避けるからああ武蔵いいい!!」うわああっ!


テオドール「Σなぜ避けないと思ったので御座いますか!!」えええっ

 

 

 


曲者B「おい。こいつやはりコウモリじゃないのか?
コウモリ相手じゃ 我等虫は分が悪すぎる」ひそひそっ

曲者D「だな。まさかこやつも我らと同じく コウモリを信仰し1体になるべく修行を詰んだとかそういうのじゃ」ひそひそっ

 

 

テオドール(我が主様
貴方様は 人間とケンカするなと申されますが
こんの馬鹿共は虫ケラ故、首をはねても良う御座いますよね?)イラッ。

 


カイコもぞぞっ

曲者B「Σうお!大人しくして下され!!」


曲者D「Σああ!コウモリが何かする気だぞおい!」ひいっ

 

テオドール「しゃらくさいので全員まとめて首飛ばし カイコさんを連れ帰らせて頂きます!!」

血の鎌じゃきいいんっっ!!


曲者軍団「Σのわあああ!!!」ひいいっ

 

 


どくんっ!!


テオドール「Σん!    ・・しまった!?」はっ

 

曲者D「へ?」

 

 

ぼむっ!!

テオドール「馬鹿の相手してる間に血液アンプルの効果がっ

Σっだああああーー!!!」

 

 

ひゅーん。


曲者D「Σ落ちた!?」ええええっ

 


曲者B「Σうお!常世蟲様何を!?」

 

糸ひゅばっ!!


曲者B「え。ちょ Σ重おおっ!!」ずんっ

 

 

テオドール「カイコさん ナイスで御座います。」糸にひっ捕まり
ぶらんっ

曲者B「Σうお生きてた!
こら離せ つか常世蟲様何故にコウモリなんぞをっ!」

 

 

 

彬羽「大方さっきの姿絵のせいだろ。」

白「常世蟲様お怒りだな」うん。


曲者軍団「Σえ。」

 

 

 

粋「どう見てもこの芋虫アゲハの幼虫だろ!!

うちのカイコはカイコ蛾だボケナスがああ!!!」

曲者B「Σぐはああっ!!」

 

 


白「飛び降り様右ストレート綺麗に入った」おおっ。

彬羽「走ってる車から飛び降りるなとあれ程

・・まあ良いか。」

 


朧車がたごとっ。

 

 

 

 


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ーーーーーーーー

 

 

 

魄哉「こちらがアゲハ蝶の幼虫。
こちらがカイコ蛾の幼虫。
はい、図解すると解りやすいですね」 対比図っ。


曲者軍団「Σ確かに!!」おおおっ

 

 

与一「虫マニアの癖にド偉い勘違いだな」うわ。


石燕「ま、虫を神様として見てるヒトからしたら
虫の妖怪であるカイコちゃんが それっぽく見えるのはしゃーないかもしれないっすがねえ」うーん。

 

 

粋「無事でよかった。」ほっ。

カイコすりすりっ

 

千様「あらあら仲良しねえ
アタシにはんな 神々しい物には見えないけどー。」のほほーん。

 

 


魄哉「信仰は人の自由ですが
普通に人のペット盗むのは犯罪
そしてうちの庭をネバネバにした罪は償って頂きますね」はーやれやれっ

曲者E「あのこれ以上ですか?」既にボコボコッ
魄哉「当たり前です。」

 

 

家康「ともあれ一件落着かあ。

いや焦った焦った」苦笑。

シロ「何故毎度俺が留守の時に襲撃が有るのか」くうっ!

与一「斬りたいのか」引っ。

 

 

彬羽「言うほど落着  か?」ちらっ

 


白「今回良く頑張ったな

コウモリって虫食べるよな?」

セミぶぶぶぶぶぶっ!


テオドール「Σあああお気持ちは嬉しいのですが 私はそういうコウモリではっ Σちょこっちやめ羽いだだだだ!!!」びびびびっ

 

 

一二三「白さんがまた変な事覚えちゃったべ
テオさん災難だよ」あちゃー。


白「そうか。セミがダメならおたまじゃくし辺りか」ふむ。

彬羽「もうやめてやれ。それは虫じゃない」

 


テオドール「Σおたまっ

くっ!頑張ればセミのひとつふたつっ!」がしっ


家康「Σやめなさい病気になるよ!!」ひええっ

 

 

 

石燕「虫の生態は確かに凄いっすけどね
そんでもあのヒト等にゃ勝てねえと思うっす。」あーあ。


曲者B「え。セミって

キッツいな」うわ。

曲者E「うん。無理無理」うんうんっ

 

 

 

 

 

 

繁みがささっ

 

 


白「ん? 何だこのでかい芋虫。俺の猫くらい有るな?


・・んー。   おたまじゃくしじゃないし良いか。」素通りすたすたっ

 

 

 

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