小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月9日

 

 

 

挿音「ーーってワケでよ。

城内に潜り込んでた何処ぞの間者捕まえたは良いんだけどよ」キセルすっぱーっ


千様「ちょっ煙い煙いっ!
何そんなイラついてんのよ

いつもの事でしょ」あーもうっ

 

 

彬羽「ん?尋問は手前等の管轄じゃねえだろ

その、そう言う点では右に出る奴が居ないのが」

挿音「それがよ。今回親父はダメなんだよ」

 

 

千様「あ。今回の曲者って女?」はっ

挿音「おう。
親父 無駄にフェミニストってやつだかんなあ」

 

家康「あー あいつ女子供には甘すぎるもんねえ」納得。

 


白「家康もこんなだし 徳川良く天下とれたな」へー。

家康「お前は敵と見なしたら結構容赦ないもんねえ

いや私も結構躊躇ないよ?
女子供でも敵ならしゃーないし。

 

・・まあ、その後数日引きずるけど。」ボソッ

 

 


蒼月「マジで良く天下取れたよね 徳川」うわー。


彬羽「逆に 躊躇も後悔も無いのが当たり前の時代だったから 
こう言うのに着く奴が多かったのかもしれんがな。」

 


挿音「いや 鳳凰ついてりゃそら天下も取れんだろ。」

粋「結局 魄哉のゴリ押しかよ」苦笑。

 


テオドール(ん?

それって結局、家康さんの人徳の成せる技なのでは?)おや。

 

 

 


挿音「ま、そんなんで 何処の誰の手のもんか はもちろん
見事にだんまりよ

つー事で お前等 女でも容赦無しの拷問得意な奴居ねえ?」真顔っ

白「冗談でも うんって言ったらドン引きされる奴だな」ああうん。

 

 

家康「あ、年齢制限かかるようなの
主に蒼月は駄目だよ」

蒼月「Σくっ!先に言われたっ」ちいっ!


彬羽「Σ何をする気だった手前!!」ひいっ

 

 

 

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江戸城

 


白「普通に 脅して駄目なら逆行けば良いんだ。

ほら、喋ったらやるぞ」七輪でサンマ焼きぱたぱたっ


間者女「私はアホか。」

 

 


ぐううううっ

 


テオドール「あ。でも体は正直に御座いますね」くすくすっ

間者女「Σくっ!!」

 


粋「Σガキがそういう言い方しねえの!!」ああもうっ!

 

 


魄哉「やっぱ牢に この子等案内したの間違いでしたかね」うーん。

挿音「つか、自分で聞き出せねえなら 見ねえ方が良いんじゃねえの?親父殿」

魄哉「いえしかし

万一意地になって 酷い真似をしたら止めませんと」

挿音(あー こら口割らねえわ。)ああうん

 

 

間者女(ふっ!調べのとおり
天海は女子供に甘いっ

しかしこうして捕まってしまった以上 逃げる機会が有れば良いが そうでない時はっ!)

 

 


白「ほら。酒蒸しまんじゅう

中身 こし餡ぎっしりだぞ。」ぱかっ。

間者女「Σあああこのままでは口を割ってしまう!!」うわああっ!

 


粋「ひょっとして兄貴 こう言うの向いてんじゃねえの?」うわあ。

彬羽「まあな。
曲者にマトモに飯食わせてるわきゃ無いしな」うーん

 

 

白「どうした?楽になりたくないのか?」まんじゅうもぐもぐっ!

曲者女「くっ! なぶるな 一思いにやれええええー!」ちくしょおおっ

 


テオドール「生き生きしておられますねえ。」

粋「兄貴 基本性格悪いから」うん。

 


彬羽「よし。アホらしくて見てられん」すたすたっ


テオドール「あ。彬羽さんが耐えかねて退席に御座います。」

粋「うん。真面目だとやってらんねえよな」

 

 

魄哉「あの、そろそろ可哀想に
テオドール「どの辺が?」はい?

 

粋「こっちはこっちで極端だし」

挿音「頼むから政務戻っててくれや」ったくよー。

 

 

魄哉「しかし、度を越えた空腹は耐え難い物ですよ?

ほら 飢餓の余り堕ちた人間を餓鬼と言うではありませんか?

飢餓状態の人をなぶるようなそんな

挿音「おう。1日牢に放り込んだぐらいじゃ飢餓っつわねえから。
腹減ったなーくれえだから 頼むからマジで向こう行こうや」な?

 


白「丸一日 食べ物やってない本人が言うのか?それ」えー。

曲者女「くっ!
おのれ天海っ!!」ぎりぎりっ


粋「Σそれで恨みそっちに行くの!?」えええっ

 


白「馬鹿かお前、
命取られなかっただけ感謝する所だ

と言う事で 次は梅干しおにぎり」すちゃっ

囚人女「Σあああ梅干し!
見てるだけでヨダレがっ!」くううっ

テオドール「あのー。まさか 延々食べ物責めにする気で御座いますか?」

粋「つかどんだけ食い物携帯してんの 兄上。」

 

 

囚人女(いかん!このままでは本当にあらいざらい喋ってしまう!

コイツ本当になんなんだ!寄りによって空腹の時にめっちゃ来る物ばっか的確に出してくる!

あああカロリー!体がカロリーを欲しているうう!!)

 

 

ぐー ぐきゅるううううっ!

 


白「もうひと押しか。」ふっ


粋「すっげえ間抜けなのに
すっげえ残酷に見えてくるから怖えよ 兄上。」

 

 

白「お前も強情だな。

けど、次のに耐えられるかな」ふふんっ

曲者女「Σうっ!今度は何を!」ぎくっ

 

 

白「お次はこれだ」

鳥の丸焼きずるんっ!!


曲者女「Σあああ皮にカリッと焦げ目のついた 旨味たっぷりのジューシーな鳥肉ううう!!」うわああっ!!


ぐーきゅるるるるっぐぐううっ

 

 

粋「Σう!あれは 1日飯抜きじゃなくても辛い!!」ううっ

挿音「つか丸焼き何処から出したよマジで。」

テオドール「本日のオヤツで御座居ましょうかねえ?」おやおや

 


魄哉「あの お肉はやはり焼きたての方が
あ、肉汁垂れますよ 軽く炙ります?」お皿がちゃがちゃっ

白「だな。 やっぱアツアツだろ」じゅううっ


曲者女「Σあああ!やめろ香しい匂いがっ!

おのれ天海いいい!!」


魄哉「全部僕のせいなんですか?」えー。

 

粋「いや捕まえてる時点でそうなんだろ」

魄哉「・・白君 それ僕にも一口下さい

テオドール「あ。拗ねられまして御座います」

 


白「喋ったらお前も食べれるんだぞ?」はふはふっ

囚人女「Σ!!」ヨダレたらりっ


挿音(お。マジで落ちそう) おおっ。

 

 


囚人女(い、いかん!これは本気でヤバイっ!
このままでは鳥肉の誘惑に負け全て喋ってしまう!
と言うか もう肉の事しか考えられないっ 食べたいめっさ食べたい!


え?なんで喋っちゃ駄目なんだっけ?
バレたら後で命無いから? え?たらふく食べて斬られるならそれはそれで良くない?)頭ぐーるぐるっ

 


テオドール「もうひと押しに御座いますね。」もぐもぐっ

白「さすがにそろそろ良心痛むから喋って欲しいんだけどな」

 

魄哉「ですねえ。
僕としても 早めに喋ってくれたら 温情とかそんなので後の事は保証出来るんですが」うーん。

 

曲者女「Σおのれ天海!
お前の情け等いらぬわ!!」くわっ!

魄哉「そんっなに僕が嫌いですか」あーはいはいっ

曲者女「Σ当たり前だ 簒奪者!!」うがあっ!

 

 

テオドール「さんだつ?」はて?

粋「人のもん取った卑怯もん だっけな」えーと。

 

挿音「今ので豊臣 もしくは織田の関係者で間違いなくね?」

曲者女「Σあ」はっ!

 

 

粋「あのー ポロリしちゃったし
もう喋って良いんじゃって思うんだけど」苦笑。


曲者女「ううう!うるさーい!!」うわーん

 

白「あ。泣かした」あーあ。

粋「Σなんで俺!? 兄貴のが万倍酷いのになんで!?」えええっ

 

 

曲者女(ううっ もう駄目だこれ
空腹で頭働かないしっ
何やってもポロポロ溢す気しかしない


かくなる上は!!)くわっ

 

 


飛天「はいはーい。舌噛み切っても自害とか出来ないよー?」手突っ込み

曲者女「Σもがっ」ぎくっ

 


飛天「お前等 なぶりすぎ

こんな状況で相手追い込み過ぎたらそりゃ思い余るわ

拷問するなら猿ぐつわ忘れるなよ」真顔っ

粋「ごもっともだけど医者の台詞じゃねえよ。」ドン引きっ

 

挿音「つっても情報聞き出さなきゃいけねえしなあ

口塞げねえワケがあんだよ」

飛天「で、相手があの世行きだと意味ないだろ

ほら アンタも。誰に教えられたか知らないけど

あ。まだやる気だこの人」よいせっ


曲者女「Σもがっ!?」


粋「Σ鳥肉詰め込んだ!!」ひえっ

 

曲者女(美味しいいいっ!)じーん。もぐもぐっ

 

 

飛天「よし落ち着いた

人間空腹だとろくな事考えないからなあ。
良いか よーく聞けよ?」

曲者女「ふぁい?」もぐもぐっ

 

 

飛天「いいか。舌を噛んでのアレは ぶっちゃけ窒息だ。
噛みちぎられた舌の根っこの筋肉が収縮し 気道をふさぐ事で窒息しちゃうってシステムな

故に 思いっきりブチン!て行かなきゃ意味がない上 
結構助かるもんだ。そしたらその後どうなると思う?

痛いわ苦しいわの長い治療、そして回復してもその後一生声も出せず過ごさなきゃならない

さて、その上 今度はどんな拷問が待ってるかなあ。」

 

曲者女「・・・。」もぐもぐっ

 

 

テオドール「一気に美味しくなさそうなお顔になりまして御座いますね」おやまあ。

粋「そりゃそうだろうよ」うん

 

 

飛天「処置出来なければ、治療出来なければ万々歳?
いやそんな事は無いって 窒息って苦しいし、 何より


俺が治すから アンタは絶対逝けないし 逃げられない

な?話そ」にこっ。


曲者女「ごくん。すみません 私を雇ったのは淀君の親族のー」えーと。

 

 

挿音「お。すげっ

飛天の奴 やんじゃねえか。」おおっ


魄哉「医者ですからねえ。
人体を知り尽くしてるから 精神面を抉る方法も心得てると言うか
大した物です」ほー。

 

彬羽「いや。ありゃ素だ。

思った事を正直に言ってるだけだアイツは。」


白「お前のイトコ怖すぎないか?」ええー。

彬羽「だから連れて来たんだろが」

 

 

飛天「って事で

情報提供したし 無駄に処刑しないで良いよな?」にやっ

挿音「それが狙いかよ」

飛天「医者は命護るもんだし?」


テオドール「徳川がお優しくて よろしゅう御座いましたね。」ほー

 


魄哉「あの、飛天君
医者兼拷問官とかやりません?

絶対向いてると思うんですが?」メガネきらーん。

飛天「何その1人マッチポンプ

えー、医者で手いっぱいだから良いや」

 

 

曲者女「優しい?」怪訝っ

粋「ま、まあ 織田とかに比べたら優しいんじゃね?

たぶんっ」冷や汗っ

 

 

 

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