小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月30日

 

 

 


彬羽「すまん。お前等の中で比較的料理の出来る奴は

白「焼くだけなら出来るぞ」えへん。
彬羽「お前等の中でまともな料理の出来る奴は居ねえか」 ガン無視っ

 


テオドール「ええー 味付け最小限で素材の味を生かしつつ
程好く火の入った 我が主特製焼き肉 絶品に御座いますよ?」不服っ

彬羽「味付け無し下ごしらえ無しで強火で焼いただけの肉塊を料理とは認めん。」きっばり。

 

粋「実際に食べると意外と旨いんだけど
確かに 店で出すには
ん?店で出すの?」あれっ


彬羽「それがその

今度春一の近くによく屋台出してる顔馴染みの親父が  改めて店を出す事になってな
その 本日開店なんだが

急遽食中毒で診療所に運び込まれてだな」頭かかえっ

 

白「その店 始まる前から危なくないか?」

 

彬羽「だから生のホタルイカはやめろとあれほど」くっ。


テオドール「ふむ。 見かねて代わりにオープニングスタッフを集めてらっしゃるのは察しまして御座います

で、何のお店なので御座いますか?」

 

 


彬羽「寿司屋だ」真顔。

千様「彬羽君。死人が出る前にやめろや言ってあげるのも優しさよ」きっぱり。

 

 

 

彬羽「いやホタルイカは 祝いの席で出されて断れなかったとか何とからし
本人の意思とは関係ねえから 後々食中毒は出さんだろ。

と言う事で 初日なんて祭みたいな物だ  暇な奴等でどうにか誤魔化して貰えないかって話でな」

 

 

粋「板前が飲食に対してそのノリで良いの?」

 

テオドール「と言う事は料理の出来るメンツ

私と 粋さんも簡単なのなら出来まして御座いますよね?

そして黙々同じ作業なら家康さんも出来るかと」ふむ。

粋「Σサラッとやる気!?」ええっ

 

彬羽「それだけ居ればどうにかなるか」ふむ。

 

テオドール「で、彬羽さんがおられれば問題ないかと」

粋「あー そんならどうにか?
あ、出来る出来るやれるや」ほっ。

 


彬羽「すまん。俺は自分の仕事が有る」

テオドール・粋「Σえ。」

 


粋「Σ素人のみでやれっての!?」ひええっ

彬羽「いや寿司だぞ?
本当に簡易な店だ
開店祝いって事で好きにやって良いって話だしな」

※寿司は 江戸時代はファーストフード扱いでした(ほぼ魚おにぎり。)

 


白「一度引き受けたよな?」ジト目っ

粋「Σああ!こう言う時は兄上厳しい!!」ひえっ

テオドール「自分からぐいぐい行った分引けない奴に御座います!」ひええっ

 


家康「えー 何々?何するの?」へらっ

千様「んー。
何かしら メンタル面では殿が一番頼りになりそう」うーん。

 

 


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【新規開店寿司屋】

 


粋「・・あの生真面目カラスが すっげえ適当だったワケが良く解ったわ」ああうん。

テオドール「この辺は 飲食激戦区に御座いますからねえ」おやまあ。

 


家康「閑古鳥鳴いてるね」あちゃー。

店ガッラガラッ。

 

 

粋「普通 新しい店って物珍しさで人溢れ返るんじゃねえの?」

テオドール「で御座いま
Σあ!いらっしゃいませ!!」おおっ

 

 

 

皐月「アンタ等なあ。商売なんやと思っとん
ただ店の中で待ってて客来るかいな」ため息っ

テオドール「Σお客では御座いませんが がめつさ折り紙付き商魂アドバイザー様がっ!」おおっ

皐月「お客でも御座いますや

とりあえず何か食わせてんか」

 


家康「はいはいお嬢さんがお客第1号でーす。

えーと。とりあえずさっき握ったの「今作らんかい。パフォーマンスは大事
てか置いとったら米カピカピなるやん。」


一同「成る程」おおー。

 


皐月(あっきーがわざわざ見に行ってくれ言いに来たのこう言う事か) 物凄い納得。

 

 


粋「バイトならした事有るけど
あれって上から指示されてやる物だしなあ」

家康「まさか丸投げとはねえ」酢飯まぜまぜっ


皐月「その米も お客来んかったら無駄になんで

表見たけどやっとんのかやっとらんのかパッと見解らんやん?」

テオドール「へ? のれんもかけましたし、開店の札もかけておりますが?」


皐月「いや、この店昨日まで無かったんやろ?
ほんじゃそこ歩いてる人等も 店やて解らんやん? そんなんやってるかどうか気をつけて見てくれるかいな」


一同「Σ成る程!!」おおおっ

 


皐月(あかん。アホしかおらん)ずーん。

 

白「じゃやっぱ芝居小屋と一緒か。
何か派手にやってるぞアピールして 通り歩いてる奴等捕まえれば良いんだな?」

皐月「アンタおったん。

せやな まずはお客さんに存在気づいて貰わんと」

 

粋「よし。兄貴 ちょっと表で一芸」

皐月「あかんで。
うちの役者宣伝に使うんやったら それなりに契約金払って貰わな」

粋「Σ商魂!!」ううっ

 

 

家康「プロ使うのはお金かかるよねー」うんうんっ

テオドール「餅まき感覚で寿司まきとか
粋「何かに包んでもぐしゃぐしゃになるなそれ」

 


皐月「まあ 白自体を使うんは自由やけどな、芸はさせたらアカン。
そこはきっちりさせてや」

 

白「猿回しの猿みたいに言われてるな」むう。

皐月「この件に関しては皆猿レベルやと思うで

つか何かないん? 目玉になりそうなんとか
ちょい厨房見るでー」すたすたっ

 

テオドール「口はお悪いですが頼もしい」おおっ

 

家康「この見た目であの芝居小屋きりもりしてる様なもんだもんねえ「誰がロリやねん。」

家康「うん。そこまで言ってないね」

 


皐月「やったらわざわざ見た目とか言わんといて

ん?なんやこの肉の塊」おっ

粋「あー それ
何か今入院してる店長が 西洋の文化を取り入れて 炙った肉の握りとかって

そもそも客入らねえと何も出来ねえけど

 

 


皐月「よし。決まった」きらーん。

テオドール「Σおお! 何かアイディアが!?」

 

 

 

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【割烹春一】

 

ひな「あのおじさんの店って
お寿司屋じゃ無かったんですか?」

彬羽「・・は?」嫌な予感っ

 

 

庵「何か 店頭でケバブでも焼いてんの?って事になってたよ」

彬羽「Σ何やってんだあいつ等は!!」ええええっ

 

 

 

 

 

野次馬A「おおー! すっげえ火!!」

野次馬B「肉の焼ける匂いで食欲そそられんなあ 入るか」よしゃっ

 

家康「へい。らっしゃい! 何人様でしょ」にっこにこ。

 


粋「Σあ、兄貴もちょい弱火で 焦げる焦げる!」

白「ツノ出さないで火出すの難しいんだけどな」むう。

 

野次馬C「あの火力 どうやって出してんだろうなあ」へー。

 

 

 

皐月「芝居小屋は芸で呼ぶ
食いもん屋は食欲そそりゃあ客入るねん」 げぷっ。

テオドール「やはり 我が主の特製焼き肉は美味しいので御座います」うん。

 

家康「てか皐月ちゃん
実は炙り握り食べたかっただけだよね?」

皐月「ぎく。」

 

テオドール「良いのでは御座いませんか?お客様が入る流れを作られたので御座いますし。

はーい。カルパッチョ握りのお客様どちらで御座いますかー?」

 

 

彬羽(Σ好きにして良いとは言ったが オリジナルメニューまで作ってやがるし!!)

家康「お?彬羽 らっしゃい。」

 


皐月「店のおっちゃん退院したら
お客入らんから新メニュー作っといたわでええやん?」

彬羽「Σいや人の店だぞ!?」

 

 

店のおっちゃん「いや  これはこれで」もぐもぐっ

白「な?」


皐月「店長 胃袋掴まれとるで」ほれ。

彬羽「Σ良いのか!?」えええっ

 

 

 

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