小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月30日

 

 

 

テオドール「クダギツネ  とは?」はい?

魄哉「霊能者何かが使役する 小型の狐の式神

みたいな物ですね
こう言う筒。管に住んでるのでクダギツネです」竹筒っ


テオドール「へーアナゴみたいな狐に御座いますねえ」ほうほう

 

 

蒼月「アナゴの生体は知ってて クダギツネは知らないのかよ」えー。

テオドール「アナゴは蒸すと美味しいのです。 我が主の好物に御座います故知っております」

粋「兄貴は大概の食い物全部好物だから。
頼むから捕りに行って流されるのやめろよマジで」

 

千様「流されたのね」ああうん。

テオドール「正確にはヌメッた岩場で転んで頭打って灰になりそのまま日光に晒され続けると言う」 遠い目っ

蒼月「マジで消滅するよ 吸血鬼。」うわ。

 


白「で、何でいきなりクダギツネだ?」

魄哉「いえその、クダギツネを使役しているのは人の術者だけでは無い様で」

 


ウカノカミ「うちの子何処に行ったんでしょう!!」くわっ


粋「Σ稲荷の大ボスみたいな姉ちゃん神久しぶりっ!!」うおうっ

 


魄哉「半泣きで玄関先で会いました。」

テオドール「あー前に 御付きの狐さんが異物飲み込んだの 彬羽さんが取り出されましたからねえ」成る程っ

 

ウカノカミ「と言う事でお邪魔しております!
カラスさん あの子が行きそうな所ご存知在りませんか!?」縋る眼差しっ

彬羽「Σは!?

いや クダギツネはちょっと専門外でっ」


家康「Σ彬羽 鍋吹いてる吹いてる!!」
彬羽「Σちょっと待て!」あたふたっ

 


白「とりあえず 何か食べて落ち着け
バカラスの飯旨いから」な?

ウカノカミ「Σはっ そういえば朝から何も食べてないっ」

 

千様「あら駄目よー
ペットが行方不明になった時は まず飼い主が体力つけなきゃ。
へばったら捜せないわよー?」お茶こぽこぽっ

ウカノカミ「あ、これはどうも」ぺこっ

千様「めんどいから出涸らしだけどねー。」

 


魄哉「あの その人神様なんですけど。」困惑っ

千様「白君だってそうじゃない?
壊すほうだけどー」しれっ

 

 

 

ウカノカミ「・・よく味の染みたおあげさん。

あの子 ちゃんと食べてるのかなあ」もぐもぐ涙ぽろり


蒼月「Σバカ!なんで油揚げなんて入れたんだよ!!」

彬羽「Σこの女も狐の眷属なんだろ!?」ええっ

 


魄哉「いえ、狐に乗った女神様なだけで
御本人は狐じゃありません」


彬羽「Σそうだったのか!?常にはべらせてるんでてっきり」ええっ

ウカノカミ「ただの狐マニアです」きっぱり。

 

 


粋「じゃあ 落ち着いたら裏山でも捜すか」うーん。

テオドール「で御座いますねえ

ここの辺り 高位妖怪がウロウロしてるせいで やたら魔の物を呼び寄せまして御座いますし」

 

ウカノカミ「ですです!この辺に居る可能性大なんです!私の狐センサーも反応してますしっ Σうげほっ!」もぐもぐっ

千様「一気に食べるとムセるわよー」

ウカノカミ「すみません。ホントにご飯美味しくて

後 お米大好きです」もぐもぐっ

 


魄哉「まあ、豊穣の女神様ですからねえ」

家康「見た目に寄らず豪快な食べっぷりだねえ」わお。

 

 


ーーーーーーーーー

 

 


テオドール「流れで ペット捜しする事になってしまいまして御座います。」うーん。

粋「あの姉ちゃん1人で捜せる気しねえし
しゃーねえって。」苦笑

テオドール「毎度女性に激甘に御座いますねえ」 ジト目っ

 

 


彬羽「よし。クダギツネの習性はだいたい解った。」

 

石燕「まさかあっしのコレクションが役にたつとは」ふっ。


粋「つか 妖怪が人間の書いた妖怪大百科読んで勉強っておかしいだろ。」ええー。

テオドール「先生!日本語読めません!」はいっ

彬羽「お前は普通に指示された事だけやっててくれ また灰になるぞ」

 


白「で、クダギツネってどういう所捜せばいいんだ?」


石燕「アンタは読む気ゼロっすね

まあ白さんの場合 自分の好きな所捜せば良いと思うっす」

 

 

 

箪笥引き出しがらっ。

中身せっせと横に出し

 

白「よし。」


彬羽「よしじゃねえ
当たり前に入るな」頭すぱんっ

白「入れるなら入るだろ。」真顔。

 

 

テオドール「あの 好きな場所に入るのではなく
クダギツネが好みそうな場所を捜すと言う話で御座いますよ?」

白「中身出してる間に忘れてた」はっ。

 

 

粋「Σあ、でも 目のつけどころ的には合ってる!?」妖怪大百科ぺらっ

彬羽「だな。クダギツネは閉所暗所を好むらしい

タンスの中には 居ないな。」見渡しっ

 


テオドール「クダが好きだからクダキツネ

ならばこう言う 長細い箱を仕掛けて置くとか


粋「うん。秒で兄貴が入ったわ」ああうん。


白「狭い。」うっとり

 


テオドール「お気に召した様でよう御座いました。」おおっ

石燕「テオさん 目的忘れちゃ駄目っすてば。」

 

 

彬羽「いやそもそも 人が入れるサイズにするからコイツが入るんだろ

狭いのを好むならクダギツネ向きの大きさにしないと意味無くないか?」

粋「そいやクダギツネってどんくらいの大きさ?」あれっ?

 

石燕「普段住んでる竹見せて貰ったんじゃないっすか?
あの大きさっす」


粋「Σえ。 あんなちっさいの!?」ひえっ

テオドール「ん? ひょっとして

あの、竹に住み慣れてるのなら ひょっとして今も竹の中とかでは 
つまりそのっ」嫌な予感っ

 

白「魄哉のタケノコのせいで

今家の周り竹だらけだよな。」ほれ。

石燕「今年成長エグいっすよねえ
七夕には良いかもしんないっすけど。」ああうん。

 


粋「Σひょっとして あの竹全部調べんの!?」ひええっ

彬羽「Σい、いや 中に入るにはある程度切られたりした竹じゃないと無理だろ

つまり そこそこ刈り取られた竹で無いと

 

挿音「ったく 親父の博愛にも困ったもんだっつーの

蚊がえれえ事になんだろがよー。」ぶつくさ竹ばっさばっさ

粋「Σ最悪のタイミングで何してんだああ!!!」うわああっ

 


挿音「庭の整備。」キセルぷはーっ

粋「Σ至って当たり前の事つか お疲れさんです!」ううっ

 

 

テオドール「やっぱ 竹全部見て回るしか無いのでは」ひええっ

 

石燕「いえ こんだけ密集してるなら手は有るっす」竹ゆさゆさっ

彬羽「と、言うと?」

 

石燕「クダギツネは火が嫌いなんす!

白さん 竹駆除兼任 一気に炙っちゃってゴーっす!!」びしっ


白「こうか?」炎ぼぼっ

 

 


彬羽「『家の周り』に繁りたおしてるって言ってんだろがああ!!!」頭ぐりぐりぐりぐりっ

白「痛い痛い痛い痛い。」炎ぼひゅっ

 


テオドール「Σ瞬間鎮火!」おおっ

 

 


石燕「あれ?白さんの炎ってある程度 燃やす範囲調整出来るんじゃ?」おんや?

粋「Σ燃え移ったのまでは無理!
うちの兄貴に繊細さ求めんな!!」

 

挿音「状況が解んねえんだけど
猫でも逃げたのかよ?」


与一「いや。クダギツネ らしい」えーと

挿音「クダ?

あー そりゃ俺にゃ無理だわ ま、頑張れよー」すたすたっ

 

 


間。

 

 

 

粋・テオドール「居ない」ぐったり。

 

ウカノカミ「絶対この辺に居るのに
どこ行ったのー」

かぽっ。


千様「それ お茶菓子入れよ?」

ウカノカミ「結構こう言う所に居るんです」


小太郎「ネズミみたいだな」わおんっ


一二三「ネズミさんだべか

それなら 気を付けた方がいいべ」ふむ。

彬羽「ん?何をだ」


一二三「この家には ハンターが多いだよ。」

家康「いやー。ネズミぽいとなると 皆も狩らないとは思

 

 

九尾「うおおお獲物じゃあああ!!」どどどどどどどっ!

クダギツネ「Σぴーっ!!」どだだだだだっ!

 

家康「Σ野生動物居るの忘れてたああ!!」ひいっ

 

ウカノカミ「Σ居た!居ましたあの子です!!」きゃあああっ


一二三「まずいべ!九尾さんやる気まんまんだ!」ぎゃああっ

粋「Σやめろ九尾食うなあああっ!!」うわああっ

 

 

白「ん?ドタバタしてるけど見つかったのか?」ひょこっ

 

 

がしっ。


白「Σん?」

 

 

彬羽「受け取れ九尾!!」

ぶん投げおりゃあっ!

 

九尾「Σおお!空からだーりんがっ」もふキャッチ!

 


粋「Σおおお!カラスさすがっ」

家康「Σいやまだだ!!」はっ

 

 

大嶽丸「Σんにゃーっ!」しゅばっ!

クダギツネ「Σぴーっ!?」ひいっ


テオドール「Σまた最悪の時に化け猫おおおっ!!」だああっ!

 

 


ウカノカミ「Σいやああうちの子があああっ!!」ひいいっ


白「任せろ。」毛の間からモコモコ這い出しっ

彬羽「Σ今猫じゃらし持ってるのか!?」

白「そんなもの持ち歩いてない

こっちだ。」ひゅんっ

 


ぽす ぶわっ!

大嶽丸「Σに゛ゃっ!?」

 


テオドール「Σこの臭いは!」はっ

 


大嶽丸「ゴロゴロっ」へべれけくたりっ

粋「Σマタタビだ!」おおおっ

 

 

彬羽「手前 なんでそっちは持ち歩いてるんだ。」

白「俺も酒で酔わないのにコレでは酔うらしいから 興味あって「絶対酒癖悪いだろ 酔わんで良い。」きっぱり。

 

 


一二三「とかやってる間にクダギツネちゃん逃げただよ?」

一同「Σえ。」

 

テオドール「Σウカさん! 飼い主なのに近くに来ても捕まえられないので御座いますか!?」ああもうっ

 

 

蒼月「足が痺れて 立てなかったらしくって。」えーと。

ウカノカミ「」顔面から畳に突っ込み。

 

テオドール「・・イラついて 申し訳御座いませんでした。」うわ。

家康(Σテオちゃんにドン引かれるどんくささ!!)

 


ウカノカミ「あの子いったい何処へ

あ、鼻血」ぽたたっ

一二三「うん。大人しくしててけろ」よしよしっ

 

 


間。

 

 

 

シロ「成る程 それで皆小動物捜しと」ふむ。


小太郎「うん。ネバネバのネズミ取りも仕掛けてみたけど 家康しかかからなかったし」わおんっ

シロ「いやそれ かかったとしてどうやって剥がす気だ」

 

家康「あああベタベターッ!」うわああっ

魄哉「剥がれただけで良しとして下さい」はーやれやれっ

 

 


晴明「おい 何故に廊下にトリモチ仕掛けておるのだ 危なかろうが」ひょこっ

家康「Σうお晴明さん! 引っ掛かんなかった!?」

晴明「私の足を見てから言え。」ほれ。


シロ「Σ裸足!かかったのか!?」

晴明「足袋は諦めたわ」ふっ

 


魄哉「さすが冷静ですね」ちっ。

晴明「なぜ残念そうなんじゃい」

 


ウカノカミ「えーと。貴方狐?」まじっ

晴明「Σ一目で見破られた!!」えええっ

 


粋「狐マニアなんだってよ
マニアって凄えな」うん。

晴明「Σいや怖いわ!!」ひえっ

 


ウカノカミ「すみません 力を貸して下さい」

晴明「何の?」は?

 


ウカノカミ「実は この時期クダギツネの繁殖期で」真顔っ

彬羽「Σ脱走の理由はそれか!?」

 

魄哉「ん。まさか それって」はっ。

 

 

 

 

クダギツネ「きゅーっ!!」びとっ!

晴明「Σうおお何か来た!!」ひいっ

 


ウカノカミ「やっぱり!

この子老け専で うちの雄クダギツネ達じゃどうしても嫌って
晴明「Σ誰が老けとるかあああ!!」

 

 

魄哉「いかに上手く化けても 動物は誤魔化せませんよね」ふふふっ

晴明「Σ黙れ お前のが桁1つ多く生きとるだろが 化石爺がっ!!」むかっ

 

 


蒼月「えーと。 じゃあ
力を貸すって

クダギツネと夫婦になれ。的な?」ありゃ。

晴明「Σいくら何でも無理があるわ!!」

 


家康「奥様は 手の平サイズ?」

晴明「Σ喧しわベタベタの殿!

えーと。何だ 私は子育てはせん!実績がある!!」くわっ

テオドール「さらっと最低な事抜かされておりますけど」うわ。

 

クダギツネ「きゅー!」

ウカノカミ「『おっけー。立派に育てます』だそうです」


晴明「Σ近頃の若い者は理解出来ん!!」

 

 


彬羽「まあ。一先ず クダギツネは帰ってきたか

こじれてるが後は本人達に任せるとして

ん?どうした」

 

白「んー。 千様が居ないなって
さっき クダギツネが逃げた後追っかけてたまんまの気がする」きょろっ

 

粋「Σ言われてみれば!
え?どっかで怪我でもしてんじゃね!?」

テオドール「今度は千様さんに御座いますか!
うわこれこそ何処におられるのやらっ」

 

 


ーーーーーーーーーーー

 

 

挿音「・・・。」

キセルすぱーっ

 

 

挿音「壁からケツが生えて
千様「Σうっさい! 抜けなくなったのよ! 良いから助けなさいよおおっ!!」きいいっ

 


挿音「いや 入ったんなら出られんだろ
器用かお前はよ。」


千様「しゃーないでしょ クダギツネちゃんが此処に入ったのー!


狭いけど無理矢理体捩じ込んだら そのっ返しみたいになって前にも後ろにも行かなくなったの!

上も下もボンボンなナイスバディなめんじゃな Σあだっ!ちょ お尻蹴ったわね!?」きいいっ

 

 


大嶽丸「あれは助けづらいな」うわ。

九尾「何処をどう引っ張ってもセクハラとか罵られそうじゃのう」あーあ。

 

 

 

 

魄哉「では、まずはお友達からと言う事で

ほら爺なんでその辺古風なんですよ」ね?

クダギツネ「きゅきゅー。」こくこくっ

 

晴明「Σ無理矢理まとめるなそこ!

からって その後どないせえと言うんじゃああっ!!」

 

 

 

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