小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月19日

 

 

 

焔「でよお。そん時うちの嫁なんて言ったと思うよ」へべれけっ


白「その話4周目だぞ」うんざりっ

焔「おう。ボケてねえわ
何度でも話してえんだよ。付き合え孫」


白「よし。バカラスに後は任せた」

彬羽「Σえ゛」

 

粋「ごめん 兄貴今日芝居小屋出だから!
後は頼んだ」だだっ

テオドール「遅刻遅刻に御座いまーす」荷物抱えたたっ


彬羽(Σ俺もバイト入れときゃ良かった!!)

 

 


彬羽「うちの孫共は世話しねえなあ。

お守りのお前も大変だな」肩ぽんっ

彬羽(Σ完全に逃げ遅れたあっ!!)くっ

 

 

千様「今からが 1番大物のお守りなのよねー」あらあらっ

家康「毎度大変だよね
胃薬用意しとこか」苦笑。

 

 

 

間。

 

 


彬羽「本っ当に夫婦仲が良かったんだな
(年寄りの話は八割増しだろうが。)」げんなりっ

焔「おうよ。
まだまだ照れが先立つ若え者には理解出来ねえかもしれねえがな

まあ、夫婦仲悪いよりは良いだろよ」へらっ


彬羽「いや知らん。
他所の家の事なんぞ知らんしな」

 


焔「ん? お前の親は仲悪かったのかよ?」おや


彬羽「実の弟、つまり飛天の父親に負けた父親と
それを不甲斐なく思い 将来見返す為に息子をスパルタ教育する母親だぞ?」

焔「おう。酔い覚めたわ 変な事聞いて悪かった」うっ

 

 


千様・家康(確かにほかほか家族で育った感は無いなあ) 成る程っ。

 

 

魄哉「あのー。袖の下で頂いた珍味が有るんですが 食べます?」こそっ

彬羽「Σいつ帰った!?
つかんな物受け取るな!!」

魄哉「いえ 下に山吹色の菓子は入ってませんでしたので
これくらいなら早めの御中元で良いかなー?と

で、いかがです?」

彬羽「Σいやいらん
変な気を使うな」

 


焔「またオカン暴走してんのかよ。
あ、要らねえならくれ」

魄哉「今回ばかりは何と無く嫌ですねえ」うーん。

 


家康「成る程。
そんなで煮詰まった挙げ句 カラスの里で一族二分するテロ起こして

私らに袋叩きにされて荒んでた彬羽が 天海に即手懐けられたのそう言う事か」ふむふむ。

千様「アタシ等にしてみりゃ鬱陶しいオカン気質だけど
そんなお家だったのなら そりゃ沁みるわよね

あ、お煎餅あるわよ?」そっ。

彬羽「Σだから気を使うなってのに!!」

 

 

 

晴明「ほうほう。また面白い話をしとるな」

魄哉「また当たり前みたいに生えましたね」

晴明「珍味と言えば私ぞ ちょい寄越せ。」

家康「その為にわざわざうちの押し入れ通ってきたの?」

 


晴明「それも有るがの

古い顔馴染みが来とる様だったのでの」

焔「ん?結構俺等顔合わしてるだろが」


晴明「お前だけではないわ

お、来た来た」

 


鈴鹿御前「お? 安倍晴明
なんだまたたかりに来ているのか」

 

千様「あら 大嶽丸君のお母さん」ぺこりっ

鈴鹿御前「息子が世話になっている。
あやつは昔からボインボインした女が好きなので 大層世話になっていると
千様「どんな挨拶よ」

 


焔「お前も相変わらずだなー。」苦笑

鈴鹿御前「ん? お前も居たのか
相変わらず無駄に派手だな」ふふんっ
焔「ほっとけ。」


千様「あら?知り合い?」

 

 

家康(Σそうか! 皆知らないぽいけど
鈴鹿さんは焔さんの元カノだ!!)はっ

彬羽(Σさっきの円満夫婦の話からの元カノだと!?) ぎょっ

 

 

鈴鹿御前「なんだトシ食って 腹もだるんだるんになっとるかと思えば

案外鍛えとるではないか」腹ぺしっ

焔「お前も相変わらずってか 意外と垂れてね「蹴り倒すぞ。」


晴明「お前等ホント仲良いのー」

 

千様「? なんかイチャイチャしてる?」あら?


家康(Σあああ旧知の高齢者独特の若かったらセクハラでしょ的コミュニケーション!

てか何!? この胸騒ぎは何!?)


彬羽(元鞘にでも収まられたら  あのアホ兄弟と大嶽が おじ、甥の間柄になるだろがややこしいっ
頼むから焼け木杭に火がついたりするなよ!?) 冷や汗っ

 

 

焔「しっかし
何だな。人の世にそこそこ名の知れた奴等ってのは 大概顔見知りだよなあ」

晴明「そらな。

そもそもお前は 私の契約式神辞めてから 当時のこの国の妖怪のボスになったであろが
知らん方が難しいわ」

 

鈴鹿御前「だな。 そう言えばこの家に良くおる玉藻の前だが。

何度か平安京ですれ違ったぞ。」

魄哉「あー それ僕等が陰陽師半引退してからですね

晴明さんも隠居してましたし」


鈴鹿御前「ん? あ、お前 ひょっとして源博雅か?
 久しいな」

魄哉「Σ今ですか!?」ええっ

鈴鹿御前「すまん。筋肉の無い男は 皆同じに見える」

魄哉「Σぐっ」ぐっさり。

 

 


家康・彬羽(良い感じに話はそれたが 何だこの平安京同窓会。)困惑っ

 


九尾「お?なんじゃなんじゃ

何やら懐かしい匂いがするのう」こんっ

 

晴明「おお。玉藻
残念じゃの お前の目当ての小僧は留守ぞ」

九尾「なんじゃつまらん

しかし えらく懐かしい面子よのう」こんっ

 


焔・鈴鹿・魄哉「そんな親しかったっけ?」あれっ?

九尾「わちだけ仲間外れみたいなのやめろ。


あの時代の空気と言うか
まあそんなのじゃ 懐かしい気配と言うかのう」

 

焔「ん?んな加齢臭してるか?」くんくんっ

鈴鹿御前「狐。それお前の獣臭さではないか?」

九尾「食うぞ鹿女
獣臭さは己もじゃろがいっ!」きいっ

 

晴明「こやつの線香臭さではないか?」わははっ

魄哉「いえうちの殿のおっさん臭
家康「Σ私関係無いでしょ!!」

 

彬羽(話について行けん) うーん。

 

 

 

焔「まあ ともあれ
どいつもこいつも健在そうで何よりじゃねえか」

鈴鹿御前「だな。
顔見知りが減るのはいくつになっても寂しい」うむ。

魄哉「ですねえ」しみじみっ

 

 

彬羽(なんだ 意外とマトモな感性も持ち合わせてるんだな 年寄り共。)

 

 

 


晴明「それはそれとして

お前 私の所を辞める際に退職金ぶんどって行ったが あれやはりボリ過ぎてはないかの?」

焔「何百年前の話だよ

こちとら嫁迎えるはガキ育てなきゃいけねえわで入り用だったんだよ 多目に見ろやゴシュジンサマ。」へへんっ


晴明「待て ひょっとしてお前デキ婚だったとか」

焔「うおバレた
じゃなきゃあの女が結婚なんざするかあ!」わはははっ

 

 

彬羽「ぶち壊しか。」引

 

 

晴明「うむ。それなら3ヶ月前に言えと言うのも無理が有るか

てかそんならそうと説明せんか」ったく

鈴鹿「雇い主に デキ婚なんで辞める。 と言うのもどうなんだ。」

 

晴明「いや 急に攻撃特化の契約式神に辞められてしまい 私も困ったでな
以降荒事はこやつに丸投げしとったのだが 偉いグチグチ言われてのう」

魄哉「まあ。普通に式神との契約はちゃんとしとけや 口の割にだらしない とか思ってましたからねえ」しれっ

 


鈴鹿御前「と言う事は 晴明が面舞台から去るまで使っていたと言う式神 
あれお前か鳳凰
悪名は鈴鹿山まで轟いとったぞ」おおっ

魄哉「ですよ。
あの姿だと加減出来ませんからねえ」

 

家康「ん? 鈴鹿さんもその頃もう 晴明さんの式神辞めてたの?」あれっ

 

 

一同(・・・・。)


家康(Σしまっ! そう言う事かああ!!!)冷や汗ぶわっ

彬羽(元カレが他の女と結婚したから 田舎に引っ込んだのか!!)察しっ

 

 

鈴鹿御前「昔の事は忘れたわ」ふっ。

家康(Σ対応が大人です!
ホントごめんなさい!!)ひええっ

 

 


焔「さーて。じゃあ孫どもの職場でも覗いてくっかな」そそくさっ

魄哉(さすがに気まずかったと見えます) ああうん。

 


九尾「お。だーりんの御仕事見に行くのかえ?

わちも行きたい行きたい」こんっ

焔「爺が孫のストーカー同伴ってのも何だなあ」うーん。

 

晴明「お?今町の方には行かん方が良いぞ」

九尾「なぜじゃ?」こんっ

 

晴明「ちっとな 私達程ではないが そこそこ有名な奴が暴れておってな

下手に妖怪増えたら騒ぎになるわい」珍味もぐもぐっ

魄哉「Σ早く言って下さいよ!!」ひえっ


晴明「いやそれを、伝えに来たのだが
昔話に花が咲いて忘れておったわ」かかかっ

 

 


鈴鹿御前「ふむ。

この面子が揃ったのも何かの縁
皆で久々に暴れてやるか?」

 

焔「お。良いじゃねえか」にやりっ

魄哉「騒ぎになると言ってますのに」ほんとにもー。

晴明「任せよ。
昔取った何とやら、被害は最小限にしてやろうぞ」


九尾「わちだけ 当時はマジですれ違ったくらいじゃけどな」こんっ

 

 

 

家康「とりあえず 白達に連絡しといてくれる?」嫌な予感っ

彬羽「だな。 あんなでも今の魔王だしな

・・大丈夫なんだろうな。この高齢者軍団」冷や汗っ

 

 


ーーーーーーーーーーーー

 

 


【芝居小屋 2階】

 

階段どたたたたたっ!

 

粋「兄貴いいい!!ゾンビ!今度こそゾンビ出たあっ!!」ひいいっ

白「夏場は腐りやすいのにな」うわ。

粋「Σそう言う問題!?」

 

テオドール「大問題に御座いましょう!!
あんだけワラワラ居られると 町中悪い菌が繁殖致しますよ疫病が流行ってしまいます!」

粋「わらわら?
え? 」窓から覗きっ

 


大通りを埋め尽くす白い着物うぞうぞっ

粋「」

 

つつじ「こら今日も臨時休業やな
」うわー。

皐月「雨戸閉めてったけど、なんやドンドン叩いてるから大道具でバリケード作って来たったわ」わははっ

テオドール「さすが逞しい」おおっ

 


白「バカラスによると
おんもらき って奴らしい。
寺が適当な供養すると 怒って出てくる奴等だって。」手紙がさっ

伝承カラス「かー!」

 

粋「Σほんっと最近生臭坊主ばっかり!!」どちくしょおおっ

 

白「でもって
今回は爺達が出るから任せとけって
むしろ下手に手を出すな。

けど ヤバイと感じたらどうにかしろって」えーと。


つつじ「どっちやの」

皐月「あのあっきーが扱い困るて お宅のお爺ちゃん凄いなあ」

 

 

白「とりあえず様子見て

ん?爺『達』ってなんだろ」はて?

 

テオドール「ああいう事では?」指差しっ

一同「ん?」

 

 


鈴鹿御前「ほらほら!逃げんと蹴り倒すぞ
走れ走れいっ雑兵共!!」どどどどっ!


一同(Σケンタウルス形態で何してんだ!)ぎょっ

 

亡者うぞうぞひいいっ

粋「Σ凄え ゾンビがビビって走って逃げてる!!」おおっ


つつじ「走れる物なんやなあ」ほー。

皐月「あ、でも足腐っとる奴とかコケとんで
おお。這って逃げとる逃げとる」

 

鈴鹿御前「はははは!もたくさしてると踏み潰すぞ!!」あっはっはー!!

 


テオドール「完全にタガが外れておりますねえ」うわ。

白「あ。」

粋「Σえ、また何か!?」

 

 

九尾「喰らうぞえ?」ほほほほほほほっ

亡者軍団「ひいいいいっ!」

 

白「いつもの九尾だ」うん。

粋「Σさすがに腐ったのはやめ
じゃなくて 悪いの坊主だから食わないでやって!!」

 

 


白「ん?で、あれは」おや

粋「Σ今度は何!?」

 


テオドール「あそこの寺院の塔の上、誰か居られますね」ほう。

粋(Σいや遠いって 見えねえよ!)

 

つつじ「あー目視は無理やけんど
人や無いのが居るんやろな 的なのは」うん。

皐月「つか、なんや?気配で居るでアピールしてる?」ふむ

粋「Σ全く解りません! お前等凄えな!!」

 

 

 

【某寺 塔の上】

 


晴明「ほうほう。やはり来おったか

明らかな邪魔者が己等を粗末に扱った奴等の居城におれば そりゃあ腹も立つであろうの

しかし でかいな。」


陰摩羅鬼ずーん。

 

 

晴明(ふむ。陰摩羅鬼は粗末に扱われた死者達が恨みで甦った物と思われがちだが、 実際恨み1つでまとめて甦るわけがない。

 

その墓を管理する僧侶が適当なら 恨みは積み重なり 1匹の鬼を生む。
そして自らの生前の体を使い世に仕返しを望む。

平安の世にも定期的に現れてはおったが) うーん。

 

陰摩羅鬼くわっ!!

 


晴明「いつの世も 坊主丸儲けよの!!」

防御結界びびっ

 

ずずんっ!

 

 

 


白「Σえ。受け止めるのか」 

テオドール「てか晴明さん単品に御座いますか!?
あの方防御全降りに御座いましょう ジリ貧に御座いますよ!」ひええっ


粋「え?え?」おろおろっ


つつじ「加勢行こか?」

皐月「んー。下手に寄らん方が良うない?
相手はベテランやし」

 

 

 


晴明「おお、重い重い
お怒りよのう。」

陰摩羅鬼「グルルルっ!」じりっ


晴明「ふむ。 群れで来られるとさすがにどうにもならんので 死人共は鈴鹿に任せたが
こっちをあのメスゴリラに任せるべきだっか」うーん。

 

陰摩羅鬼じりじりっ


晴明「困ったのう。
私のカトンボのごとき腕力ではのう

やはり 暴力は野蛮な奴に任せるに限る。」

 

塔の屋根ぴしししっ!

陰摩羅鬼「Σ!?」はっ

 

 

焔「っしゃあ!!捕まえたあっ!」おらあっ

瓦バキャずぼおっ!


陰摩羅鬼「Σ!?」ひええっ

 

 

 

晴明「もうちょい大人しく出てこれんのか。」うわ

焔「こちとら体がデケえんだよ。
確実に捕まえられる所までって 釣るの襲えし屈みっぱで腰が痛えわ。」はーやれやれっ

 

陰摩羅鬼じたばたっ

 

 


魄哉「暴れたら燃やされますよ?

すみませんねえ。僕の同業が適当な真似を致しまして

ちゃんと供養し直しますのでご安心を 」にっこり。


陰摩羅鬼「Σ!!!」背筋ぞわっ

 

 

焔「なあ。陰摩羅鬼って どうやって供養すんだ?」

晴明「発生してしまった怪異なのでの
普通に読経しても消えん。

ゆえに法力僧が数珠でぶん殴って 叩き潰して爆散させ そこからキッチリ供養をだな

焔「それこそ成仏出来ねえだろ」

 

 


魄哉「あなた方は非常にすばしっこく 捕まえるのが難しいので小細工を失礼しました。

では
南無阿弥陀仏。」なむっ

 

 

 


粋「あの 兄貴?どうなってんの?」えーと。


白「・・・うん。」えっと

テオドール「ベテラン組の手際
良すぎて恐ろしゅう御座います。」ドン引きっ

 

 

 

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