小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月22日





※前回に引き続き 庭に居候追加中。





晴明「ほうほう。まーたレア物が増えたか」ほほう。

魄哉「うちを動物園扱いしないで貰えますか?
てか 出しっぱの煮物食べての食中毒は治ったんですか?」


晴明「言うな。まだ4月だし1日2日出しっぱでも問題ないかと思ったのだ」ふっ

魄哉「Σ2日はダメでしょう2日は!!」ひいっ


人魚「人間はデリケートですね」池でちゃぷんっ

晴明「いや人間と言うか 狐でも有るのだが
ん?人魚は腹壊さぬのか?」

人魚「結構ふやけた魚の屍肉も食らいますので、お腹は丈夫ですね」にこにこっ


魄哉「人魚のイメージが」うーん。

晴明「しかし お前も驚いたであろうな
帰宅したらこんなもん池で飼われとるとはな」

魄哉「ええまあ。パッと見半裸の女性ですし
蒼月君が連れ込んだのかと早とちる所でした」ため息っ

蒼月「所でしたじゃなく思いっきり早ちったよね?
節操無しのクソガキ常識を考えなさいとか怒鳴られたよね?」

魄哉「すみません 基本僧侶なんで。色即是空「うっさい生臭クソ坊主」けっ




魄哉「と、言う事で 我が家の風紀が乱れてはいけないので 動きを妨げない程度に着衣して貰いました」

人魚「袖無し甚平楽ですねー

あ、アドバイス貰ったとおり髪の毛もまとめると水中でも視界クリアです」ごきげんっ

晴明「パッと見海女じゃな。」うむ。





家康「でも 上着て貰ったのは正解だったねえ
正直目のやり場に困るしさ」苦笑。

蒼月「俺は残念だよ」ちっ

晴明「まあ ここは若いのが多いからの
その方がよかろうて」



千様「皆も着て貰った方が安心するみたいだしねー」うんうんっ

晴明「いや、蛇小僧は行きすぎだが 健全な男子なら上着られて悲しむべきではないかの?」



粋「いや。言っても 半分魚だしさ。」困惑っ

与一「喜んだら人としての一線越えてしまうのではと思わなくは無いな」うむ。

テオドール「そもそも 近寄って良いのか物凄く遠慮してしまいますし」うんうんっ

彬羽「一二三の教育に悪い」きっぱり。



晴明「人間より数段理性的なのはなんでじゃ御前等。」



蒼月「ま、濡れた着衣もこれはこれで趣が有るけどね」ごきげんっ

白「コイツが常にこんなんだから そう言うのカッコ悪いてなってるんだと思う」

晴明「成る程」引。




人魚「なんかあの人怖いです」

彬羽「だろうな。本来大蛇だからな
魚なんざ踊り食いされるぞ近寄るなよ」お皿に鯉の餌入れざらざらっ

蒼月「Σ食わないよ!失礼だな!!」


彬羽「と、言ってるが 真に受けるな
違う意味で食われかねん

魚のエサは水に浸けると劣化が早くなるので椀に盛るが問題ないな?」

人魚「はーい! うわご飯美味しそう」きゃっきゃっ



晴明「私への当て付けか?」むう。

魄哉「あの子割烹勤務なんで 食中毒とかに敏感なんです。」





粋「あれ? そういえば
その池って主居なかった? 凄いデケえ金魚」

家康「あー私何回か食われかけたね」うんうん

小太郎「俺も俺も」わんっ

白「主が 『オスは食らうがメスはうぇるかむ』って言ってるぞ」

水面ばしゃばしゃっ

テオドール「あの金魚 オスなので御座いますね。」うわ

彬羽「嫌なエロ親父みたいだな」引。

千様「主的には魚なのね この子」あらまあ




粋「つか兄貴 その法則だとあんま池の近くに居ると危な

ばくんっ

ばしゃーん!!

小太郎「Σ言ってる間に引きずり込まれたああっ!!」ぎゃいいんっ

魄哉「Σ彬羽君主にも餌を!!
早く早くっ」ひいいっ

彬羽「Σ落ち着け飼い主 どう考えても生き餌のが食い付き良いだろ!!」





間。






人魚「お話したら すぐに離してくれて良かったです」ほっ





白「水なんて嫌いだ」ずーん。

一同(魔王が女の子に助けられるとかキッツイよなあ) うわ。


彬羽「そもそもカナヅチが水に近寄るな」きっぱり。




人魚「しかし 不思議なお池ですねえ

地上に出てる部分はこれだけなのに物凄く広くて底深いですし
どうやって作ったんですか?」

魄哉「深いと言うか 実はここの水は近くの大きな池に繋がってるんですよ

いわば池の子供ですね。そこに家建てたのでそのまんま魚飼ったりしてるだけです」

人魚「Σえ。凄い」おおっ


家康「言っとくけど そっち行っちゃダメだからね?
万一あの池に出て 人に見られたらまーた捕まっちゃうよ?」

人魚「Σは、はーい」ひいいっ




蒼月「ん?主は大丈夫なの?
人に見られたら騒ぎになる程度には馬鹿でかいけど」

彬羽「あれはデカ過ぎて水路通れん」きっぱり。

晴明「何食わせたらんな育つんじゃ」うげ。

小太郎「魚より肉派らしいぞ」わんっ

晴明「Σ贅沢な金魚じゃな!!」







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【夕方】



玄関がらっ


千様「あらシロ君おかえりー

どしたの?」


シロ「これを見よ!!」瓦版ちゃぶ台にばんっ


家康「えーと『速報。川で人魚捕らわる』

Σはいいっ!?」


シロ「庭のあやつはおるか!?」

小太郎「え?え? Σうわ!居ないぽいっ!!」ぎゃいいんっ




白「ダメって言われるとやりたくなるのがヒトだしな」ふっ

粋「普通の奴は兄貴程じゃねえけどな」


彬羽「池どころかその先の川まで流れ出ちまったか
あれだけ言ったのに」げんなりっ




テオドール「えーと。お助けに行かないとまずいで御座いますよね?

あの方また食べられそうになりかねませんし」



魄哉「蒼月君。一緒に行って 蛇眼で関係者の人魚に関する記憶消して来てください」

蒼月「良いけど 瓦版になっちゃってるのはどうすんのさ?」

魄哉「代わりにこれでも置いてきて下さい」

蒼月「何これ?」

魄哉「陰陽術具 猿の干物です」

蒼月「Σこっちのが万倍ヤバくない!?」ひいっ

魄哉「ヤバい話題掻き消すには 更にヤバい話題で上書きが手っ取り早いんですよ」

家康「てかその猿って 何が起こるのかな?」鳥肌っ





白「あいつ 早めに海に帰した方が良いな」ため息っ

テオドール「またすぐ捕まられそうな気も致しますがね」うーん。






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