家康「良い天気だねえ」のほほーん。
千様「ねえ。最近寒かったり暑かったり極端だったしー」
家康「で、良い陽気だから運動したくなったのかな?」えーと。
テオドール「陽気は関係御座いません」ダンベルぶんぶんっ
千様「またなーにを思い詰めてんのかしら この子」あーあ。
テオドール「その、先日長崎の方までお供したんのですが」
家康「あーはいはい。天海の密書事件ね」
テオドール「はい。それなんですが
いつものノリでついて行った物の
私、ホンット役に立って無かったので御座いますよ」くわっ
家康「あーうん。 色々大変だったぽいね」苦笑。
千様「そもそもテオ君 バトル向きじゃ無いんだしー
気にする事無いわよ マスコット枠よマスコット枠」悪気ゼロっ
テオドール「Σそれが嫌なので御座いますが!?」
家康「つくづく自己肯定感低い子だねえ」
小太郎「定期的にこうなるよな」わんっ
テオドール「だって 私がわたわたオロオロしてる間に彬羽さんは問答無用で追っ手薙ぎ倒してきますし
なんやかんやボロっボロになりながらも粋さんは囮の役目全うされてましたしっ
白さんは言うまでもなく 何も考えてない素振りでナイスパスかましまくられますしっ」くうっ
千様「サラッと流されたけど 粋君何があったの」うわ。
テオドール「何って いつもの感じで御座いますが?」はて。
家康「うん。私等いつもの妖怪組のやり方とかあんま知らないから
てか大丈夫なの あの子」わお。
テオドール「そんなこんなで下僕としてあまりに不甲斐ないので 少しでも体力つける所から始めようと。」ダンベルよっこらしょ
千様「なんか ちょっと前の粋君とダブるわねえ」
小太郎「粋はほら テオがあれこれやらかすから
そっちの面倒見まくってるせいで 自分ふがいないとか思ってる暇無いんだと思うぞ」わんっ
家康「あの子らしいっちゃらしいけどね」うーん。
テオドール「粋さんってそんな感じだったので御座いますか?
あんなプロの下僕!って感じでおられますのに 何を恥じる事が有るので御座いましょう?」真顔っ
粋「俺 そんなイメージなんだ。」うっわー。
千様「あら、お帰りなさい」
粋「洗濯物 ようやく終わったよ うん。」ずーん。
家康「あー 久々の凹みモード」あーあ。
テオドール「私 何か間違った事を申しましたでしょうか?」はて
小太郎「間違ってないから問題なのかな この場合」
テオドール「?
それはどう言
つるんっ
ゴッ!!
小太郎「Σあああ 足にダンベル落としたああっ!!」ぎゃいいんっ
灰さらっ。
家康「Σ絶叫もなく灰に! どんだけ痛かったの!?」ひいいっ
粋「Σてか避けろよ!足に当たる前に灰になればノーダメなのにどんくさいっ!!」ひええっ
間。
テオドール「・・ダンベル怖い」さらさらっ
千様「復活したのに まだちょっとサラサラしてるわね」あーあ。
小太郎「めちゃめちゃ痛かったんだろうなあ」
テオドール「金属の塊にすら勝てないとは
情けのう御座います」どよーん。
粋「いやお前が負けてんのは 自分にだと思うんだけどな。
主に注意力とか」
テオドール「それ何処で身に付くので御座いますか?」ずーん。
粋「何処でつか 自分でどうにかするしか無くね?」えー。
家康「うわー 空気が重い」
テオドール「重くもなります!
この家の方は基本皆様凄い人ばかりでは御座いませんかっ!!」くわっ
家康「普通だと そもそも家主の住んで良いよの許可降りないもん」※殿
千様「至って普通の一般人が行くとこ無いから一晩泊めてって言っても
死んじゃうから他所あたった方が良いってくらいだものねー」※能力無効化持ち
小太郎「ちょっと加減間違えたらヤバイ奴しか居ないもんな」わんっ ※ハイスペック忍犬(狼)
粋「いや俺は別に何も無
一同「勾陣でしょ。」
粋「それが最近化け方も忘れちまってさ
元々兄貴みたいに妖怪成分表に出てる感じでもねえし
母ちゃん側の人間成分のが強くなっちまったのかなーって」うーん。
小太郎「暴走するから白に封印されてるの知らないのか」ありゃ
家康「だね。ちょいちょい封印破って暴れてるけど その間記憶飛んでるらしいし」うん。
粋「そんなだから気にすんなよ
一般人には一般人の生き方が有るって」へらっ
テオドール「Σ説得力が欠片も御座いません!!」半泣きっ
粋「Σなんで!?」ええっ
白「あれ?どうした
なんだお前 弱いもの虐めか?」うわ。
粋「Σ虐めてねえええ!!」
テオドール「Σ弱いものっ!」がーん。
家康「あーこらこら 今はその言い方ダメダメ」
白「ん?」
テオドール「質問に御座います!
白さんはどの様にして強さを手に入れられたので御座いますかっ!」くわっ
白「お前今日どうした?」引。
一同(Σ思ったより逞しかった!!)おおっ
小太郎「自分が知ってる1番強いのに聞くとか 意外と冷静だな」わおんっ
家康「だねえ。崇拝してるから素直に聞けるってのも有るんだろけど。」
千様「白君の強さって先天的な物じゃないのー?」あら
粋「兄貴のは実戦経験の賜物だってカラスが言ってたけど?」
白「えっと。どうやってって
ちっさい時から素手で1人で山暮らししてて ちょくちょく熊とかとやり合って
場合によっては縄張りとか何とかって妖怪ともやり合って
で、人間にはいつも襲撃されてたから かな?」真顔。
テオドール「・・何か 申し訳御座いませんでしたっ」冷や汗っ
白「手っ取り早く強くなりたいなら ギリギリ死なないくらいの環境で生きるのが良いって魄哉も言ってたぞ 『りんかいぎょう』だっけ?」えーと。
家康「ああうん。
昔ギリッギリでシゴかれたね」遠い目
千様「殿のが上司よね?」
白「豆知識だけど 熊の横殴りは人間くらいの強度だとモロ食らうと頭無くなるぞ
爪引っ掛かったらそこだけ持ってかれるぞ
その辺は気を付けろ
えっと。確か晴明なら 相手子供にするくらいの呪いかけられそう
テオドール「Σ申し訳御座いません!具体的なアドバイスはありがたいのですが 今すぐチャレンジする根性は御座いませんっ!!」ひいいっ
白「そうか?」あれ?
テオドール「や、やるにしても もう少し基礎体力をつけてから挑むと致します」顔面蒼白っ
白「そうか 頑張れよ」すたすたっ
粋「兄貴 さすが上手えわ」わお。
小太郎「Σあ。あれ演技か」はっ
家康「まあ 無茶する気は削げるよね
全部実話なんだろうけど」苦笑。
彬羽「さすがと言えばさすがだが
何だまた 新しい疑問が出てきたな」うーん。
千様「あら 彬羽君いつの間に」
彬羽「足にダンベル辺りからだ」
家康「うん。大騒ぎしてて気付かなかったね」
粋「で?疑問って?」
彬羽「いや。さっきの熊の話だが
個体にもよるがあの話の破壊力
熊は熊でもヒグマだと思うんだが」うーん。
千様「この辺の熊とは違うの?」
彬羽「まずガタイが違う 気性も違う。
その辺からもヒグマだと思うが 主に生息地は蝦夷のはずなんだが」
家康「Σえ それおかしくない!?」
テオドール「? 何故に御座いませすか?」ダンベルふんっ
一同「蝦夷に行くには海が有る」
テオドール「Σカナヅチの白さんが行けるワケが御座いません!!」成る程っ
千様「え?え?でも この辺のじゃない可能性高いのよね?」
彬羽「ヒグマだとしたら 今現在、蝦夷のごく一部にしか居ないはずだな」
粋「えー でもお前がそれって言うんなら そのヒグマってので間違い無いっぽいし
どういう事だよ」えええ
テオドール「祖国で流氷に乗って流れてきたアザラシの記事を読んだ事が御座いますが。」ごくりっ
一同「うわ。有りそう」
家康「成る程 それでうっかり蝦夷に渡って
帰りもそれで戻ってきたとかそんなかなあ?」
千様「あの子の場合 無いと言いきれないわよねー」あらあらっ
彬羽「海流とか何とか有るんだがな」うーん。
粋「でも待てよ
考えたらそれめちゃ怖えよな?海だもんな
ひょっとして 兄貴が大量の水嫌いなのって」うわっ
家康「Σそう言う事か!!」おおっ
千様「Σまさかのフラグ回収!?」
彬羽「いや アザラシなのは確定なのか?」
千様「あの子氷に乗って流されて来ても違和感無いんだもの」きっぱり。
テオドール「その場合 長時間飲まず食わずで海を渡るとなりますし
どちらにしても全ては体力の成せる技に御座いますね
よし! 基礎体力作り頑張ります!」くわっ
粋「あーうん。無理あるけど納得して無難な所に落ち着いたなら良かった
程々にな」苦笑。
彬羽「そもそも何であいつの下僕やってて体力つかねえんだ」困惑っ
家康「この子すぐ灰になるし 白が扱いに気を遣ってるからだろね」
彬羽「・・あのワガママ魔王がか。」うわ。
千様「そう言う意味じゃテオ君凄いのよ」うんうんっ
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シロ「テオの奴が鍛練を始めたと言うから相手になろうかと思ったのだが」うーん。
コマ『100%無理です。』筆談っ
テオドール「ぜ、全身筋肉痛がっ 」灰さらさらっ
シロ「加減を覚えろ加減を。」
家康「即日来るなら良いじゃない 若い若い
私なんて数日後だよー?」あっはっは
テオドール「それはフォローなので御座いましょうか?」 体ぎぎぎっ
白「そもそも 日に当たると灰になるから夜しか動けない吸血鬼なのに
昼活動してる時点で まともに強くなるとか難しいよな?」
彬羽「だな。満足に動けねえだろしな。」うむ
粋「で、兄貴その
あ、やっぱごめん トラウマかも知れねえしやっぱいいや」
白「ん?何がだ」はて。
小太郎「えっと。 アザラシなのかなって?」
白「?
アザラシは脂乗ってて結構旨いぞ?」
家康「あ、食べた事は有るんだ」
千様「少なくともアザラシの生息圏には行ってるのね この子」あらまあ。