小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月18日

 

 


一二三「家康さーん。肩もみのコツ教えてけろー」ひょこっ

家康「ん?一二三ちゃんも肩こり

なワケないか。
あ、そっか父の日かあ」


一二三「んだべ彬羽さんに子供らしく肩叩き券プレゼントだ。
んで、好感度アップアップで数年かけてお嫁さんゴール!のコース狙うだよ」どやっ

家康「・・最近の若い子は凄いなあ」ああうん。

 

一二三「このまんまじゃ犯罪だども
おらが大きくなった頃には歳の差なんて誤差だべ? 」

家康「そういう事じゃなくてね」えーと。

 

 


テオドール「女性はいくつでも女性と言いますが」

粋「一二三、元から頭良いのがカラスの英才教育のせいで 異常に計算高い幼女になってるよなあ」うーん。


千様「頻繁にこの子人生何周目?てなるわよ」うんうんっ

 


白「父の日か
俺等は墓参りだな」

粋「だなあ。

(つか あそこ村が有ったはずなのに
なんでか荒野になってんだよなあ)」 なんとなく察し。

 


石燕「あっしは穀潰しの三男坊で出てけ出てけ状態だったんで帰る家なんて無い様な状態っすが

そいや家康さんの親御さんってのは?
ご存命なんすか?」はて。


家康「ん?

えーと父上は確か

私が物心つく頃には母上と離縁してて そもそも関わりあったっけ?レベルの上、私今川に人質として出されてもう家の事解らないし

七歳の時かな? なんか家臣にぶった斬られて絶命とかなんかそんな感じの

石燕「すんません。戦国武将に聞く話じゃなかったっす」

 

 

家康「別に良いよ。
その今川の家に居た時に天海と会ったし あいつが有る意味父親みたいな物だったからね」へらっ

 


一同「Σお母さんじゃなく!?」ええっ

 


家康「・・いやあいつ 意外と『漢』って感じだよ?

確かにオカン気質だけど」あのー。

テオドール「お得なリバーシブルに御座いますか」ほうほうっ

 

 

千様「御本人が聞いたら また無言で筋トレ始めるパターンねて」

白「見た目なよいの気にしてるからな」うん。

 

 

粋「俺夕飯の買い出しいってきまーす」そそくさっ

テオドール「あ。ついでにサワークリーム買ってきて下さいませ」

粋「Σどこに売ってんだよそんなもん!」

 

千様「何屋なのかしら てかサワークリームて何?

はい。手っ取り早くテオ君もいってらっしゃーい。」

 

 

 

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【市】

 


テオドール「日本には其処らにサワークリームが売ってないので御座いますねえ

だから魄哉さんが 必要なら早めにと申されておられたので御座いますか」てくてくっ


粋(それ、権限フルに使って海外から買い付けてねえ? あの天海サマ)

 


テオドール「仕方御座いません。
牛乳辺りで手を打ちますか
あーでも この国は牛乳も結構レアで
Σうおう!」びくっ

粋「Σえ。何々 Σどうわっ!?」


風呂敷どしゃっ!

荷物ばらばらっ

 


粋「Σなんだおい!風呂敷スパっていったぞ!?」ひええっ

 

テオドール「粋さん!煙幕に御座います!!」血液アンプルぱきんっ

粋「Σ此処で!?

だああ 芝居小屋の小道具持ったまんまで良かった!!」


煙玉どむっ!

 

 

 

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【割烹春一】

 

 

彬羽「成る程。

前にお前等にのされた鎌鼬のお礼参りか。
暑くなると変なのが出てきやがるな」

 

鎌鼬がくがくぶるぶるっ


彬羽「で、何したらこんなになるんだ?」

テオドール「相手が鎌でこちらを切り刻む気なら と

薄皮1枚 もしくはもうちょっと
こちらも鎌で斬りまくったら大人しくなりまして御座います」血の鎌じゃきんっ!

 

朱禅「ちょっとした拷問じゃねえかよ」うわ。


ひな「店内にコウモリの持ち込みは困ります」むすーっ

テオドール「Σ申し訳ありません!
もうすぐ戻りますのでっ」ひいっ

 

粋「あの悪魔みたいな見た目前にして 動物持ち込み扱いて凄えな」

庵「イタチもだしねー。」うんうんっ

 


朱禅「しっかし 今回は吸血鬼付きで良かったよなあ
このイタチ 人に化けてたんだろ?」

粋「うん。全く解らねえからビビったビビった」

 

彬羽「霊の類いも全く見えんらしいしな。

正直、魔王の弟ともなると 色々と危険だとは思っては居たんだが
妖怪の気配も解らんとなると問題だな」真顔。

 

粋「殺気とかなら解るんだけどなあ」うーん。

庵「今回みたいに人混みだと 紛れて解りにくいしねー。」

 

 


晴明「ん?今日はやっとるのかこの店は」ひょこっ

ひな「あら晴明さんいらっしゃい」


朱禅「コイツがこんな感じだから
 人間の客は入れねえけどやってるちゃやってんよ」

テオドール「申し訳御座いません Σあ。戻った」どろんっ

 


晴明「ほう また何ぞ・・

鎌鼬か。こやつ等はイタズラが好きよのう」ほー

鎌鼬「Σ!」びくっ

 

粋「イタズラっつか 軽く命取られかけたんだけどな」

晴明「ん? こんなのにか?」


鎌鼬(Σこんなの!?)ぐさあっ


粋「いやその 不意打ちでその

そりゃでかいイタチがそのまま歩いてりゃ俺だってその」もごもごっ


晴明「あーそう言う
お主はアレの弟の癖に霊感無いからの。

前に一時的に見えるよになった時漏らしそうになっておったし 無いほうが本人の為かと思っておったが「Σ漏らしてねえよ!?」

 

彬羽「だな。

危険の感知のみでも出来る様になって貰いたいもんだが」うーん。

テオドール「オバケ見えずに気配だけに御座いますか?

それはそれで

 

粋「姿見えないのに居るのが解るって恐くね?」真顔。

晴明「これはこれでチビりそうじゃな」ああうん。

 

 

 

ひな「飲食店なんでやめて貰えませんか」生ゴミ見る目っ

粋「Σだから漏らしてねえての!!」

 

 


彬羽「何か良い手は無いか? ベテラン陰陽師

晴明「そうじゃのう
手軽な所だと

ほれ。手を出せ そして指をこの様に」

 


テオドール「あのー 御高齢者のそう言う ぶりっ子ポーズはちょっと」うわ

晴明「誰がぶりっ子じゃい
狐の窓じゃ狐の窓。」むかっ

 

粋「ん?狐の窓?何それ

えーと まず手を狐みたいにして」ふむ?

晴明「そうそうそして こうしてこの指の間から相手を見る

ほれ試しに そこの厨房の蛇を見てみよ」


粋「こう?」覗き込みっ

 

 

漆黒の大蛇でろろんっ。


粋「Σうおおおお!店にみっちり!!」ひいいっ

 

朱禅「あ。俺も動物か そういや」はっ

庵「きっちり手洗いしてるから良いんじゃ?」

 

粋「え?え?何これ凄え

Σうお カラス羽生えた!」おおっ

彬羽「落ち着け 俺のはいつも見てるだろ」

 


粋「Σん?じゃあまさかっ」ばっ!

庵「?
なんで私?」へ?

 

 

粋「・・Σゴリラじゃなかった!」驚愕っ

庵「無駄ピアス四連引きちぎんぞこの野郎」

 

 


粋「へー。これ凄っげえ

これなら化けてても1発だ」おおおおっ

晴明「わざわざそれして覗かな解らんので
結局不意討ちされれば意味無いんだがの」


粋「いやでも有ると無しじゃ違うって!
ありがとなー」ほうほうっ

 


彬羽「だな。こらじろじろ見るな
気分良くは無いぞ」

粋「いやー 兄貴やお前等には周りがこう見えてるんだなって
新鮮でさあ」大はしゃぎっ

 

晴明「いやそこまでは見えておらんと思うぞ

なんとなくピンぼけで本性が浮き出して見えると言うか
個体によっては 傍目には人外であるのしか解らんのもおる

ゆえに私も狐の窓を作らねば見えぬ物もあるのだ」

粋「へー。」ほうほうっ


テオドール「お手軽かつ高性能

日本には便利な術も有るので御座いますねえ」へー。

 


粋「あ、これ西洋にはねえの?

 

Σ!?」びくうっ!


テオドール「? どうなさいましたか?」おや。

 

 

粋「べべべべつにっ!?

あ、そう言えば 今日父の日なんだよなー

実質俺等の保護者って兄貴だし
何か甘いもんでも買って帰ろうかなー」そそくさっ

テオドール「? 解りやすく話を反らされたような
あ!我が主のお好きなのは 三色団子に御座いますよー」たたっ

 

 

彬羽(Σテオの奴 ただの吸血鬼じゃ無いのバレたか!?)しまった

晴明「んー。セーフじゃろ

血筋まではバレとるまい。
やたら禍々しいがの」狐の窓っ

 

彬羽「そうか。・・Σん!?」

晴明「稀代の陰陽師をなめるでないぞ」にやっ

 

 


ーーーーーー

 

 

粋「まあ何で有ろうとテオはテオだから気にすんなよ」肩ぽんっ

テオドール「何がで御座いますか?」怪訝っ

 

粋「いや何と無く

(吸血鬼って 本物はあんなモロ悪魔みたいなのか。)」

テオドール「怖い物でも見た後みたいに御座いますねえ

ん? 」おやっ?

粋「どしたよ?」


テオドール「ああいえ。
ちょっと気になっただけで」

粋「?

あの親子連れ?何か憑いてるとか?


 あ!こう言う時こそ!」狐の窓っ

 

テオドール「Σあ!」

 


粋「・・あの、


あの父親だけ なんか人間じゃないぽいんだけど」冷や汗っ

テオドール「だから反応に困ってるので御座いますよ」あちゃー。

 

 


白「しーっ。」ひょこっ


粋「Σうお兄貴何処から!?」びくっ

白「だから しーって。」チラ見っ。

 

 


幼い娘「お父ちゃん もう帰ってこないのかと思ったよー
また崩れたら怖いよ 炭鉱のお仕事やめてよ!
じゃなきゃお母ちゃんのお墓に言いつけるからね!」

父親「あ、ああうん。
そうだね お父ちゃんも恐かったよ
まずは日雇いでも捜すかなあ」苦笑。

 

 

 

白「だ そうだ。」な?

テオドール「幼い娘が1人になるのを 哀れに思ったんで御座いましょうかね」成る程っ


粋「・・人の本性なんて気軽に覗いちゃダメだよな 

俺のバカ」ぐすっ。


テオドール「何も泣かなくても」わお。

白「お前 色々忙しいな」

 

 


幼い娘「あ!お父ちゃんの好きなお魚買って帰ろうよ!父の日だしっ」

父親「うぐっ!そ、そうだねえ嬉しいなあ」ひきつりっ

 

 

テオドール「あの 父上さん、半魚人に見えるので御座いますが
大丈夫に御座いますかね?」ひええっ

白「本人が頑張るしか無いだろ」うん。

粋「Σ父ちゃん頑張れ!」ひええっ

 

 

 

 

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