小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月20日

 

 

 

【割烹 春一】

 


粋「へ? カラス天狗以外にも 2足歩行の鳥系妖怪って居んの?」蕎麦ずずーっ

 

飛天「前に俺が 梟族の族長の娘と見合いさせられそうになってたろ?

出稼ぎに出てからは里に仕送りしなきゃダメだしーで誤魔化せる様になったけど」

粋「・・お前 見合い避けの為に出稼ぎ医者したりしてないよな?」怪訝っ

飛天「一石二鳥。」ふっ

 

テオドール「カラスが使うべき四字熟語では御座いませんよね」苦笑。

 


粋「けどカラス天狗以外あんま聞かないよな?
他の奴等って数少ねえとか?」

飛天「いやそこは 俺等も絶滅危惧種なんだけど」

粋「Σあ。」

 

彬羽「そこはアレだろ
こいつの父親  前カラス天狗の族長が牛若丸に稽古つけたりしたからだろ。
あの辺の話が どれだけ絵草紙やら何やらになってると思ってんだ。」

飛天「うちの父上 人間大好きだったからなあ」うーん。

 


白「お前も母親人間だもんな」うん。

飛天「その辺は結果論だけどな
猫好きでも猫を嫁にしないだろ?

まあその辺で変に有名だから 他の鳥族から顰蹙かってる所もあるけどさ。」ちらっ

 


庵「それで何で 里から追放食らった彬羽に果たし状が届くの?」

彬羽「こっちが聞きたい」果たし状ぺらりっ

 

飛天「差出人が 俺等カラス天狗を敵視してる奴等だけに
え?ひょっとして俺と間違えてる?とか ワケ解んないんだよなあ」うーん。

 

 

白「確かに顔は似てるけど
雰囲気全っ然正反対だけどな?」はて?


テオドール「そのカラス天狗を敵視している差出人とは?」

彬羽「俺等より身体能力が優れてると 昔から聞いてもいないのにマウント取ってくる鷹鷲系 つまり猛禽類の一族だ。」

 

 

ひな「ああ。彬羽さんが絡まれるわけですね」察し。

彬羽「なんでだ?」は?


朱禅「えーと。
お前結構天然?」困惑っ

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

鷲鷹族若衆「恐れながら 新しき妖の王よ!
鳥類最強の我等を差し置いて 貧弱なカラスごときを取り立てられるのはいかがな物かと思われる!!」くわっ!

 

白「俺に言われてるのかコレ?」困惑っ

テオドール「名指しに御座いますからねえ
そう来られましたか」ふむ。

 

 

粋「いやー。アンタ等じゃ兄貴のおもりは務まんないと思うけどなあ」苦笑。


鷲鷹族若衆「Σ何を申されるか!
カラスごときで務まる事が我等に出来ぬ筈はない!!」

粋「うん。何か誤解が有るみたいなんだけど」えーと。

 

 

白「なあなあ 鷲と鷹ってどこが違うんだ?」

彬羽「基本は変わらん。 大きさの問題だ」

白「だから一纏めなのか」成る程っ

 


粋「魔王の副官の仕事って 主にあんなんなんだけど」ほれ。

鷲鷹族「Σんなワケ有るか!
だいたい鷲と鷹の差なんて結構皆知らんし!!」

テオドール「本気で知名度が「Σ喧しい!!」

 

 


白「つまり売り込みなのか?
自分のが使えるとかそんななのか?」えーと。

鷲鷹族若衆「いや そんな穏やかな話では

と言うか 百聞より一見と言うタイプの方と聞いておりますので」

テオドール「?

何を見ろと申しますので?」嫌な予感っ

 

 

鷲鷹族若衆「これより 我が一族の精鋭共が この屋敷を襲撃致します
さあ カラスよ!!己がそんなに優れて居ると言うなら 見事撃退してみよ!!」わはははっ

彬羽「Σ待てこら 喧嘩ならサシで受けてやる!
はた迷惑なのはホントやめろ!!」

 

 

白「あいつ無いな」うん。

テオドール「一次面接落ちレベルに御座いますよねえ」ああうん。

 

 


粋「Σちょい待てよ!?カラスってカラスなのにあんだけ馬鹿強えだろ?
普通に考えたら猛禽類って 更にその上!?」ひええっ

彬羽「こう言うのを脳ミソまで筋肉って言うんだ!

ちょっと手を貸せ」だだっ

粋「Σえ。何すんの!?」

 

 

鷲鷹族若衆「カラスらしく小細工か
やれる物ならやってみよ!
さあ 我が同胞達よ!!」


ばさささっ!

 


千様「Σぎゃっ!空に暑苦しい筋肉がぎっしり 何コレ気持ち悪っ!!」ひええっ

鷲鷹族一同(Σ気持ち悪い!?)ぐさっ

 

 

テオドール「ナイス出鼻くじきに御座います」おおっ


千様「いえあの
本気で何なのアレ キモい。」うっわー。

 


鷲鷹族A「Σくっ 
に、人間の女はこれだからっ」

白「千様人間じゃないぞ」

鷲鷹族B「Σえ」

 


テオドール「あー。ホントに筋肉に全振りされてるので御座いますねえ」わお。

 


鷲鷹族若衆「Σこれくらいで凹むなお前等!
我等の力 見て頂く時で有ろう!
ここで魔王の副官になれれば嫌でも知名度が上がるぞ食い下がれ!!」くわっ


白「いや。要らないって言ってるだろ。

そんなに有名になりたいのか?」ええー。


鷲鷹族A「当たり前です!
我等は能力の割に扱い酷すぎる!!」

鷲鷹族B「我等の力を見ればお考えも変わりましょうぞ!!」拳ぐぐっ

白「なあ。認めろって言いながら俺の意見無視か?」困惑っ

 

 


テオドール「表に出ると阿保が露見するのでやめた方がよろしいのでは」えーと。

鷲鷹族一同「Σ誰が阿保か!!」むかっ

 

白「らちがあかないな。

だいたいカラス1人にこいつ等全員か?」


鷲鷹族若衆「いえそこは許可が頂ければ

魔王殿のお連れ、配下の方々と勝負させて頂きたいと。
もちろん負ける気はござらん」どやあっ

テオドール「ほう。何がなんでも我が主に認めて頂こうと
図々しい方々に御座いますね」むかっ。

 

千様「あの、テオ君?
あんなゴリゴリマッチョ軍団相手に 喧嘩する気?」えええっ

テオドール「馬鹿力も当たらねば意味が御座いませんし
何かの間違いで こんなのが我が主の右腕になったらマジで嫌に御座います」血液アンプルぱきっ!

 

 

彬羽「必要ない 引っ込んでろ。」

鷲鷹族若衆「おや。お帰りか

いったい何を小細工 Σん!?」

 

 

粋「そーれ! 大家族の台所名物
肉や魚の骨やアラやモツ 大放出だこの野郎!!」ぽいぽーい!

鷲鷹族「Σおおおーー!」 ばさささっわらわらわらっ!!

 

鷲鷹族若衆「Σこらあああ!!!」

 

 

彬羽「鳥類の中でも特に血を好む手前等だ
生肉の誘惑には抗えんだろ」ふっ。

鷲鷹族若衆「Σこんのっ!小手先だけのカラスがっ!!」むかあっ

 


鷲鷹族A「Σしまった罠か!」もぐもぐっ

鷲鷹族B「Σおのれ小癪な!!」むっしゃむしゃっ

 

千様「がっつり食べてから反応すんのね」引。

 

 


鷲鷹族A「くっ!危うく目的を忘れる所であった!
頭でっかちめが 腹ごなしに相手をしてやろう!!」びしっ

鷲鷹族B「毎度毎度カラスなんぞに遅れを取ってたまるか!!」ばささっ

 


粋「とか言いながら複数でフクロにすんのかよ!?」餌ぽいぽーい。

 

 


シロ「なればこちらも 複数で参ろう。
『魔王の連れ』だ。文句無かろう」


鷲鷹族A「Σえ。ちょ
Σピイイイッ!?」 羽ぶわわっ!

 

どたーん。

 


鷲鷹族一同「Σえ。」

 


シロ「ん?始まっておったのではないか?フライングしたかすまん。

しかし それだけ数がおるのだ 1羽2羽大した事有るまい

ほれ口先だけで強い強い言われても説得力無いわ
とっととかかってこい 全員鳥刺しにしてくれるわ」ふんっ。

鷲鷹族「Σこんのガキゃああっ!」むかああっ!!

 


千様「あのー シロ君?
怖いわよ?」ひええっ


シロ「いや何 どこぞのアホが幼き頃より1人山奥でサバイバルした結果 魔王にまで上り詰めたと聞いたのでな

アレをどつくには  山の者を相手に稽古するが早いのではとな。」

粋「Σお前等逃げろ!
熱血真っ直ぐ鍛練バカの練習台にされるうう!!」うわああっ

 

鷲鷹族B「Σふざけんな! それで逃げろとか人をなめるにも程が
粋「Σああもう 話通じねえ!!」

 


石燕「いいんじゃないっすか?

ここで泣かしたら2度と傍迷惑な売り込みなんぞする気起きんしょ」

粋「Σえ、あの 石燕

石燕「締め切り前なんす
害鳥がギャアギャアギャアギャアうっさいんすよ!!」くわっ!

屋根ぶち抜きガシャドクロずぼおっ!!

鷲鷹族一同「Σっぎゃあああっ!」ひいいっ

 

 

石燕「あ。えーとめんどいんであっしも魔王様の取り巻きっす

羽むしられて地べたに転がりたくなきゃ 降服した方がいいっすよ」

ガシャドクロずもももっ

 


鷲鷹族C「Σちょ 連れとか下僕とか出せって言ったの誰だよ!!」ひえっ

鷲鷹族D「こんなの居るとか いや待て そもそも何の妖怪だコレ!?」えええっ

 


家康「人間です。」

 

パーン!!

鷲鷹族D「Σぎゃー!!!」


鷲鷹族E「Σ火縄!? そんな物まで!?」ひええっ

 

粋「Σちょ 家康!?」

家康「大丈夫。空砲だから

スズメとか追っ払うのに良いんだよね」へらっ。


コマ『扱い酷い。』

ランチャーどむっ!!!


粋「Σこっちは本物!!」ひいっ

コマ『本気で勝負を挑んでくると言うのなら
こちらも全力で叩きのめすが流儀と言うものぜよ。』筆談っ

家康「コマちゃん からくりなのに漢だねえ」わおー。

 

 

 

彬羽「悪い事は言わん。
絶滅する前に帰れ」真顔っ

鷲鷹族若衆「Σややや喧しい!!

我が一族はこれくらいでっ」冷や汗っ

 


蒼月「だははは何コイツ等おもしろーい!!

めちゃ軽々と蛇眼にかかっちゃう」あはははっ


鷲鷹族若衆「Σあああ同胞達!
なんて間抜けな踊りを!!」ひえっ


彬羽「だから帰れと言ってるんだ
俺単品ならともかく コイツ等に喧嘩売るなんざ

精神が再起不能になるぞ」真顔っ

鷲鷹族「Σどんな職場環境だ!!」ひええっ

 

 


彬羽「まあ手前等の気持ちも解らんでもないがな
自分の方が優れている、その自覚も自信も有るのに 周りは認めようとしない

ならば 無理にでも認めさせようとしたくもなるだろ。
昔は俺もそうだったしな」


鷲鷹族若衆「何を解った様な口をっ
そこまで言うならその席我等にっ


彬羽「いや。向いとらんと思うぞ

表向き魔王の副官とは言え
主な仕事は アホ魔王を筆頭にコイツ等をうまく押さえ付ける事だ。」

鷲鷹族若衆「Σお前凄いな!!」ひえっ

 

 


彬羽「と言う事でだ
お前等が不遇なのは認める 。
今回のは少しはしゃいだ程度でうまく誤魔化しといてやるから退け。

退くなら今しかないぞ」


鷲鷹族若衆「そ、そうは行くかっ

取り巻きまでは確かに調子に乗りすぎたが
お前に勝てばカラスなんぞより我等が上と世にしらしめる事が出来る!!」くわっ!

 

 

大嶽丸「通りすがりだが
頻繁にかつぶし飯を馳走になっているので 今のみ魔王の下僕だ」ていっ


重力結界発動ずしんっ!!


鷲鷹族若衆「Σぶっ!?」べしょっ!!

 


大嶽丸「カラスカラスと連呼してるが肉弾戦はやめとけ。


同じ山の者としてアドバイスするとだ  
お前等猛禽類でも弾丸食らえばくたばるが コイツは自力で弾取り出すタイプだし
何より

筋肉でさほど弾丸通さん。」

鷲鷹族若衆「Σもはや生物じゃないだろそれ!!」ひえっ

 

大嶽丸「その証拠に見ろ

こうしてお前が潰れて立てんのに
あいつは立っとる。」指さしっ

鷲鷹族若衆「Σ!!」はっ

 

 


彬羽「大嶽丸

手前 50センチ四方程しか結界張れないんじゃなかったか。」ずしっ。

大嶽君「いや晴明の特訓のおかげでな
呪具を使えば半径1メートルくらいまでなら出来る様になってなー」ごきげんっ


彬羽「そうか。見せびらかしたくてウロついてたなさては。」みしみしみしっ

 

鷲鷹族若衆(Σ地べたがミシミシ言ってるのに直立!) ひええっ


大嶽丸「まあこんなだ。
これをカラスと認識しない方が良いぞ

お前等とは苦労の数が違う。」な?

鷲鷹族若衆「・・周りが我等を知らぬのではなく
我等が世を知らなさ過ぎたか」ふっ。

 

彬羽「納得してくれたなら何よりだ。」地面みしみしみしみしっ

 

 

 

ーーーーーーーーーー
ーーーーーー

 

 

 


鷲鷹族E「なんかなー、
意気揚々と出てきたのになあ」ボロッ。

 

鷲鷹族D「いや 単に腕力のみなら我等は素晴らしい傭兵になると あのカラスも認めたではないか!
さてはお前 良い勝負をしたのではないか!?」

鷲鷹族若衆「Σへ? あー まあそんな所 か?」しどろもどろっ

 

鷲鷹族B「我等は強い しかしあの役職には向かんかったと言うだけの話だろう
そもそも拳と拳。殴り合いなら負ける気はせん。」けっ

鷲鷹族A「だな。不意打ちで刀なんぞ使いよって
純然たる力と言うなら 鳥類最強なのは間違いない  ん?」よろろっ

 


魄哉「お疲れの所 すみません。
本日あなた方が一族総出で殴り込みかけた家の家主なんですがね」ぺこりっ

 

鷲鷹族C「ん? 魔王の家は借家なのか?

まあ良い それは悪かったな
我等も常に日陰の一族の事を重い「すみません そう言うのどうでも良いんで。」

鷲鷹族B「Σは。なんだその口の聞き方!」かちんっ

 

魄哉「いえ。そちらが何ですその口の聞き方

人の家に土足でずかずかと!
小さい子供も締め切り前も居ると言うのに いきなり取り立てろと駄々こね暴れるたあいい度胸です

ガキじゃ有るまいし あの子等が許しても家主が許しません!!でかい図体して大概になさいよ!!」ブチギレ尾羽ぶわっ!!


一同「Σ鳳凰うううっ!?」ひえええっ

 

 


魄哉「と言う事で
こちら 家の修理費改築費用の請求書となります」請求書ぺらりっ。


鷲鷹族D「Σまさかの取り立て!?」ええっ

魄哉「当たり前です うちデカいんで修理費かさむんですよ」ほんとにもー。


鷲鷹族若衆「あのー。ホントすいませんでした」ぺこりっ

 

 

 

鷲鷹族A「誰だよ 俺等が鳥類最強とか言ったの」

鷲鷹族B「なんかこう

帰ったら筋肉以外も鍛えるか 


皆で。」ああうん。

 

 

 

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